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名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク やなせたかし劇場・おおきな木とあそびの森

名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク やなせたかし劇場・おおきな木とあそびの森

2010年にオープンした名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パークの10周年を記念し、今後の10年を担うパワーアップ施策として「やなせたかし劇場」の増築と「おおきな木とあそびの森」の改装を当社で担当させていただきました。当施設は全国のアンパンマンこどもミュージアムの中でもキャラクターのショーとグリーティングに特に力を入れており、本格的なショーを実施できる専用劇場と親子で参加できる遊び・イベントを行う広場のプロジェクトとなります。 “やなせたかし劇場”「子供部屋で遊んでいたらアンパンマンたちがやってきた」をコンセプトに、温かみのある木質空間とし、幼児たちの玩具として親しみのある積み木をモチーフとした演出としています。積み木は全体で大きな演出となるよう、建築内外共、建築躯体と一体で構成しています。加えて室内は、アニメに登場する乗り物・メカ・パン工場を積み木で構成することにより、幕間でも親子の会話が生まれるような演出としています。 “おおきな木とあそびの森”「アンパンマンたちがさっきまで遊んでいたひろば」をコンセプトに、中央にシンボルツリーを配し、その周りを親子が遊んだり、スタッフがイベントを実施できる自由なスペースとしています。天井面は森の1日を楽しめるよう、青空・虹・夕焼けを照明により演出しています。それらを取り囲むようにトンネルやすべり台・のぞき穴といった固定遊具を配し、森の中で親子が遊びを発見していくような空間としています。

#エンターテインメント
LOQUAT Villa SUGURO

LOQUAT Villa SUGURO

静岡県伊豆市小土肥地区に古くからある古民家を一棟貸しの宿泊施設への改修計画です。この地区は古くは代官が住まう静かなエリアであり、ゆっくりとした時間の流れを時を超えて体感できるよう、周囲の環境を取り込んだ滞在を提供できるような計画としました。 母屋には厨房を設けて出張シェフによるディナーや可動式バーによるアルコールの提供などのサービスを備えています。内装に関しては地域の素材を活用し、地元の土を用いた土壁や、地元産の桜の木を用いたダイニングテーブルなど、江戸当時と同じように地場の素材による空間構築を試みました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 一棟貸の古民家を最大限生かすため、敷地の特徴を読み込み、魅力的な空間デザインをご要望いただきました。 【解決策】 既存の建物が持つ魅力を活かしつつ、周囲の眺望を最大化させる空間構成や地元の土などを活用した仕上げなどを盛り込みました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 平塚 慎也、八木 信之 【全体監修】 小糸 紀夫 【企画】 二宮 咲 【デザイン・設計】 井上 裕史 ~関連リンク~ 【リリース】 ・乃村工藝社のソーシャルグッド活動:LOQUAT Villa SUGUROの事例 地域の魅力が彩るオーベルジュの空間づくり ・乃村工藝社が空間デザインを手掛けたプロジェクトが「日本空間デザイン賞2022」にて銀賞ほか多数受賞   【関連実績】 ・LOQUAT 西伊豆

#ホスピタリティ
三井ショッピングパーク ららぽーと沼津「こにわハウス」「こもりらのもり」

三井ショッピングパーク ららぽーと沼津「こにわハウス」「こもりらのもり」

「こにわハウス」 赤ちゃんと家族や友達が一緒にゆったりとした時間を過ごせる居場所です。絵本の中に入り込んだような室内には、おむつ交換スペース、授乳スペース、ミルクや離乳食を食べられるキッチン・リビングなど、友達の家に遊びに来たような気分になれる空間となっています。 「こもりらのもり」 ベビー・キッズ&ファミリーのみんなが安心して思い思いに過ごせる、遊べる広場です。赤ちゃんとご家族が安心してゆったり過ごせるエリアと、活発に動き始めた年齢のお子さまがわくわくする遊びの仕掛けのあるエリアとに分かれています。広々とした空間の中心には、異年齢のお子さま連れの保護者が全体を見渡せるベースキャンプコーナーも用意しています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 沼津市および静岡県内のお子さま連れのかたが、お買い物だけでなく1日ゆったり楽しむことができる施設とするために、ららぽーと平塚の実績から一歩進んだ親子のための空間をつくりたいとのご要望でした。 【解決策】 母親がお子さまのお世話をするだけでなく、男女や年齢に関係なく育児をシェアできる空間を意識してプランニング・デザインをおこないました。また、大人も子どもも、ここに来ることが楽しくなるような非日常的なデザインはもちろんのこと、異年齢のお子さまを連れたご家族が赤ちゃんのお世話をしている間のきょうだいの居場所や安全などにも気を配りました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業】生田 英史、光井 宏 【企画】Team M:松本 麻里、西本 彩 【設計】松澤 景 【施工】山田 友介

#パブリック
山梨県立富士山世界遺産センター リニューアル

山梨県立富士山世界遺産センター リニューアル

「信仰の対象と、芸術の源泉」として世界文化遺産に登録された富士山の価値を未来にむけて保全している「富士山世界遺産センター」は2022年春にリニューアルを行いました。 リニューアル後の施設は、豊富な展示資料を分かりやすく解説し、富士山の魅力をより楽しく理解できるパネル展示と体験型コンテンツを提供しています。 当社は、富士山が“信仰の対象と、芸術の源泉”であることを多くの外国人を含めた来場者に効果的に伝えるため、スマートフォンやタブレットと連動する空間体験と、多言語(7言語)解説や音声解説を内蔵した展示ガイドシステム「ふじガイド」による展示案内を制作しました。 VRゴーグルをかけて360°の映像で体験できる「世界遺産富士山VR」では、浮世絵にも描かれてきた御坂峠から富士山頂へ向けて、かつての参詣者たちが歩いた信仰の道をたどります。普段は見ることができないダイナミックな視点の映像で富士山のことをより深く知り、現地へ足を運びたくなるようなコンテンツを目指しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 2016年度に竣工して以来、体験型展示であるがゆえに展示資料が少なく、海外からのお客様さまへの説明文が不足しているという課題があり、本リニューアルによってより分わかりやすく、魅力を伝えたいとご要望をいただきました。 【解決策】 展示グラフィックはより分かりやすく再レイアウトを行い、解説文も不足情報を追加し、展示順路に配慮したパネル配置により、ゆるやかな順路を示しました。 展示ガイドシステムでは、既存アプリを全てウェブブラウザ化し、多言語対応を行うことで文化背景が異なっても解説内容を分かりやすく伝えています。また、3Dマップや360度静止画コンテンツを採用することでより体験性の高いコンテンツとしました。運営面でも簡易に操作できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を構築することで、解説文に修正があっても簡単に対応することが可能となりました。 VR制作では、富士信仰の道をVRでたどるコンテンツとし、ドローン撮影による臨場感のある映像や運営面を考えた一斉再生システムを採用しています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】上村 まりあ 【デジタルコンテンツ企画】美馬 弘宜、渡辺 あや、金原 彩季、宮原 咲貴、林 みのり 【デザイン・設計】赤澤 香 【制作・施工】高橋 昭信 【システム設計・施工】金原 彩季、林 みのり ~関連リンク~ 【NOMLAB】 ・山梨県立富士山世界遺産センター

#パブリック
名古屋市科学館 あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室

名古屋市科学館 あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室

愛知・名古屋ゆかりのノーベル賞受賞者について、受賞対象研究の解説や研究にまつわる品々と体験型展示を通じて理解を深めることに加え、生立ちや人柄、観覧者へのメッセージを伝えるために、登録博物館・名古屋市科学館の生命館地下に愛知県と名古屋市が共同で開設されました。可動ユニット展示のため全てを移動・収納しロールバックチェアを展開すると約200席のホールとなるハイブリッドな空間です。当社は、本施設の基本構想・基本計画から施設改修・展示設計、展示物製作・設置工事を担当しました。(制作内容は、ユニット制作、照明・音響設備、映像ソフト・ハード、模型、サイングラフィックなど) 名古屋市科学館生命館:SRC造地上6F/B2F 延床面積6,816.13m² 展示面積(全5室)約2,500u(うち記念室B2F約300u) 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 ①ホール(講堂)と展示室の異なる機能を、短時間で転換可能とする「ハイブリッドな改修設計」。 ②大学や研究施設の展示とは一線を画した、受賞者の人となりや科学への情熱の「展示化」、科学館展示としての受賞研究内容の「体験装置化」。 上記二つのご要望をいただきました。 【解決策】 ①について:壁面収納客席(ロールバックチェアー)の採用、自走機能を有する展示ブースと収納スペースの確保、多彩な用途に対応するシーン調光マネージャーの採用をおこないました。 ②について:受賞者への直接取材による、リアルな回答や情報提供のコンテンツ化、受賞研究内容の徹底的な分析から、遊びの要素を抽出した体験・ゲーム化をおこないました。 【お客様の声】 開館時に下記のお言葉をいただきました。 ・日本各地にノーベル賞展示室は数々あるが、ここの展示が最も受賞内容が良くわかります!(天野 浩先生) ・ノーベル賞の展示としては、他に類を見ないさまざまな工夫が凝らされていて、子どもたちも楽しく遊びながら受賞者や研究と向き合うことができます。(科学館学芸課長) <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】菅沼 昭彦、上田 麻衣佳           【クリエイティブディレクション】成田 英樹  【コンテンツ制作ディレクション】堀井 麻央 【調査・プランニング】渡邉 創、中瀬 尚子、堀井 麻央、深尾 望、木内 美和子 【デザイン】芦田 光代、本田 洋一 【施設改修設計】桐岡 栄、川上 洋一 【制作・施工】太田 広成、安藤 慶行、岩間 智史  ~関連リンク~ 【関連実績】 ・名古屋市科学館

#パブリック
熱田神宮 剣の宝庫 草薙館

熱田神宮 剣の宝庫 草薙館

熱田神宮は三種の神器のひとつ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を奉斎するお社であることから、古来、各時代に亘って刀剣の奉納が連綿としてなされてきました。 剣の宝庫 草薙館は、国宝・重要文化財の刀剣をはじめ、古くより祈りを込めて神様に捧げられた刀剣、約450口を収蔵する熱田神宮ならではの刀剣専門展示館です。刀剣類のほか、刀剣にまつわる絵画や文書史料をご鑑賞いただけるほか、実物の日本刀(刀・脇指)や実際の長さや重量で作製した大太刀 朱銘 末乃青江(太郎太刀)と千代鶴國安(次郎太刀)の二振りの重さを感じることができる体験コーナーを設けています。 当社は、館内のグラフィック、刀剣展示の解説、映像制作を担当いたしました。 映像では草薙館の名前の由来でもある、「草薙神剣~伝来神話」をテーマとしました。草薙神剣の誕生神話と熱田神宮がお祀りする由来神話を、たおやかな絵巻物風に紹介しています。 BGMにもこだわり、日本に古くから伝わる雅楽器の調べで始まり、オーケストラの音色を加えた壮大な神宮誕生の瞬間を伝えました。 刀剣展示の解説モニターでは、刀剣展示の鑑賞セオリーを踏襲しつつ、文字を大きく振り仮名を多く振ることで、より幅広い世代の方が読みやすくなるようにしました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業】山本 泉一郎、渡邉 恭子 【企画・グラフィックディレクション、映像ディレクション】下國 由貴 【什器デザイン】三宅 大朗

#パブリック
LOQUAT 西伊豆

LOQUAT 西伊豆

西伊豆の土肥地区にある旧鈴木邸という母屋と3つの蔵からなる大きな邸宅は、江戸時代より地域の中心的な存在として親しまれてきました。“古美と過ごす価値”を念頭に、このたび宿泊2室のオーベルジュとして各建屋と外構を改修しました。 母屋は閉塞感のある間取りを見直し、上下左右へと空間の広がりをもたせて現代の快適性を確保しました。3つの蔵は各々がもつ空間的個性を活かして最低限のデザインを加えることで昔の雰囲気を継承したいと考え、2棟を贅沢な屋外露天風呂をもつ宿泊棟へ改修し、1棟をラウンジとスパを兼ねた機能としました。 周辺の宿泊施設とも掛け合わせられ、地域に溶け込みそして愛されるオーベルジュが実現しました。   【社会課題/お客様の課題/ご要望】 土肥は、長きにわたり温泉旅館街として人気を得てきた一方で、飲食店のバリエーションが少なく、観光拠点となるカフェや西伊豆の食資源を活かした観光コンテンツがないことなどから、観光客の回遊消費の少なさが長年の課題でした。 この施設整備は事業収益性優先ではなく、この地域のためになる施設にすること、そして観光客ならびに地域住民に受け入れられ愛され続けるような施設にして欲しいというご要望でした。   【解決策】 当社では建物がこの土地で積み重ねてきた時間の経過を尊重し、各建屋が持つ味わいを見つけ出し、それらを魅力へと変えられる設計とデザインが必要だと考えました。 既存不適格の建築物の構造的な負担を考慮しながら間取りを見直し、母屋は奥行きのある小屋組み、ラウンジとした一ノ蔵は粗く塗られた左官壁面、宿泊棟の二ノ蔵はダイナミックなワンルームの空間性、三ノ蔵は二階建ての縦への広がりと板壁の裏に隠されていた土壁など、各建屋の味わいを尊重するとそれがそのまま各施設の魅力そのものになりました。   【お客様の声】 短納期のなか、極めて品質の高いデザイン・施工技術をもって土肥の歴史を代表する旧鈴木邸を再生していただいた結果、「LOQUAT 西伊豆」に来られる観光客のみならず、地域住民の方も毎日のように来館いただき、日々の生活のなかでほんの少しの豊かさを提供する憩いの場となることができました。 連日、宿泊棟のみならず、レストラン、ベーカリーやジェラテリアに関しても、満席や売り切れが続くほどの賑わいを見せています。   <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】平塚 慎也、八木 信之 【企画】二宮 咲 【デザイン・設計】小糸 紀夫、井上 裕史、中島 忠宏、手塚 亮太郎 【制作・施工】遠藤 淳、井上 敬之、菊地 野原 

#ホスピタリティ
KADODE OOIGAWA

KADODE OOIGAWA

緑茶・農業・観光の体験型フードパーク。マルシェ、レストラン、カフェ、キッズパーク、テナント店舗で構成される県内最大級のマルシェです。地域の農家の所得向上、地域観光のハブとなる場を創出することを目的とし、大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道、中日本高速道路㈱ 4者連携事業として進められました。 当社は基本・実施計画からデザイン・設計・施工、テナントリーシングまでおこないました。なお、このプロジェクトはトコナツ歩兵団プロデュースのもと、当社を幹事会社とする設計JVを設立し、プロジェクトの中心的な立場で開業までの業務を推進しました。   【社会課題/お客様の課題/ご要望】 【農業振興】と【地域振興】がキーワード。 この地域は日本有数の緑茶の産地で、お茶農家の方々はその品質について絶対的な自信を持っているものの、緑茶離れが進むなか、その価値の打ち出し方や売出し方がわからないという課題を抱えていました。また大井川鐵道のSLや大井川流域の豊富な観光資源がありながら、観光客を思うように呼び込めていないという課題もあり、この地域の観光のハブとなる拠点を創出するという目的もありました。 特産品を魅力的に発信し地域農家が自信をもって売れる場づくり、地域の方が地元の魅力に気づき誇れる場の創出という課題に取り組みました。   【解決策】 1.地元に愛されること。2.地域の資源を生かすこと。3.わかりやすく伝えること 地域や農家の方にとって「当たり前」のことがいかに価値のあるものであるか、他の地域の人にとって魅力的なものであるかという考えを伝えていきました。そこにエンターテイメント性やデザイン性を加え他にはない体験にすることで、価値を付加し、魅力的な商品・サービスに仕立てていきました。 大井川鐵道の新駅も開設され、これまでこの地域になかった複合商業施設としたことで大きな話題となり、連日多くのお客様で賑わっています。   <当社プロジェクトメンバー> 【営業】西本 彩、岩佐 圭介 【企画】乃村 隆介 【デザイン・設計】田村 憲明、藤村 完、荒井 翠 【制作・施工】中村 美行、才木 祐来、吉田 明弘、宇田川 宙、川谷 隼裕 【リーシング】西本 彩

#パブリック
AW MUSEUM

AW MUSEUM

アイシン・エィ・ダブリュ様が日本初となる純国産AT、カーナビ開発へと挑戦した歴史、そして世界一へ登り詰めた先人たちの熱き情熱と技術を、若き社員たちへ、そしてステークホルダーへと伝承する施設です。 メイン空間では、欧米の模倣から始め、手探りで独自の技術を築くまでの苦難の姿を、当時の社員たちの目線に近づくような感覚で伝えるため、若者が好むMANGA表現+象徴的シーンの造形による6つのストーリーを展開しました。MANGAを読むような気軽さで感情移入を促し、先人たちの熱量をしっかりと感じ取れる展示としました。さらに当時の社員たちの息吹が残る40 年前の建屋を敢えて利用し、展示の舞台装置として部分的に残しながら機能させ、工場で実際に使用しているATパレットやグレーチング材を什器やステージとして展開することで、社員やお客様の間で「対話」のきっかけが生まれるよう演出しました。 旧会議室エリアは小部屋を繋ぎ、大きな細長い空間とし、空間全体を年表に見立て、製品技術の変遷を紹介。ステージ造作にはAWが世界へと製品を届けてきたATパレットを活用し、社員が親しみと共に誇りをも感じられるものにしました。この空間は、世界初・世界一をつくり続けているAW の技術力のスゴさを一目で、直感で感じられる巨大AW年表となっています。 <当社プロジェクトメンバー> 【クリエイティブディレクション】LHC:吉永 光秀  【デザイン・設計】LHC:小阪 雄造、田中 悠史、村山 明宏 【造形】岸川 研一 【営業・プロジェクトマネジメント】藤岡 拓哉、丹下 由加里 【制作・施工】伊藤 駿

#コーポレート
設楽町奥三河郷土館

設楽町奥三河郷土館

愛知県山間部の豊かな自然に育まれた「設楽町奥三河郷土館」は、旧館のメッセージ「ふるさとのくらしとこころを伝える」を継承。新設の道の駅したらに併設し、まちづくりの中核施設として一新しました。大正期から収集してきた地域の宝、数多の貴重な資料で展示空間を埋め尽くしています。設楽町産の桧材格子組をモジュールにした、更新が容易な格子の展示空間は、将来にわたって地域固有の空間インフラとして活用が可能です。 来館者は、豊かな森の情景から生きものの多様性、考古・歴史をたどり、民俗の豊富なコレクションに包まれ、いまも受け継ぐくらしの知恵を知ることができます。作り手と使い手の関わりから、行動と意識変容のリレーションを生み出し表現することで、持続可能なライフスタイルへの気づきを目指しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 1)町の総合計画、森づくり計画に位置付けた、設楽町産材の利用拡大による施設づくり 2)旧郷土館の老朽化に伴い、継承してきた数万点にも及ぶ資料展示と充実した展示環境 3)南の玄関口に立地し、北部や域内資源への案内、フィールドミュージアムとしての再生 4)旧郷土館の手づくりの展示物の再利用、受け継がれてきた“結”の精神の可視化 5)国指定重要無形民俗文化財「田峯田楽」をはじめとして地域資源の映像アーカイブ化 【解決策】 設楽町の指針に沿った奥三河郷土館の展示室は、設楽町産の桧材を現地調達して格子組に加工し、設えています。展示物である民俗資料は、江戸~大正・昭和期当時の木材による自作した民具コレクションを守り受け継いでいます。100年の時を超えてつながる人びとの豊かな森への意識や価値を考え、メッセージする地域固有の空間としてデザインしています。 展示は、豊かな森の情景再現ジオラマから始まり、生きものの多様性・地質などの自然史、考古・歴史をたどることで地域の資源を知るとともに、民俗では往時のくらしをシーン造形で再現。“結”の精神を表現し、民具コレクションを活き活きと感じさせています。展示により「ふるさとのくらしとこころ」に触れ、厳しい山間部を生き抜いた先人たちの知恵と工夫を伝えています。 【お客様の声】 旧館の「ふるさとのくらしとこころを伝える」の継承、分かりやすい展示テーマ構成、展示の更新性、設楽町産材の活用など、多肢にわたる課題を貴社の豊富な経験と技術によって実現していただきました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】栗田 徹也、髙井 照子 【デザインディレクション】志水 俊介 【企画・デザイン・設計】井戸 幸一、宮越 庸一、遠藤 信之 【制作・施工】高橋 浩一郎、末崎 武

#パブリック
浜松こども館

浜松こども館

浜松こども館は、児童に健全な遊びと創造的な体験、および交流の場を提供し、次代を担う児童の健全な育成と子育ての支援を図ることを目的に、2001年11月に開館しました。本プロジェクトの目的は、開館以来約18年が経過し、遊具などの老朽化・陳腐化が進んでいた同館の遊具を含む内装環境のリニューアルデザインをし、利用者により安全で快適なサービスを提供することでした。   「浜松こども館理念」 子どもは、内面に飽くなき好奇心を持っています。浜松こども館は、この子どもたちが子どもらしさを十分に発揮して、安心して思い切り遊ぶことができる愛情ある環境づくりを目指します。その中で多くの人とかかわりを持ち、社会性や創造性を高めていくことを期待します。 なお、未来を担う大事な子どもを育てている親たちが、相互扶助のネットワークを広げ、併せて、子育ての専門的支援を受けながら、子育てを楽しむ環境を醸成します。子どもたちがこの時期、心理的に安定した環境の中で体験し、心に思い描いたことは脳の長期記憶に組み込まれ、人生を豊かに人として幸せに生きる肥沃な土壌となるものと考えます。   【社会課題/お客様の課題/ご要望】  1)施設開設当初からの運営理念や施設の機能を保持しつつ、館内の一部の遊具および内装を更新。 2)臨時休館期間を最小限に設定し、1年間という短期間の中で設計・施工を完了。 3)リニューアルにあたり、浜松市が推進している天竜材(市産材)活用に取組み、FSC®プロジェクト認証を取得。 上記のご要望をいただきました。   【解決策】 1)浜松の自然・産業技術といった地域の特色を取込んだ遊び場をデザインし、地域への興味関心と愛着を育む仕掛けづくりをしました。 2)浜松っ子の人間性や学びの土台を育む“浜松ならではの遊び場”を創るために、人間形成の理論にもとづいたオリジナルの遊具・空間としました。 3)ホール・だいちゾーン(床・壁・一部遊具)・ワークショップ室・廊下に浜松市産材である天竜杉を活用。浜松市様を管理責任者、弊社を副管理責任者とするFSC®プロジェクトチームとして、公共の類似児童施設としては日本で初めて国際的な森林認証制度「FSC®プロジェクト認証※」を取得しました。 ※FSC®プロジェクト認証 ・FSC®規格はドイツに本拠地を置く国際的森林認証制度で世界最高水準の規格です。 ・FSC®認証を取る=適切に管理されている森の木材を活用していることが保証されます。 ・浜松市はSDGsへの具体的なアクションとしてFSC®認証材活用に特に力を入れています。   <当社プロジェクトメンバー> 【ディレクション】鈴木 敦 【デザイン】渡邉 美香 【企画】阿部 麗実 【制作】高橋 昭伸、太田 広成、一條 武寛 【営業・プロジェクトマネジメント】小笠原 明徳、田代 春佳   ~関連リンク~ 【リリース】 乃村工藝社、全国初の国産材を使用した FSC®プロジェクト認証施設「浜松城」「浜松こども館」をオープン

#パブリック
浜松城

浜松城

浜松城天守閣は、1958年に市民からの寄附などをもとに建設された公園施設です。竣工後60年が経過し施設内の展示や装飾の老朽化が進んでいました。本プロジェクトは、徳川家康公が浜松城を築いてから450年という節目の年に、セントラルパークとして浜松城公園の魅力を高めるとともに市民や来園者の満足度の向上を図ることを目的とした展示エリアのリニューアル業務です。当社では、内装を含む造作、サイングラフィック、映像ソフトハード、照明電気工事、什器家具の設計施工を担当させていただきました。   【社会課題/お客様の課題/ご要望】 ・浜松城の前身である引間城から浜松城の築城・改築・廃城、浜松城公園へと至る歴史を通史的に紹介。 ・市内に所在する見学可能な城跡を紹介し、浜松城が有する重層的な歴史と市内各地の城郭の姿を伝える。 ・現在の展示物や時代背景などに統一感を持たせる。 ・多言語にも対応したパネルやデジタル映像コンテンツの制作・展示。 ・コロナ禍での運営を加味した動線・デザインの検討。 ・FSC®認証の天竜材(市産材)を活用しFSC®プロジェクト認証を取得。 上記のご要望をいただきました。   【解決策】 ・「若き家康公」が浜松城に確かに居城していた事実と、その17年間を中心に当時家康公が置かれていた時代背景や家康を取巻く人々に焦点を当て、「情熱」「情勢」「情景」の層にゾーニングした企画設計をしました。 ・若き家康公の「情熱」を表現したパッションステージを演出。浜松城の前身である引間城から浜松城の築城・改築・廃城、浜松城公園へ至る歴史を、既存模型を活用したパノラマシアターで通史的に紹介しました。 ・3階の「情景」の層に浜松市産材である天竜杉を活用。リニューアルにおいて、城としては全国初のFSC®プロジェクト認証を取得しました。 【お客様の声】 今回のリニューアルにあたり、天守閣の現状と課題を的確に整理し、最新技術を使った映像や、近年の発見・研究内容を取入れ、全面的にリニューアルしました。また、市内の見学可能な城跡の紹介、家康公ゆかりの地や伝説・食文化などの解説もあり、装いを新たにした浜松城は、学びの場としてはもちろん、復興天守閣など、浜松の歴史を改めて振り返ることができる施設になりました。 来園者からは、「浜松城の成り立ちがよくわかる」、「お洒落になった」などの声をいただき、本市としても、セントラルパークとしての魅力を高めるとともに市民や来園者の満足度の向上を図ることに加え、さらなる地域の活性化・観光交流の拠点的施設としての機能向上につながったと認識しています。   <当社プロジェクトメンバー> 【ディレクション】鈴木 敦 【デザイン】堀越 さやか 【企画】稲垣 美麻 【制作・施工】高橋 昭伸 【営業・プロジェクトマネジメント】小笠原 明徳、田代 春佳   ~関連リンク~ 【リリース】 乃村工藝社、全国初の国産材を使用した FSC®プロジェクト認証施設「浜松城」「浜松こども館」をオープン

#パブリック
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