東武鉄道の新型特急スペーシア Xの運行開始に合わせた、東武スカイツリーライン「浅草駅」・東武日光線「東武日光駅」のリニューアルプロジェクトです。
このプロジェクトは、「つなぐ」をコンセプトとしており、スペーシア Xに乗る前から降りた後までの空間につながりを持たせることを目的としました。また、”つなぐ”というコンセプトには、「日光の旅へと”つなぐ”」、「新旧の駅舎デザインを”つなぐ”」、「沿線地域の歴史や文化を未来へと”つなぐ”」、「創り手の技術や想いを使い手へと”つなぐ”」など、いくつかの意味を重ねています。
“つなぐ”を体現する駅舎デザインとして、栃木県産材の積極的な活用や、日光の自然や歴史文化からひもといたモチーフをデザインに取り入れ、東武鉄道の新たな取り組みとしての“環境保全”や沿線地域の“文化発信”も目指しています。また、その取り組みを伝えるために、“つなぐ”を題材としたグラフィックポスターの制作も当社が担当し、浅草駅・東武日光駅の駅構内に展示しました。
旅への期待感と余韻を楽しめるような駅舎にするとともに、東武鉄道の新たな取り組みとして“環境保全”や沿線地域の“文化発信”も合わせて行っていきたい、というご要望をいただきました。
リニューアル箇所
・ 浅草駅:5番ホーム、インフォメーションカウンター、改札廻り壁面など
・ 東武日光駅:改札外コンコース吹き抜け、待合スペースなど
■駅舎リニューアル
浅草駅では、スペーシア Xの発車番線となる5番ホームやコンコースにおいて、日光の自然や荘厳さを感じさせる木目調の装飾と光の演出を多用したデザインを採用しています。東武日光駅では、改札外コンコースの吹き抜け部分に、日光東照宮の豪華絢爛さを表現した真ちゅう風の装飾や木目調の装飾をあしらうことで、両駅がつながり、統一感のある空間を演出しています。また、両駅構内において、東武鉄道が所有する山林の「間伐材」や、栃木県産の大谷石・芦野石などの「地域産材」を内装やベンチに使用するなど、環境保全や沿線地域の文化の発信を目指しています。
■グラフィックポスター
リニューアルにあたって駅舎の内装やベンチに活用した「間伐材」や「地域産材」が、自然の一部から職人の手によって加工され、駅舎の一部になるまでの過程を伝えるポスターを制作しました。東武鉄道が所有する山林で「間伐材」を伐採する様子や職人の手で加工する様子、地域産材である大谷石・芦野石の採掘風景や工場での加工風景を撮影し、“つなぐ”をコンセプトとしたロゴやテキストと合わせてポスターにすることで、東武鉄道の取り組みを視覚的に発信しています。ポスターは、浅草駅の5番ホーム内と東武日光駅の吹抜け上に新たに設けたギャラリーに展示し、列車の待ち時間に楽しんでもらえるようにしました。写真撮影はフォトグラファーの吉森慎之介さん、グラフィックは栃木県在住のグラフィックデザイナー・青柳徹さんにご協力いただきました。
- オープン
2023
- 所在地
東京都
- クライアント
東武鉄道株式会社様
- ソリューション
企画・基本構想、デザイン・設計、什器制作、グラフィックポスター制作
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