空間創造によって
人々に「歓びと感動」を届ける

乃村工藝社

Project Introduction
プロジェクト紹介

乃村工藝社でのプロジェクトの流れ

お客さま(クライアント)の​空間に関するあらゆる課題を​解決することが、​私たちの仕事です。​

生活者発想を基点とする集客力の高い環境の創造により、お客さま(クライアント)の事業繁栄とそこに集うお客さま(エンドユーザー)の心の豊かさを創造し、お客さまに歓びと感動を提供する。 ​
私たちは、その空間に​訪れることによってはじめて感じる​ワクワクやドキドキといった「感動体験」を演出し​空間の中でヒトとヒト、ヒトとモノ​、ヒトとコトが直接出会うコミュニケーションを創出します。​
商業施設、ホテル、博物館​、ショールーム、展示会、イベントなど​人が交わる全ての“場”の魅力を​最大限に高める「空間プロデュース企業」です。​

乃村工藝社でのプロジェクトの流れ

プロジェクトとメンバーの関わり

営業職プランニング職デザイナー職制作管理職
① 調査・企画・コンサルティング
① 調査・企
画・コンサル
ティング

お客さまの要望や課題に関する各種調査・分析、コンセプトや事業・運営プランなどを策定

②デザイン・設計
②デザイン・
設計

コンセプトや企画に基づくデザイン・設計

③ 制作・施工
③ 制作・施工

デザイン・設計に基づく展示物の制作、施設内外装の施工

④ 運営・管理
④ 運営・管理

事業・運営プランに基づく施設やイベントの運営・集客支援、活性化およびメンテナンス

さまざまなプロジェクトメンバーが関わり、切磋琢磨して築き上げた実績

Culture社風を知る

空間創造を通して”人の心を豊かに”。会社の未来をカタチにする経営企画の挑戦

空間創造を通して”人の心を豊かに”。会社の未来をカタチにする経営企画の挑戦

空間創造のあらゆるシーンを担う乃村工藝社グループへ。その未来の戦略を担う経営企画室で日々奮闘するのが天野 真希です。人事部門での経験を経て、昨年度から経営企画室へ。中期経営計画の策定や全社発表会では大きな役割を果たしました。“人の心を豊かに”という自身の哲学と乃村工藝社の事業を重ね、自らのありたい姿について語ります。一人ひとりの力を掛け合わせ、共に未来図を描く乃村工藝社グループ全体の経営企画をテーマに、未来のカタチを描く経営企画室。天野が所属するこの部署は、各部門と密に連携しながら、全社横断的に業務を推進しています。天野「経営企画室の役割は、グループ全体の経営企画に関する業務。その中でも、昨年度は翌年からスタートする中期経営計画の策定とその内容を社員に周知することが大きな仕事でした。今年は、中期経営計画初年度として、中計が実行に移り、目指す姿が実現されていくように全体を管理・推進する役割を担当しています」乃村工藝社の経営企画室は、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。天野「事業部門出身者が半分、管理部門出身者が半分という構成で、多様な強みをもったメンバーが在籍しています。経営企画にしては珍しく、若手のメンバーも多く所属しているのも特徴です。皆とても前向きでバイタリティに溢れています」部署一丸となって会社の未来を考える中で、天野が大切にしているポリシーがあります。天野「物事に対して、『なぜやるのか』という背景と丁寧に向き合い、考え、伝えることです。何をするのかというところについフォーカスしてしまいがちですが、それだけでは、向かう方向がバラバラになってしまいます。私自身、異動してきた当初、事業への知識不足を感じる場面が多々ありました。そんな時に、経営企画室のメンバーがこれまでの経緯や背景を含めて共有してくれたことで、事業理解が一段と深まりました。こうした姿勢や考えが部署に根付いています。さまざまな部署と連携が必要となる経営企画という仕事において、みんなで向かう方向を揃えて進んでいくために、背景を共有するということをより意識して取り組んでいます」人間味溢れる社風に惹かれ入社。人事での経験から「もっと良くなるはず」と経営企画へ大学時代は、経営学部で国際経営学を学んだ天野。就職活動中に参加した合同企業説明会で乃村工藝社に出会い、選考を受けるにつれて惹かれていったと語ります。天野「就職活動では、『“人の心に豊かさ”を届けられる仕事』ということを軸にしていました。私自身3歳からモダンバレエという舞踊を続けている中で、舞台というリアルな空間を通して感じる感情の動きや場の体験が生きる豊かさにつながると信じてきたからです。そんな中、空間創造を生業とする乃村工藝社に出会えたことは奇跡的な縁だったと思います。選考が進んでいく中で、より社員の魅力に惹かれていきました。例えば、面接官が定型的な質問をするのではなく、関心を持った点を積極的に質問してくれたことや、自分自身のことを生き生きと話している姿を見て、人間らしさに溢れたカルチャーがすてきだなと思いました」2020年にスタッフ職として入社。最初の半年間は乃村工藝社の基盤となるものづくりを学ぶために、品質環境安全推進部へと配属。その後の4年半は人事部門で2部署の経験を積みました。天野「人事企画部では主に働き方改革に関する業務を担当しました。入社まもない時期でしたが、グループ全体での従業員サーベイの実施・分析、また、経営陣が社員と直接対話するタウンホールミーティングで全国の事業所・支店を巡った経験など、若手の時からチャレンジできる環境にやりがいを感じていました」2022年、部署再編に伴い、人財開発部へ異動。大学時代から関心があった人財育成領域への挑戦でした。天野「実務としては未経験の領域でしたが、チャレンジを後押しする当社のカルチャーもあり、外部パートナーのサポートも得ながら3年間試行錯誤を重ねました。前中計期間はとくに人財育成強化として『ノムラ育成プログラム』の立ち上げ期間であったため、様々な教育をゼロから考え、何度も企画と実行のサイクルを回した経験が、今の自分の糧になっています」全社教育に携わる中で、天野が大切にしていた想いがあります。天野「一番は、乃村工藝社の社員一人ひとりが輝いていてほしいということ。人財開発部の仕事を通して、たくさんの社員と出会いました。就職活動の際に感じていた社員の魅力は、全社の育成に携わることでより強い実感へと変わっていきました。多様な人財が集まる中で、個人が持続的に自分らしく価値を発揮し続けられる環境や仕組みをつくることがモチベーションとなっていました」約4年半、人事として経験を積んだ、天野。全社サーベイや人財育成に携わる中で見えてきた気づきや課題感から、「もっと良くできるはず」という情熱を胸に行動を起こします。天野「部署横断的な役割をもつ経営企画室なら、私が感じている課題やこれまで見てきた情報を接続して、会社に貢献できるのではないかと思ったんです。そこで自らキャリア希望を表明できる『自己申告制度』を活用し、2025年に経営企画室へ異動することができました」中期経営計画の策定で感じた事業の本質。全社員に届けるため、最高の舞台を創り上げる撮影:永禮 賢異動後、天野は中期経営計画の策定に携わる中で、人財戦略の柱となる分析を任されます。天野「人事の時に担当していた従業員サーベイが経年データとして蓄積されていたこともあり、経営企画の目線で事業の様々なデータと掛け合わせながら多角的な分析を行いました。大学時代に学んだ課題解決のアプローチや、人事で培ったデータ分析スキルなど、過去の経験を活かして人事施策の土台となる分析として貢献できたことで、『これまで向き合ってきたことが接続された』と実感できました」経営陣と何度も会議を重ねて計画を練り上げる中、天野の胸に深く刻まれた気づきがあります。天野「議論の中で改めて、当社の経営理念に立ち返ることがあったんです。そこで乃村工藝社は、単に床や壁、天井をデザインして空間をつくるだけではなく、人と人、人とモノ、人と情報といったコミュニケーションをヒューマンスケールの空間でデザインしている会社なんだと、事業の本質が腑に落ちました。会議の中では『日本で一番、幸福度を高められる会社かもしれない』という発言もあり、とても記憶に残っています。私自身が大切にしている「”人の心を豊か”にしたい」という想いと会社の事業の本質が重なった瞬間でした」こうして完成した中期経営計画をグループ全社員へ浸透させるため、天野は2026年2月に実施された全社発表会の主担当に抜擢されます。天野「『これからの3年間で会社が目指す方向性を、全社員がしっかり理解できる会にする』をテーマに、走り出しました。あらゆる立場の社員にどうすれば理解・共感してもらえるかとても悩みましたね。」プロジェクトをマネジメントする立場として、大小さまざまな業務を抱える中で、天野の足を前に進めたのは、これまで寄り添ってきた社員への強い想いでした。天野「中期経営計画の策定を通して、私自身が乃村工藝社グループの魅力や可能性に改めて気づけたからこそ、絶対によい会を届けるという気持ちで取り組みました。社員の皆さんが『この会社で働いていて良かったな』と改めて実感できる場にしたいという想いが原動力となっていました」天野の願いは、当日参加した社員からのポジティブな反響によって結実します。天野「中計発表会は東京と大阪の2会場で開催し、全国各地から乃村工藝社グループ約1,900名の社員が参加しました。ドキドキしながら当日を迎えましたが、社員が一同に集結した景色は圧巻で、その後の懇親会の熱気にも救われました。実施後のアンケートからも『グループとして向かう先の全体像が見えてとても分かりやすかった』『これだけの個の力が集まれば、大きな目標も達成できると感じた』と言ってもらえて。何より嬉しかったのは、新入社員が『今日の話を聞いて、自分が担当している仕事は、会社が掲げる新たな分野へのチャレンジなんだとわかりました』という言葉です。勤続年数に関わらず会社が目指す姿が伝わったと感じた瞬間でした。さらに後日、各本部で開催された定例会においても、中期経営計画の内容がカスケードされていて、中計発表会の効果を実感しました」未来のために妥協せず考え抜ける仲間と共に、会社の可能性を広げたい経営企画室で会社の未来を見つめながら、天野はさらなる可能性に想いを馳せます。天野「中期経営計画の実現を目指しながら、長期的な未来の検討も始まっています。『空間のあらゆるシーンを担う乃村工藝社グループ』と今回の中計でも掲げているように、空間創造はまだまだたくさんの可能性をもっている領域です。その可能性をもっと模索して、”人の心に豊かさ”を届けたい。そんなことに、チャレンジできる経営企画室の仕事はとてもやりがいがあります。個人としても、もっともっと視野を広げて、将来的にはグローバルな業務に挑戦するなど、常にアップデートし続けている存在でありたいです」天野が未来にワクワクできるのは、乃村工藝社の人と事業に独自の魅力があるからです。天野「好奇心旺盛で、ときめきを感じながら生きている人が多いんです。何気ない雑談から会話がどんどん広がっていくような、ユニークな感性を持っている人たちばかりで、とても楽しいです。事業としても、昨年度の大阪・関西万博での実績をはじめ、世界に価値を届けられる力を誇りに思いますし、ディスプレイ業という枠に括りきれないユニークネスがあるところが何よりの魅力です」そんなオンリーワンの企業集団で活躍できる人物像とは。最後に天野は、新たな仲間へ求めるマインドをこう語ります。天野「社会を今より少しでも良くしたいという想いをもって、妥協せず真剣に考え続けられる人が向いていると思います。最後の最後までこだわり抜く姿勢こそ、当社がお客さまをはじめ社会に評価いただいている点のように考えます。悩み、考え、楽しみながらカタチにしていく、そんな方にぜひ仲間になってほしいですね」※ 記載内容は2026年6月時点のものです

多様な経験を強みに。「傾聴と共感」のマネジメントで挑む乃村工藝社の空間創造サイクル

多様な経験を強みに。「傾聴と共感」のマネジメントで挑む乃村工藝社の空間創造サイクル

空間創造のあらゆるシーンを担う、乃村工藝社の事業開発に取り組む吉田 潤一郎。現在はビジネスプロデュース本部で、屋内遊び場の事業開発を担当しています。多岐にわたる空間づくりのフェーズの中で、施設の運営・活性にも挑戦する吉田に、チームの力を最大限に引き出す心得や家庭と仕事を両立する働き方について聞きました。空間をつくり、活性化させる。「運営」の視点で広げる、空間創造の新しいサイクル乃村工藝社では人が集う多様な空間において、構想から調査・企画、デザイン・設計、制作・施工、運営・活性化まで携わっています。空間完成後もその価値をさらに高めるための「運営・活性」を核とした新たな事業領域への挑戦が繰り広げられています。その最前線であるビジネスプロデュース本部 事業開発統括部 事業開発プロデュース部で課長を務めるのが吉田です。運営事業を軸とした新規事業の開発や領域拡大をミッションとして掲げ、空間創造の循環型サイクルづくりにチャレンジしています。「これまでは、空間をつくり上げてお客さまへの引き渡しをもって完了というビジネスが主流でした。しかし現在、私たちが取り組んでいる事業では、空間をつくった後に10年以上の長期スパンで自社が主体となって運営までを担います。どのように地域の人々に愛される施設にしていくかを考え、行動する。そのプロセスすべてに関われることが、今の仕事の最大の魅力であり醍醐味ですね」地域の多様な企業や団体とチームを組成し、地域を回りながら関係性を構築していく。事業の川上から川下までをトータルでデザインする中で、これまでのキャリアも活きています。「私は企業系の施設を中心に担当し、幅広い経験を積んできました。一見すると異なる領域に見えますが、そこで培った制作管理の知識や営業としてのアプローチ、そしてプロジェクトマネジメント(PM)業務を通じて学んだ第三者的な視点での橋渡し役としての動きが、多くのステークホルダーを巻き込む現在の事業開発において、確かな土台となっています。空間のデザイン・設計、制作・施工だけでなく運営・活性にも携わることで、実際に足を運んでくださるお客さまが喜んでその施設を使っている様子を目の当たりにできることがこの仕事の最大の原動力です。現在、屋内遊び場の運営に携わっているのですが、そこで出会った親御さん同士が仲良く会話している姿や地域企業と地域にお住まいの方々が交流している様子を見ると、大きな励みになります」前例のない「自社投資×運営」への挑戦。妥協なきコンセプトが紡ぐ地域共創吉田がPMとしてプロジェクトを牽引した象徴的な事例が、静岡県掛川市にある屋内遊び場「mirocco(みろっこ)」です。「365日通いたくなる施設」というコンセプトを掲げるこの場所は、同社が構想、企画・調査、デザイン・設計から制作・施工、一部自社投資、そして指定管理事業*₁までを一貫して手がけるDBO事業への挑戦となりました。単に体を動かすだけの場ではなく、動的・静的な遊びのバランスや子どもがこもれる空間など、細部まで工夫が凝らされています。「当初は市の予算だけで進めていく予定だったのですが、それだけでは集客力の高い施設をつくるのは難しいと判断し、設計(Design)・建設(Build)・運営(Operate)を担うDBO事業に加え、民間企業である当社が一部設備投資を担い、類似施設では全国的にも事例のない事業スキームの提案を行いました。さまざまな工夫を凝らし、運営面を含めたトータルパッケージの事業開発を行えたことが、自身の成功体験になっています」この前例なきプロジェクトを推進する上で、吉田がもっとも苦慮したのは「乃村工藝社が自社で投資し、運営する遊び場はどうあるべきか」という本質的なコンセプトの確立でした。「全国のさまざまな施設を徹底的に視察・分析する中で、子どもにとっては居心地がよくても親御さんにとっては少しくつろぎにくかったり、子育て世代以外を遮断してしまったりしている現状が見えてきました。そこで私たちがめざしたのは、親御さんも心地よく過ごせて、他世代の人々も自然と集える交流の場です。社内でプランニング、デザイン、運営の各部門がフラットに意見を交わす分科会を立ち上げ、3カ月以上かけて徹底的に議論を重ねました」スケジュールを優先して中途半端なものはつくりたくない。その強い想いから、一言一句にこだわって直営ブランド「Creative Play Park*₂」のコンセプトを策定しました。その中核として、内装のマテリアルの端材や廃材を活用して工作体験ができる「クリエイティブラボ」を提案しました。この場所は今、地域の企業や団体がワークショップを開催する地域共創のスペースとして、施設最大の差別化ポイントとなっています。「自治体や企業の方々と話してみると、幼少期に地域の仕事や企業に触れる機会が少なく、自分が生まれ育った地域にどんな仕事や企業があるか知らないまま成長して、大きくなったら別の都市へ移り住んでしまう人が多いことに課題感を持っている方がたくさんいました。そのため、地元の企業にお話を持ちかけると、非常に強い熱意をもって共感していただけたのです。地域の皆さまと乃村工藝社が同じ未来を向くための強固な軸として、コンセプトを妥協せずにつくり込んだことが、プロジェクトの成功を導いたのだと感じています」*₁ 地方自治体が設置する公共施設の管理運営を民間事業者などが包括的に担う事業*₂ 吉田が所属するビジネスプロデュース本部が主導する子どものための屋内遊び場事業の名称。今後全国各地に展開予定プロフェッショナルなメンバーたちを最大限活かす。傾聴と共感でチームを一つに大規模な公民連携事業や新規の事業開発を成功に導く鍵として、吉田は「傾聴と共感」を掲げます。吉田自身、自分のリーダー像を「背中で引っ張るタイプ」ではなく、「バランス重視型」だと分析しています。「乃村工藝社のメンバーは、それぞれ異なる専門領域を持つトップクラスのプロフェッショナルです。一人ひとりが強いこだわりや豊かな感性を持っています。だからこそ、私が上から指示を出して引っ張っていくのではなく、それぞれの意見をしっかり汲み取り、メンバーの主体性を信じて力を最大限に引き出す環境づくりを何よりも大切にしています」目的や背景を丁寧に共有した上で、メンバーが自ら考えて動けるのびのびとした場を整える。すると、それぞれに強い当事者意識が芽生え、結果としてチーム全体の成果が最大化していくと言います。「メンバーの意見をしっかり傾聴し、共感する。その上でできるだけ早く同じ世界観を持ったチームをつくることが一番大切だと思っています。早い段階から共通のコンセプトやビジュアルデザインといった『共通言語』を確立できれば、最後まで軸がぶれない強いチームになります」加えて、今回の屋内遊び場事業を通じて、ステークホルダーとの関わり方をあらためて学んだと吉田は振り返ります。「今回のように複数の企業や自治体が関わるプロジェクトでは、組織間の意見のすれ違いや利益相反も起こり得ます。自社の利益だけを優先していては、周囲のパートナーはついてきません。『他所から来た見知らぬ会社だ』と思われないよう、どのように地域に寄り添うか。プロジェクト全体にとって、そしてその地域にとって何が最適最善なのかを常に考え続ける姿勢が不可欠だということを、身をもって学びました。現在は屋内遊び場単体の事業を担当することが多いのですが、今後、チームとしてはこのノウハウをさらに発展させ、屋内遊び場に他の機能を掛け合わせた『社会教育複合施設』のような高難易度の開発にも挑戦し、全国に地域にぎわいの核となるコミュニティ空間を展開していきたいですね」育児の視点はビジネスの「武器」。ライフステージの変化を強みに変える働き方業務の中で新たな挑戦を続ける一方で、プライベートでは二児の父親であり、子育て真っ只中の吉田。とくに最近は第二子が生まれたばかりで、日々の生活は目まぐるしく変化しています。しかし吉田は、仕事と家庭の関係を「どちらかのためにどちらかを犠牲にする」というトレードオフの構造では捉えていません。「会社のメンバーともよく話しているのですが、子育てに時間を割くから仕事をセーブするという考え方はしたくありません。当社にはフレックス制度やリモートワークを活用しつつ、チーム内でお互いの家庭環境を尊重し合える風土があるため、それらをうまく活用し仕事と家庭の両立をめざしています。仕事では限られた時間の中でいかに成果を出すかに重きを置き、家庭ではパートナーと家事・育児を徹底して分担しながら、うまく気持ちを切り替えて生活しています」また吉田は自身の育児経験や父親としての目線を、そのまま事業開発の強力な「武器」として昇華させています。「mirocco」の計画時にも「お父さん1人でも子どもを連れてきやすい施設にしたい」という実体験に基づいたアイデアを反映させ、子どもを視界に入れながら親も一息つけるラウンジスペースを整備しました。「ライフステージの変化はキャリアの足枷ではなく、むしろその人にしか出せない『強み』や視点のかけ算になると信じています。自分が仕事と家庭を両立していきいきと働く姿を見せることで、後に続く若いメンバーたちにとって1つのロールモデルになれたらうれしいですね」常に未来を見据えて突き進む吉田が、乃村工藝社で描きたい未来とは。「たとえば、住んでいる地域によって、得られる体験の機会に差が出てしまう『体験格差』をなくしていきたいですね。子どものうちから多様な人や価値観、経験と出会い、その子の好きなものを発見して伸ばしていけるような環境をつくるお手伝いをしたいです。今取り組んでいる屋内遊び場における多様な遊びや地域企業との関わりがその一助になっていたら幸いです」多様な職種を経験して培った確固たる基盤と、ライフステージの変化さえも価値に変える柔軟な姿勢は、これからの乃村工藝社、そして未来の空間創造の可能性をどこまでも広げていくことでしょう。 ※ 記載内容は2026年6月時点のものです

信念と行動力で切り拓いた道。妥協なきデザインワークを追求するクリエイターの流儀

信念と行動力で切り拓いた道。妥協なきデザインワークを追求するクリエイターの流儀

クリエイティブ・デザイン本部デザインコレクティブセンター“no.10”でルームチーフを務める鈴木 祥平は、商業施設や専門店、住宅やオフィスなど、幅広い空間デザインを担当しています。クオリティを追求し、期待の一歩先を提案する姿勢を貫く鈴木が、仕事のやりがいと信念を語ります。目線を揃え、個を伸ばす。大型プロジェクトを成功に導くチームマネジメントの極意▲2025年日本国際博覧会 日本館担当範囲:展示デザイン(基本設計、実施設計)、施工、運営 / クライアント:経済産業省、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会※ 丹青社とのJVにて推進2025年大阪・関西万博の日本館、アーチを描く美しい建築の内部では、丹青社と乃村工藝社によるコンソーシアム(共同企業体)が組まれ、展示デザイン業務が進められていました。この大きなプロジェクトにおいて、乃村工藝社側のクリエイティブを主導したのが鈴木です。鈴木「総合プロデューサーである佐藤オオキ氏が掲げるコンセプトをベースに、展示空間を具現化していくというミッションを担うことになりました。それぞれ異なる強みを持つ丹青社と乃村工藝社が足並みを揃えてデザインワークを進めていきました。コンセプトに向かって各エリアをどうチューニングし、多岐に渡る関係者の承諾を得ていくか。そこが大きなポイントでしたね」展示空間の実装に向けて、定期的な打ち合わせの中で懸念点を洗い出し、言葉や図面だけでは判断が難しい造形や演出については、ほぼ実空間を組み上げる「仮組(かりぐみ)」を行うことで、徹底したリスクヘッジを積み重ねていきます。鈴木「クライアントの皆さまや、プロデューサーと一緒に確認し、同じ完成像を描く。そうして目線を合わせていくプロセスを何より大切にしました。必要な対応を重ねながら確認項目を1つずつ潰していったからこそ、円滑にプロジェクトを推進することができたのだと思います」こうした大型プロジェクトの一方で、鈴木は国内のみならず国外においても、また業態も異なる案件を常に10件前後並行して推進しています。マルチタスクを円滑に進行させる鍵は、関係者との密なコミュニケーションだと言います。鈴木「関わる人々の認識にずれが生じると、軌道修正や調整に時間がかかることがあります。オンラインでの打ち合わせでも、電話1本でもいい。とにかく全員が同じ方向を向いて最短距離で進んでいるかを確認し続けることが、案件数が多くなればなるほど重要になります」現在鈴木は、乃村工藝社のデザインチーム“no.10”に所属し、鈴木ルームを率いています。年齢やキャリアも多様なメンバーの個性を引き出しながら、チーム全体のパフォーマンスを最大化するマネジメントを行っています。鈴木「メンバーによって、CG、図面、スケッチなど、得意分野はそれぞれ異なります。業務や案件の振り分けの際はそうした点も加味しますが、本人の希望や成長の方向性も踏まえ、場合によっては新しい領域にも挑戦してもらうことがあります。ときにはあえて苦手な領域に入ってもらい成長を促すことも。個人の稼働状況や作業のペースを見極めながら余裕を持って調整し、モチベーションを損なわないようなスケジュールコントロールを心がけています」 成長を支えた「信念」と「一念発起」。タフな現場で磨かれたデザイナーの礎今でこそ数々の空間デザインを同時に手掛ける鈴木ですが、大学時代はデザインとは遠く離れた経営学部に在籍していました。しかしふと、自分の部屋のインテリアに興味を持ち始めたのが転機となりました。鈴木「些細なきっかけからインテリアの世界に興味を持ち始めました。そこから空間に関わる仕事が世の中にあるのだと知り、そういった職業に就いてみたいと思いました。大学3年で単位を全て取得した後は、4年次の1年間をアルバイトに費やし専門学校に進学しました。周囲が就職活動をしていくなかでも、躊躇はなかったですね。『自分で一度決めたら進む』そういう性格なので」専門学校を卒業後、2008年に店舗デザインを中心に手掛けるデザイン事務所へ入社します。専門学校の専攻は住宅でしたが、あえてプロジェクトのサイクルが早い商業空間の領域を選んだのには、強い危機感がありました。鈴木「今思えばそんなことはないのですが、当時は大学を経ての専門学校ということで、焦りがあったのだと思います。とにかく数をこなして経験を積んでいかなければならないと考え、あえてサイクルが早くて厳しい環境を志望しました。入社後は常に10件以上の案件を並行して抱え、タイトなスケジュールの中で非常に密度の濃い日々を送っていました。忙しい時期もありましたが、あの圧倒的な数をこなした5年間が、間違いなく今のベースになっています」携わった全てのプロジェクトにそれぞれの難しさがあり、トラブルや壁が存在しました。それを鈴木は「自分がやらずに誰がやるんだ」と潔く決断し、突破してきました。過酷な下積み時代を経て、プロジェクトを進行する上でのリスクを察知し、先読みをする嗅覚も身についたと言います。そんな鈴木は、2013年に次なる一歩を踏み出します。「これからの仕事に必要」と感じた語学力を身につけるため、濃密な5年間の休暇も兼ねて海外へと目を向けました。鈴木「フィリピン・セブ島での半年間の語学留学、そしてアメリカ・コロラド州の設計事務所でのインターンシップを経験しました。単身で言葉も文化も違う異国の地に身を置き、新しいものをつかみにいく。その経験自体が大切だったのだと思います。視野が広がり、それまでの自分の枠組みのようなものが外れて開かれる感覚がありました。帰国後にフリーランスを経て乃村工藝社へ入社しましたが、まったく知らない新しい環境へ飛び込むことにも、海外経験を経た後だったからこそ迷いはありませんでした」 求められる期待の一歩先へ。クオリティを高めていく、妥協なきデザインプロセス▲% Arabica Jakarta PIK Drive Thru乃村工藝社への入社後、鈴木のキャリアを象徴するプロジェクトとなったのが、グローバルコーヒーブランド「% Arabica(アラビカ)」です。“no.10”がブランド全体で現在130店舗以上を手掛けるなか、鈴木自身は進行中のプロジェクトを含め50店舗近いデザインを担当。世界各国に共通する美しいブランドイメージをベースとしながら、それぞれの国や店舗に合わせたローカライズをカタチにしています。世界各国の都市でデザインをカタチにしていくプロセスは、常に挑戦の連続です。鈴木「それぞれの国やエリアごとにどのような店舗にしていくかしっかりとコンセプトを構築し、デザインを進めていきます。世界各国、その店舗ならではのコンセプチュアルなデザインや空間を具現化できるということも踏まえて、挑戦や新たな発見があるプロジェクトだと感じています。お客さまから要望をいただいた際は、ご要望に沿ったプランをベースとして整理したうえで、ニーズの一歩先を行く選択肢もあわせてご提案します。期待に応えることの繰り返しが、結果としてさらなる依頼や、建築から手掛けるような大規模プロジェクトへとつながっていくのだと思います」こうした真摯な仕事ぶりの根底には、全ての制作物に対して徹底的に向き合い続けるという、鈴木の確固たる信念があります。鈴木「仕上げた図面やデザインを、一度で終わらせずに何度も見返します。昨晩必死に仕上げたものでも、朝起きて見直したときに『いや、ちょっと違うな』と思えば描き直す。より良いデザインにするために、自分が一度作り上げたものを提出まで練り上げていく。そのプロセスの積み重ねこそが、クオリティの高さに直結すると信じています」 世界のどこでも「同水準のクオリティ」を。卓越した仲間と刺激し合うプロフェッショナルとして国内外を問わず多くの実績を重ねる鈴木は、近年、アワードへの積極的な挑戦も続けています。数々の権威あるデザイン賞への応募や受賞を通じて、個人や会社の社会的認知度を高めるだけでなく、自身のクリエイティビティを研ぎ澄ます貴重なインプットとなっています。鈴木「応募する過程で他の人たちがどんなデザインを手掛け、どんなプロジェクトが受賞したのか、その潮流やトレンドに深く触れる機会が多くなります。必然的に目が肥えていきますし、自分のデザインを客観的に見つめ直す良い機会になっています。量だけではなく質の向上を意識し続けるためには欠かせない挑戦ですね」現在、鈴木の活躍は商業空間の枠を軽々と飛び越えています。海外ブランド関係者の国内住宅や、有名企業の本社移転プロジェクトなど、住宅からオフィスまで多様な空間を手掛けています。入社以来10年以上にわたって、この場所で走り続けられる理由を、鈴木はこう語ります。鈴木「多様な規模のプロジェクトに携われる機会が豊富にあり、専門性を持つ優秀なメンバーと協働できる環境があると感じています。同じ会社にいながら、周りのメンバーの仕事を少しのぞくと、『すごい』と圧倒される瞬間がたくさんあります。成長する人ほど他の人たちのデザインを見て学んでいると思いますし、そうやってお互いを刺激し合える優秀な仲間達が良い意味でひしめき合っているのが乃村工藝社というフィールドだと思います」自身の決断力と、積み重ねた経験によってキャリアを切り拓いてきた鈴木。デザインの道を志す未来のクリエイターたちに向けて、豊かで広大なフィールドを持つ乃村工藝社という環境の可能性を伝えます。鈴木「他ジャンルからでも簡単に飛び込める、とは言いませんが、ただ、乃村工藝社が持つ多様な機会に溢れた環境は、飛び込んだ人に対して新しい道を示してくれますし、その人自身が輝ける場所を提供してくれます。国内と国外、同等数のプロジェクトに携わっている今、自分としては新しいジャンルへ挑戦することと同時に、日々目の前にある案件を確実に進行させ、世界のどの地域でも国内と同水準のクオリティを実現できるよう、これからも実直に空間や関わる人々と向き合っていきたいです」※ 記載内容は2026年6月時点のものです

数々の失敗が、できることを増やしていく。行動力でチームを束ねる空間プロデュースの真髄

数々の失敗が、できることを増やしていく。行動力でチームを束ねる空間プロデュースの真髄

空間創造の最前線で数々のプロジェクトを牽引する佐藤 光。現在は文化環境事業部の課長として、行政をクライアントとする新たな領域で手腕を振るっています。若手時代の手痛い失敗から、いかにして周囲を巻き込む独自のスタイルを確立したのか。諦めない挑戦の軌跡と、空間づくりにかける熱い想いに迫ります。想像力を起点にチームのベクトルを合わせる。正解のない空間づくりに向き合う現在地2014年の入社以来、企業のショールームや展示会などのPR施設を一貫して担当してきた佐藤。2026年からは、博物館や科学館といった文化施設を担当する部署へと異動し、これまでの民間企業向けとは異なるアプローチが求められる環境に身を置いています。佐藤「今年から現在の部署に配属となり、文化施設の経験が少ない中で課長を務めています。行政のお客さまが中心となるため、築き上げた信頼関係の延長で継続的にお声がけをいただける機会のある民間案件とは異なり、毎回フラットな状態から公正なプロポーザルなどを経て案件を獲得していく必要があります。そのため、数年先の世の中の動きを見据え、社会的な課題や補助金の動向なども広くリサーチしながら仮説を立て、仕事の種を見つけていくような視点が求められます。これまでとはアプローチの仕方が大きく異なるため、日々新しい発見があります」経験豊富なベテラン社員が多い部署において、佐藤は自身の役割を「外からの視点をもたらし、組織を広げていくこと」だと捉え、次のように語ります。佐藤「文化施設ならではの良きやり方は継承しつつ、これまで私たちが追いかけきれていなかった新しい市場も開拓していきたいと考えています。新たに配属された部署には、長年文化施設に携わってきた経験豊富なメンバーが多くいます。そこに、私がこれまで民間市場で培ってきた知見という新しい視点を掛け合わせることができればと考えています。そのためにも、他部署とのコミュニケーションを積極的にとり、みんなを巻き込みながら事業の枠を広げていきたいですね」社内外の多様な専門家を束ね、プロジェクトの進行を牽引するジョブリーダーを担う佐藤。日々業務に向き合う中で、根底に置いている価値観があると話します。佐藤「私たちが手掛ける空間づくりには、最初から明確な正解が用意されているわけではありません。だからこそ、営業の立場であっても、どうすれば課題を解決できるかを自分なりに想像し、その意見をクリエイティブのメンバーに提案していくことを大切にしています。上がってきたデザインに対してもその意図を深く想像し、お客さまの課題解決にどうつながるのかをチーム全体ですり合わせる。そのために、誰よりも案件を深く理解し、方向性を示す存在でありたいと常に心がけています」 行動力でつかんだ入社の切符。痛恨のミスから学んだプロフェッショナルとしての責任学生時代、休学をしてバックパッカーとして世界を巡っていたと話す佐藤。その行動の背景には、当時抱えていた強い思いがありました。佐藤「当初思い描いていた大学生活と現実のギャップに悩み、周囲への焦りや悔しさがありました。その中で、就職する頃には勝負できるようになっていないといけないと逆算し、他の人がやらない経験をして成長しようと決意しました。自分で資金を貯めて休学し、南米をはじめ各国を巡るバックパッカーの旅へ出たんです」帰国後、就職活動の時期を迎えた佐藤は、ある出会いを振り返ります。佐藤「あちこちにバックパックしている私を見て当時所属していたゼミの先生からディスプレイ業界で働くOBの方を紹介していただきました。その方がご自身の仕事をとても楽しそうに、そして誇りを持って語る姿に強く惹かれ、この業界を志すようになりました」就職活動で乃村工藝社に興味を持った佐藤は、OB訪問のつながりがない中でも自ら機会を探し、積極的に人と関わることで企業理解を深めようと行動しました。佐藤「とにかく乃村工藝社で働きたいという思いが強く、さまざまな方法で社員とお話しできる機会を模索しました。今振り返ると試行錯誤の連続でしたが、結果として複数の社員に会うことができ、仕事のやりがいや魅力を真摯に教えていただきました。その温かい対応と懐の深さに感動し、絶対に入社したいと強く決意したのです」入社後、大阪に配属された佐藤は、日々の業務に奔走する中で、仕事の本質的な責任に気づかされる出来事を経験します。それは入社5年目の頃、日本を代表する総合電機メーカーの創業100周年記念イベントという重要な案件を担当した時のことでした。佐藤「当時、私は大型イベントの中の一部分を任されていました。無事に現場を納め、いよいよオープン当日の朝を迎えたのですが、その重要な局面で自分の責任を全うできない事態を招いてしまい、上司から厳しく指摘を受けました。さらにその後の海外での展示会でも、お客さまにとって最も重要な瞬間への向き合い方に甘さがあったことを痛感するミスが重なりました。その時、自分としては『役割を果たした』という思いがありましたが、上司から『仕事は現場を納めるだけでなく、お客さまに引き渡し、それを見届けるまでが責任である』と指摘され、自分の認識の甘さに気づかされました。お客さまに寄り添い、同じ視点で取り組めていなかったことに気づき深く反省しました」この経験を機に、佐藤は自らの姿勢を反省し、仕事への向き合い方を変えていきます。佐藤「それまでは“業務を完遂すること”に意識が向いていましたが、営業の仕事の本質はそこではないと痛感しました。業務を通して信頼関係を構築することこそが重要で、常にプロジェクトを俯瞰し、自分が理解できていないグレーな部分を放置せず、自分の言葉で完全に説明できるまで一つひとつ解像度を上げる。リーダーとして全範囲に責任を持つという姿勢は、自身の未熟さを痛感したこの失敗があったからこそ身についたものです」 自ら絵を描き議論の輪へ。JVプロジェクトを牽引した実直なディレクション ▲2025年日本国際博覧会 大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn提供:(公社)大阪パビリオン / 担当範囲:パビリオン全体の展示設計、施工、保守および10社の出展ブースの展示設計、施工クライアント:2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会、公益社団法人2025年日本国際博覧会大阪パビリオン失敗を糧に実直に経験を積み重ねた佐藤は、2025年日本国際博覧会 大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn という、複数の企業が共同で事業を行う非常に難易度の高いJV(Joint Venture:共同企業体)プロジェクトに主要メンバーとして参画します。佐藤「すでに動いているプロジェクトに途中から入り、情報量が圧倒的に足りない中でのスタートでした。わからないなりに、情報の整理を率先して進め、自分が把握できた情報を一つひとつ可視化し、社内外のメンバーと認識をすり合わせていきました。わからないことを正直にわからないと表明し、わかった内容を積み上げて議論を主導したことで、少しずつ信頼を積み重ね周囲も私の提案に耳を傾けてくれるようになりました」佐藤の強みは、営業でありながらクリエイティブな議論にも深く入り込み、自ら絵を描いてアイデアを可視化するスタイルにあります。佐藤「さまざまな背景を持つメンバーが同じ方向に動いていくには共通認識を持つことが何より重要だと思います。漠然とした情報を同じ視点で見つめるために、絵や図、例えを用いて議論を主導しました。社内外問わず打ち合わせで、何か話がずれているなと感じたときは『例えばこういうことですよね~』と絵を描いてみたりして細かく認識を合わせる工夫をしました。『そうそう』となることもあれば『いやいや、こういう風に考えていた』と反応はさまざまですが、ズレを早めに発見して、そこを起点に議論を積み上げていくことができるので大切な作業だと思います。クリエイティブのメンバーが夜中まで議論しているところに一緒に入り、チーム全員で、当社としてはこう進めるべきだと方向性をすり合わせていました。過去の案件で培ってきたこの伴走のスタイルが、複雑なプロジェクトを推進する上で大きな原動力になりました」数々の困難を乗り越え、プロジェクトが形になった時、空間づくりならではの圧倒的な感動が待っていました。佐藤「万博が開幕して、実際に来場者が私たちの作ったパビリオンに入り、ずっと想像してきた体験の流れや、それを楽しんでいる姿を見た時は、こみ上げてくるものがありました。厳しい調整や泥臭い作業の連続でしたが『ああ、この笑顔を見るために私たちは頑張ってきたんだ』と、すべてが報われた瞬間でした」佐藤は、乃村工藝社で働く最大の魅力は人であり、チームで創り上げる喜びだと語ります。佐藤「この仕事は一人では絶対にできません。私の周りには、仕事の厳しさを教えてくれるだけでなく、本気で楽しもうとする熱いメンバーがたくさんいます。そんな温かくもプロフェッショナルな人たちと一緒に、ものづくりの中心に立って空間を創り上げることができる。それが、乃村工藝社の営業の最高のやりがいだと感じています」失敗の積み重ねが自分を強くする。空間の枠を超えた「コトづくり」への飽くなき探求心数々の現場を経験し、現在は新たに配属された部署で組織を牽引する立場となった佐藤。今後のキャリアについて、空間という枠にとらわれない新たな価値の創造を見据え、次のように語ります。佐藤「今までやったことのないことにチャレンジし続けたいという思いが常に根底にあります。当社の仕事は、単なる空間づくりではなく、そこに生まれる人の『想い』や『振る舞い』、『関係性』を設計する仕事です。今後は、空間そのものをつくるだけでなく、そこで生まれる体験やコミュニケーションといったコトづくりの視点を掛け合わせて、お客さまの課題を解決する手段をもっと広げていきたいと考えています。そのために、私自身も新しい市場や知識を貪欲に吸収し、挑戦を続けていきたいです」さらに、佐藤は自身の経験を踏まえた熱いメッセージをこう送ります。佐藤「仕事をする上で一番のエネルギーになるのは、これをやりたいという強い思いです。乃村工藝社には、熱意を受け止め、形にしようと伴走してくれる仲間がたくさんいます。もし少しでもやりたい気持ちがあるなら、その思いを大切に是非最初の一歩を踏みだしてほしいです」そして最後に、これから新しい環境に飛び込もうとしているすべての人に向けて、自身の経験を踏まえたエールを付け加えました。佐藤「周りで活躍している人たちを見ると、みんな優秀で失敗なんてしていないように見えるかもしれません。でも実際は、裏ではみんな苦労していますし、たくさんの失敗を経験しています。私も最初はうまくいかないことばかりで、悩んでいた時期がありました。この失敗だらけの社会人生活の中で手にした事実は、チャレンジの先にしか成長はない!という当たり前のことです。自分の課題としっかり向き合い、一つひとつ丁寧に行動を積み上げていけば、必ずできることは増えていくはずです。だからこそ、失敗を恐れずに飛び込んできてください」ひたむきな熱意からキャリアをスタートさせ、数々の失敗と自省を成長の糧にしながら、周囲と協力してプロジェクトを牽引するリーダーへと成長した佐藤。実直に挑戦を続けるその真摯な姿勢は、これからも多様なプロフェッショナルたちと伴走しながら、空間の新たな可能性を切り拓いていきます。※ 記載内容は2026年4月時点のものです

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