本館は前橋の「危機と民力」をテーマとした歴史エンターテインメント施設です。江戸時代に「関東の華」と称され、城下町として栄えた前橋は、明治時代以降も群馬県の県庁所在地「県都」として発展してきました。一方その間に起こった、利根川の浸食による前橋城の崩落や、明治維新による廃藩置県、主力産業であった製糸業の世界恐慌による操業停止、第2次世界大戦中の空襲によって市街地の8割が焼失するといった「四つの危機」を先人たちは「民力」によって乗り越え、再興を果たしました。本館は「関東の華」「県都」として発展した前橋を「華都」と呼び、市民が郷土の歴史をたどり、前橋の未来について考えるきっかけとなることを願い開設されました。
京都発のコーヒーショップブランド“%ARABICA”のクウェート店のデザイン設計業務です。本店舗の立地は、6万人収容可能で、国際大会にも使用されるクウェート最大の競技場ジャービル・アル=アフマド国際スタジアムを望む場所にあります。そのため、周辺エリアを特徴づけるランドマークとしての競技場を店内から直接ダイナミックに見渡すことができるという稀有な立地性に着目し、空間デザインに反映しました。スタジアムの特徴である外形の「オーバル形状」、雨風をしのぎながらも適度に自然光を取り入れる「膜屋根」、軽量かつ構造としての役割も持つ「フレームワーク」、これら3つの要素を抽出し、空間に落とし込むことで、親和性を生み出しています。
京都発のコーヒーショップブランドで世界各国にカフェを展開する“%ARABICA”のフィリピン1号店(マニラ)のデザイン・設計業務です。世界各国にカフェを展開していることから、その土地の要素や文化を空間に取り入れて独自の店舗を構成することが求められます。本店舗は、経済成長が進むアジア諸国で発展を続けるマニラの未来を示すような近未来的な空間を構成しました。緩やかに曲がる細長い敷地の形状に合わせて、来店者を店舗の奥まで導くために3次曲面形状の鏡面カウンターを配置。床と壁にも同素材を用いて空間全体を反射させることでカウンターの形状と呼応して、マニラの近い将来を示唆する宇宙船のような近未来的な構成としました。
首都圏での金沢クラフトの魅力の向上と発信力の強化に向けて、商業施設6階にあった「dining gallery 銀座の金沢」を工芸の本格的なギャラリーとして銀座5丁目の路面店に移転・開設するプロジェクトです。これまで培ったブランド力を活かし、金沢と世界、文化とビジネス、伝統と革新を結ぶ新しい舞台をつくり、金沢の工芸の魅力を世界に向けて発信するとともに、若手工芸作家の育成につなげます。
東急不動産様のLOGI'Q(ロジック)ブランドの旗艦施設である「LOGI'Q南茨木」は、関西地区最大級の物流施設として2024年1月に竣工し、当社はデザイン・設計、制作施工、サインデザインなどを担当しました。1階と4階では本施設を特徴づけるような、それぞれデザインテーマが異なるカフェテリアを設計しています。1階エリアは山間部に面していることを踏まえ、木材をふんだんに使用し、高い天井を生かした広々とした空間を実現し、一方、4階エリアでは市街地・工業地域側に位置しているため、金属や石材を使用したシャープでモダンな構成に仕上げています。さらに、屋外には目を引く大型ロゴや、メインエントランスに位置するラウンジもデザインしながら、本施設を訪れるお客さまに心地よい体験を提供するとともに、アートやディスプレイを通じてコミュニケーションを促進するきっかけとなる空間づくりを行いました。
明治安田生命保険相互会社様が、社外との連携・協業を通じた新たな価値創造に向けて2022年9月に東京・丸の内に新設した、オープンイノベーション拠点です。スタートアップ企業や大企業などの民間企業に加え、自治体、行政、大学、研究機関などの皆さまとの連携・協働の場として活用されています。空間としては、拠点のキーワードとなる「連携・協働」を常に感じられるよう、内装デザインとして「交わり・広がり」を随所に表現いたしました。また、アジャイル開発などを筆頭に、スピード感のある多様な働き方に柔軟に対応できるよう、家具什器は可動式としながらも、ゆったりと寛げるソファなどを同空間に配することで、オン・オフの境界線をあえて曖昧にし、さまざまな場面でコミュニケーションを生み、アイデア創出の一助となれるように全体をコーディネートしました。
大阪府東淀川区におけるSDGs推進への貢献と、来庁される方々にとってやすらぎや心地よさを感じられる空間を創出するため、東淀川区役所1階・2階の待合スペースを中心に木質化リニューアルを行いました。リニューアルコンセプトは「Treeful」です。これは、木で (tree) 満たされた(ful)状態を表す造語ですが、多種多様な木々が集まり豊かで強い持続可能な山をつくるように、この街で暮らす人々の多様性が豊かな社会をつくっているというメッセージを込めています。東淀川区役所内で多くの利用者の目に触れるエリアに大阪府産木材を豊富に取り入れ、ワークショップを通して区民の方々にもご協力いただきながら、木材の多様な魅力で満ち溢れた空間="Treeful"が誕生しました。 ※当事業は「森林環境譲与税」を活用して実施しました。
自然エネルギー事業、アパートメントホテル事業、物流施設開発事業、ヘルスケア関連施設開発事業などを展開する霞ヶ関キャピタル様の本社オフィス増床プロジェクトです。2020年に移転した本社オフィスにHospitality and Culture Divisionのオフィスを増床しました。ホテル事業のオフィスとして、創造力を刺激し新たな着想が生み出される空間と、実際のホテルの運営をイメージできる機能性を両立させ、生産性を高めることを目指しています。
東京ビッグサイトにて開催された店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2024」の展示デザインプロジェクトです。当社は、リリカラ株式会社様のブース全体のデザイン・設計・施工を担当しました。今年のテーマは「サステナブル×意匠決定者にとっての体験型素材探し」です。廃棄物を再利用した新商品の壁紙や床材をはじめ、リリカラ様の「サステナブル商品」を見るだけでなく、実際に触れて質感や踏み心地を確認したり、来場者自らが「体験」できるポイントを各所にちりばめました。インテリア商材を扱う企業として、空間的な居心地や実空間でのイメージを含めて3次元に体感できるブースを目指しました。
ファンド事業を中心にさまざまなビジネスを展開するリアライズグループが、新たにSUUTAというレンタルプラットフォームを運営する会社を設立しました。SUUTAは全てのモノを“消費”から“循環”にシフトさせることを目指し、利用者の目線からは“持たない暮らし”で軽やかなライフスタイルを提案しながら、出品者の目線としては自身が所有するあらゆるものが投資対象となる新たな価値観を発信しています。このような同社の新オフィスにおいては、社員一人一人が働きながら「モノが循環し価値が高まることとはどういうことか」を実感し、自社のビジネスへの理解を深めながら、自らがユーザーとして自分ごと化できる空間を目指しました。
本施設は、日本初の3Dプリンター住宅施工技術を用いた、一般販売棟初かつ商用初の3Dプリンター店舗で、先進的トレーニングや非日常体験ができるリラクゼーションを目的としています。運営会社は、医療・介護サービスを展開するカスケード東京様で、提携先の3Dプリンター住宅・事業化を日本で初めて実現したセレンディスク様の開発技術を使用しています。今回、当社は調査・企画・コンサルティングから、デザイン、コンテンツ設計・制作まで、テクノロジーを活用したクリエイティブプロデュースを担当しています。未来の治療院開発の足掛かりとなるプロジェクトとすべく、先進性とデザイン性を兼ね備えた施術スペースを目指しました。
メニコン本社新社屋の1階部分に導入するカフェのプロジェクトです。オリジナリティの高いカフェを目指すということもあり、当社ではカフェの企画・業態開発から店舗設計・施工、運営体制の構築を担当しました。目に鮮やかなデリ・ジェラートや香り豊かなコーヒーなどのメニューのほか、カフェエリアの中心に設置するピアノを囲んでミニコンサートを実施したり、施設コンセプトを表現したムービー作品を上映するモニターを設置し、五感で楽しめる場となっています。
鳥取市青谷町にある国史跡「青谷上寺地遺跡」は、港湾集落ならではの多種多様な出土品から「地下の弥生博物館」とも呼ばれ、本施設は同史跡である「弥生の里」復元の一端を担っています。ガイダンス展示室では、「青谷の里めぐり」をテーマに準構造船(交易船)をシンボルとしながら、遺跡と弥生時代の世界観を表現しています。また重要文化財展示室では、みごとなデザインをされた工芸品ともいえる弥生時代に製作された品も数多く出土し、従来の考古博物館とは異なる、青谷の出土品の「美しさ」を引き出す「弥生の美術館」をテーマにデザインしました。
「スクエアJS」は、日本総合住生活様の複合施設です。スクエアJSでは、素材や工法によって変わる居室空間の断熱性の違いをサーモグラフィーカメラで撮影、記録し、今後の空間に生かすための「サーモ実験展示」を行っています。本施設には集合住宅管理企業や、住宅供給公社、自治体関係者など、団地というキーワードをもとに多くの顧客が訪れる一方、展示内容が専門的なため、十分に理解してもらうことが難しいという課題がありました。そこで、本映像を通じて、時代や工法、素材による変化によって居室空間の温熱環境が向上していることを知ってもらいながら、その後に実際の空間を見学することで、複雑な展示内容をスムーズに理解できるよう演出しています。<映像ストーリー>昭和40年代。好奇心旺盛な小学生の学は、団地の設計者である父の清に居室空間の断熱性について教わり、未来の研究改良された空間に興味を持つ。すると空間がねじれ、202X年にタイムスリップ!清は未来の空間に大興奮。学は、素材や施工方法によって居室空間の温度が変化することを学ぶ。昭和に戻ると母の恵子が食事を用意して二人の帰りを待っていた。学にいつか訪れる未来を想像しながら一家団欒を楽しむのであった。
大規模都市開発に伴い誕生した新しい街である「HARUMI FLAG」区画内における、アクティブシニアを主なターゲットとしたシニアレジデンスのプロジェクトです。当社は基本構想段階からお手伝いし、共用部計画を担当しました。近隣には東京の海の玄関として国内外の豪華客船が寄港する晴海埠頭があり、世界中の船舶が訪れる特別な場所です。そのようなエリアの特徴からインスピレーションを得て、本物件内に開設されたカルチャースクールの「ホームクレール」には客船をイメージした空間デザインを行いました。「クレール ホール」と呼ばれるカルチャースクールに利用される空間は、世界中の船舶によってもたらされる多様な文化から着想し、多世代・多文化にわたるレコードが掛けられたカルチャーウォールや、さまざまな活動に対応できる可動ステージなど、「カルチャー」を通じて、活動の起点となる仕掛けづくりを行いました。「クレール ラウンジ」と呼ばれる入居者専用のラウンジには客船による船旅が流行した1920年代に用いられたアールデコのデザインをコンセプチュアルに落とし込むことで、ボードゲームや軽飲食を楽しみながら、入居者がくつろげる特別な空間としています。
お問い合わせ/お見積もり依頼/資料請求は下記よりお気軽にご連絡ください。お問い合わせの多いご質問や、よくいただくご質問は別途「よくあるご質問」ページに掲載しておりますので、ご活用ください。
当ウェブサイトでは、お客さまの利便性の向上およびサービスの品質維持・向上を目的として、クッキーを利用しています。クッキーの利用にご同意いただける場合は、「同意する」ボタンを押してください。詳細は、プライバシーポリシーをご確認ください。