1998年に品川港南地区のビジネスと文化の中核を担うエリアとして開発された超高層大型複合ビルである品川インターシティのオフィス共用部のリニューアル計画です。本施設は南北に細長く、3つのオフィス棟と商業店舗棟、ホール棟からなる、ひとつの街のような複雑な構成となっているため、「風と人がめぐる街」というコンセプトを基に、ビルのさまざまなスペースを活用することで人を循環させ、「風」をモチーフに複数の棟に統一感を出すデザインとしました。周辺のオフィスビルとの競争力強化のため、高級感を意識しながら、目の前に広がるセントラルガーデンの心地良さにつながる木を基調とした空間は、穏やかな風が吹き込んでくるような壁や天井の曲線、連続する縦のラインにより、訪れた人をビルの先へと誘導しています。また、入居者がオフィス以外に心地よい場所を見つけて多様な使い方ができるよう、現在も新たな環境づくりを計画中です。
日本三稲荷の一つである竹駒神社様が地域コミュニティとにぎわい創出のために取り組んだプロジェクトです。当社がハブとしての役割を担い、神社、地域、企業が三位一体となったチームを形成しました。チームで取り組んだことは大きく分けて、「鎮守の杜の整備」「カフェ設置」「地域コミュニティ活性化」「プロモーション」「新しい祭をつくる」の5つです。当社は企画・ロゴデザイン・建築設計・造園デザイン・建設・外構工事・カフェ開業支援・カフェメニュー開発・商品開発・映像制作・広報PRなど全般におよぶ総合プロデュースを行いました。竹駒神社様が市民の生活に欠かせない存在として持続可能なかたちで未来へ紡いでいくことを目指しました。〇総合プロデュース内容①顧客課題抽出 ②課題解決方法立案 ③実施(運営)体制の検討 ④実施(運営)体制の構築(リーシング) ⑤神社・運営者の意見をふまえたデザイン ⑥商品開発(飲食メニュー、販売商品選定) ⑦神社全体の活性化検討 ⑧神社全体のプロモーション映像作成 ⑨CAFÉプロモーション検討 ⑩オープニングセレモニー計画 ⑪各種メディア誘致 ⑫オープン後のPDCA実施 ⑬新しい祭をつくる ⑭世界プロモーション映像を海外へ当社のネットワーク(地元企業中心に)から賛同者を募ることで、独立して可動できる体制を構築しました。
宅地開発から50年が経過し、人口減少と少子高齢化が進む河内長野市日東町・大師町の地域の足として、暫定運行を開始している地域住民主体の移動支援公共モビリティが「クルクル」です。地域の移動を支える交通の運行を地域住民主体で運用するために、参加型のアートワークショップを実施しました。地元中学校美術部員および地域住民の方々と共に、アートを通して社会課題を再認識し、まちの魅力の再発見と、共創による地域住民のまちづくり参画意識の醸成を目指して、「観ル・知ル・創ル」の計10回のアートワークショップを実施しました。
「こち亀記念館」は、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を題材とした葛飾区様の亀有地域観光拠点施設です。当社は施設コンセプトから、展示・コンテンツの企画・設計・施工を担当しました。さらに、亀有駅周辺の回遊施策の企画・設計・施工や施設の開館に向けたプロモーション施策の企画など、施設にとどまらない業務範囲を、IPコンテンツ※を熟知した専門チーム・CIC(Content Integration Center)と、地方自治体の観光拠点施設やまちづくりのノウハウを持つ公共事業の施設チームの2チームが、互いの強みを活かして作り上げました。「主人公が勝手に施設を作り上げ、挙句の果て亀有の街に逃げ出した!」というコンセプトの下、漫画のコマが積み重なったような建築、名場面が飛び出した内装、作品の世界観が滲み出た空間デザインで、主人公たちの実存感をつくり出し、来場者が没入できる空間体験を実現しています。訪れた人は逃げ出した主人公を追うように、入口から出口まで一貫した空間ストーリーを体験することで、施設の中で完結せず、同館を起点に街を回遊したくなる仕掛けづくりに取り組みました。これにより、葛飾区および亀有地域の商店街振興・地域活性化にも寄与しています。※知的財産権(Intellectual Property Rights)により保護されるコンテンツ全般を指します。たとえば、ゲーム、映画、アニメーション、マンガ、小説、音楽、キャラクターなどが、IPコンテンツに該当します。
北海道の豪雪をかき分け、物流・人流をもたらした電気機関車「ED76形509号」の偉業を伝える展示施設です。北海道の国鉄電化の黎明期に活躍した電気機関車ED76形は、車両の部品に環境への影響が懸念されるポリ塩化ビフェニル(PCB)が使用されていたことから、撤去・処分作業のため、車両を解体せざるを得ませんでした。解体が計画される中で、貴重な文化遺産を後世に残すため、頭部の部分保存ならびに、展示施設の制作に至りました。全国の鉄道系博物館でも同様の頭部展示は行われていますが、本施設では失われた胴体部分を屋外仕様のグラフィックパネルで原寸再現することで、頭部だけでは伝わり切らない車両の「力強さ」を来館者に体感してもらうことを狙っています。ED76形の形、色、大きさをもって、車両が北海道にもたらした偉業と価値を来館者に伝えます。
兵庫県豊岡市にある城崎マリンワールドの魚類展示エリア「SeaZoo」が30周年を迎え、2024年7月25日にリニューアルオープンしました。「SeaZoo」に新しく完成した展示「CUBE」のコンセプトは「もっと、会話のある水族館へ」です。生きものや飼育員との会話、20個のキューブ型水槽、イラストやグラフィックボードを通して、共に学びあい、好奇心や新しい発見、自由な発想を促す新たな展示スタイルを目指しています。
「NEXT HOME」をコンセプトとし、創業50周年を迎えた山一地所様における、次代の基盤となる新社屋プロジェクトです。同社の渡部社長からの「ただカッコイイだけのハコはいらない。活きたハコが欲しい」というご要望に応えるため、全社員と準備委員会を対象としたワークショップを重ねながら、新社屋の各所に社員一人ひとりの想いを詰め込み、「自分たちのオフィス」という意識の醸成につなげました。今回のプロジェクトを通じて、社員一人ひとりのモチベーションも変化し、新たな社内外の交流が生まれています。山一地所様が期待するコミュニケーション、リクルーティング、DNAの継承などの課題解決につながる、オリジナリティーに富んだ「自分たちのためのオフィス」がここに誕生しました。
東京慈恵会医科大学附属病院母子医療センターの1階小児部門エントランスおよび5階処置室を改装し、外来患者のこどもたちと保護者の方々に病院の魅力や親しみを感じていただける空間にリニューアルしました。本プロジェクトは、東京慈恵会医科大学小児科学講座の大石公彦診療部長・講座担当教授が自身のアメリカでの医療従事経験から、現状の病院内の空間に対して「病院は新しく、美しくなったが、こどもたちにとって心地よい場所であるのか? 家族にとってはどうであるのか? そして、仕事をするスタッフにとってどうであるのか?」と感じられたことがきっかけとなりました。セガサミーホールディングス様では、「こどもたちの病院での生活を豊かにしたい」という大石教授はじめ小児病棟スタッフの方々の想いに賛同し、東京慈恵会医科大学附属病院様に向けて、コンテンツやセガキャラクターなどを通じた支援をする運びとなりました。
「Marunouchi Street Park」は、東京・丸の内仲通りの今後の在り方や活用方法を検証する社会実験プロジェクトです。2019年にスタートし、9回目の開催となった「Marunouchi Street Park 2024 Winter」は、これまでの丸の内仲通り3ブロック分から新たに行幸通りを含む5ブロック分へ拡大し、過去最大規模での実施となりました。当社は総合企画パートナー・運営担当として参画しました。今回のテーマは、「Bright Street」です。冬の丸の内の風物詩であるイルミネーションを生かした空間設計・施工・運営を当社で担当しました。例年人気の環境配慮型の樹脂製スケートリンクや豊富なラインナップを揃えたグラスハウスマーケット、ホリデーシーズンにぴったりの似顔絵コンテンツやストリートミュージックなどを企画から運営までサポートしました。(開催期間:2024/11/14~12/25)
情報システム部門の課題解決と組織機能強化を支援するハイブリィド様の本社移転プロジェクトです。「情報システム(IT)と経営・事業(Business)を融合に導く」という同社のミッションより、「発想の融合、構造の融合、素材の融合」をデザインコンセプトとし、工業的なモチーフと現代的で洗練された空間の融合により、働く環境と企業価値の向上を目指しました。
日本有数の抹茶どころである愛知県西尾市を拠点とし、1888年創業の老舗抹茶メーカーであるあいや様のオフィスの移転計画です。既存の工場敷地内に新たに併設されたBCP製品倉庫棟内に計画されました。
当社は、2022年より取り組んでいるR&Dプロジェクトの一環として、“素材=地球資源”をテーマにした「マテリアルレコード(material record)」を立ち上げ、その第一弾プロダクトとなる音響装置「noon by material record(ヌーン バイ マテリアルレコード)」(以下、「noon」)を発表しました。同プロダクトは、地球を構成するさまざまなサステナブル素材に目を向けて、“音”と“素材”を結び付け、空間設計を得意とする乃村工藝社グループの創造性が詰まった、体験型アートピースです。今回の「noon」のリリースに当たり、俳優の仲野太賀、映像ディレクターの上出遼平、写真家の阿部裕介による旅サークル「MIDNIGHT PIZZA CLUB」とのコラボレーションを実施しました。2024年12月12日に発売された、旅の記録をまとめた書籍「MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY」の出版記念イベント(12月13~15日開催)の空間デザインも担当したほか、「noon」を設置し、旅の途中で撮影したネパールの写真展示と共に、上出遼平が旅先で収集した音源から制作したアンビエント・サウンドを「noon」で再生しました。
国内最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2023」に「わたしたちの未来へ- SCRAP MATERIAL UPCYCLE PROJECT- SCRAPTURE」を出展しました。「SCRAPTURE(スクラプチャー)」は、建材や内装素材から排出される「SCRAP」を「FURNITURE」へ、さらに再生素材としてリユースし地球に還元するアップサイクルプロジェクトです。普段は目にすることのない内装にまつわる廃棄物を身近に感じ、感情と記憶に訴え続ける実用的かつ持続的なメッセージアートとしてのファニチャーを制作しました。その後も新たな内装材として循環させ、共創の輪を広げるメディアとして、より良い未来を考えるきっかけになることを目指しています。
テトラパック様は、1951年にスウェーデンで誕生した食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的なリーディングカンパニーです。御殿場テクニカルセンターは、日本法人である日本テトラパック様の国内技術サービスにおける中核拠点として、充填包装システムのデモンストレーション、品質管理、紙容器の分析評価などを行い、製品サポートの重要な役割を担う施設です。同施設は1999年の御殿場への移転以来、25周年を迎えました。そこで今回、新製品開発のためのイノベーションやサステナビリティへの取り組みを展示やデジタルツールを通じて体感可能な空間にリニューアルすべく、大規模改装プロジェクトを行いました。デザインはパイク様、プロジェクトの全体統括はジョーンズラングラサール様が担当され、当社は内装の統括施工会社として本プロジェクトに参画しました。テトラパック様の高い技術力に説得力を与えるデザインを実現するため、ゲストを迎え入れるエントランスロビーでは同社のビジネスの根源である紙を折ったような鋭い造形、それらの折り目を強調するライン照明、食品に携わる企業としての安全性に対するプライドを表現するピュアホワイト、これら3つの要素をデザインの核として空間を構成しました。実際の商談が行われるショールームでは、上記のコンセプトを踏襲しつつ、さらにテトラパック様の持続可能性へのアプローチを表現した木目調のカラースキームを取り入れています。
竹本油脂様は、「マルホン胡麻油」を中心とした食品事業と、界面化学を基盤とする化学品事業を展開する、創業300年の歴史を誇るグローバル企業です。このたび当社は、本社エントランスの改修業務を担当しました。来訪者(国内外のお客さま、地域の方、就活学生)に企業の文化や歴史を感じていただくとともに、社員のエンゲージメント向上を図り、企業のストーリーを語れる空間づくりを目指しました。
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