東京・丸の内仲通りで、屋外空間の過ごし方を観察し、将来の車道/歩道の在り方を考える社会実験プロジェクトです。2024年夏はあつまりかたの様相をカタチの操作で緩やかに規定し、居心地を探ることを試みました。コンセプトは「i-ma-i(アイマイ)」。四角い可動ブロックベンチ、長くて対面距離が徐々に変化するビッグテーブル、集中と拡散を混ぜた丸いベンチ、車道と歩道を手すりで混ぜたボラード活用ベンチなど、家具に幾何学的な操作でカタチを与え、周囲環境のマテリアルと呼応するラッピングを施しました。イベンチャルなプロダクト故に常設化へ向けては変数を加味する必要がありますが、新たなあつまりかたを実証することができました。(開催期間:2024/7/25~8/18)
「Jeddah Events Calendar」(以下JEC)は中東サウジアラビアの第2の都市ジェッダで行われる国家戦略の一環であるエンターテインメントイベントです。世界的なアーティストによる音楽ライブやジェットコースターなどのアトラクション、さまざまなレストランやショップに加え、同国で非常に人気の高い日本のアニメやマンガをはじめ、日本文化を伝える「Anime Village」が集客の柱の一つとなっています。当社は、Avex Asia Pte. Ltd.様と共に初期の企画から全体のプロジェクトマネジメント、デザイン、設計、ソフト制作、現地の設計監修まで担当しました。
持続的に緑とともに生きる社会を考えるきっかけを創出することを目的とし、三井不動産様とディスカバー・ジャパン様の主催により、“木”を知り、学びを深めるイベントとして東京ミッドタウン日比谷にて開催されました。2023年8月刊行の雑誌『Discover Japan』の特集「木と生きる」をテーマとしたリアルイベントです。本イベントを象徴する空間として、1階アトリウムをイントロダクションエリアとしました。木彫作品のインスタレーション展示にあたり、当社は木彫作品を包み込む空間を実現するため、木の香りや音、光に包まれながら、五感で体験する「木とのかかわり合い方」をコンセプトとしました。当社は本空間演出のデザイン・設計、施工を担当しました。また、東京ミッドタウン日比谷 地下通路でのパネルエキシビジョンでは、当社R&D活動の“手で考えるデザイン「手ザイン」”の活動紹介と試作品実物展示を行いました。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の大林組の取り組みをPRする目的で、万博現場事務所内にビジタールームを設置し、大林組様のステークホルダーと、博覧会協会様のゲストに対しアテンドを行う施設を計画しました。展示構成は万博の大屋根リングをイメージさせる円形シアターを中心に、周囲には万博の開催概要や大林組様施工のパビリオンの解説とモックアップを展示しています。展示什器は木製単管で制作し、プロッター出力したグラフィックをクランプを用いて掲示するなど、現場事務所という背景を生かした「現場感」と、この場所で万博がリアルタイムにつくり上げられていく「臨場感」を表し、現場の「今」が展示できるように更新性を持たせた計画としています。また、大屋根リングの実証実験で使用したCLTパネルを再利用したマテリアルや、図面枠をモチーフにしたグラフィックや最新の工事写真を展示し、大林組様らしさを出すデザインと万博の開催まで現場とともに成長していく展示空間を目指しました。
CES 2024 「パナソニックグループブース」の展示プロジェクトです。「CES 2024」で当社は、地球環境問題の解決とよりよいくらしを両立した「パナソニックグループが思い描く将来のくらし」を紹介するブース全体のデザイン・設計を担当しました。具体的には、「Sustainable Energy(CO2排出削減)」、「Circular Economy(サーキュラーなものづくり)」、「Resource Optimization(資源の最適化)」の3つのカテゴリーで、パナソニックグループが描く将来のくらしと取り組みを紹介し、さらに、一人ひとりの「くらしの質」の向上につながる最新の製品やソリューションを展示しました。
本展は、2022年5月にスペシャルオリンピックス日本様と中京大学様が包括連携協定を締結したことを契機に実現しました。身体文化の多様な価値を追求する中京大学スポーツミュージアムの空間において、スペシャルオリンピックスの活動の歴史・特徴、国内での取り組みなど、スペシャルオリンピックスの魅力を感じ、知ることのできる企画展です。また、スペシャルオリンピックスでは、知的障害のある人たちだけで行う競技だけでなく、「共生社会」や「ソーシャル・インクルージョン」を掲げる世の中の流れとともに、ユニファイドスポーツ®を推進しており、本展を通じて「多様な人々が生きる社会の実現」につながることへの願いがこめられています。
「Marunouchi Street Park」は「道路空間」を快適な「都市公園空間」へと変える、未来のエリアマネジメントの実証実験として、2019年から東京・丸の内仲通りで実施されています。「Popping Summer Street -訪れる人が夏らしさを感じ、心躍るような丸の内仲通り-」をコンセプトとし、ラグビー/SDGsなど時代やトレンドにあった取り組みとのコラボレーションや、風力発電や太陽光発電の機能を備えたテーブルの設置、地域で働く方や来街者を巻き込んだ音楽演奏の場づくりなどを検証事項として実施しました。
ショッピングセンター関係者が一同に集まる業界最大のイベント「SCビジネスフェア2024」に乃村工藝社ブースを出展しました。2024年1月24日~26日の3日間、パシフィコ横浜 展示ホールで開催され、当社はブース出展のほか、イベント初日に無料セミナーを開催しました。今回のブーステーマは「乃村工藝社が考えるサステナブルデザイン」です。当社ではソーシャルグッドR&D活動の一環で、意匠性・機能性・環境性を実現する『サステナブルデザイン・マナーブック』の作成を進めており、ブースはマナーブックの基本方針に沿って構成しました。サステナビリティへの取り組みが多様化するなか、当社もアップサイクル素材の開発など、さまざまなチャレンジを続けています。しかし今回は空間を構成する上で欠かすことのできない素材、今後も深く関わり続けていくであろう素材であるベーシックマテリアルに立ち返り、それぞれの特性を理解することにフォーカスした構成としています。ベーシックマテリアルとしては木、セメント、アクリル、銅、鉄を採用し、それぞれの角材を配列して格子上に組みながらも空間にアンジュレーション(起伏)を持たせることで、ブース内を回遊していただきながら会話を楽しんでいただける構成としました。各マテリアルの使用本数の割合は、建物のライフサイクルにおけるエンボディドカーボン排出量から算出し、視覚的にもマテリアルの特性を感じ取ることができるように工夫しました。また、繋ぎにはビスや接着剤を使わず、クランプ(※)を利用することで素材の二次利用が可能となり、解体時の廃棄物が圧倒的に少なくなるという、本質的な環境貢献の考え方を象徴的にデザインしました。 これからのサステナブルデザインのアプローチを来場者の皆さまと共に考えていくため、そしてマテリアルに対する責任や感謝を示しながらも新たな気づきや発見が得られるようなブースを目指しました。 ※日建設計様が企画・プロデュースされている「つな木」プロジェクトの専用クランプを使用させていただいております。
東京ビッグサイトにて開催された店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2024」の展示デザインプロジェクトです。当社は、リリカラ株式会社様のブース全体のデザイン・設計・施工を担当しました。今年のテーマは「サステナブル×意匠決定者にとっての体験型素材探し」です。廃棄物を再利用した新商品の壁紙や床材をはじめ、リリカラ様の「サステナブル商品」を見るだけでなく、実際に触れて質感や踏み心地を確認したり、来場者自らが「体験」できるポイントを各所にちりばめました。インテリア商材を扱う企業として、空間的な居心地や実空間でのイメージを含めて3次元に体感できるブースを目指しました。
第6回中国国際輸入博覧会2023「パナソニックブース」のプロジェクトです。輸入博は中国市場の改革開放を世界にアピールすることを目的とした中国政府が主催する最大の展示会です。今回で6回目となり、パナソニック様は初年度から毎年出展しています。区画面積は最大規模の約1000㎡で、パナソニック様にとってB2GやB2B間の関係強化や事業拡大を図る最も重要な展示会となっています。当社は、ブース全体のデザイン・設計と施工を担当しました。
三菱地所様から、グループ会社のMEC Industry様のオフィス内装材新商品アイデア提案および開発業務の委託を請け、数あるアイデアの中から、パーティションとOAフロアについて木質商品販売に向けた開発に取り組みました。2023年5月開催の「非住宅 木造建築フェア 2023」では、開発過程で制作したモックアップを三菱地所グループブース内で展示するために、設置可能なデザイン・設計検討も三菱地所様はじめブース各関係者様と連携して行いました。このフェアを経て関係者でフィードバックを行い、実際の販売に向けてデザイン面・施工面・調達面からモックアップをブラッシュアップし、三菱地所様の本社設置に至りました。乃村工藝社では設置にあたっての設計・施工にも協力しています。
千葉県の「観光コンテンツ高付加価値化促進事業」を活用した千葉県安房郡鋸南町の元名海岸の整備と実証実験イベントです。夏のハイシーズン以降の新たな海辺の活用を「海辺の時間」と名付け、2022年9月~11月にかけて事業を企画・実施しました。11月12日~13日に開催したスペシャルイベントでは、内房地域初にして最大規模の参加型スカイランタン&キャンドルナイト、流木など地域廃材を用いたアップサイクルアートの設置、内房の魅力を味わうグルメキッチンカーなど新たな海辺の体験を提供し、多くの方に来場いただきました。当社は、千葉県への申請に向けた事務局業務、計画立案、イベントの実証実験の推進(計画・デザイン・設営・運営・プロモーション)、効果検証、報告に至るまでの一連の取り組みを推進しました。
パナソニックグループの大方針である「Panasonic GREEN IMPACT」を展示として来場者に伝えつつも、全体の空間デザインでそれを具現化し、可能な限りロスを出さない展示ブースを実現しました。環境負荷に配慮し、最小限の建築物や床材を使い、リサイクル素材を多く使用することで、ブースの施工・ロジスティックの面から、カーボンフットプリントを削減でき、同グループの方針を世界に伝えました。また、各エリアに配置したシンボルサインはそれぞれプロダクトを使って造形をデザインしました。シンボルとして人びとが集う場を提供しつつ、それらをプロダクトで構成することで、来場者・メディアに向けて共にわかりやすくメッセージをアピールしました。
SCビジネスフェアは一般社団法人日本ショッピングセンター協会が主催する、ショッピングセンター関係者が一堂に会する業界最大級のイベントです。当社も2023年1月25日~27日までの3日間出展しました。2023年2月に発刊された書籍『「しあわせな空間」をつくろう。-乃村工藝社の一所懸命な人たち』※と連動させ、白を基調としたブースデザイン、壁面はミラー、什器や棚に書籍を並べ、コーヒーのおもてなしなど、来場者にとって"しあわせな空間"となるような演出をしました。当社ブースには、3日間累計で約670名の方にお越しいただきました。 ※『「しあわせな空間」をつくろう。-乃村工藝社の一所懸命な人たち』:人々の「しあわせ」を呼び起こす空間をアミューズメント施設からホテル、ミュージアム、オフィスまで、当社が手がけた最先端の空間づくりを紹介している書籍です。
「Marunouchi Street Park(以下MSP)」は、東京・丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験プロジェクトです。2019年のスタートから7回目の開催となった「MSP 2022 Winter」は、これまでの丸の内仲通りから、展開エリアを東京駅前の行幸通りにまで拡大し、過去最大となる規模での実施となりました。当社は総合企画パートナー・運営担当として参画いたしました。今回のテーマは、「MSP Twinkle Street」です。丸ビル前のブロック1は「Twinkle Party」をテーマに、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの店舗などと連携したクリスマスマーケットをデザイン・設計し、メリーゴーランドベンチ、光の輪投げ、樹木を囲むホットベンチなど、心温まる仕掛けが詰まった冬のハレの場を創出しました。丸の内二丁目ビル前のブロック2は「Twinkle Terrace」をテーマに、毎回人気のストリートピアノ演奏空間や、イルミネーションを背景に写真が撮れるスポット、ロングホットベンチなどを設置し、来街者が冬のイルミネーションを楽しみながら寛げる空間を設えました。そしてMSPとして初めての展開となる東京駅前の行幸通りでは、環境配慮型の樹脂製スケートリンクを使用した「Marunouchi Street Rink」を設置することで、老若男女を問わず多くの来街者が屋外で楽しむスケートの魅力を体験でき、好評を博しました。(開催期間:2022/11/29~12/25)
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