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日本科学未来館 ビジョナリーラボ 第2期 「知脳を○○するー脳をみて、脳をつくる研究者たち」

日本科学未来館 ビジョナリーラボ 第2期 「知脳を○○するー脳をみて、脳をつくる研究者たち」

生命科学、医学、言語学、数理科学、情報科学が融合した新たな学問分野“ニューロインテリジェンス”の研究を通じて、”知脳”、すなわち私たちの脳を知り、ふだん意識することのない自分の「脳」の驚くべき力について実感しながら、脳研究と人工知能(AI)研究の融合によってどのような理想の未来像を切り拓くことができるのか、最先端研究から「知性」についての新しい視点を獲得し、脳の大きな可能性を探っていく展示として具現化しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 科学に関心のある人から一般の方々まで幅広く届くアウトリーチを目指しながら、ファンディングにつながる活動へ展開し、将来的には、海外展開を見据えた国際的なアウトリーチ活動へつなげていくことが課題でした。 目的 ・”ニューロインテリジェンス”について研究者と来館者が共に考え、研究の意義と醍醐味を皆で分かち合うこと。 ・”知脳”によって、自らを知る楽しさを体感し、これからの未来を切り拓く多くの若者たちに”ニューロインテリジェンス”、サイエンスに興味を持つきっかけとしてもらうこと。 ・東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)による、科学技術の基礎研究の必要性に関する世界的な発信活動に寄与できること。 これらの目的をもとに、解決策を検討しました。 【解決策】 最先端科学の研究成果をアウトリーチすることに向けて、プランナー、デザイナーが研究者と共に「ニューロインテリジェンスとは何か?」「IRCNが目指す世界観とはどういったものか?」を考え、議論を重ねて展示を具体化させました。 その過程で、単に研究成果を陳列するだけの展示ではなく、脳科学とAI研究を融合させた最先端科学の研究成果を世に広く伝えながら、一般の方々にも個々のレベルで研究に関わってもらい、脳科学とAIのあるべき姿を探るコミュニティを作り、そのコミュニティに継続して参加してもらうための仕掛けを展示に組み込みました。  <当社プロジェクトメンバー> 【開発/プロデュース】武田 博宣 【営業・プロジェクトマネジメント】榎本 俊 【プランナー】渡邉 創、阿部 麗実 【デザイナー】執行 昭彦、鈴木 敦、堀越 さやか 【制作】ノムラデュオ:丹保 良一、今泉 良成、原 直瑠

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新宿健診プラザ 女性専用フロア

新宿健診プラザ 女性専用フロア

都内最大規模を誇る健康診断施設のレディースフロアを1フロアから2フロアに増床し、新たなデザインにリニューアルするプロジェクトです。 “都心で働く女性に、快適でスマートな健診体験を提供すること”をコンセプトに、受診者様と働くスタッフの皆さま双方の動線、目線、居心地の良さに配慮した空間づくりを目指しました。 多くの関係者様と議論を重ねながら機能と意匠の細部までを丁寧に設計し、ホスピタリティ性の高い健康診断サービスの創出につなげることができました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 女性受診者枠のキャパシティと業務効率を大幅にアップさせることがお客様の一番のご要望でした。 そのために課題としたのは、検査室数と待合エリアの席数を最大限に確保しながらも、使い勝手と居心地の良さを担保することでした。 また一方で、健康診断施設マーケットの中の「新宿健診プラザ」のさらなる優位性を築くため、特別感や付加価値を高めることを目標としました。 【解決策】 「SMART HEALTH RESORT」を施設全体のコンセプトとして新たに掲げ、既存の7Fレディースフロアを“COMFORT RESORT”、7Fよりさらなる特別感が得られるフロアとして新設する8Fを“PRIME RESORT”と設定し、デザインを構成しました。 都心で働く女性に快適でスマートな健診体験を提供することを目的として、空間表現はホテルライクなラグジュアリー感をベースとし、カラー構成ではベージュや薄い色合いの木目を基調としました。 金物素材は、ゴールドやシルバーといった一般的な色ではなく、特別感を出すためにピンクブロンズ色で統一しました。 また検査室の内装は、一般的には無地の落ち着いた壁紙の医療施設が多い中、当施設においては少しでもリラックスして受診いただけるよう各室に柄物の壁紙を用いて差別化を図りました。 限られたフロア面積の中で、必要とされる検査室数、待合席数を確保することは非常に難しい問題でしたが、検査技師の方々や医療機器メーカーの皆さまと協議を重ねることで、“スムーズな検査業務”と“受診者様に窮屈さを感じさせない”という2点が両立できる各検査室の最小サイズを導き出し、プランすることで、必要数を実現することができました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 小笹 恒、二ノ宮 由香子 【企画】 今泉 宏優 【デザイン・設計】 大石 久美子、渡辺 芽衣 【制作・施工】 酒井 麻衣、菊地 野原

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徳島県立博物館 常設展リニューアル

徳島県立博物館 常設展リニューアル

文化の森総合公園に所在する考古・歴史・民俗・美術工芸の人文系と動物・植物・地学・恐竜の自然史系を合わせた総合博物館(公開承認施設)の常設展リニューアルです。 新たなコンセプトを「徳島まるづかみ ―“いのち”と“とき”のモノ語り―」として、常設展示室の全面リニューアルをおこないました。 新常設展示室は、豊富な展示資料から徳島の魅力や特色を実感し、博物館をより楽しむことのできる内容となっています。インクルーシブデザイン、展示評価の両ワークショップを通じて、展示内容の方向性確認と体験展示の検証、ユニバーサルデザインの実施をおこない、「地域の顔」としての博物館を念頭に、新たに作られる「コミュニケーションゾーン」から「ミュージアムストリート」をめぐるなかで、学芸員と来館者、来館者同士が資料(モノ)をとおして対話や交流を大切にする展示としました。 徳島の魅力を、「豊かな自然・伝統文化・先進性」と捉え、その魅力を伝える阿波遊山の拠点として、常に新鮮な驚きがあり、気楽に楽しめる博物館へと進化し、利用者への一方的な情報提供ではなく、実物資料(モノ)を核としながら、4K・VRやAR等のXR・ハンズオンなどの参加体験型の展示手法で、徳島の魅力を遊び学べる展示空間となっています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 ・既存の常設展は、基本的には30年前の学問水準にもとづく展示であり、活動の蓄積により、自然・歴史・文化に関する知見や収蔵資料も大幅に増えましたが、部屋の構造や展示ケースの制約から展示替えが容易ではなく、陳腐化していました。 ・旧展示は、特色が明瞭ではなく「地域の顔」となっておらず、後発他館と比べ内容の住み分けができていませんでした。 ・モノ(資料)を介した発見や学びの喜びを伝える取り組み、ハンズオンや参加体験型要素の増加など、社会的要求への対応が求められていました。 ・外国人や障がい者への対応を中心とするユニバーサル化、経年劣化による破損・褪色、空調の不調、LED照明への対応が必要となっていました。 【解決策】 ・学芸員と協議の上、展示内容の総入れ替えをおこなうとともに、インクルーシブデザイン、展示評価の両ワークショップを通じて、展示内容の方向性の確認と体験展示の検証、ユニバーサルデザインの実施をおこない、「地域の顔」としての博物館づくりとともに、「コミュニケーションゾーン」を中心に、「ミュージアムストリート」から各展示コーナーをめぐる動線の整理により、単なる一方通行動線から部分的選択動線を採用しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】森本 浩一 【企画】岸田 匡平、西村 世津子、堀井 麻央、美馬 弘宜 【デザイン設計】満長 正明、湯浅 忠、赤嶺 剛央、森田 理恵、香川 玲子 【制作・施工】一万田 隼人、井上 禎人、大石 優、高橋 浩一郎

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重要文化財 旧函館区公会堂

重要文化財 旧函館区公会堂

明治43年(1910)に建設され、昭和49年(1974)に国が重要文化財に指定した、北海道を代表する木造擬洋風建築です。 平成30年(2018)10月から40年ぶりの大規模な保存修理工事に伴い休館していましたが、令和3年(2021)4月にリニューアルオープンしました。「みんなで守りながら、見て、学んで、集える公会堂」をコンセプトにした保存活用計画にのっとり、展示設計のコンセプトを「HEROE’S JOURNEY」と掲げて、建築的な見どころ解説にとどまらず、旧函館区公会堂建設に尽力した立役者たる有名無名の先人(ヒーロー)たちの技・想いの軌跡を紹介しています。 建物本体が重要文化財ということもあり、景観や室内雰囲気のイメージを損なわないようにデザイン上配慮したうえで、ダメージを最小限に抑えるよう、什器類は固定を一切おこなわずに取付調整には細心の注意を払いました。 また、スマートフォンのARアプリを用いて、貴重な家具や調度品を多言語で解説したり、当時使用されていたであろう様子を現実の居室に再現しています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 函館への観光客数の増加に対し、公会堂入館者数は減少傾向にあり、外観・内観・展示物もかなり古く傷みのある状態でした。 また、入館者数に対して市民来館者数が少なく、来館動機につながるような館の歴史や内部の魅力に関する発信が不足していました。「市民のための建物」として建設されましたが、まちの誇りとして受け継ぎながら保存していくためには、今を生きる方々に価値を伝え、活用いただく必要がありました。 【解決策】 公会堂の保存すべき理由・価値を知っていただくことが、これからの保存・活用計画には重要だと考えました。 重要文化財建造物としての保存に影響を与えないことを最優先とする函館市様の計画にのっとりながら、有名無名の地元の先人が計画に携わっていたことを来館者へ伝え、「市民が誇れる公会堂」という認知度の向上を目指して映像および展示を制作しました。 【球技室:ヒストリーテーブル】 建設当時は球技室にはビリヤード台が設置されていました。そのビリヤード台をモチーフにした展示台では、公会堂を利用する人びとの変遷を1/100建築模型用添景セットで表現したものをはじめ、貴重な意匠や建材の“さわれる実物”や透明感が美しいカラーアクリルのキューブを用いた函館市の伝統建造物群保存地区の地図など、思わず写真に撮りたくなる遊び心を加えました。 【小食堂:シアター】 食堂として利用されていた部屋を小さなシアタールームに改装し、公会堂建設に至る歴史を紹介しています。 【各居室:AR解説】 ARアプリを使用して、建築当時を再現するモーションや建築構造を透過させるなど、現実の風景に重ね合わせて楽しむことができます。非接触かつ自身のスマートフォンで記録や拡散もできる展示解説になっています。 【当社プロジェクトメンバー】 【営業・プロジェクトマネジメント】 井上 晃秀、武田 康佑 【プランニング・グラフィックディレクション・映像ディレクション・模型ディレクション】 下國 由貴、阿部 麗実 【デザイン】 中澤 厚子(実施設計)、山田 明加(基本設計)

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八ッ場 湖の駅 丸岩

八ッ場 湖の駅 丸岩

本プロジェクトは、八ッ場ダム建設にともない水没対象地域の住民の皆さまが生活を再建し、生きがいを見出すための事業の一つです。当社では該当地域のうち、「川原湯地区」と「横壁地区」の「地域振興施設」における基本計画、基本設計、実施設計、設計監理および地元運営会社を支援するコンサル業務を約6年にわたって担当しました。  横壁地域振興施設では、施設計画だけでなく、地区で設立する運営母体発足の支援から、参入企業誘致、住民の皆さまが運営する飲食店のコンサル、メニュー開発、開業備品等の運営監修を含む企画・プロデュースをいたしました。  施設デザインは、「町の記憶の継承と発展」をコンセプトに、建設後約90余年を経て役目を全うし、解体予定だった旧長野原町役場*を地区のシンボルとして再現。町の歴史を、将来 、地区を担う子どもたちや、訪れる観光客の目に触れる機会創出によって、ここで新たに営まれる事業が地区再生・復興、発展につながるよう、設計しました。  *1929年(昭和4年)に建てられた旧庁舎は、木造2階建て、寄棟造り、外壁は下見坂張ポーチ上部には入母屋造りの屋根を加えた和洋折衷の建物で、「群馬県内唯一の木造庁舎」ともいわれていました。      【社会課題/お客様の課題/ご要望】 [事業面]八ッ場ダム建設にともない、水没対象地区の住民の皆様さまが生活を再建し、生きがいを見出すための施設として、本地域では未経験の新規事業を成立させることが求められました。また、他地区で計画されている施設や類似施設との差別化や集客力・独自性をもつことが要望されました。    [デザイン面]人びとの想い出が詰まった旧庁舎を何らかの形で活かすこと、集客の観点から交通量が多い国道からの視認性に配慮し、通行客の誘引が可能となる計画とすること、八ッ場ダムを正面に遠望でき、湖を一望できる眺望を活かした計画とすることなどが要望されました。    【解決策】 [事業面]ご要望を実現するために重視したことは、一つめに地区住民による事業アイデアの実現可能化への提言をすること、二つめは、「横壁地区」と「川原湯地区」との地区地域振興施設の差別化をすること、三つめは地元運営母体会社の発足を強力に支援することです。  本プロジェクトでは地区の方々全員が未経験である「飲食店の開業」を目指し、地域特性・事業者特性に寄り添った形で推進しました。  特に、「横壁地区らしさ探し」や「郷土レシピの活用」などについて対話を重ね、一緒にメニュー開発をおこない、地域に密着した計画を進めました。  試作・試食会ではプロの料理人を招聘し、地区の方々の意識向上、調理技術向上による地域活性化、自活力の強化をサポートしました。    [デザイン面]庁舎から湖(みず)の駅へと機能変換するにあたり、既存庁舎を調査した結果、かつての町役場庁舎の郷愁を感じられように配慮しながら現代的にアップデートする再現を選択しました。旧庁舎のレトロで特徴的な意匠を再現し、視覚的なアピールをしています。また、八ッ場ダムに向けて開放的な開口部を設けることでダム湖周辺施設の中でもトップクラスの眺望を有する場所としました。  また、現在の法規に準じた建築としながら旧庁舎の趣を保つため、構造設計についても十分配慮し設計をおこないました。    <当社プロジェクトメンバー>  【営業・プロジェクトマネジメント】新井 智、山本 仁美  【企画・コンサルティング】坂爪 研一、下國 由貴  【デザイン・設計】NAU:桐岡 栄、小佐野 菜々 

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浜松こども館

浜松こども館

浜松こども館は、児童に健全な遊びと創造的な体験、および交流の場を提供し、次代を担う児童の健全な育成と子育ての支援を図ることを目的に、2001年11月に開館しました。本プロジェクトの目的は、開館以来約18年が経過し、遊具などの老朽化・陳腐化が進んでいた同館の遊具を含む内装環境のリニューアルデザインをし、利用者により安全で快適なサービスを提供することでした。   「浜松こども館理念」 子どもは、内面に飽くなき好奇心を持っています。浜松こども館は、この子どもたちが子どもらしさを十分に発揮して、安心して思い切り遊ぶことができる愛情ある環境づくりを目指します。その中で多くの人とかかわりを持ち、社会性や創造性を高めていくことを期待します。 なお、未来を担う大事な子どもを育てている親たちが、相互扶助のネットワークを広げ、併せて、子育ての専門的支援を受けながら、子育てを楽しむ環境を醸成します。子どもたちがこの時期、心理的に安定した環境の中で体験し、心に思い描いたことは脳の長期記憶に組み込まれ、人生を豊かに人として幸せに生きる肥沃な土壌となるものと考えます。   【社会課題/お客様の課題/ご要望】  1)施設開設当初からの運営理念や施設の機能を保持しつつ、館内の一部の遊具および内装を更新。 2)臨時休館期間を最小限に設定し、1年間という短期間の中で設計・施工を完了。 3)リニューアルにあたり、浜松市が推進している天竜材(市産材)活用に取組み、FSC®プロジェクト認証を取得。 上記のご要望をいただきました。   【解決策】 1)浜松の自然・産業技術といった地域の特色を取込んだ遊び場をデザインし、地域への興味関心と愛着を育む仕掛けづくりをしました。 2)浜松っ子の人間性や学びの土台を育む“浜松ならではの遊び場”を創るために、人間形成の理論にもとづいたオリジナルの遊具・空間としました。 3)ホール・だいちゾーン(床・壁・一部遊具)・ワークショップ室・廊下に浜松市産材である天竜杉を活用。浜松市様を管理責任者、弊社を副管理責任者とするFSC®プロジェクトチームとして、公共の類似児童施設としては日本で初めて国際的な森林認証制度「FSC®プロジェクト認証※」を取得しました。 ※FSC®プロジェクト認証 ・FSC®規格はドイツに本拠地を置く国際的森林認証制度で世界最高水準の規格です。 ・FSC®認証を取る=適切に管理されている森の木材を活用していることが保証されます。 ・浜松市はSDGsへの具体的なアクションとしてFSC®認証材活用に特に力を入れています。   <当社プロジェクトメンバー> 【ディレクション】鈴木 敦 【デザイン】渡邉 美香 【企画】阿部 麗実 【制作】高橋 昭伸、太田 広成、一條 武寛 【営業・プロジェクトマネジメント】小笠原 明徳、田代 春佳   ~関連リンク~ 【リリース】 乃村工藝社、全国初の国産材を使用した FSC®プロジェクト認証施設「浜松城」「浜松こども館」をオープン

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浜松城

浜松城

浜松城天守閣は、1958年に市民からの寄附などをもとに建設された公園施設です。竣工後60年が経過し施設内の展示や装飾の老朽化が進んでいました。本プロジェクトは、徳川家康公が浜松城を築いてから450年という節目の年に、セントラルパークとして浜松城公園の魅力を高めるとともに市民や来園者の満足度の向上を図ることを目的とした展示エリアのリニューアル業務です。当社では、内装を含む造作、サイングラフィック、映像ソフトハード、照明電気工事、什器家具の設計施工を担当させていただきました。   【社会課題/お客様の課題/ご要望】 ・浜松城の前身である引間城から浜松城の築城・改築・廃城、浜松城公園へと至る歴史を通史的に紹介。 ・市内に所在する見学可能な城跡を紹介し、浜松城が有する重層的な歴史と市内各地の城郭の姿を伝える。 ・現在の展示物や時代背景などに統一感を持たせる。 ・多言語にも対応したパネルやデジタル映像コンテンツの制作・展示。 ・コロナ禍での運営を加味した動線・デザインの検討。 ・FSC®認証の天竜材(市産材)を活用しFSC®プロジェクト認証を取得。 上記のご要望をいただきました。   【解決策】 ・「若き家康公」が浜松城に確かに居城していた事実と、その17年間を中心に当時家康公が置かれていた時代背景や家康を取巻く人々に焦点を当て、「情熱」「情勢」「情景」の層にゾーニングした企画設計をしました。 ・若き家康公の「情熱」を表現したパッションステージを演出。浜松城の前身である引間城から浜松城の築城・改築・廃城、浜松城公園へ至る歴史を、既存模型を活用したパノラマシアターで通史的に紹介しました。 ・3階の「情景」の層に浜松市産材である天竜杉を活用。リニューアルにおいて、城としては全国初のFSC®プロジェクト認証を取得しました。 【お客様の声】 今回のリニューアルにあたり、天守閣の現状と課題を的確に整理し、最新技術を使った映像や、近年の発見・研究内容を取入れ、全面的にリニューアルしました。また、市内の見学可能な城跡の紹介、家康公ゆかりの地や伝説・食文化などの解説もあり、装いを新たにした浜松城は、学びの場としてはもちろん、復興天守閣など、浜松の歴史を改めて振り返ることができる施設になりました。 来園者からは、「浜松城の成り立ちがよくわかる」、「お洒落になった」などの声をいただき、本市としても、セントラルパークとしての魅力を高めるとともに市民や来園者の満足度の向上を図ることに加え、さらなる地域の活性化・観光交流の拠点的施設としての機能向上につながったと認識しています。   <当社プロジェクトメンバー> 【ディレクション】鈴木 敦 【デザイン】堀越 さやか 【企画】稲垣 美麻 【制作・施工】高橋 昭伸 【営業・プロジェクトマネジメント】小笠原 明徳、田代 春佳   ~関連リンク~ 【リリース】 乃村工藝社、全国初の国産材を使用した FSC®プロジェクト認証施設「浜松城」「浜松こども館」をオープン

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JR日南線・日南駅舎

JR日南線・日南駅舎

~電車を待つだけじゃない、だれもが心地よく過ごせるコミュニティスペースとしての駅舎~ コミュニティを育む場づくりをコンセプトに、構想段階から地域住民とのワークショップ、アンケート調査を実施。ユーザーニーズを顕在化し設計に反映しています。 駅舎で過ごす時間に、書籍を通じてさまざまな文化に触れる機会を創出するため、本や絵本が閲覧できるコーナーも設置しました。 駅舎利用を通じて地域資源の魅力を伝えるために、地元特産「飫肥(おび)杉」を空間の各所に積極的に採用し利用者の体感を通じて飫肥杉の魅力に触れる空間づくりを企画プロデュースしました。 【お客様の課題/ご要望】 改装前は居場所がなく電車乗降のみの場であった日南駅舎を地域コミュニティを育み、「地域の魅力」を感じる場としたい、というご要望をいただきました。 【解決策】 駅舎利用を通じて地域資源の魅力を伝えるために、地元の設計事務所、株式会社良品計画と連携し、地元特産「飫肥杉」を空間の各所に積極的に採用し、利用者の体感を通じて飫肥杉の魅力に触れる機会創出に向けて、駅舎後方に広がる樹木林との調和を図りながら、駅舎ファサード・窓枠に木材を採用。併せて、遠方からも駅の存在が認識できるサイン計画を実践し、木材を基調に周辺環境と駅舎との調和・融合する空間づくりのプロデュースをおこないました。 【お客様の声】 JR利用者以外の方も駅舎を訪れるようになり、地域の人が集える魅力的な空間として改修されました。 今後も駅舎を活用したイベントを実施するなど、地域コミュニティの場として活用していきたいと思います。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業】 井部 玲子 【企画プロデュース・ワークショップデザイン・デザイン監修】 松本 麻里   ~関連リンク~ 【ニュースリリース】 ・乃村工藝社、官民連携による宮崎県日南市の地域活性化プロデュース第1弾 古民家再生施設がオープン ・宮崎県日南市と乃村工藝社が「地域活性化に関する包括的連携協定」を締結 ・宮崎県日南市と乃村工藝社が 「地域おこし企業人交流プログラム」に調印 ・乃村工藝社がクリエイティブ・パートナーとして取り組む、地域共創のまちづくり 【メディア掲載情報】 ・2019.07.05 「建設通信新聞」 ・2020.04.01 「日南テレビ」 ・2020.04.07 「宮崎日日新聞」 【関連実績】 ・Plus D 日南支社 ・季楽 飫肥 合屋邸 ・DENKEN PJM 撮影:パークデザイン株式会社

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四国水族館

四国水族館

[水と生命の物語を巡る]  -水景とともに移り変わる/表現を愉しむオトナの水族館- 四方を海に囲まれ、多くの清流と無数のため池を抱えた四国の多様な水景、「四国水景」をテーマとした水族館です。目の前には、日本が世界に誇る美しい多島海、瀬戸内海が広がります。その美しい海に溶け込むようなプールに暮らすイルカたちを眺める豊かな時間。館内は“音・光・香り”と“時の流れ”を用いた環境演出が施され、「表現の変化を愉しむ」ことができます。 生きものと人が織りなす歴史と文化に触れ合い、来館者の五感を目覚めさせる、そんな水族館を目指しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 水族館を生物展示だけではない統合的な顧客満足の場にするための環境演出をおこなってほしいという課題がありました。 また四国水族館は、四国の玄関口です。そのような施設にふさわしい環境演出が必要でした。 【解決策】 来館者が「表現を愉しめる」環境演出をご提案しました。展示演出コンセプトを「水と生命の物語を巡る。」とし、新しい四国らしさをプロモーションするさまざまなコンテンツを作り出しました。 ・ウェルカムブース 海の資源と向き合い続けた日本海水様が、四国水族館で四国の海の魅力をお伝えするウェルカムブースです。 四国水族館の目指すカタチと日本海水様の企業理念、それぞれを掛け合わせて導きだされるカタチを表現した設計をおこないました。 企業製品である人工海水を用いた水槽演出やソルトアートをイメージした映像演出によりブースを構成しています。 【お客様の声】 ・ウェルカムブース 水族館の展示であると同時に当社のコーポレートブランディングを担う空間の演出をお願いしましたが、当社のメイン商材である塩と生物が調和した、格調高いブースとなりました。来場者の評価も高く、企業イメージ向上に大きく寄与していると感じています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 藤井 達也、髙井 照子 【デザイン・設計】 曽根 馨、稲野辺 翔、石田 雄一郎、高 祥姫 【制作・施工】 末崎 武 / ノムラテクノ株式会社:長尾 成生 / 株式会社ノムラプロダクツ:山崎 佳行

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滋賀県立琵琶湖博物館第3期リニューアル

滋賀県立琵琶湖博物館第3期リニューアル

琵琶湖博物館は、地域の人びととともに「湖と人間」のよりよい共存関係を築いていくことを使命として、1996年に開館し、2015年から3期6年の歳月をかけて、リニューアル工事をおこないました。 第3期にあたる今回はA展示室とB展示室のリニューアルとなり、A展示室は「湖の400万年と私たち~変わり続ける琵琶湖~」と題し、400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介します。各コーナーでは、開館以来収集してきた多数の化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマをとおして、大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のものがたりと琵琶湖フィールドの魅力を伝えます。 B展示室は「湖の2万年と私たち~自然と暮らしの歴史~」とし、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、人は自然とどのように向き合ってきたのかを紹介します。人からみた自然のシンボルである「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の私たちの暮らし(C展示室)にどのようにつながっているのかを伝えます。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 リニューアルの課題として、旧展示に最新技術を盛り込み、よりグレードアップした展示への進化をおこないたい、また誰もが使いやすく、楽しめる博物館にするために、ユニバーサルデザインに配慮して館内を整備し、開かれた博物館づくりを実現したいとのご要望でした。 【解決策】 新技術を用いて、ツダンスキーゾウの骨格化石と3Dスキャナーで生体を復元した「半身半骨」の標本や、ARアプリで帆を立てて走る丸子船を再現するなど、既存展示をよりバージョンアップさせることで、最新の研究成果を分かりやすく体感できるようにしました。 また、設計時から市民や有識者を招いた展示評価を開催し、スロープの設置、触れて認識できる展示のほか、ストレッチャー利用者に展示が見えやすいように鏡を設置し、鏡文字で説明文を入れるなど、ユニバーサルデザインに配慮して館内を整備しました。 【お客様の声】 第1期から第3期まで展示デザインの統一が図れ、最新技術を盛り込んだ展示となりました。触れる展示、におい展示といった体感型展示の導入により誰もが楽しめる展示となりました。また、ユニバーサルデザインに配慮した整備により、誰もが利用しやすく楽しんでもらえる博物館となりました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 山瀬 浩子、三輪 晴也 【ディレクション】 湯浅 忠、水野 考基 【デザイン・設計】 湯浅 忠、水野 考基、香川 玲子 【サイン・グラフィックデザイン】 湯浅 忠、水野 考基、東原 由季 【制作・施工】 一万田 隼人、井上 禎人、東原 由季 /ノムラテクノ株式会社:大石 優 

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HOSEIミュージアム

HOSEIミュージアム

 「人・地球社会の持続可能性」のための実験型ミュージアム。 法政大学に集ってきたフロントランナーたちは、「進取の気象」をもって、自由を生き抜くための〈実践知〉を積み重ねてきました。 HOSEIミュージアムは、その歴史を引き継ぎ、地球社会の過去と未来を見据え、豊かで公正な社会を実現するために、分野を超えて学内外を結び付け、知が対話する磁場になることをミュージアムの目指す姿として、計画を進めていきました。 当社は候補地選定から計画、調査、コンサルティング、ロゴデザイン、コンテンツデザイン、展示設計施工まで一貫して取り組み、現在も他キャンパスでの展開を継続しています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 HOSEIミュージアムは、本学長期ビジョン(HOSEI2030)の一環として設置され、学校法人法政大学様が有する学校の歴史及び教育・研究成果、並びに学術資源を広く展示、公開、調査・研究することにより、教育・研究の発展に資することを目的として計画されました。 【お客様の声】 乃村工藝社の皆様と、本学の豊富な学術資源を結び付け、法政ブランド発信拠点としてのミュージアムを目指し取組んできました。このミュージアムは、本学学生・生徒の皆さんが大学の豊かな歴史と個性を学び、卒業生の皆さんが、学生時代を振り返りながら、ともに未来を展望する場です。そして本学関係者以外の皆様にも、法政大学の姿を通じて、大学が社会に存する意味と価値をともに考えていただく場となることを願っております。 <プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 髙橋 健太郎 【調査・企画 】渡邉 創、中瀬 尚子、黒田千穂 【コンサルティング】 渡邉 創、志水 俊介、中瀬 尚子  【デザイン・設計】 志水 俊介、小杉 今日子、中川 百合 【制作・施工】 平尾 健 【レプリカ制作】 ノムラテクノ株式会社:遠藤 信之

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