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小清水町防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」

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概要

北海道小清水町に誕生した「日常時・災害時の居場所づくりで、町のにぎわいと持続可能なまちづくり」を目指す、公民連携で取り組んだコミュニティ再生・防災拠点です。
役場機能のほか、カフェやランドリー、フィットネスジム、コミュニティスペースなどを併設し、役場を従来の「用事がないと行かない場所」ではなく、新たに「自然と訪れる場所」に変化させることで、町が抱える過疎・高齢化の課題に向き合い、役場と町民が一緒になって町を盛り上げていくための中心施設となることを目指しています。

課題・要望

2018年に発生した北海道胆振東部地震がきっかけとなり、築50年以上が経過して老朽化と耐震不足が課題となっていた役場庁舎を建て替える計画が決定しました。そこで単なる建て替えではなく、防災拠点となる役場庁舎と避難所・交流拠点である中央公民館、保健センターの一体化を図り、にぎわいを創出しながらも、いざというときは町民を守る「安心と安全の憩いの場」となるような庁舎を計画しました。いかなる場合でも行政機能を維持しながら防災および災害対応の中心となる拠点の整備と、地域コミュニティ活性化のために人が集い、交流し合う場の提供を行いました。

解決策

役場庁舎機能に、多目的スペース、カフェ、フィットネスジム&スタジオ、ランドリーの機能を複合化して併設し、町民の活動拠点となるにぎわいの空間としました。空間のマルチユースを基本的な方針として、限られた空間にさまざまな機能を収めたことで、役場でありながら、誰もが集える“多様性”が生まれ、何度も訪れて長居したくなる“日常性”や“快適性”に加え、交流を通じた刺激のある“対話性”が兼ね備えられた「町民の居場所としての空間」となっています。

また、複合庁舎としては日本初となるフェーズフリーの考え方を落とし込み、日常的に利用しているモノやサービスを、もしものときに役立てることができる施設としました。

空間デザインにおいては、小清水町の自然を感じられる3つの要素(光・土・木)を取り入れ、町の基幹産業である農業をイメージした土壁、町産のカラマツを使った木ルーバー、町木のナラにちなんだオーク材フローリングなど、町の自然を想起させる素材で庁舎を彩りました。
また、空間デザインや機能面の整理のみならず、ネーミングやサインも手掛けました。本施設を町民一人ひとりにとっての「ワタシの居場所」とすべく、「ワタシノ」という通称を発案し、小清水町防災拠点型複合庁舎(通称:ワタシノ)とネーミングしたことや、コンセプトや小清水町の魅力をVIに反映させ、ロゴマークやサインデザインへと展開することで、施設イメージの強化を図っています。

また、開業セレモニーの企画運営も担い、フィットネスジムやランドリーの使い方講座、フライドポテトやコーヒーの試食を提供したほか、目玉として小清水町の特産であるじゃがいもを模した「巨大くす玉」を制作し、本施設と共に育ってゆく町の子どもたちが割ることで開業を祝いました。町外含めて、町の人口の約1/4にもあたる約1,000人超の大勢の参加者が集まり、大盛況のもとセレモニーが執り行われました。その後「巨大くす玉」は皆で祝った開業日の記憶として、庁舎の入り口に今日も飾られています。

プロジェクトメンバー
開発
橋本 俊介
営業・プロジェクトマネジメント
髙杉 良介
企画・基本構想
大橋 隆太、岡本 悠雅
デザイン・設計
谷 高明
サイン・グラフィックデザイン
IVD(※):豊田 真由
PR業務
岡村 有希子
基本情報
オープン

2023

所在地

北海道

クライアント

小清水町様

ソリューション

調査、企画・基本構想、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、環境演出装置設計・制作、制作・展示施工、PR業務

※IVD (Integrated Visual Design)

ビジュアルの視点から空間へアプローチしていくクリエイティブスタイルにより、新しいブランドの価値を創出する、乃村工藝社のビジュアル・グラフィックデザインチームです。

備考

掲載内容は施設オープン時点の情報です。最新の情報は施設ウェブサイトをご覧ください。

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