魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)は、児童文学の小さなノーベル賞と言われる「国際アンデルセン賞」を受賞された角野栄子氏の想像力あふれる夢いっぱいの世界観とその功績を後世に伝えていくために計画された江戸川区様の公共施設です。児童文学の素晴らしさを広く世界に向けて発信し、子どもたちが自由に本を選び、手にとって親しむことで、夢のふくらむ豊かな創造力を育むことができる場として誕生しました。本プロジェクトにおいて、当社は展示基本計画・基本設計・実施設計を隈研吾建築都市設計事務所様のもとで担当し、続く展示制作まで担当しました。※2023年開館時より指定管理者業務を受託
江戸川区様からのご要望:江戸川区が築き上げてきた区民文化に、世界で活躍する角野栄子氏の世界観をイメージし、想いが込められた施設を加えることで、さらに幅広い「江戸川区の文化」を創造したい。
事業全体の基本的な考え方:
①「角野栄子氏の偉大な功績とその物語の世界観を区の誇る文化として継承し、児童文学の素晴らしさを発信する」「子どもたち自身が自由に『本』と親しむ場をつくる」「イベントや体験を通して、子どもたちの想像力と創造力を育む場にする」という基本理念に基づいた計画を行う。
②基本的な考え方に基づいた「建築」「造園」「展示」の一体的な設計施工を行う。
江戸川区様および角野栄子氏が館に込める思いを起点として、隈研吾建築都市設計事務所様およびアートディレクター・くぼしまりお氏のもと展示計画・設計・施工を担当しました。角野栄子氏の世界観を具現化する手法として、施設導入部には代表作のキャラクターたちが登場する映像と連動したプロジェクションマッピングを壁一面に映し出し、くぼしまりお氏のディレクションのもと色彩や造形を具現化した「コリコの町」には来館者が「自分だけのお気に入りの場所」を見つけられる仕掛けを施しました。また、「黒猫シアター」では来館者の想像が膨らむ対話型のプログラムが体験できます。本館の基本となる「いちご色」をベースとした角野栄子氏の功績や魅力を伝えるグラフィック、なぎさ公園内のキャラクター造形を設計施工しました。
角野栄子さんやアートディレクターのくぼしまりおさんなど、さまざまな意見が出てくる中で柔軟にご対応いただけました。
- オープン
2023
- 所在地
東京都
- クライアント
江戸川区様
- ソリューション
企画、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、什器制作、環境演出装置設計・制作、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工、制作・内装施工、指定管理・運営委託
- 受賞
「第58回日本サインデザイン賞」銅賞
「第18回キッズデザイン賞」入選
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