1973年に建設された「奥只見電力館」は、尾瀬を源流とする「奥只見ダム(電源開発様)」のPR施設です。ダムを見下ろす高台に位置し、奥只見湖・尾瀬散策に訪れる観光客や小学生の団体見学をメインターゲットとしています。2023年に開館50周年を迎えることから、デジタル技術を駆使した電力館としてリニューアルオープンしました。奥只見の四季やダム・発電所建設の歴史を知るコーナー、大型スクリーンで建設時のデジタルリマスター映像やドローンの迫力映像で今と昔を体感できるコーナーなど、奥只見ダムや水力発電の仕組み、エネルギーについてより分かりやすく学ぶことができる展示内容となっています。また、魚沼市ふれあいコーナーや、日本アカデミー賞受賞映画「ホワイトアウト」に使用された資料の展示、立ち入り禁止のため「幻のダム」と称される大鳥ダムのトリックアートコーナーで臨場感のある写真撮影なども楽しむことができます。
東京建物仙台ビル2階エリアにおいて、ビル入居者の満足度向上を目的とした、エントランスおよびカフェスペースのリニューアルを行いました。当社は企画・基本構想段階から参画し、内装・環境デザイン、サイン・グラフィックデザイン、什器制作、施工まで担当しました。
盛岡市立図書館の耐震改修を含むリニューアル工事のプロジェクトです。約2年半の休館期間を経て、2024年4月2日にリニューアルオープンしました。図書館のコンセプトは「知がめぐり、人と、まちと、のびやかに育つ図書館」です。目の前に広がる「高松の池」の生態系のように、盛岡の知や人が自然に集まって、つながり、地域へと循環していく図書館を目指しています。当社は施設の内部空間の企画・設計・制作・施工のほか、ロゴなどのVIも担当しました。
コンセプトは「共生」。東日本大震災の津波で被災した仙台市の荒浜地区に交流拠点を整備する事業です。世代や障がいの有無に関わらず集える「共生社会」をコンセプトに、アクティビティやイベントを楽しみ、防災・減災も学べる「ひろば」としました。敷地面積は1.3ヘクタール。敷地内にはカフェやコワーキングスペースなどが入る施設のほか、農園、障がい児なども遊べるインクルーシブな施設の3つのエリアで構成されています。クラブハウスでは大手通信会社と地元大学が共同開発したVR機器を活用し、「震災前後の荒浜地区」や「災害時の対応方法」について学ぶことのできる、子どもたちの防災学習の場となっています。事業は仙台市による防災集団移転跡地利活用事業の一環であり、資金面では国土交通省の補助金を活用しています。当社は取得申請や完了報告などのサポートを行いました。今回は第一期としてクラブハウスエリアを完成させました。地域に根付き共に成長する施設づくりを目指し、公園や屋内施設は、未来予想図に基づいて地域の方々と段階的に整備する計画となっています。
人生100年時代に住まいに愛着を持ち、長く住み続けられるように、「life knit design」という新たなデザイン提案システムを体感・体験できるショールームです。「life knit design」の概念である「流行など表面的なものではなく、住まい手の感性のマッチング。時間とともに愛着を編み込むように住んでいただく」を具現化するために、持続性のある空間、本物志向を意識したマテリアル使い、戸建てオーナーへのインテリア提案をふまえたマテリアルコーナー、お客さまと共に未来を“創造”するための仕掛けを散りばめました。
JAXAの寄贈品が展示された宇宙館とプラネタリウムを有する当施設の老朽化にともない、子どもたちが「宇宙のまち」を感じることができる施設としてリニューアルしたプロジェクトです。自然科学館だった1階を「ノビシロ宇宙ラボ」へ改修し、全館を宇宙をテーマとした施設へ統一しました。当社は、展示空間のデザイン・設計から体験装置のコンテンツ設計・制作、施工まで担当しました。
東日本大震災にて被災された臼福本店様の新事務所建替えのプロジェクトです。臼福本店様は、明治15年に創業した、130年以上の歴史を持つ漁業会社です。「海と共に生きる」を理念に掲げ、遠洋マグロ漁業、マグロ延縄漁を事業とし、気仙沼そして東北の復興を担っています。外装のデザインは、津波で流失してしまった旧本宅の外壁で使用されていた銅板を復刻し、新たな銅板のうろこ壁としました。年月を経ることで、旧本宅のような銅板の風合い、色味に変化していきます。また、マグロ漁船の要素を抽出し、アール窓や手摺を建築に取り入れています。当社が担当させていただいたデザイン範囲としては、外装のデザイン、1階エントランス、2階事務所、3階の社長室、応接室となります。
日本初の感染症に特化した常設のミュージアムです。「感染症の過去と現在を未来につなぐ」をテーマとして、過去から現在まで人間が築き上げてきた知識と経験、さらに未来に向けた歩みを伝える施設です。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックは、これまでの感染症と人間の闘いの記憶を現代に呼び起こす出来事となり、感染症は今後も私たちの脅威になることが予想されています。そのようななかにあって、野口英世記念感染症ミュージアムは、感染症に対して「正しい知識に基づいた正しい行動」を身につけてもらう場を目指して計画しています。野口英世記念館の別棟である既存施設を改修し、野口英世記念財団の実績と監修者の方々の高度な専門性を生かして、記念館との差別化を図ったミュージアムは2つの展示室で構成し、当社は建築改修から展示設計施工、サイン・コンテンツ・リーフレットデザインまで一貫して推進しました。
福島市クリエイティブビジネスサロン整備事業は令和3年7月に公募型プロポーザルとしてコンペが開催され、当社東京本社が受託し、設計を東北支店が引き継いだプロジェクトです。 JR福島駅に近接する福島駅西口複合施設コラッセふくしま2階の福島市産業交流プラザ常設展示室を改修し、新たなビジネス交流拠点として、コワーキングスペースとシェアオフィスなどを整備し、ビジネスマン、フリーランス、大学生などが快適に利用できる施設へとリノベーションすることを目的とした事業で、広さは床面積約755平方メートルにおよびます。 福島は特に写真活動が盛んで、市民カメラマンによる地元の豊かな自然と四季の風景や歳時記、福島人の豊かな感性が発揮された文化、アートなどを展示するギャラリーをコワーキングスペースの壁面に設けました。福島の歳時記×福島人の豊かな色彩感から「四季彩ギャラリー」を当サロンのデザインコンセプトとし、福島市民と一緒につくり上げていくギャラリーとして、よりくつろぎながら鑑賞できる場をつくりました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 ポストコロナを踏まえたゆったりとしたレイアウトが求められながら、収益を考慮したゾーニングのあり方や席数の確保も求められました。 シェアオフィス、ビジネス交流スペース、コワーキングスペース、ミーティングルームそれぞれの場に応じた床、壁、天井の環境のテイストや、ビジネスマン、フリーランス、大学生といったさまざまなユーザーが快適に利用できる施設として、それぞれの使い勝手に応じたレイアウトや家具選定を求められました。 【解決策】 あたらしいビジネスを生み出していく創造の場として、施設面積の大きさを活かし、全体を2つのイメージのゾーンで展開しました。 ビジネス交流スペースはアクティブで明るくナチュラルな居心地の良いカフェをイメージしたゾーンとして、企業PR展示の壁面と床は白を基調としながら木の温もりを感じられる環境とし、セミナーや交流会といったさまざまな用途に応じた可動しやすい家具で構成しました。 コワーキングスペースは落ち着いたラウンジゾーンとしてグレーを基調としながら、ニッチな壁面にこげ茶や濃色の木材を施したメリハリのある環境とし、ゆったりくつろげるソファーやBIGテーブル、独りで集中できるカウンター席など個々人のさまざまな使い勝手に応じた家具構成としました。 また地域とのつながりやコミュニティ形成として企業PR展示スペースの機能の充実を図り、福島市民と一緒につくっていく「四季彩ギャラリー」の展示も加わって、施設を利用する人びとと街との新たなつながりを目指しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【開発】西村 昭彦 【営業・プロジェクトマネジメント】吉田 圭助 【デザイン・設計】小林 敬之、鈴木 健一、三浦 牧雄 【設計管理】中村 和延 【制作・施工】齋藤 丈平
東日本大震災により被災した石巻市の博物館「石巻文化センター」の移転新設プロジェクトです。震災後、石巻市は市内の新たな文化拠点となる劇場や博物館などの複合文化施設を計画し、「石巻文化センター」を受け継ぐ「石巻市博物館」の整備が進められました。石巻市博物館は、コンセプトを「大河と海が育んだ石巻の豊かな歴史を発信する博物館」とし、歴史文化展示室や毛利コレクション展示室、高橋英吉作品展示室、石巻にゆかりの先人展示室、そして企画展示室で構成されています。展示空間体験の特色は、歴史系博物館の新しい在り方として「風景」に注目した展示や、現代美術作家のヤマガミユキヒロ氏とのコラボレーションによる「歴史=時間」を共有する展示をはじめ、複合文化施設の建築意匠と共鳴する展示空間デザインや、実物に没頭し、現場を想像し、歴史を学習できるハンズオン展示などであり、来館者の興味・関心を多角的にひきだす工夫を随所に設けています。また、貴重な資料を借用公開できる「公開承認施設」要件を満たす企画展示室での展覧会もおこなわれていきます。
JR郡山駅に隣接するエスパル郡山の本館1階南側ゾーンをリニューアルオープンしたプロジェクトです。デイリーユースの回遊性を高め、お客様の多様なシーンに応え、暮らしのコーディネートができる多数のショップが出店しています。 提案した環境デザインコンセプトは【RAMBLING STATION TOWN】です。「ぶらぶら街歩きを楽しむように、駅に集い、心地の良いトキを過ごす都市型ショッピングセンター」をテーマに、モードかつ優しげな雰囲気で全体を包みました。具体的には施設ファサードに福島県郡山市=音楽活動の盛んな“楽都”から連想される、間接光をまとった『リズムラインボーダー』を配置しました。駅コンコースを包み込むように展開し、街行く人びととエスパル郡山の新しいパティオを作り出します。また施設内には『譜面』をデザインエレメントとした木と白のリズムラインで構成された折り上げ天井を中島テナント環境と連動させて配置しました。リズムある導きで、人びとを施設奥へ誘引します。エスパル郡山は都市型ショッピングセンターとして、幅広い年代のお客様に支持される場を目指します。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 ・2020年秋のコロナ禍と同時期に推進していたこともあり、集客商業の在り方が問われました。 ・2021年春の震災もあり、安全設計が強く求められました。 ・主動線を変えず既存リースラインを利用する環境のアップサイクルが求められました。 【解決策】 回遊動線のラインは既存ながら、床マテリアルを石畳風に一新し、一部に施設全体をつなぐ木マテリアルを取り込み、ぶらぶら街歩きを楽しむようなストリートとしました。施設の縦回遊の軸となる吹き抜け環境では既存意匠に“楽都”から連想される『リズミカルラインゲート』を追加することで施設全体のデザインシンボルとなる、“新・センターコート”としてリニューアルし、来館者に“モノ× コト× トキ” を複合したナチュラルでシンボリックなパーク環境を提供しています。街行く人びととエスパル郡山の新しいステージをつくり出しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【プランナー】岡崎 広子、綿本 有里 【営業・プロジェクトマネジメント】上杉 宏之 【デザイン・設計】鈴木 健一、三浦 牧雄 【制作・施工】齋藤 丈平
エスパル仙台IIでは、2008 年の開業から13 年となる2020年6月に全面リニューアルに向けたプロポーザルコンペが開催され、当社が選定されました。 東北一の感度の高さに磨きをかけ、お客様のライフスタイルの一歩先を行く提案ができる新たなセレクトショップゾーンへ生まれ変わるために提案した環境デザインコンセプトは【MORI TERRACE】です。「どこよりも居心地が良く」「日常にインスピレーションを」をテーマに、有機的なラインとアースカラーを基調に全体を構成し、モードかつ優しげな雰囲気で全体を包みました。 具体的には『ビッグオーニングとグリーン』を外部広場に展開し、街行く人びとと本施設の新しい結節点を作り出しています。また施設内には『木漏れ日』をデザインエレメントとした天井部のライトコートを通路環境と連動させて配置しており、木漏れ日の導きで人びとを施設奥へと誘引します。洗練された感度の中に“くつろぎ×遊びゴコロ”を感じさせ、次世代の価値観を持つ幅広い年代のお客様に支持される場を目指します。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 本プロジェクトのスタートは2020年8月で、コロナ禍に計画を推進することになり、集客商業の在り方が問われる開発案件でした。 テナント出店交渉も難航する中、主動線の9割を既存ライン利用する、環境のアップサイクルが求められました。また、集客の場だけではなく、“街行く人びととエスパル仙台との新しい結節点”を作り出し、さらに人びとを施設奥へ誘引し拡散することも要望されました。 【解決策】 街行く人びととの結節点として外部広場に「どこよりも居心地が良いビッグオーニングとグリーン」と、「日常にインスピレーションを提供するLEDビジョン」を設置し、エスパル仙台の最北端にある本施設の情報発信型広場として、イベントやテナントに関する情報を街行く人びとに発信しています。 また、今後のコンテンツ開発のヒントにもなり得る、施設側とお客様側の双方向からメディア媒体へ発展していくことも視野に入れた、訴求性の高い映像が流れることで、街行く人びととエスパルとのつながりを生み出し、人びとを施設奥へ誘引し、通過型施設から、「感じて・触れて・発信して」いただける場となることを目指しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 上杉 宏之 【企画】 渡会 ちひろ、中村 真悠 【デザイン・設計】 鈴木 健一 【構造設計】 小松 泰造 【制作・施工】 佐藤 辰夫
陸上生活が本来の姿である人間にとって、長期間海上で過ごすことは心身にストレスをともないます。 このバランスを整えるため、水平方向に漂う海面の「水平性」に対して垂直方向に育成する植物の「垂直性」、波や魚の「曲線」に対しては建築物や窓の「直線」、そして船や気泡の「浮遊感」に対する樹木や岩石の「重量感」など、『海的』要素に相反する『陸的』要素を積極的に取り入れるデザインとしました。 外装は屋号を分解・再構築し、行燈や組木のような和の模様を描いています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 藤目 良、須田 慶太 【デザイン・基本計画】 no.10:青野 恵太、鈴木 祥平 【基本設計・実施設計・設計監理】 no.10:鈴木 祥平
秋田県角館の武家屋敷群にある蔵を宿泊施設に再生しました。コンセプトは「KURA STAY」、当時の暮らしが蔵に保存されていたという設定の文化体験型ホテルです。当ホテルは、「武士蔵」、「ガッコ蔵」、「反物蔵」の3蔵1棟貸しで構成されています。空間には角館の伝統工芸の樺細工やいぶりがっこの生産風景、草木染等の織物アート、武士の家紋などを組み込み、滞在を通した地域文化体験を提供しています。また、装飾品等は地元商店等と連携して揃え、施設内に案内を設置することで周遊を促す観光拠点としての役割も担っています。
国・県レベルでの東日本大震災に関連した施設として、国内初となる岩手県の施設です。2011年3月11日におこった東日本大震災津波の悲劇を繰り返さないため、震災津波の事実と教訓を後世に伝承し、復興の姿を国内外に発信しています。「命を守り、海と大地と共にいきる」を展示テーマに、三陸の津波被害の歴史や東日本大震災津波の事実、教訓などを展示やグラフィック、映像等でしっかりと学ぶことができる施設です。 <当社プロジェクトメンバー> 【開発】吉岡 伸 【営業・プロジェクトマネジメント】鞠子 猛 【企画】齊藤 恵理、中瀬 尚子 【設計】正木 秀司、堀越 さやか、芦田 光代、冨永 育穂 【制作・施工】平石 昭雄
お問い合わせ/お見積もり依頼/資料請求は下記よりお気軽にご連絡ください。お問い合わせの多いご質問や、よくいただくご質問は別途「よくあるご質問」ページに掲載しておりますので、ご活用ください。
当ウェブサイトでは、お客さまの利便性の向上およびサービスの品質維持・向上を目的として、クッキーを利用しています。クッキーの利用にご同意いただける場合は、「同意する」ボタンを押してください。詳細は、プライバシーポリシーをご確認ください。