千里中央公園再整備にかかる活性化事業として、旧公園管理事務所の建築・内装・ランドスケープをリノベーションし、千里中央公園について地域住民と共に考え、共につくる施設を計画しました。当社では、コンセプトであるPLAY 1OOORE SCENESの「3つのO」(Open・Ordinary・Organic)の考え方をベースに、公園ならではの体験価値を楽しめるカフェ「SEN℃」、ミニショップ「パークローソン千⾥店」、コミュニティスペース「LABO」の企画協⼒、デザイン・設計、施工、公園活性化事業企画・運営を行っています。地域住民と共に行う取り組みとしては「色をみつけて、色をつくる」「たてもの丸ごとぬる」のイベントの開催・運営を通じて、公園内で見つけた色でラボ棟の外壁を彩り、ここにしかない価値を創出しました。
持続的に緑とともに生きる社会を考えるきっかけを創出することを目的とし、三井不動産様とディスカバー・ジャパン様の主催により、“木”を知り、学びを深めるイベントとして東京ミッドタウン日比谷にて開催されました。2023年8月刊行の雑誌『Discover Japan』の特集「木と生きる」をテーマとしたリアルイベントです。本イベントを象徴する空間として、1階アトリウムをイントロダクションエリアとしました。木彫作品のインスタレーション展示にあたり、当社は木彫作品を包み込む空間を実現するため、木の香りや音、光に包まれながら、五感で体験する「木とのかかわり合い方」をコンセプトとしました。当社は本空間演出のデザイン・設計、施工を担当しました。また、東京ミッドタウン日比谷 地下通路でのパネルエキシビジョンでは、当社R&D活動の“手で考えるデザイン「手ザイン」”の活動紹介と試作品実物展示を行いました。
2007年に工場見学を開始した神戸工場では、2019年秋に従来の工場見学を休止し、見学施設のリニューアルが計画されました。本リニューアルによって、子どもたちが楽しみながら身近な牛乳・乳製品への理解を深めるともに、SDGs目標達成に向けて食の安全を守る工夫や環境に配慮した取り組みを学べる施設に生まれ変わりました。途中、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンライン工場見学を実施していましたが、2024年3月に対面での工場見学を再開しました。当社は、施設のコンセプトから、空間デザイン、展示設計制作、各種コンテンツ制作まで、トータルにプロデュースしました。
盛岡市立図書館の耐震改修を含むリニューアル工事のプロジェクトです。約2年半の休館期間を経て、2024年4月2日にリニューアルオープンしました。図書館のコンセプトは「知がめぐり、人と、まちと、のびやかに育つ図書館」です。目の前に広がる「高松の池」の生態系のように、盛岡の知や人が自然に集まって、つながり、地域へと循環していく図書館を目指しています。当社は施設の内部空間の企画・設計・制作・施工のほか、ロゴなどのVIも担当しました。
東急プラザ原宿「ハラカド」は、かつての「原宿セントラルアパート」の文化を継承し、さらに発展させていく新しい商業施設です。表参道と明治通りが交差する神宮前交差点の南西角に位置し、向かいのラフォーレ原宿や斜め向かいの東急プラザ表参道原宿「オモカド」と肩を並べ、原宿・表参道エリアにおける新たなランドマークとして、文化の発信地となることを目指しています。当社は、施設環境全体の基本計画、各区画のデザイン・設計、施設マーチャンダイジングの構想・企画一部、飲食フロアのテナントリーシング、一部飲食店の設計・施工などを担当しました。
「共創」をコンセプトに、ビジネスユーザーのお客さまとコラボレーションし、未来の水まわり空間を創り出す場「TOTOテクニカルセンター東京」が、2024年4月にリニューアルオープンしました。今回のリニューアルにおけるコンセプトは「Fine&Flow」を掲げ、「自由かつ繊細な美しい水のふるまいと途切れのないシームレスな遷移」を表現しています。水まわりのプロフェッショナルならではのこだわりと、TOTO様の確かな品質を伝えるだけでなく、共創するにふさわしい設備と佇まい、デジタル時代にあるべき提案施設を目指しました。当社は全体の設計・施工とシステム開発を担当しました。
日産自動車様の神奈川県厚木市にあるグローバルデザインセンター内に、リアルとデジタルを融合させたデザインプレゼンテーションホールが新設されました。本ホールは湾曲した24K LEDスクリーン、フルカラー天井スクリーン、リモート照明技術、7.1ch音響システムなどを完備しており、世界中でお客さまが実際にクルマを使用するさまざまな環境を高い精度で再現することが可能です。デザインプロセスをデジタル化させることにより、多様なニーズを満たす商品をよりタイムリーに開発することを目的としています。当社は設計・構造計算・内装施工、およびフルカラー天井スクリーンを担当しました。時間による光の変化、天候や自然の要素もリアルタイムに高い臨場感と没入感で再現することができ、デジタル上で製作したモデルをさまざまな市場環境に合わせて検証、確認することが可能です。
本施設は、日産自動車様が開発する、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を発電装置とした燃料電池システム※のPR施設です。同社の栃木工場にてトライアル運用開始にともない、オープンしました。 ※バイオエタノールを使用して高効率に発電する定置型発電システム マスターデザインは日産自動車様のデザイン部から支給され、基本・実施設計をノムラアークス設計チーム、施工を当社が担当しています。マスターデザインを施工可能なレベルに設計調整し、周辺設備含めたSOFC自体の変更にともなう設計変更も施工時に柔軟に対応。先進性のあるマスターデザインを体現しました。
「天使のはね」のランドセルでおなじみのセイバン様による15店舗目の直営店です。各店舗では、それぞれの街の地域性をひもときながら、独自のコンセプトを立ててデザインしています。横浜港北の街には生活に溶け込むように多くの緑道が存在し、その緑道が単なる道ではなく公園として子どもたちの遊び場となっています。そこで、今回のコンセプトは「SEIBAN GREEN PARKWAY」を採用し、緑道の有機的な曲線やグリーンの要素、自然の中で出会うさまざまな色を採り入れて、思わず奥へと進みたくなるような空間をデザインしました。
東武スカイツリーラインの沿線価値向上に向けたシンボルプロジェクトとして、獨協大学前エリアに、“カラダとココロの五感を満たすみんなに「心地よい暮らし」”を提案する場所をコンセプトとした商業施設「TOBU icourt/トーブ イコート」が開業しました。 本施設には、獨協大学をはじめとした教育・文化施設や松原団地記念公園などが位置するこのエリアの特徴を生かし、食生活提案型の大手スーパーマーケットのほか、多様化するライフスタイルのデイリーニーズを満たす全24店舗で開業しています。 また、行政や住民・大学など地域との更なる連携を図りながら、地域の魅力を高めるまちづくりを推進する拠点としての役割も担い、隣接する公園を使ったイベント開催など、本施設とともにイベントを通じた交流から生まれる新たなつながりによって、地域のにぎわいが継続されていくことを目指しています。 当社は、本施設の開発企画・リーシング・デザイン/設計監修・施設ネーミング/ロゴマーク開発を担当しました。
株式会社カネカ様が手掛ける「ブノワ・ニアン 銀座」です。当店舗は、元エンジニアという経歴を持つベルギー出身のカカオ職人ブノワ・ニアン氏が2005年に立ち上げたチョコレートブランド「ブノワ・ニアン」の日本初の旗艦店であり、日本国内での新規ファン獲得の場であると共に、カネカのブランド発信基地としての機能も備えています。ブノワ・ニアンは「単一農園」「単一品種」のカカオを用いたシングルオリジンが特長で、自らの工房で焙炒から製品まで一貫生産しています。ショコラティエである前に“カカオ職人”でありたいという思いから生まれた「CRAFTSMANSHIP」という精神・哲学を、今回のショップデザインに反映しました。ベルギーの工房の風景からデザインエレメントを抽出し、コンチングマシンのブルーや秤のブロンズなど、色や質感をデザイン要素として取り入れ、日本でのブランドキーカラーを新たに設定しました。また、店内照明にはカネカの製品「カネカ有機EL照明(カネカOLED照明)」を取り入れることで、ショールームとしての役割を付加しました。カネカOLED照明は、面で発光するやわらかな光と、対象物の影ができにくいことが特徴です。ショコラトリーと照明のショールームという2つの目的が両立する空間をデザインしました。
福井県と福井市は、2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業に向け、福井駅周辺にさまざまな恐竜コンテンツの展示物を配置し、来場者に「恐竜王国ふくい」をPRするとともに、恐竜を活用したにぎわいの創出を図るため「福井駅周辺恐竜拡大プロジェクト」を立ち上げました。福井市は、福井駅東口エリアを担当し、東口広場では親子愛をテーマとした親子のトリケラトプスのモニュメントを設置しました。親トリケラトプスは実物大の恐竜ロボットで、定刻に動いたり、鳴き声を上げたりすることで親子愛を表現しています。一方、福井駅のシェルターエリアでは陸の世界をイメージしています。スピノサウルスなどの3体の子ども恐竜に触れ合うことができ、卵のモニュメントは中に入って写真が撮れるフォトスポットになっています。また、隣接する歩行者専用道路は空の世界をイメージしています。恐竜博士を夢見る子ども恐竜が座るベンチと、「翼竜保護区」と書かれた看板を設置し、その先の道路に面したえちぜん鉄道福井駅の外壁には、20mに渡るプテラノドンの群れが描かれています。さらに高架下は海の世界をイメージし、海の青を基調とした内照式の「海竜保護区」サインと海の恐竜プレシオサウルスのレリーフを施したベンチを設置しました。このように、エリアごとにテーマ性を持たせ、見どころを変えることで回遊性を持たせています。
「SOSiLA」は、人と社会をつなぐ新たな物流施設のブランドです。物流の効率化(Efficiency)、環境への配慮(Ecology)、安全性・BCP対応(Safety)、快適な労働環境(Amenity)がテーマとなっており、習志野茜浜2号棟は、ブランド初となる改修プロジェクトでした。当社は、コンセプトからの立案、そしてアプローチ、風除室、エレベーターホールの設計施工を担当しました。
オカムラ様が「波打ちまざり、つながる場。」をコンセプトに開設した共創空間のひとつである“Sea”は、さまざまな文脈で東京に集まる人たちが、しがらみを脱ぎ、好奇心でつながり、共創を起こす場となっています。このたび、オカムラガーデンコートショールーム内への移設リニューアルに伴い、当社は、デザイン監修と内装造作工事の施工を担当し、オカムラ様のクリエイティブチームとの連携を図りました。
アーバンネット御堂筋ビルは、大阪のメインストリートである御堂筋沿いに建つ、高さ100mの新築ビルです。オフィスを主な用途とし、にぎわい施設を低層部に配置した複合ビルとなっています。ビル単体ではなく「まちづくり」の一環として考え、沿道と屋内空間を緩やかにつなぐことで、交流やにぎわいをまちと一体的につくり出すことを意識しました。さらに、新しい働き方に対応したオフィス空間を提供することで、多様な人々のさまざまな活動を支え続け、これからの御堂筋やまちの活性化にも貢献できることを目指しました。
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