空間創造によって
人々に「歓びと感動」を届ける

乃村工藝社

Project Introduction
プロジェクト紹介

乃村工藝社でのプロジェクトの流れ

お客さま(クライアント)の​空間に関するあらゆる課題を​解決することが、​私たちの仕事です。​

生活者発想を基点とする集客力の高い環境の創造により、お客さま(クライアント)の事業繁栄とそこに集うお客さま(エンドユーザー)の心の豊かさを創造し、お客さまに歓びと感動を提供する。 ​
私たちは、その空間に​訪れることによってはじめて感じる​ワクワクやドキドキといった「感動体験」を演出し​空間の中でヒトとヒト、ヒトとモノ​、ヒトとコトが直接出会うコミュニケーションを創出します。​
商業施設、ホテル、博物館​、ショールーム、展示会、イベントなど​人が交わる全ての“場”の魅力を​最大限に高める「空間プロデュース企業」です。​

乃村工藝社でのプロジェクトの流れ

プロジェクトとメンバーの関わり

営業職プランニング職デザイナー職制作管理職
① 調査・企画・コンサルティング
① 調査・企
画・コンサル
ティング

お客さまの要望や課題に関する各種調査・分析、コンセプトや事業・運営プランなどを策定

②デザイン・設計
②デザイン・
設計

コンセプトや企画に基づくデザイン・設計

③ 制作・施工
③ 制作・施工

デザイン・設計に基づく展示物の制作、施設内外装の施工

④ 運営・管理
④ 運営・管理

事業・運営プランに基づく施設やイベントの運営・集客支援、活性化およびメンテナンス

さまざまなプロジェクトメンバーが関わり、切磋琢磨して築き上げた実績

Culture社風を知る

信念と行動力で切り拓いた道。妥協なきデザインワークを追求するクリエイターの流儀

信念と行動力で切り拓いた道。妥協なきデザインワークを追求するクリエイターの流儀

クリエイティブ・デザイン本部デザインコレクティブセンター“no.10”でルームチーフを務める鈴木 祥平は、商業施設や専門店、住宅やオフィスなど、幅広い空間デザインを担当しています。クオリティを追求し、期待の一歩先を提案する姿勢を貫く鈴木が、仕事のやりがいと信念を語ります。目線を揃え、個を伸ばす。大型プロジェクトを成功に導くチームマネジメントの極意▲2025年日本国際博覧会 日本館担当範囲:展示デザイン(基本設計、実施設計)、施工、運営 / クライアント:経済産業省、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会※ 丹青社とのJVにて推進2025年大阪・関西万博の日本館、アーチを描く美しい建築の内部では、丹青社と乃村工藝社によるコンソーシアム(共同企業体)が組まれ、展示デザイン業務が進められていました。この大きなプロジェクトにおいて、乃村工藝社側のクリエイティブを主導したのが鈴木です。鈴木「総合プロデューサーである佐藤オオキ氏が掲げるコンセプトをベースに、展示空間を具現化していくというミッションを担うことになりました。それぞれ異なる強みを持つ丹青社と乃村工藝社が足並みを揃えてデザインワークを進めていきました。コンセプトに向かって各エリアをどうチューニングし、多岐に渡る関係者の承諾を得ていくか。そこが大きなポイントでしたね」展示空間の実装に向けて、定期的な打ち合わせの中で懸念点を洗い出し、言葉や図面だけでは判断が難しい造形や演出については、ほぼ実空間を組み上げる「仮組(かりぐみ)」を行うことで、徹底したリスクヘッジを積み重ねていきます。鈴木「クライアントの皆さまや、プロデューサーと一緒に確認し、同じ完成像を描く。そうして目線を合わせていくプロセスを何より大切にしました。必要な対応を重ねながら確認項目を1つずつ潰していったからこそ、円滑にプロジェクトを推進することができたのだと思います」こうした大型プロジェクトの一方で、鈴木は国内のみならず国外においても、また業態も異なる案件を常に10件前後並行して推進しています。マルチタスクを円滑に進行させる鍵は、関係者との密なコミュニケーションだと言います。鈴木「関わる人々の認識にずれが生じると、軌道修正や調整に時間がかかることがあります。オンラインでの打ち合わせでも、電話1本でもいい。とにかく全員が同じ方向を向いて最短距離で進んでいるかを確認し続けることが、案件数が多くなればなるほど重要になります」現在鈴木は、乃村工藝社のデザインチーム“no.10”に所属し、鈴木ルームを率いています。年齢やキャリアも多様なメンバーの個性を引き出しながら、チーム全体のパフォーマンスを最大化するマネジメントを行っています。鈴木「メンバーによって、CG、図面、スケッチなど、得意分野はそれぞれ異なります。業務や案件の振り分けの際はそうした点も加味しますが、本人の希望や成長の方向性も踏まえ、場合によっては新しい領域にも挑戦してもらうことがあります。ときにはあえて苦手な領域に入ってもらい成長を促すことも。個人の稼働状況や作業のペースを見極めながら余裕を持って調整し、モチベーションを損なわないようなスケジュールコントロールを心がけています」 成長を支えた「信念」と「一念発起」。タフな現場で磨かれたデザイナーの礎今でこそ数々の空間デザインを同時に手掛ける鈴木ですが、大学時代はデザインとは遠く離れた経営学部に在籍していました。しかしふと、自分の部屋のインテリアに興味を持ち始めたのが転機となりました。鈴木「些細なきっかけからインテリアの世界に興味を持ち始めました。そこから空間に関わる仕事が世の中にあるのだと知り、そういった職業に就いてみたいと思いました。大学3年で単位を全て取得した後は、4年次の1年間をアルバイトに費やし専門学校に進学しました。周囲が就職活動をしていくなかでも、躊躇はなかったですね。『自分で一度決めたら進む』そういう性格なので」専門学校を卒業後、2008年に店舗デザインを中心に手掛けるデザイン事務所へ入社します。専門学校の専攻は住宅でしたが、あえてプロジェクトのサイクルが早い商業空間の領域を選んだのには、強い危機感がありました。鈴木「今思えばそんなことはないのですが、当時は大学を経ての専門学校ということで、焦りがあったのだと思います。とにかく数をこなして経験を積んでいかなければならないと考え、あえてサイクルが早くて厳しい環境を志望しました。入社後は常に10件以上の案件を並行して抱え、タイトなスケジュールの中で非常に密度の濃い日々を送っていました。忙しい時期もありましたが、あの圧倒的な数をこなした5年間が、間違いなく今のベースになっています」携わった全てのプロジェクトにそれぞれの難しさがあり、トラブルや壁が存在しました。それを鈴木は「自分がやらずに誰がやるんだ」と潔く決断し、突破してきました。過酷な下積み時代を経て、プロジェクトを進行する上でのリスクを察知し、先読みをする嗅覚も身についたと言います。そんな鈴木は、2013年に次なる一歩を踏み出します。「これからの仕事に必要」と感じた語学力を身につけるため、濃密な5年間の休暇も兼ねて海外へと目を向けました。鈴木「フィリピン・セブ島での半年間の語学留学、そしてアメリカ・コロラド州の設計事務所でのインターンシップを経験しました。単身で言葉も文化も違う異国の地に身を置き、新しいものをつかみにいく。その経験自体が大切だったのだと思います。視野が広がり、それまでの自分の枠組みのようなものが外れて開かれる感覚がありました。帰国後にフリーランスを経て乃村工藝社へ入社しましたが、まったく知らない新しい環境へ飛び込むことにも、海外経験を経た後だったからこそ迷いはありませんでした」 求められる期待の一歩先へ。クオリティを高めていく、妥協なきデザインプロセス▲% Arabica Jakarta PIK Drive Thru乃村工藝社への入社後、鈴木のキャリアを象徴するプロジェクトとなったのが、グローバルコーヒーブランド「% Arabica(アラビカ)」です。“no.10”がブランド全体で現在130店舗以上を手掛けるなか、鈴木自身は進行中のプロジェクトを含め50店舗近いデザインを担当。世界各国に共通する美しいブランドイメージをベースとしながら、それぞれの国や店舗に合わせたローカライズをカタチにしています。世界各国の都市でデザインをカタチにしていくプロセスは、常に挑戦の連続です。鈴木「それぞれの国やエリアごとにどのような店舗にしていくかしっかりとコンセプトを構築し、デザインを進めていきます。世界各国、その店舗ならではのコンセプチュアルなデザインや空間を具現化できるということも踏まえて、挑戦や新たな発見があるプロジェクトだと感じています。お客さまから要望をいただいた際は、ご要望に沿ったプランをベースとして整理したうえで、ニーズの一歩先を行く選択肢もあわせてご提案します。期待に応えることの繰り返しが、結果としてさらなる依頼や、建築から手掛けるような大規模プロジェクトへとつながっていくのだと思います」こうした真摯な仕事ぶりの根底には、全ての制作物に対して徹底的に向き合い続けるという、鈴木の確固たる信念があります。鈴木「仕上げた図面やデザインを、一度で終わらせずに何度も見返します。昨晩必死に仕上げたものでも、朝起きて見直したときに『いや、ちょっと違うな』と思えば描き直す。より良いデザインにするために、自分が一度作り上げたものを提出まで練り上げていく。そのプロセスの積み重ねこそが、クオリティの高さに直結すると信じています」 世界のどこでも「同水準のクオリティ」を。卓越した仲間と刺激し合うプロフェッショナルとして国内外を問わず多くの実績を重ねる鈴木は、近年、アワードへの積極的な挑戦も続けています。数々の権威あるデザイン賞への応募や受賞を通じて、個人や会社の社会的認知度を高めるだけでなく、自身のクリエイティビティを研ぎ澄ます貴重なインプットとなっています。鈴木「応募する過程で他の人たちがどんなデザインを手掛け、どんなプロジェクトが受賞したのか、その潮流やトレンドに深く触れる機会が多くなります。必然的に目が肥えていきますし、自分のデザインを客観的に見つめ直す良い機会になっています。量だけではなく質の向上を意識し続けるためには欠かせない挑戦ですね」現在、鈴木の活躍は商業空間の枠を軽々と飛び越えています。海外ブランド関係者の国内住宅や、有名企業の本社移転プロジェクトなど、住宅からオフィスまで多様な空間を手掛けています。入社以来10年以上にわたって、この場所で走り続けられる理由を、鈴木はこう語ります。鈴木「多様な規模のプロジェクトに携われる機会が豊富にあり、専門性を持つ優秀なメンバーと協働できる環境があると感じています。同じ会社にいながら、周りのメンバーの仕事を少しのぞくと、『すごい』と圧倒される瞬間がたくさんあります。成長する人ほど他の人たちのデザインを見て学んでいると思いますし、そうやってお互いを刺激し合える優秀な仲間達が良い意味でひしめき合っているのが乃村工藝社というフィールドだと思います」自身の決断力と、積み重ねた経験によってキャリアを切り拓いてきた鈴木。デザインの道を志す未来のクリエイターたちに向けて、豊かで広大なフィールドを持つ乃村工藝社という環境の可能性を伝えます。鈴木「他ジャンルからでも簡単に飛び込める、とは言いませんが、ただ、乃村工藝社が持つ多様な機会に溢れた環境は、飛び込んだ人に対して新しい道を示してくれますし、その人自身が輝ける場所を提供してくれます。国内と国外、同等数のプロジェクトに携わっている今、自分としては新しいジャンルへ挑戦することと同時に、日々目の前にある案件を確実に進行させ、世界のどの地域でも国内と同水準のクオリティを実現できるよう、これからも実直に空間や関わる人々と向き合っていきたいです」※ 記載内容は2026年6月時点のものです

数々の失敗が、できることを増やしていく。行動力でチームを束ねる空間プロデュースの真髄

数々の失敗が、できることを増やしていく。行動力でチームを束ねる空間プロデュースの真髄

空間創造の最前線で数々のプロジェクトを牽引する佐藤 光。現在は文化環境事業部の課長として、行政をクライアントとする新たな領域で手腕を振るっています。若手時代の手痛い失敗から、いかにして周囲を巻き込む独自のスタイルを確立したのか。諦めない挑戦の軌跡と、空間づくりにかける熱い想いに迫ります。想像力を起点にチームのベクトルを合わせる。正解のない空間づくりに向き合う現在地2014年の入社以来、企業のショールームや展示会などのPR施設を一貫して担当してきた佐藤。2026年からは、博物館や科学館といった文化施設を担当する部署へと異動し、これまでの民間企業向けとは異なるアプローチが求められる環境に身を置いています。佐藤「今年から現在の部署に配属となり、文化施設の経験が少ない中で課長を務めています。行政のお客さまが中心となるため、築き上げた信頼関係の延長で継続的にお声がけをいただける機会のある民間案件とは異なり、毎回フラットな状態から公正なプロポーザルなどを経て案件を獲得していく必要があります。そのため、数年先の世の中の動きを見据え、社会的な課題や補助金の動向なども広くリサーチしながら仮説を立て、仕事の種を見つけていくような視点が求められます。これまでとはアプローチの仕方が大きく異なるため、日々新しい発見があります」経験豊富なベテラン社員が多い部署において、佐藤は自身の役割を「外からの視点をもたらし、組織を広げていくこと」だと捉え、次のように語ります。佐藤「文化施設ならではの良きやり方は継承しつつ、これまで私たちが追いかけきれていなかった新しい市場も開拓していきたいと考えています。新たに配属された部署には、長年文化施設に携わってきた経験豊富なメンバーが多くいます。そこに、私がこれまで民間市場で培ってきた知見という新しい視点を掛け合わせることができればと考えています。そのためにも、他部署とのコミュニケーションを積極的にとり、みんなを巻き込みながら事業の枠を広げていきたいですね」社内外の多様な専門家を束ね、プロジェクトの進行を牽引するジョブリーダーを担う佐藤。日々業務に向き合う中で、根底に置いている価値観があると話します。佐藤「私たちが手掛ける空間づくりには、最初から明確な正解が用意されているわけではありません。だからこそ、営業の立場であっても、どうすれば課題を解決できるかを自分なりに想像し、その意見をクリエイティブのメンバーに提案していくことを大切にしています。上がってきたデザインに対してもその意図を深く想像し、お客さまの課題解決にどうつながるのかをチーム全体ですり合わせる。そのために、誰よりも案件を深く理解し、方向性を示す存在でありたいと常に心がけています」 行動力でつかんだ入社の切符。痛恨のミスから学んだプロフェッショナルとしての責任学生時代、休学をしてバックパッカーとして世界を巡っていたと話す佐藤。その行動の背景には、当時抱えていた強い思いがありました。佐藤「当初思い描いていた大学生活と現実のギャップに悩み、周囲への焦りや悔しさがありました。その中で、就職する頃には勝負できるようになっていないといけないと逆算し、他の人がやらない経験をして成長しようと決意しました。自分で資金を貯めて休学し、南米をはじめ各国を巡るバックパッカーの旅へ出たんです」帰国後、就職活動の時期を迎えた佐藤は、ある出会いを振り返ります。佐藤「あちこちにバックパックしている私を見て当時所属していたゼミの先生からディスプレイ業界で働くOBの方を紹介していただきました。その方がご自身の仕事をとても楽しそうに、そして誇りを持って語る姿に強く惹かれ、この業界を志すようになりました」就職活動で乃村工藝社に興味を持った佐藤は、OB訪問のつながりがない中でも自ら機会を探し、積極的に人と関わることで企業理解を深めようと行動しました。佐藤「とにかく乃村工藝社で働きたいという思いが強く、さまざまな方法で社員とお話しできる機会を模索しました。今振り返ると試行錯誤の連続でしたが、結果として複数の社員に会うことができ、仕事のやりがいや魅力を真摯に教えていただきました。その温かい対応と懐の深さに感動し、絶対に入社したいと強く決意したのです」入社後、大阪に配属された佐藤は、日々の業務に奔走する中で、仕事の本質的な責任に気づかされる出来事を経験します。それは入社5年目の頃、日本を代表する総合電機メーカーの創業100周年記念イベントという重要な案件を担当した時のことでした。佐藤「当時、私は大型イベントの中の一部分を任されていました。無事に現場を納め、いよいよオープン当日の朝を迎えたのですが、その重要な局面で自分の責任を全うできない事態を招いてしまい、上司から厳しく指摘を受けました。さらにその後の海外での展示会でも、お客さまにとって最も重要な瞬間への向き合い方に甘さがあったことを痛感するミスが重なりました。その時、自分としては『役割を果たした』という思いがありましたが、上司から『仕事は現場を納めるだけでなく、お客さまに引き渡し、それを見届けるまでが責任である』と指摘され、自分の認識の甘さに気づかされました。お客さまに寄り添い、同じ視点で取り組めていなかったことに気づき深く反省しました」この経験を機に、佐藤は自らの姿勢を反省し、仕事への向き合い方を変えていきます。佐藤「それまでは“業務を完遂すること”に意識が向いていましたが、営業の仕事の本質はそこではないと痛感しました。業務を通して信頼関係を構築することこそが重要で、常にプロジェクトを俯瞰し、自分が理解できていないグレーな部分を放置せず、自分の言葉で完全に説明できるまで一つひとつ解像度を上げる。リーダーとして全範囲に責任を持つという姿勢は、自身の未熟さを痛感したこの失敗があったからこそ身についたものです」 自ら絵を描き議論の輪へ。JVプロジェクトを牽引した実直なディレクション ▲2025年日本国際博覧会 大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn提供:(公社)大阪パビリオン / 担当範囲:パビリオン全体の展示設計、施工、保守および10社の出展ブースの展示設計、施工クライアント:2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会、公益社団法人2025年日本国際博覧会大阪パビリオン失敗を糧に実直に経験を積み重ねた佐藤は、2025年日本国際博覧会 大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn という、複数の企業が共同で事業を行う非常に難易度の高いJV(Joint Venture:共同企業体)プロジェクトに主要メンバーとして参画します。佐藤「すでに動いているプロジェクトに途中から入り、情報量が圧倒的に足りない中でのスタートでした。わからないなりに、情報の整理を率先して進め、自分が把握できた情報を一つひとつ可視化し、社内外のメンバーと認識をすり合わせていきました。わからないことを正直にわからないと表明し、わかった内容を積み上げて議論を主導したことで、少しずつ信頼を積み重ね周囲も私の提案に耳を傾けてくれるようになりました」佐藤の強みは、営業でありながらクリエイティブな議論にも深く入り込み、自ら絵を描いてアイデアを可視化するスタイルにあります。佐藤「さまざまな背景を持つメンバーが同じ方向に動いていくには共通認識を持つことが何より重要だと思います。漠然とした情報を同じ視点で見つめるために、絵や図、例えを用いて議論を主導しました。社内外問わず打ち合わせで、何か話がずれているなと感じたときは『例えばこういうことですよね~』と絵を描いてみたりして細かく認識を合わせる工夫をしました。『そうそう』となることもあれば『いやいや、こういう風に考えていた』と反応はさまざまですが、ズレを早めに発見して、そこを起点に議論を積み上げていくことができるので大切な作業だと思います。クリエイティブのメンバーが夜中まで議論しているところに一緒に入り、チーム全員で、当社としてはこう進めるべきだと方向性をすり合わせていました。過去の案件で培ってきたこの伴走のスタイルが、複雑なプロジェクトを推進する上で大きな原動力になりました」数々の困難を乗り越え、プロジェクトが形になった時、空間づくりならではの圧倒的な感動が待っていました。佐藤「万博が開幕して、実際に来場者が私たちの作ったパビリオンに入り、ずっと想像してきた体験の流れや、それを楽しんでいる姿を見た時は、こみ上げてくるものがありました。厳しい調整や泥臭い作業の連続でしたが『ああ、この笑顔を見るために私たちは頑張ってきたんだ』と、すべてが報われた瞬間でした」佐藤は、乃村工藝社で働く最大の魅力は人であり、チームで創り上げる喜びだと語ります。佐藤「この仕事は一人では絶対にできません。私の周りには、仕事の厳しさを教えてくれるだけでなく、本気で楽しもうとする熱いメンバーがたくさんいます。そんな温かくもプロフェッショナルな人たちと一緒に、ものづくりの中心に立って空間を創り上げることができる。それが、乃村工藝社の営業の最高のやりがいだと感じています」失敗の積み重ねが自分を強くする。空間の枠を超えた「コトづくり」への飽くなき探求心数々の現場を経験し、現在は新たに配属された部署で組織を牽引する立場となった佐藤。今後のキャリアについて、空間という枠にとらわれない新たな価値の創造を見据え、次のように語ります。佐藤「今までやったことのないことにチャレンジし続けたいという思いが常に根底にあります。当社の仕事は、単なる空間づくりではなく、そこに生まれる人の『想い』や『振る舞い』、『関係性』を設計する仕事です。今後は、空間そのものをつくるだけでなく、そこで生まれる体験やコミュニケーションといったコトづくりの視点を掛け合わせて、お客さまの課題を解決する手段をもっと広げていきたいと考えています。そのために、私自身も新しい市場や知識を貪欲に吸収し、挑戦を続けていきたいです」さらに、佐藤は自身の経験を踏まえた熱いメッセージをこう送ります。佐藤「仕事をする上で一番のエネルギーになるのは、これをやりたいという強い思いです。乃村工藝社には、熱意を受け止め、形にしようと伴走してくれる仲間がたくさんいます。もし少しでもやりたい気持ちがあるなら、その思いを大切に是非最初の一歩を踏みだしてほしいです」そして最後に、これから新しい環境に飛び込もうとしているすべての人に向けて、自身の経験を踏まえたエールを付け加えました。佐藤「周りで活躍している人たちを見ると、みんな優秀で失敗なんてしていないように見えるかもしれません。でも実際は、裏ではみんな苦労していますし、たくさんの失敗を経験しています。私も最初はうまくいかないことばかりで、悩んでいた時期がありました。この失敗だらけの社会人生活の中で手にした事実は、チャレンジの先にしか成長はない!という当たり前のことです。自分の課題としっかり向き合い、一つひとつ丁寧に行動を積み上げていけば、必ずできることは増えていくはずです。だからこそ、失敗を恐れずに飛び込んできてください」ひたむきな熱意からキャリアをスタートさせ、数々の失敗と自省を成長の糧にしながら、周囲と協力してプロジェクトを牽引するリーダーへと成長した佐藤。実直に挑戦を続けるその真摯な姿勢は、これからも多様なプロフェッショナルたちと伴走しながら、空間の新たな可能性を切り拓いていきます。※ 記載内容は2026年4月時点のものです

本質を捉えて自らの枠を超える。未知の領域を開拓し、空間を創造し続ける営業のリアルな挑戦

本質を捉えて自らの枠を超える。未知の領域を開拓し、空間を創造し続ける営業のリアルな挑戦

空間創造の最前線で幾多の困難なプロジェクトを牽引する加藤 優至。2026年春からは東京に異動となり、最大手デベロッパーを担当する部署で手腕を振るっています。配属のギャップからキャリアをスタートさせ、いかに独自のスタイルを確立したのか。未知の領域に挑む突破力と空間の未来を切り拓く強いビジョンに迫ります。最適解を考え抜く。条件を削ぎ落とし、顧客の“本質”を見極めるスタンスアーバン・リテール推進本部に所属し、主任としてプロジェクトの推進を担う加藤。日々、レベルの高い案件と向き合う中で、自身の役割についてこう語ります。加藤「クライアントの営業窓口という立場と、プロジェクトの推進担当の二刀流で各種案件に従事しています。すでに受注している案件の進行だけでなく、今後の仕事を開発するための販促も行っています。現在の部署は少数精鋭で、量・質ともに高いレベルが求められる環境です。だからこそ、私自身が率先してプラスアルファの価値を体現しなければなりません。また、大阪時代に多くのデベロッパー様を担当して得た知見をチームへ還元し、業務を抱えるメンバーをサポートすることも、私の重要な役割だと考えています」最大手デベロッパーが手掛ける、量・質ともに求められる水準が高いプロジェクトを進行していく上で、加藤が仕事の根底に置いている価値観があります。加藤「常に心がけているのは、物事の本質を見極める視点です。相手が発している言葉の裏にある本音や、顕在的・潜在的なニーズがどこにあるのかを考えるんです。利益やコスト、労力といった条件ありきで提案の方向性が決まることも多いビジネスの世界だからこそ、一度そういった条件をすべて取り払い、『何が本当に最善か』を考え抜き、その後に条件を加味して着地点を探っていく。そんな複合的な思考プロセスを大切にしています」さらに、その価値観は加藤の業務範囲を自ら広げていく営業スタイルにも表れています。加藤「自らの業務範囲を限定せず、常に領域を広げる姿勢を大切にしています。未経験の領域であっても自ら問いを立て、新たな価値につながるアイデアを積極的に提案し、自発的に推進する方が自分らしく働けます。だからこそ、目先の利益にとらわれず、未来を見据えた好奇心を持ってコミュニケーションの幅を広げていく。そうした率先したアクションが、結果的にお客さまの期待を超える価値提供につながると実感しています」 新たな領域へ飛び込む。配属のギャップを乗り越え、“基礎・基本”を土台に挑んだ若手 ▲「阪堺電車花田口停留場上屋改修工事」阪堺電車提供学生時代は、世の中に影響を与える仕事を志し、広告代理店などを目指していたと話す加藤。就職活動の中で乃村工藝社に入社を決めた経緯について、次のように振り返ります。加藤「実は就職活動中、いただいた内定を承諾するか迷う場面もあったのですが、私の状況や考えを正直にお伝えしたところ、誠実に向き合っていただけたんです。その人間味と私への期待の高さが入社の決め手となりました。当時はイベント会社という認識で応募しましたが、入社後には空間プロデュースというディスプレイ業界の想定以上の奥深さに触れ、新しい環境で挑戦する面白さに気づくことができました」勤務地や担当市場は、当初の希望とは異なる環境でのスタートとなりました。しかし、その環境下において、加藤は独自の視点でモチベーションを高めていきます。加藤「当初の希望とは異なる環境からのスタートでしたが、どのような場所でも自ら楽しみを見出し、創り出していく発想を持っていました。まずは与えられた場所で全力を尽くそうと考えたんです。私は幼少期にサッカーをしていたのですが、父の仕事の都合で転勤族として育ったことから、行く先々で新しいサッカーチームに加わる経験をしてきました。そのことから、どんなコミュニティでも目立つ能力に頼る前に『基礎・基本』を備えて輪に入っていく姿勢が不可欠だということを学びました。仕事も同様で、まずはどこでも通用する土台を固めるべく『10年は修行』と捉え、誰よりも実務の数をこなすことを意識しました」土台を築きつつも、持ち前の好奇心で新しい仕事を開拓していきます。入社数年目には、前例のない路面電車の駅舎改修プロジェクトにも自ら手を挙げたと加藤は振り返ります。加藤「行政からのご相談で、コンセプトやデザインといった企画部分の費用が限られた枠組みでの案件でしたが、『前例のない新しいチャレンジとしてやってみたい』と強く惹かれました。道路を掘り返して駅舎を建て直すという大掛かりな工事だったため、社内からは『空間ディスプレイの会社が受ける仕事ではなく、建設や土木業界の領域だ』との懸念も出ましたが、だからこそ挑む意義があると感じたのです」社内の懸念や厳しい予算の壁に対しても、加藤は強い熱量をもって道を切り拓いていきます。加藤「予算の壁を越えるほどの熱量やビジョンを伝え、若いメンバーと共に新たな経験を積みたいと上司を説得しました。結果的に新入社員とタッグを組み、実直に現場を完遂しました。予算や前例がない中でも、熱量を伝えて周囲を巻き込み形にしていく。未知の領域へ踏み出したこの時の経験は、今の私の大きな原点であり、自ら業務範囲を広げ、新たな価値を提案していく現在の働き方に直結しています」 複雑な利害をまとめ上げる。実直な調整と情熱が生み出した、空間創造のダイナミズム▲「中座くいだおれビル」数々の現場を通じて実直に経験を積み重ねてきた加藤は、やがて巨大なプロジェクトを牽引するようになります。入社4年目で自ら志願して担当した「中座くいだおれビル」のリニューアル案件について、当時の想いを語ります。加藤「この案件は、私の20代から30代を象徴するプロジェクトであり、社内やお客さまに一番育てていただいた仕事です。当時、これだけ規模の大きなプロジェクトを若手に任せてもらえること自体が非常にうれしかったですし、ワクワクしました。コロナ禍を経て再始動した際には、お客さまから『加藤さんにこのまま任せ続けたい』と言っていただき、強い責任感を持って取り組みました」長期にわたるプロジェクトではプランの全面変更もありましたが、お客さまからデザインの方向性について全幅の信頼を寄せてもらい、当社のクリエイティビティに委ねていただくことができたと加藤は語ります。加藤「当社のデザイナーも含め、チーム全員でお客さまの領域までしっかりとケアしながらプロジェクトに従事していたことが大きかったと思います。また、社内外含め総勢40名にもおよぶ関係各社が集まる中で、幹事的な立場でそれぞれの意見をすり合わせ、お互いの意見を尊重しながら着地点を見出す経験を積めたことは、自分自身の大きな成長につながりました」また、2023年に着手した「日楽座相撲ホール」のプロジェクトでは、施設側と出店者側の間に立ち、複雑な状況下での調整が求められました。加藤「スケジュールや施設側の要望など、高い次元のオーダーが重なる案件でした。私はすべての条件を整理し、メリット・デメリットを可視化して、関係者全員が納得して決断できるプロセス構築を心がけました。各部署の意図を丁寧に汲み取り、全体会議で最適な着地点を見出すなど、クライアント内の調整をサポートしたことがスムーズな推進の鍵になったと感じます」この案件では、予算をいかに捻出するかという課題に対しても、加藤ならではの柔軟な発想が活かされました。加藤「オープンの祝い花を装飾に活かす『祝い提灯』のアイデアを提案し、採用していただきました。誠意をもって考え抜いた提案であれば、困難な状況でも必ず受け入れていただけます。自らの行動で事態を好転させ、仲間を増やしていけることこそが、この仕事の最大の醍醐味です」迷ったら厳しい方を選ぶ。前例のない領域へと枠を広げ、空間の未来を先導する営業という役割に留まらず、幅広い業務を自ら巻き取っていく加藤。そうした立ち回りを実現するためには、社内での連携や仲間づくりが欠かせません。加藤「思いや熱量をしっかり伝えれば、周りは必ず耳を傾けてくれます。そのためにも、プロジェクトメンバーだけでなく、同じフロアや建物にいる人たちとの仲間づくりを日頃から意識しています。オフのコミュニケーションも大切にし、フットワーク軽くさまざまな場に顔を出すようにしています。そして何より、言葉に説得力を持たせるために、しっかりと実績を残すことにもこだわっています。実績が伴ってこそ、影響力を持って新しい挑戦ができると考えています」実績と社内外の信頼を積み重ねてきた加藤は、今後挑戦していきたい目標についてこう語ります。加藤「これまでは空間をつくることが主でしたが、今後は建築的な知見も交えながら、ブランディングや運営を見据えて全体最適を提案できる、『コンサルをコンサルする』ような新しいビジネスモデルを作りたいと考えています。また、チームとしても、常に先の展開を見据え、自ら『船を先導していく』ような集団にしていきたいです。自分たち主導で考える時間を生み出し、より本質的な価値の提供に時間を使える組織を、自分のチームから広げていきたいですね」空間の未来を先導し続ける加藤は、乃村工藝社で働く魅力と自身のビジネスの哲学を胸に、これから出会う仲間との共創を見据えています。加藤「この業界は、常に未知の壁に立ち向かう環境ですが、それを面白いと思える方には最高の会社です。まずは着実に『基礎・基本』を徹底し、その土台の上に自分なりの挑戦を重ねていってください。また、もし選択肢が2つ現れたなら、ぜひ自分にとって『厳しい方』を選んでみてください。リスクを恐れずその選択を積み重ねることが、気づけば大きな財産となります。私たちが生み出す空間は、エンドユーザーに直接喜びを届け、世の中に大きな影響をもたらすことができます。この想いを共有し、共に挑戦できる方と働ける日を楽しみにしています」決して枠に収まらず、真摯に相手と向き合い続ける加藤。リスクを恐れず前例のない領域へと踏み出すその情熱は、これからも周囲のプロフェッショナルたちの知見や熱量を引き出しながら、新たな空間の可能性を力強く先導していきます。※ 記載内容は2026年4月時点のものです

想いが届く瞬間をつくりたい——物語を空間に編み、来館者の心を動かすプランナーの挑戦

想いが届く瞬間をつくりたい——物語を空間に編み、来館者の心を動かすプランナーの挑戦

2017年に入社し、プランナーとしての道を歩み始めた廣田 晃平。企業ミュージアムや国際的な博覧会など、多角的な視点が求められる現場でプランナーとして数々のプロジェクトを支えてきました。調整の先に見出した、来館者の心を動かす空間づくりの本質と、次なるステージへの決意を語ります。テクノロジーの裏にある、情熱と挑戦のDNAに感動をクリエイティブ本部 プランニングプロデュースセンターに所属する廣田は、現在、ルームチーフとしてプロジェクト推進を担っています。手がけるプロジェクトの一つに、国内大手テクノロジー企業の拠点内に新設されるミュージアムの基本計画があります。廣田「単に最新技術を展示するだけでなく、働く人や子どもたちが技術に触れることで、自らの内にある『創造性と探究心』が刺激される場をめざしています。情熱と挑戦のDNAに触れ、自分も社会のために何かできないか、と考えられるきっかけの場にしたい。技術の裏側にある開発者の決断や挑戦といった『人の想い』を丁寧に掘り起こし、専門知識を問わず誰もが共感できるよう展示・体験に再編集する 。そしてそれらを空間として『カタチ』にすることで、来館者の心に深く刺さる場を創り出そうとしています」この過程で廣田がもっとも気をつけているのは、お客さまと対話の「歩幅」を合わせること。廣田「専門用語を使うのではなく、お客さまにわかりやすい言葉を選び、企画がどの段階にあり、何が積み上がっているのかという『進んでいる感』の共有を徹底。毎回前回のミーティングの振り返りから丁寧に入り、物事を細分化して進捗を可視化するようにしています」また、並行して進めている医療従事者のための研修施設リニューアルでは、高度な専門性が求められます。施設にとって必要な機能の整理にとどまらず、企業の歴史展示から在宅医療のレクチャー機能まで、幅広い機能設計を求められています。廣田「お客さまのご要望を紐解き、単なる医療トレーニングのためではなく、患者さんの安全と医療の進歩に貢献することを目的とした施設なので、多様なステークホルダーとの価値あるコミュニケーションや、新たなビジネスチャンスを生み出す場にしたいと考えています。そのために、慣れない医学用語や業界の文脈の理解を目指し、膨大な資料を読み解く日々を送っています」 「アジア料理を嫌いな人に食べさせるには?」入社試験の問題から感じた仕事の面白さ大学時代、メディア社会学を専攻し、広告研究会でコンペに情熱を注いでいた廣田は当初、広告代理店を志望していました。しかし、採用面接の席で面接官から「時間をかけて熟考するタイプであり、瞬発力が求められる広告業界のパーソナリティとは少し異なるのではないか」という本質的な指摘を受けます。廣田「正直、うすうす自分でも感じていたところはありました。ですから自分のパーソナリティがその業界にははまらないという言葉を、そのとき素直に受け止めましたね」その後、友人から「考え方が似ている人が多いのではないか」と教えられたのが、乃村工藝社をはじめとするディスプレイ業界でした。廣田「乃村工藝社に足を運んだら、そこで登壇していた先輩プランナーの語り口に一瞬で惹きつけられました。その方自身の人間性が面白かったし、お客さまを心から好きになりながら仕事をしているという姿勢に、他社ではあまり見られない魅力を感じたんです」乃村工藝社の入社試験もまた、廣田の知的好奇心を刺激するものでした。廣田「『アジア料理を嫌いな人に一口食べさせるには?』と出された問題がユニークでした。その時の私の回答は、単に味を説得するのではなく、相手が普段好んでいるものとの共通項から紐解くロジックを提示しました。その回答に対する鋭い突っ込みや、限られた時間内での企画プレゼンを通じて、『これが毎日行う仕事なんだろうな』と、実業務の楽しさと厳しさを肌で感じ、入社を決めました」2017年に入社し、企業ミュージアムを担当する部署に配属された廣田は、すぐに現実の壁に直面します。廣田「企画や言葉を考えるだけでなく、グラフィック、映像、空間のあり方まで多角的に物事を捉え、カタチにしていかなければなりません。最初は会話についていくだけでも大変でした。まずは全体像を把握し、お客さまが伝えたいと思っていることと来館者の心に響くポイントを見逃さないよう努めました。そうやって入社以来、がむしゃらに取り組んできました」 体験のあとに生まれた真剣な問い、子どもたちの姿に感じたこの仕事の価値▲2025年日本国際博覧会 パナソニックグループパビリオン「ノモの国」廣田にとって大きなターニングポイントとなったのが、2025年日本国際博覧会 パナソニックグループパビリオン「ノモの国」プロジェクトでした。このパビリオンは、体験を通じて子どもたちの可能性を引き出すことをコンセプトにしており、廣田は体験コンテンツの具体化やスケジュール管理、さらには外部クリエイターとの窓口を担うハブ的なポジションとして奔走することになります。この巨大プロジェクトにおいて、廣田は「嫌われてもいいから必要な物事をはっきりと言う」という、あえて厳しい役割を自らに課しました。開催日が決まっているなかで、スケジュールは常にタイトでした。廣田「たとえお客さまや関係者からの要望であっても、それが空間としての面白さを損なうものであったり来館者のためにならないもであると判断した際には、実現性の観点から毅然と『それは難しい』と断る勇気を持っていました。企画のクオリティを担保し続けることが、自分に求められた役割だと思っていましたね」これは、外部の優秀なクリエイターたちが持つ知見を最大限に活かし、最高のカタチでアウトプットを出すための「防波堤」としての行動でもありました。廣田「クリエイターに対しては、相手を深く理解して接し方を変えながら、同時にお客さまが譲れない本質的な想いを『忍ばせて』交渉する。プロジェクトに関わるすべての人たちが気持ちよく機能するための土壌を整えることに、力を注ぎました」6カ月間にわたる開催期間中、現場での様子を見た廣田の心には、ある光景が深く刻まれました。運営の工夫により新設された「子ども専用枠」で、展示を真剣に見つめ、瑞々しい感性で何かを考えている子どもたちの姿です。廣田「子どもが体験したことを先生に『僕はこう考えるんだけど先生はどう思う?』と真剣に問いかけている瞬間を目にしました。大人の想像を超えるほど子どもたちは真剣に向き合ってくれた。やっていてよかった、意味があったんだと、実感しましたね」 誰かに想いが届く瞬間をつくりたい。後輩と共有したい空間づくりの感動2025年にルームチーフへと昇格した廣田の胸には、社内の先輩から受けた「大きな構想を売れるようにならなければ、プランナーとして先がなくなる」という言葉が心に深く突き刺さっています。廣田「これまでは自ら手を動かし、現場の最前線を支えるスタイルを貫いてきましたが、今後はより高い視座を持ち、プロジェクトの魅力的な『枠組み(フレーム)』そのものを提案できる人間になりたい。そうすれば、お客さまも大きな期待感を持ってプロジェクトに接してくれるでしょう。また、自分自身がすべてを動かさなくても、後輩がその枠の中で存分に活躍できるようになる。そういう大きな構想をたくさん作れるようになりたいですね」廣田がめざす「プランナーからクリエイティブプロデューサー」への進化は、一人で完結するものではありません。廣田「自分一人の想像力には限界があります。だからこそ、自分だけでは辿り着けない高みへプロジェクトを導いてくれる、各分野のスペシャリストを惹きつけ、信頼を築くことを大切にしています。私の仕事は、デザイナーたちが『廣田が整えてくれた土台の上なら、迷わず最高の表現に集中できる』と確信し、のびのびと才能を発揮してもらうこと。そのために、プロジェクトの目的や複雑な条件を誰よりも整理し、進むべき道をクリアにしていく技術を、さらに磨き続けています」乃村工藝社という会社について、廣田は「仕事に対してどこまでも真摯に向き合う人が多い場所」だと語ります。廣田「デザインやコミュニケーションに対する純粋な好奇心を絶やさず、常に『世の中をより良くするために何ができるか』を問い続ける姿が、何よりの刺激になっています」廣田は今後、一緒に働く後輩たちにこんな願いを持っています。廣田「博覧会で目にした、子どもが先生に問いかける光景。それは空間づくりによってお客さまやプランナーの想いが来館者に届いた瞬間でした。その光景を一緒に見ることができれば。自分の発した言葉が、デザイナーの手によって美しく表現され、それが来館者に届く。その感動を後輩たちにも感じてもらえたら嬉しいです」誰かに想いが届く瞬間を目指して、廣田は今日も、まだ見ぬ空間の可能性をカタチにするための大きな構想を練り続けています。※ 記載内容は2026年2月時点のものです

乃村工藝社SCENES
PAGE TOP
Contactお問い合わせ

お問い合わせ/お見積もり依頼/資料請求は下記よりお気軽にご連絡ください。
お問い合わせの多いご質問や、よくいただくご質問は別途「よくあるご質問」ページに掲載しておりますので、
ご活用ください。