中野駅から徒歩10分に位置する中野区立中央図書館「児童コーナー」のデザイン設計・内装改修・什器制作を担当したプロジェクトです。「親子ともに居心地良く過ごすことができ、本の楽しさが“めばえる”空間」を目指しました。小上がりスペースには、ベンチ・紙芝居用本棚・木のモチーフの制作設置に加え、回転ブロックや身長測定ができる仕掛けなどを施しました。そのほか、ポスト付きの掲示板・半球型椅子・可動式本棚なども設計制作し、木製什器の制作に当たっては、木育の観点から東京都の地域木材である「多摩産材」を使用しています。また、中央図書館オリジナルキャラクターなどの11種類のブックスタンドを制作し「遊び心」と「あたたかみ」のある空間を実現しました。
持続的に緑とともに生きる社会を考えるきっかけを創出することを目的とし、三井不動産様とディスカバー・ジャパン様の主催により、“木”を知り、学びを深めるイベントとして東京ミッドタウン日比谷にて開催されました。2023年8月刊行の雑誌『Discover Japan』の特集「木と生きる」をテーマとしたリアルイベントです。本イベントを象徴する空間として、1階アトリウムをイントロダクションエリアとしました。木彫作品のインスタレーション展示にあたり、当社は木彫作品を包み込む空間を実現するため、木の香りや音、光に包まれながら、五感で体験する「木とのかかわり合い方」をコンセプトとしました。当社は本空間演出のデザイン・設計、施工を担当しました。また、東京ミッドタウン日比谷 地下通路でのパネルエキシビジョンでは、当社R&D活動の“手で考えるデザイン「手ザイン」”の活動紹介と試作品実物展示を行いました。
東武鉄道の新型特急スペーシア Xの運行開始に合わせた、東武スカイツリーライン「浅草駅」・東武日光線「東武日光駅」のリニューアルプロジェクトです。このプロジェクトは、「つなぐ」をコンセプトとしており、スペーシア Xに乗る前から降りた後までの空間につながりを持たせることを目的としました。また、”つなぐ”というコンセプトには、「日光の旅へと”つなぐ”」、「新旧の駅舎デザインを”つなぐ”」、「沿線地域の歴史や文化を未来へと”つなぐ”」、「創り手の技術や想いを使い手へと”つなぐ”」など、いくつかの意味を重ねています。 “つなぐ”を体現する駅舎デザインとして、栃木県産材の積極的な活用や、日光の自然や歴史文化からひもといたモチーフをデザインに取り入れ、東武鉄道の新たな取り組みとしての“環境保全”や沿線地域の“文化発信”も目指しています。また、その取り組みを伝えるために、“つなぐ”を題材としたグラフィックポスターの制作も当社が担当し、浅草駅・東武日光駅の駅構内に展示しました。
東急不動産様のLOGI'Q(ロジック)ブランドの旗艦施設である「LOGI'Q南茨木」は、関西地区最大級の物流施設として2024年1月に竣工し、当社はデザイン・設計、制作施工、サインデザインなどを担当しました。1階と4階では本施設を特徴づけるような、それぞれデザインテーマが異なるカフェテリアを設計しています。1階エリアは山間部に面していることを踏まえ、木材をふんだんに使用し、高い天井を生かした広々とした空間を実現し、一方、4階エリアでは市街地・工業地域側に位置しているため、金属や石材を使用したシャープでモダンな構成に仕上げています。さらに、屋外には目を引く大型ロゴや、メインエントランスに位置するラウンジもデザインしながら、本施設を訪れるお客さまに心地よい体験を提供するとともに、アートやディスプレイを通じてコミュニケーションを促進するきっかけとなる空間づくりを行いました。
大阪府東淀川区におけるSDGs推進への貢献と、来庁される方々にとってやすらぎや心地よさを感じられる空間を創出するため、東淀川区役所1階・2階の待合スペースを中心に木質化リニューアルを行いました。リニューアルコンセプトは「Treeful」です。これは、木で (tree) 満たされた(ful)状態を表す造語ですが、多種多様な木々が集まり豊かで強い持続可能な山をつくるように、この街で暮らす人々の多様性が豊かな社会をつくっているというメッセージを込めています。東淀川区役所内で多くの利用者の目に触れるエリアに大阪府産木材を豊富に取り入れ、ワークショップを通して区民の方々にもご協力いただきながら、木材の多様な魅力で満ち溢れた空間="Treeful"が誕生しました。 ※当事業は「森林環境譲与税」を活用して実施しました。
上智大学四谷キャンパス15号館は、「街を森にかえる」 をキーワードに、SDGsの達成や脱炭素社会の実現に向けた貢献と地域のサステナブルなランドマークとなることを目指し、 2022年秋より社会人教育や地域交流の拠点としてオープンしました。住友林業が設計・施工した木造3階建て耐火構造の施設で、主要構造部に多摩産材のスギを使ったオリジナル純木質耐火集成材「木ぐるみFR®」を採用しました。十字に交差させた木格子で覆うようなファサードは、上智大学の建学の理念に連なる「多様性」「他者との交流」「真理」「伝統」を表現したデザインです。1階は、一般の方も利用できるカフェの運営、また、地域貢献活動の一環として防災倉庫に利用可能なスペースを近隣町会へ提供することを予定しています。2階と3階は、社会人向け講座「プロフェッショナル・スタディーズ」の教室などにも活用されています。当社は、社会人向け講座の教室として活用されている3階のデザイン・設計、施工を担当しました。集い・学びあい・語らう"智を育む場”としての空間づくりを目指すとともに、空間を構成する素材にも建築からのストーリーをつなぎ、多摩産材と共に江戸のまちを造ってきた飯能の西川材(スギ・ヒノキ)を活用したデザインとしました。
BLUE NOTE PLACEは、多様な価値観やライフスタイルの人々が集う恵比寿の街と調和しながら、食と音楽と文化を融合させたダイニングとして、上質なライブミュージックやDJプレイを食事とともにカジュアルに楽しむスタイルを提案する新業態の店舗です。店内は吹き抜け2階建ての空間を贅沢に使い、ダイニング、バー、ラウンジ、個室、テラスと多様な利用シーンに対応するスペースを完備し、ダイニング・バー営業を主体としながら、テーブルチャージ(席料)でライブやDJなどをより気軽に楽しむことができる、食と音楽をシームレスに融合させた空間となっています。当社はデザイン・設計を担当しました。
北海道小清水町に誕生した「日常時・災害時の居場所づくりで、町のにぎわいと持続可能なまちづくり」を目指す、公民連携で取り組んだコミュニティ再生・防災拠点です。役場機能のほか、カフェやランドリー、フィットネスジム、コミュニティスペースなどを併設し、役場を従来の「用事がないと行かない場所」ではなく、新たに「自然と訪れる場所」に変化させることで、町が抱える過疎・高齢化の課題に向き合い、役場と町民が一緒になって町を盛り上げていくための中心施設となることを目指しています。
三菱地所様から、グループ会社のMEC Industry様のオフィス内装材新商品アイデア提案および開発業務の委託を請け、数あるアイデアの中から、パーティションとOAフロアについて木質商品販売に向けた開発に取り組みました。2023年5月開催の「非住宅 木造建築フェア 2023」では、開発過程で制作したモックアップを三菱地所グループブース内で展示するために、設置可能なデザイン・設計検討も三菱地所様はじめブース各関係者様と連携して行いました。このフェアを経て関係者でフィードバックを行い、実際の販売に向けてデザイン面・施工面・調達面からモックアップをブラッシュアップし、三菱地所様の本社設置に至りました。乃村工藝社では設置にあたっての設計・施工にも協力しています。
建設機械とイベント商材を中心とした総合レンタル会社である西尾レントオール様が2025年開催の大阪・関西万博に向け、シェアリング・ソリューションを進化させる技術開発や実証実験を行う研究開発施設を大阪咲洲に建設されました。当社が担当したA-1棟エリアでは、最寄り駅のコスモスクエア駅と大阪府咲洲庁舎を結ぶペデストリアンデッキが通っており、社員以外の近隣住民の方々をはじめ、誰でも利用可能なように開放されたシェアスペース空間と本施設の窓口となるロビーを担当しました。
ホテルのコンセプトである「北海道を体感する」をゲストに提供するために、この地で大事にされてきた文化や考え方を大事にしながら「サステナブル(=持続可能性)」を念頭に究極の地産地消ホテルを計画しました。外観、内装、構造において、北海道産の木材や石材、土などを建材として用いるだけでなく、建材端材を有効活用した家具を制作するなど、資材を余すことなく使うことを目指しました。またホテルラウンジの家具の一部を、北海道産木材を使用して家具の町として名高い旭川で作製したり、イベントとして定期的に実施するマルシェも地元の生産者などと連携するなど、さまざまな形でソフト・ハード両面からホテルと地域のつながりを生み出しています。レストランにおいては北海道産の食材(農産物、水産物、乳製品など)の使用だけでなく、生産者の顔が見えるような食材を用い、客室には木でつくったスピーカーとジャズの街・札幌にちなんだレコードプレーヤーを設置し、5人の写真家による北海道各地の美しい写真をアートとして設えるなど、ゲストに五感を通じ深く北海道を体感してもらえる仕掛けを織り交ぜています。札幌が目的の人にも、札幌が起点になる人にとっても、北海道の玄関口である札幌で、ここならではの唯一無二の体験ができるホテルです。
王子ホールディングス株式会社様本社(本館ビル)エントランスリニューアルの企画・デザイン・施工を担当いたしました。コンセプトは「森のフィールド」。森林資源とともに歩む同社の想いをエントランスで表現するため、在来種の生木植栽と木製什器を効果的に配し、都心のオフィスビルに居ながら森の癒しを感じることができる、リアルにこだわった空間づくりを目指しました。木製什器に使用したのは、同社の社有林から出材したトドマツやカラマツなどの針葉樹やミズナラやカバなどの広葉樹です。無垢材をふんだんに使用し、木材ならではの美しく、温かみのある空間に仕上げました。
川崎工場の本館1階に誕生した、Fujitsu Sportsとフレキシブルなコミュニケーションの場を融合した発信施設です。 「多様な価値をもつ誰もがフラットに集い、夢に向かって前向きになれる場となるように」をコンセプトに、さまざまなスポーツのチーム、アスリートゆかりの品や、パラスポーツへの理解を深められる品が並ぶ展示コーナーは車いすの方でもストレスなく近寄って見られるよう工夫しました。 一部の説明台とベンチには1964年の東京オリンピックと縁の深い、北海道遠軽町の児童自立支援施設で大切に育てられた貴重な木材を使用しています。また、イベントスペースも併設することで、各種ワークショップやイベントにも対応可能な空間を確保しています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 一人ひとりのウェルビーイングに向き合い、自律的な働きを目指す、富士通の新たな働き方改革のコンセプト「Work Life Shift」を取り入れたい、というご要望をいただきました。 【解決策】 イベントスペースを利用したチアによる柔軟体操教室を提案し、お昼休みを使って社員のウェルビーイングを向上するきっかけをご用意しました。 【お客様の声】 企業スポーツ室の理念を空間装飾で効果的に伝えることができました。また有効なコミュニケーションの場となっており大変好評です。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 小野 祐哉 【企画・デザイン・設計】 田村 啓宇、山口 茜、伊藤 純一 【サイン・グラフィックデザイン】 山口 茜、伊藤 純一 【制作・施工】 畑田 俊明
宮崎県日南市、飫肥城の城下町に残る築140年以上の武家屋敷を、町の観光拠点兼温泉旅館に再生したプロジェクトです。全5室の客室は、部屋毎に地域の特徴をテーマにデザインし、町の色「本紫」、産業を支える「杉」、生垣に植える文化「茶木」、市の柑橘種「橙」、そして町の景観に重要な「苔」で構成しました。本プロジェクトは「商店街活性化・観光消費創出事業」の補助金を活用した事業で、当社は観光拠点機能として地元商店とエリア周遊を促すカードやマップの制作、料理体験の開発や本宿を起点とした街路灯としての提灯新設など、ハードからソフトまで幅広くプロジェクトに参画しました。今後のまちづくりの中核的存在としての再生を果たしています。
「EXPRESS WORK」はJR東海様のEXサービス(「エクスプレス予約」・「スマートEX」)会員様向け※1の新たなワークプレイスです。丸の内中央ビルにおいては、ドロップイン型の「EXPRESS WORK-Lounge」と小規模レンタルオフィスの「EXPRESS WORK-Office」の2区画から構成されています。当社はコンセプト策定段階から携わり、プロジェクトマネジメント・空間デザイン・施工を担当しました。「EXPRESS WORK-Lounge」「EXPRESS WORK-Office」は東京駅直結でアクセス抜群の立地であるため、特に新幹線を利用するビジネスユーザーにとっては、非常に利便性の高い環境です。空間は、JR東海様が取り組む地球環境保全・地域活性化をふまえたソーシャルグッドな空間になっています。東海道新幹線700系車両のアルミニウム(以下、再生アルミニウム)をアップサイクル※2した内装材や、東海道新幹線沿線の静岡県富士市から提供された富士ヒノキのブランド材「FUJI HINOKI MADE」の木材を使用し、ヒノキの匂いがほのかに香る、ビジネスユーザーにとって癒しの空間になっています。※1 「EXPRESS WORK-Lounge」のご利用方法:EXサービス会員様であることに加えて、「EXPRESS WORK」の会員登録が必要。※2 アップサイクル(Upcycle)とは:本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。(出典:IDEAS FOR GOOD)
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