東京ビッグサイトにて開催された店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2024」の展示デザインプロジェクトです。当社は、リリカラ株式会社様のブース全体のデザイン・設計・施工を担当しました。
今年のテーマは「サステナブル×意匠決定者にとっての体験型素材探し」です。廃棄物を再利用した新商品の壁紙や床材をはじめ、リリカラ様の「サステナブル商品」を見るだけでなく、実際に触れて質感や踏み心地を確認したり、来場者自らが「体験」できるポイントを各所にちりばめました。インテリア商材を扱う企業として、空間的な居心地や実空間でのイメージを含めて3次元に体感できるブースを目指しました。
・サステナブルな商品を紹介し、店舗やホテルなど非住宅系への認知を広めたい
・デザイナーやコーディネーターなど、空間のプロである意匠決定担当者が思わず入りたくなる「ワクワクする」ブースを提案してほしい
上記が主なご要望としてありました。
公園やひろばから着想し、誰もが自由に入りやすく、心地よい豊かさを感じる場をデザインコンセプトに、4コマという限られたスペースだからこそ、壁面を最小限まで減らすことで圧迫感なく、自然と立ち寄りたくなる空間としました。また、ブース内を大きく3つのゾーンに分け、象徴的なキャッチポイントとしてデザインしながら、来場者へのメッセージを同時に訴求できる構成としました。
1、前方:段状ステージゾーン
段状ステージでは、新たにPRしたい床材を立体的に展示し、近年のオフィス共用空間で見られる公園やひろばのような自由で楽しげなコミュニケーションスペースをコンセプトにデザインしました。段状にすることで生まれる「のぼる」というアクションを通して、異なる床材の踏み心地・質感を能動的に感じることができる場としました。
2、中央:サステナブルテーブルゾーン
ブース中央通路に沿った4mのロングテーブルでは、サステナブル商材を原材料やプロセス、その背景も含めて伝える場としました。文字などの平面情報だけでなく、多種多様な商品と原材料の実物をずらりと並べ、来場者の興味をひいたり、アテンド時に展示のまとめとして、分かりやすく説明できるポイントとしました。
3、後方:シーン展示ゾーン
小さなカットサンプルでは分からない利用シーンでの質感・イメージ確認が「リアル空間」ならではの価値だと考え、非住宅空間であるホテル・飲食店をテーマとしたシーン展示を設けました。各シーンに沿ったデコレーションで空間的なリアリティを再現することで、実用性を感じてもらいながら、採用イメージを膨らませる場としました。中央壁面でも各種壁紙を大判サイズで展示し、実際に触り、バリエーションを比較できるようにしました。
今まで壁紙の印象の強いリリカラが、今回初めて壁紙・カーテン・床材が同じテーマで展示をすることで、他の商品も新鮮に感じていただき商品の問い合わせを多くいただくことができました。
また、リリカラは知っているが、サスティナブル商品を販売していることを再認識していただけました。
- オープン
2024
- 所在地
東京都
- クライアント
リリカラ株式会社様
- ソリューション
デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、制作・展示施工
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