愛知・名古屋ゆかりのノーベル賞受賞者について、受賞対象研究の解説や研究にまつわる品々と体験型展示を通じて理解を深めることに加え、生立ちや人柄、観覧者へのメッセージを伝えるために、登録博物館・名古屋市科学館の生命館地下に愛知県と名古屋市が共同で開設されました。可動ユニット展示のため全てを移動・収納しロールバックチェアを展開すると約200席のホールとなるハイブリッドな空間です。当社は、本施設の基本構想・基本計画から施設改修・展示設計、展示物製作・設置工事を担当しました。(制作内容は、ユニット制作、照明・音響設備、映像ソフト・ハード、模型、サイングラフィックなど)
名古屋市科学館生命館:SRC造地上6F/B2F 延床面積6,816.13m² 展示面積(全5室)約2,500u(うち記念室B2F約300u)
【社会課題/お客様の課題/ご要望】
①ホール(講堂)と展示室の異なる機能を、短時間で転換可能とする「ハイブリッドな改修設計」。
②大学や研究施設の展示とは一線を画した、受賞者の人となりや科学への情熱の「展示化」、科学館展示としての受賞研究内容の「体験装置化」。
上記二つのご要望をいただきました。
【解決策】
①について:壁面収納客席(ロールバックチェアー)の採用、自走機能を有する展示ブースと収納スペースの確保、多彩な用途に対応するシーン調光マネージャーの採用をおこないました。
②について:受賞者への直接取材による、リアルな回答や情報提供のコンテンツ化、受賞研究内容の徹底的な分析から、遊びの要素を抽出した体験・ゲーム化をおこないました。
【お客様の声】
開館時に下記のお言葉をいただきました。
・日本各地にノーベル賞展示室は数々あるが、ここの展示が最も受賞内容が良くわかります!(天野 浩先生)
・ノーベル賞の展示としては、他に類を見ないさまざまな工夫が凝らされていて、子どもたちも楽しく遊びながら受賞者や研究と向き合うことができます。(科学館学芸課長)
<当社プロジェクトメンバー>
【営業・プロジェクトマネジメント】菅沼 昭彦、上田 麻衣佳
【クリエイティブディレクション】成田 英樹
【コンテンツ制作ディレクション】堀井 麻央
【調査・プランニング】渡邉 創、中瀬 尚子、堀井 麻央、深尾 望、木内 美和子
【デザイン】芦田 光代、本田 洋一
【施設改修設計】桐岡 栄、川上 洋一
【制作・施工】太田 広成、安藤 慶行、岩間 智史
~関連リンク~
【関連実績】
・名古屋市科学館