北海道の豪雪をかき分け、物流・人流をもたらした電気機関車「ED76形509号」の偉業を伝える展示施設です。北海道の国鉄電化の黎明期に活躍した電気機関車ED76形は、車両の部品に環境への影響が懸念されるポリ塩化ビフェニル(PCB)が使用されていたことから、撤去・処分作業のため、車両を解体せざるを得ませんでした。解体が計画される中で、貴重な文化遺産を後世に残すため、頭部の部分保存ならびに、展示施設の制作に至りました。全国の鉄道系博物館でも同様の頭部展示は行われていますが、本施設では失われた胴体部分を屋外仕様のグラフィックパネルで原寸再現することで、頭部だけでは伝わり切らない車両の「力強さ」を来館者に体感してもらうことを狙っています。ED76形の形、色、大きさをもって、車両が北海道にもたらした偉業と価値を来館者に伝えます。
白糠町では、先住民であるアイヌの人たちの精神と文化を次代へ伝えるため、町全体が「イオル(伝統的生活空間)」と考えのもと、まちづくりを推進しており、この度、町に伝わるアイヌ文化を紹介する白糠アイヌミュージアム「ポコㇿ」を開設しました。施設名称の「ポコㇿ」には、白糠のアイヌの人々の“生まれ育った場所を大切にしたい”という想いが込められており、その想いをアイヌの暮らしを表現した精巧なジオラマや、隅々までリアルに再現したチセ(アイヌの住居)、伝統的な工芸品と美しい衣装、そして館内全体を包み込む“イオル(伝統的生活空間)”のサウンド・スケープで表現しています。生き生きと映し出される豊かなアイヌの暮らしを五感で感じ、厳しくも雄大な自然と生きてきたアイヌ文化に触れることで、より理解を深めることができる施設です。
札幌における交通の歴史を伝えるミュージアムです。馬車鉄道、路面電車、バス、地下鉄と社会の変化に合わせて多様に変化してきた札幌の交通の歩みを一気通貫して「学び、体験し、楽しむ」施設を目指しました。大正時代から札幌の街で活躍した路面電車、木製22号車に乗車する展示を中心に、実物資料を観察する展示、札幌の交通を音で聞く展示、地下鉄模型を動かしてみる展示、職員さんになりきってみる展示と、さまざまな感覚を刺激する展示・情報デザインにより、来館者の記憶に残る体験を設計・施工しました。当社の北海道支店と、ミュージアムを専門領域とする本社プランナーで推進体制を構築し、地の利を生かしたお客さまとの迅速な業務推進と、公共交通機関のミュージアムとしてふさわしい情報解説・体験の設計を両立しました。
「家づくり」をひとつの作品をつくりあげるように、「見る・ふれる」「対話する」「体感する」ことで家が出来上がるまでの過程をもっと楽しんでほしい。そんな想いから生まれた体験型住宅ショールームのデザイン・設計、制作、内装施工を担当しました。北海道札幌市に誕生した4階建ての「AI-STUDIO-SAPPORO」は、多層階という点を生かした魅力的かつ機能性を高めたプランとなっており、天井の高さを生かしたスキップフロアの実物展示では4つのシーンを連続的にみせることで空間の豊かさを表現しています。マテリアルコーナーでは家づくりのヒントやアイ工務店様の空間提案のユニークさと工夫を表現し、お客さまが楽しく、ポジティブな気持ちで家づくりを行うことができるショールームです。
エスコンフィールドHOKKAIDO内の新施設「tower eleven baseball」は、野球のアクティビティゲームを球場内で体験できるだけでなく、野球観戦に欠かせない絶品グルメを味わい、野球に関する展示品を観ることができる、日本初の球場内野球アミューズメントエリアです。Non-Gameday(試合のない日)も営業しており、いつでも予約なしで楽しむことができます。当社は、調査、企画・基本構想、デザイン・設計、内装・展示製作施工、什器制作、サイン・グラフィックデザイン業務を担当しました。最新のバーチャルリアリティ技術を駆使した多彩な野球ゲームとして、バッティング、ピッチング、トスバッティングがプレーできます。小学生以上がプレーできるバッティングの難易度は4段階から選べ、初心者から経験者まで楽しめます。キャッチャーが指示するゾーンに投げ込むピッチングは、球速表示もされます。トスバッティングは、下から投げられるボールを打てるもので、気軽にプレーできるゲームとなっています。
食料・水・環境の事業領域で、社会課題の解決をミッションとするクボタ様は、北海道ボールパーク内に“食と農業”の魅力・可能性を楽しくおいしく学ぶ農業学習施設を開設しました。本施設では、子どもをメインターゲットとし、あらゆる人が未来のために共に学び、考える場所をコンセプトとし、食と農業が抱える課題解決に大切な3つのカギをめぐる体験ストーリーが構築されています。特に小学校4年生以上の児童・学生を対象とした「AGRI QUEST(アグリクエスト)コース」では、農業経営者の一人となりチームで取り組むことで農業経営の面白さと多様性を学んだり、「TECH LAB」では最先端のスマート農業や植物工場に触れることで、アグリテックの重要性を体感できます。また、こだわりの食材を使ったメニューを提供するカフェも併設されています。当社グループは企画・設計・制作施工にとどまらず、施設運営、カフェ運営、イベント装飾といった幅広いソリューションを提供しました。
北海道内最大級の遊園地を有するルスツリゾートのお化け屋敷プロジェクト。当社が手掛けた「死霊の館」は2004年の誕生以来、長年全国的にも愛されていますが、新たな続編にあたるお化け屋敷「死霊の鏡」も企画から施工までのトータルプロデュースをいたしました。迷路のように続く空間、リアルな造形、音響、メカギミックに加え、3Dホログラムサイネージの映像により迫力と没入感を演出しています。さらに来場者自身が結末を選択するマルチエンディングを導入するなど、過去に類をみない恐怖感、驚きや迫力、没入感を持つホラーアトラクションです。当社が長い歴史の中で培ってきたお化け屋敷のナレッジを活かし、ウォークスルータイプお化け屋敷に最新演出技術を導入することでリアル体験の拡張に挑戦しています。
ソニーストア札幌の移転プロジェクトです。2017年に札幌に初出店してから5年を経て、札幌中心部の複合施設「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」の3階へ移転し、新たに2023年7月20日(木)にグランドオープンしました。「動画体験コーナー」など、新たな取り組みにより、日々進化を続けています。
2024年に創業90周年を迎えるニッカウヰスキーの余市蒸溜所内にある見学施設改修の第3期計画です。竹鶴邸エントランスホールの展示解説の老朽化に伴う改修とともに、来場者が場内見学をしやすくするため、来場者駐車場の誘導サイン新設、既存施設の誘導サイン改修、フォトスポットのモニュメント新設を担当しました。
北海道小清水町に誕生した「日常時・災害時の居場所づくりで、町のにぎわいと持続可能なまちづくり」を目指す、公民連携で取り組んだコミュニティ再生・防災拠点です。役場機能のほか、カフェやランドリー、フィットネスジム、コミュニティスペースなどを併設し、役場を従来の「用事がないと行かない場所」ではなく、新たに「自然と訪れる場所」に変化させることで、町が抱える過疎・高齢化の課題に向き合い、役場と町民が一緒になって町を盛り上げていくための中心施設となることを目指しています。
北海道初の科学館「室蘭市青少年科学館(1963年オープン)」の後継施設として、新たに「環境」をテーマに加えて新築オープンしました。子どもを中心に、幅広い世代が日常的に科学に親しみ、地球や地域の未来に希望を感じる展示を目指しています。環境コーナーは、ものづくりで培ってきた室蘭の個性や強みを活かす環境イノベーション事業や、持続可能な未来への取り組みを紹介しています。特にメイン展示「ウォッチングモルエラニ」は、床に広がる室蘭の衛星写真の上を歩き、ARタブレットを使ってものづくりや再生可能エネルギーの現場、自然のスポットを探索するバーチャル展示です。工場の360度映像や自然景観のドローン映像など、通常は実見しがたい景色を体感できます。科学体験コーナーは、科学の基礎や原理を体験する装置で構成しました。旧館の装置も一部リメイクして再設置し、施設の歩みと市民の思い出を引き継いでいます。点在する装置を実験カウンターでつなぎ、対面のコミュニケーションスペースを充実させ、室蘭の自然をモチーフにした大型遊具など、遊びの要素も展示に取り入れています。
2023年3月、北海道日本ハムファイターズの新球場を含めたエリア、「北海道ボールパークFビレッジ」が誕生しました。約32ヘクタールという広大な敷地面積の中で、自然と共存する次世代ライブエンターテイメントや心身を育むウェルネスソリューション、文化交流が活発な街づくりを目指す、まったく新しいクリエイティブなコミュニティスペースです。乃村工藝社は「誰も経験したことのない新しい観戦体験の創出」をテーマに総力を結集して、複数エリアの企画、デザイン・設計、制作、展示施工を担当しました。メインとなるスタジアムの「ES CON FIELD HOKKAIDO」では、プレミアムエリア内にある『BALCONY SUITE』や砂被り席とダイニングが組み合わされた両翼の『docomo CLUB LOUNGE』『Panasonic CLUB LOUNGE』、客室からフィールドが一望できる個性豊かな『tower eleven hotel』、世界初の温泉を汲み上げた『tower eleven onsen & sauna』をはじめとした空間づくりを行いました。 新球場のレフト後方に位置するランドマーク「TOWER 11」には前述の通り、世界初の球場内温泉・サウナ、日本初のフィールドが一望できる球場内ホテル、ミュージアムなどの施設が揃い、通年で楽しめる革新的な球場となっています。例として世界初の“フィールドを一望できる球場内天然温泉とサウナ”には、半屋外の水着着用ゾーンに24席の“ととのえテラスシート”があり、サウナ室や浴槽からも試合を見ることができます。プロサウナー「TTNE・ととのえ親方」こと松尾大さんと一緒に、これまでにない新しい観戦スタイルを創り上げました。「北海道ボールパークFビレッジ」全体としては、屋外エリア全体の企画のほか、ウェルカムモニュメントの制作も行っています。球団が目指す、ファン、パートナー、地域の皆様と一緒になって、地域社会の活性化や社会への貢献につながる“共同創造空間”に今後も寄与してまいります。
「北海道ボールパークFビレッジ」にある新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」内の1塁側プレミアムエリアです。フィールドに面した屋外指定席とビュッフェスタイルのレストランを有する室内エリアで構成されています。1塁側ということで北海道日本ハムファイターズファンに喜ばれるように、「BACK STAGE LOUNGE」というコンセプトで昔から球団の選手たちが使ってきたラウンジの雰囲気を再現した演出にしています。
「北海道ボールパークFビレッジ」にある新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」内の3塁側プレミアムエリアです。3塁ベンチの横に併設された、ビュッフェスタイルのレストランと屋外指定席を有するプレミアムな空間となっています。屋外と空気感をつなげた「DOG OUTDOOR CLUB」というコンセプトで、ウッドやグリーンに囲まれた世界観の中で北海道の食材をふんだんに使用した食事を楽しむことができます。
「ES CON FIELD HOKKAIDO」のバックネット裏に位置するプレミアムエリア「BALCONY SUITE」は、フィールドのすべてを見渡すことができるテラス併設のスイートルームです。フィールドへの眺望を背景に北海道らしいダイナミズムと広大な自然を印象づけるラウンジ空間がお客さまを出迎え、北道産の木材やクラフト感のあるブロンズなど、素材の質感をヒューマンスケールで体感できます。またフィールドと一体となったテラス空間では自分好みのスタイルで観戦を楽しむことができ、ここでしか味わえない新しい観戦スタイルを提供しています。
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