第6回中国国際輸入博覧会2023「パナソニックブース」のプロジェクトです。輸入博は中国市場の改革開放を世界にアピールすることを目的とした中国政府が主催する最大の展示会です。今回で6回目となり、パナソニック様は初年度から毎年出展しています。区画面積は最大規模の約1000㎡で、パナソニック様にとってB2GやB2B間の関係強化や事業拡大を図る最も重要な展示会となっています。当社は、ブース全体のデザイン・設計と施工を担当しました。
京都発のコーヒーショップブランド“%ARABICA”のサウジアラビア第2号店のデザイン設計・施工監修業務です。クライアントから約900㎡の倉庫を改修し、特注の巨大なロースティングマシーンを設置するというご要望がありました。そこで、広大な空間を生かしながらも、巨大なロースタリーを魅せる空間として、シアターのような店舗を計画しました。店舗奥にはどの席からも見える壇上を設け、主役となるロースティングマシーンを中央に堂々と設置しました。その周りを“%ARABICA”の象徴ともいえるビーンズセラーがぐるりと囲み、主役を盛り上げます。この店にはオーケストラとなる“%ARABICA”の優秀なバリスタがおり、彼らも主役の一つです。店の中央にU字型のキッチンカウンターを構え、バリスタの華麗なパフォーマンスとともに、心地よい音が店内全体に鳴り響くようにしました。この2つの主役のライブ感を客席のどこからでも楽しんでいただくために、柱のない大きな吹き抜けと、それを取り囲むように座席を配置しました。客席のメインとなるのは、シアーカーテンで仕切られたBOX席です。男女の距離間を気遣うサウジアラビアの人々に配慮したこの席は、吹き抜けの両袖に2層分をレイアウトしています。他にも、バリスタを目の前で鑑賞できるキッチンカウンターまわりのベンチ席や、店内全体を見渡せるカウンター席など、さまざまな客層の方が各々の楽しみ方ができるように客席にバリエーションを持たせました。吹き抜けの天井からは、パンチングメタル越しに心地良い光が降り注ぎます。これらにより、明るく開放的な空間を生かしながら、おいしいコーヒーとシアターを意識したデザインと演出を五感で味わえる店舗が実現しました。
「MITSUKOSHI BGC」は、「NEXT MANILA LIFESTYLE」をコンセプトに、国際都市ボニファシオ・グローバル・シティを舞台に、日本とフィリピンが共創する新しいライフスタイルを届ける複合型商業施設となります。当社にて環境共用部の基本構想およびデザインを担当し、買い物の楽しさを演出するオープンな店が軒を連ねる構成と開放感あふれる商空間に「参道」や「通り庭」といった日本の伝統的な場づくりの要素を取り入れることで、ヒューマンスケールで居心地の良い施設を提案しています。施設中央部では、フィリピンと日本の懸け橋になるという本プロジェクトの想いを表現する象徴的なデザインとして、手と手が組み合わさったイメージを和の味付けでアイコン化した「Joining Hands」の天井がお客さまを出迎えます。
パナソニック様は創業以来、生活者の日々のくらしに寄り添い、一人ひとりに最適な健康なくらしを実現するためさまざまな取り組みを進めています。高齢化が進む中国で、パナソニック様が中国協業パートナー様と共同で高齢者向けウェルネススマートタウンを2022年に開業しました。「養老健康マンション」と言われる住居のうち約1,000戸は、オールパナソニックとなる住宅設備が採用されます。中国社会に深く浸透しているスマートフォンひとつの操作で健康的で快適な空間を実現します。乃村工藝社グループでは、養老健康マンションを紹介するためのVIP向けのショールームのデザイン・設計などを担当しました。商品を展示する機能に加えて、足湯やカフェなど、来場者をおもてなしすることに特化した迎賓館のような場となっています。
世界中の置かれる場所・時間・環境に合わせて表情が変わる、スライド可動式のキオスク(Kiosk)です。キッチンユニットとさまざまなシーティング形式のユニットを必要数組み合わせて構成するスタイルのデザインは、設置場所の広さにとらわれない展開が可能です。最大の特徴は、閉じていると周囲の環境に溶け込み、開くとカフェ空間が現れる点です。ミラーのファサードは周辺環境を映し込み、カメレオンのように表情を変えていきます。世界展開する% ArabicaならではのKioskとして、どの国のどんな場所の店舗であっても、全くのコピー&ペーストのデザインではなく、その土地ならではの姿となります。写真は1店目としてオープンした Ningbo Heyi Avenueにある、4つのユニットで構成された店舗です。洗練されたその姿は高級ショッピング施設のアトリウムという環境に溶け込んでいます。昨今のパンデミック下でカフェの在り方について考えさせられるなか、屋外でコーヒーを楽しめるKioskの需要は増えています。スタンド方式でただ販売だけを行う従来のKioskではなく、営業中はスライドして開くとユニット内は半屋外のシーティングとなり、またその周囲にもシーティングエリアを設けられる新しい考え方の店舗です。
パナソニックグループの大方針である「Panasonic GREEN IMPACT」を展示として来場者に伝えつつも、全体の空間デザインでそれを具現化し、可能な限りロスを出さない展示ブースを実現しました。環境負荷に配慮し、最小限の建築物や床材を使い、リサイクル素材を多く使用することで、ブースの施工・ロジスティックの面から、カーボンフットプリントを削減でき、同グループの方針を世界に伝えました。また、各エリアに配置したシンボルサインはそれぞれプロダクトを使って造形をデザインしました。シンボルとして人びとが集う場を提供しつつ、それらをプロダクトで構成することで、来場者・メディアに向けて共にわかりやすくメッセージをアピールしました。
高度な技術によって急速に多様化していく社会に対してパナソニック様が信じ提案するのは、バランスの取れた生活です。日々の暮らしのなかで空間やデバイスが、住む人の肌や頭髪、健康などの状態をシームレスに読み取り把握、理解し、その人を察してパーソナライズされたケアをおこなうことで、直感的でバランスの取れた生活を提供していくことができます。 本展示会のコンセプトスペースでは、住む人の情報がその人たちを取り巻くモノや空間によって収集・統合・解析される、そして、美しく普遍的なデザインを持つプロダクトが、その人にとって最適なケアを提供するまでの一連のストーリーを体感していただきました。 <社会課題/お客様の課題/ご要望> 新規企画開発のウェルビーイングプロダクトをIFAにて初公開。そのコンセプト展示空間デザインを依頼され、単純なプロダクト展示空間ではなく、来場者にてプロダクトのコンセプトやユーザーエクスペリエンスを読み取ることができる空間設計を努めました。 <解決策> コンセプト構築担当のロンドンデザインセンターからの詳細ヒアリングと協議を積み、AV新技術・建築素材を駆使し、来場者の理解を仰ぐだけでなく、ユーザーエクスペリエンスとして記憶に残る空間を設計しました。 <お客様の声> まだ、世の中に存在していない商品、コンセプトがまだ姿形の無いなか、コンセプト作りの段階から入り込み、どのようなアウトプットが一番効果的かの検討に入り込んでいただきました。リードタイムが短いなか、一緒に検討し期限までに完成することができました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業】 小野 真紀英 【デザイン・設計】 西田 大介 【制作・施工 】三浦 洋一
台湾の不動産開発会社Walsin (南京) Development Co., Ltd.様が運営する「VVG Lifestyle Village」は、ヒューマニズムとクオリティ・オブ・ライフを特徴とする緑豊かな都市複合施設の中にある南京 ONE MALLにオープンしました。 施設のテーマが海や大地などの自然(earth)であることと、3層に渡る大きな吹抜がある空間特性から、ここを「森」のような空間にすることで施設全体との調和とその魅力を拡大できないかと考えました。この「森」のような空間では、多様な生物の営みや自然の循環のように人々の出会いやつながりが生まれ、そして森を散策する動線が生まれました。 「枝葉」をモチーフにした巨大な格子を35列連続して配置し、吹抜空間ではアーチ状に変化させ空間全体を覆い尽くしました。その中に台湾の国花である「梅」の照明をランダムに配置し、規則性と不規則性のある「森」を創り出すことで、日本の繊細さと台湾の感性を融合した『VVGの森』を完成させました。 <当社プロジェクトメンバー> 【プロジェクトマネジメント・営業】 須田 慶太、藤目 良 【デザインディレクション】 no.10:青野 恵太 【デザイン】 no.10:鈴木 祥平、藤原 ちひろ
中国・上海のランドマークで超高層ビル「上海ワールドフィナンシャルセンター(上海?球金融中心、Shanghai World Financial Center, SWFC)」のフードコートを、働くオフィスワーカーの食・仕事・交流をサポートする「光」と「緑」につつまれた憩いの場として、乃村工藝社にてデザイン・基本設計、乃村工藝建築装飾(北京)有限公司にて実施設計・施工を担当させていただきました。 【お客様の課題 / ご要望】 上海のランドマークであるSWFC地下2階に12店舗を集積させたフードコート「Food Garden」。1万人を超えるオフィスワーカーにデイリーな食のサポートを提供しながら、オフィスワーカーの憩いの場や、セミナー・交流パーティーとしても使用できるイベントスペース及び会議室を用意するなど、ビルとしての付加価値を高める空間が求められました。 【解決策】 地下でありながらも居心地のよいオフィスワーカーの憩いの場にするため、地上から差し込む「光」をルーバーとして可視化させ、光に向かって「緑」が這い上がっていくシーンを連続させました。またイベントスペースと会議室(フードコートからのケータリング可能)を一体的に計画し、ランチのピークタイム後も集客可能な構成としました。 <当社プロジェクトメンバー> 設計担当: 株式会社乃村工藝社 A.N.D. 【営業】 竹中 久恭 【デザイン・基本設計】佐々木 啓資、西原 海、片岡 仁美 施工担当: 乃村工藝建築装飾(北京)有限公司 【プロジェクトマネジメント】 杉村 宣哉 【実施設計】于 雷、新居 秀樹 【施工】于 雷、新居 秀樹、李 双双、鄭 興、玉 霖、王 剣
【プロジェクト概要文】 株式会社ルミネ様による海外初出店店舗「LUMINE SINGAPORE」。 好奇心旺盛な働く女性をメインターゲットに、ルミネ独自の視点で[TOKYO STYLE・CULTURE・DESIGN]を発信するコンセプトストア。 ソリッドなマテリアルで構成されたミニマルな空間が、主役の商品アイテム一点一点を引き立てるギャラリーのような世界観をつくり上げています。 また、ルミネ初のカフェ業態となる“Lumine Cafe”を併設し、フォトジェニックでありながら美容や健康を意識したメニューと、女性らしさやセンスを感じさせるような空間を提供しています。 【お客様の課題】 ルミネ自主編集によるアパレルショップ及びカフェ運営。全てがルミネ初の試みの為、0からの店づくりをサポートさせて頂く事を最大の課題としてスタートしました。 285坪の異形の区画に、20ブランド以上のファッション展開とカフェエリア、サブリースエリアで構成しました。 様々なMDの魅力を引き立たせるゾーニングの棲み分けと動線計画、新しいルミネブランドを表現する空間デザインの個性と調和、そして「TOKYO」をテーマとしたシンガポールでは他にはないエッヂの効いた空間が求められました。推進面では、ルミネと現地ビルオーナーとの交渉調整、決定承認遅延が続くタイトな工程調整、制作発注の他国への工場制作・チェックなど、海外施工における課題が発生しました。 【解決策】 異形の区画を利用し、ゆるやかに各エリアに変化をつける事で広がりと動きのあるに空間にしました。 また、区画境界部には、木の庇を通す事であらゆる要素(MD)の詰まった店舗に一体感を与え、新しいルミネブランドの打ちだしを強調させました。 マテリアルは、素材感・本物志向を重視し、モルタル・木・テラゾなど中心に、ミニマルでエッヂの効いた空間をつくりあげました。プロジェクトを推進する中でVMD担当の外部デザイナーとのコラボを行い、アートの要素をプラス。センスやトレンドを感じさせる<東京らしさ>を表現しました。 推進面では、日本チームとの密な連携と乃村シンガポールの迅速な対応で、タイトな工程の中、無事OPENを迎えることができました。 <当社プロジェクトメンバー> 【開発】西幸彦 【営業・プロジェクトマネジメント】 渡部慎平 / 村形勝洋 【デザイン・設計】鈴木洋子、岡本千絵 【制作・施工】村形勝洋 / 吉田明弘 / Daniel Ma
【プロジェクト概要文】 2015年に開催された「ミラノ国際博覧会」は史上初めて「食」をテーマにした登録博です。148の国と国際機関が参加し2,220万人が来場しました。電通が総合プロデュースした日本館は、大型パビリオンの展示デザイン部門で金賞を受賞しました。当社は会場建設が遅れる中、日本館の展示制作を納期内に完了し、会期中6ヶ月間の展示演出オペレーション業務をノントラブルで対応し好評を博しました。 【お客様の声】 施工管理力と協力社ネットワークにより、納期遵守精神をベースに高い施工精度の納品を海外においても実績としたこと。
【プロジェクト概要文】 CONNECT TOは、ソウルのロッテワールドモールにある、トヨタ・レクサスのブランド体感施設です。コンセプトは「都会の中の憩いの森」です。 国産車が主流である韓国で、トヨタ・レクサスブランドの魅力を気軽に体感していただけるよう、誰でも立ち寄りやすいカフェラウンジスタイルとなっていま す。また、アメイジングな空間デザインや日本的おもてなしを通じて、知らず知らずの内にブランドの素晴らしさが感じられるように設計されています。 今回弊社は、調査・コンサルティングから基本設計、デザイン、運営提案までをお手伝いをさせていただきました。
欧州最大の家電見本市において、パナソニック様がアプライアンス商品(白物家電)を初出展致しました。 商品に潜在する高性能技術を、上質なガラスとブラックミラーで構成した力強い形状のタワーショウケースで展示しています。 このタワーが連続することで、ひとつひとつのメッセージが重なり、空間全体で商品につらぬかれたコンセプトメッセージが表現されています。 弊社は、企画、デザイン・設計、制作・施工にてお手伝いさせていただきました。 (メッセ・ベルリン見本市会場) 担当箇所:デザイン・設計, 企画, 制作・施工
世界最大規模のデザイン見本市「ミラノサローネ」への株式会社カネカの初出展。次世代照明用光源として期待され、薄くて軽く、やさしく発光する面光源としての有機EL照明パネルの可能性を引き出すことを目指し、日本の酒場をテーマに“夜桜”をイメージした空間を演出しました。当社では実施デザイン・設計、制作・施工のほか、会場手配、現地運営、クリエイターのコーディネートをはじめとしたトータルプロデュースをおこないました。(設計:株式会社トラフ建築 設計事務所、照明:岡安泉照明設計事務所) (イタリア・ミラノ) 担当箇所:デザイン・設計, 制作・施工, 調査・企画, 運営・管理
1909年の創業以来、こだわりの味を追求しつづけるユーハイム。A.N.D.の設計によりアジア1号店がシンガポール・オーチャードロードの高島屋に誕生しました。バームクーヘンを焼きあげる様子を目の前で楽しむことができます。 (シンガポール) 担当箇所:デザイン・設計, 制作・施工
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