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北九州市総合観光案内所

北九州市総合観光案内所

北九州市の玄関口であるJR小倉駅の公共連絡通路内に新設された観光案内所です。 今後も増大する外国人旅行者をはじめとした観光客の満足度向上と市内周遊の促進を目的に、築約15年経過した既存案内所を閉鎖して、同じ駅構内で場所を移動し、拡張新築することとなりました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 旅行者にとって利用しやすく居心地の良い空間を作ること、旅行者自身でも観光情報を検索できるようコンテンツの更新可能なデジタルサイネージシステムのハードとソフトも整備すること、外国人旅行者を考慮した外貨両替機などの設置を考慮した設えであること、そしてJNTO(日本政府観光局)認定※1の最高基準「カテゴリー3」※2 の機能を満たし得る案内所とすることなどのご要望がありました。 【解決策】 上記のご要望を満たしたことに加えて、withコロナ時代でも通用する案内所にすることを目標に企画提案しました。 「日本を味わえる九州の玄関口」をコンセプトとし、ものづくりの聖地でもある北九州市の先進性を表しつつ、城下町小倉の伝統デザインも織り込み、内装素材も厳選して安全で清潔な空間を保てるデザインを提案しました。 機能としてはモニターを使った非接触の対面システムや、旅行者がSNSを使って口コミの旅行情報をアップし公開できるシステム、そして夜間は外壁ガラス面が丸ごと北九州市の魅力を発信するサイネージとなる設えなどを提案し採用されています。 北九州市らしい革新的なデザインと、清潔感のある白で統一されており、全面ガラス張りで明るく開放的な立ち寄りやすい雰囲気を醸し出す設えとしています。グレーを基調としたモダンな駅構内にデザイン的に調和しながらも、小倉織をイメージしたデザインや賑わいの要素を取り込むことで案内所としての主張もしています。 北九州市の玄関口、JR小倉駅で、北九州市の魅力を内外のお客様に伝えながら旅の期待を高める象徴的なデザインとなっています。 【お客様の声】 本市が観光案内所として作り出したいと考えていた空間を、提供するサービス等から具体的にデザインに反映し、「北九州市の玄関口」に相応しい観光案内所を形にしていただきました。 駅構内という制約が多い場所にも関わらず、豊かな発想力と高い技術力により、多くの課題を解決することができました。 本市を訪れる多くの観光客の皆さまにご、これまで以上にご利用いただける施設になると期待しています。   ※1. JNTO認定外国人観光案内所の認定制度について: JNTOでは、観光庁が定めた「外国人観光案内所の設置・運営のあり方指針(平成24年1月制定、平成30年4月改定)」に基づき、平成24年度より、外国人観光案内所の認定制度を運用しています。 本認定制度は、案内所を立地、機能等により3つのカテゴリー及びパートナー施設に分け、認定するものです。認定は、3年ごとの更新制とし、JNTOによる通訳サービスや研修会の実施等の支援サービスを提供することにより、全国のJNTO認定外国人案内所の機能充実と質の向上を図っています。 ※2. 最高基準「カテゴリー3」とは: 常時英語による対応が可能。その上で、英語を除く2以上の言語での案内が常時可能な体制がある。全国レベルの観光案内を提供。原則年中無休。Wi-Fi あり。ゲートウェイや外国人来訪者の多い立地。 <日本政府観光局HPより> <当社プロジェクトメンバー> 【開発】添田 悟 【営業・プロジェクトマネジメント】添田 悟 【企画・デザイン・設計】西村 智恵里 【制作・施工】肱黒 一哉

#パブリック
Allbirds 丸の内

Allbirds 丸の内

元プロサッカー選手(ティム・ブラウン氏)とバイオテクノロジーの専門家(ジョーイ・ツウィリンジャー氏)が研究を重ね、メリノウール、ユーカリ、サトウキビなどの自然素材を使い、革新的でサステナブルなシューズの開発に成功し、ライフスタイルブランド「オールバーズ」が誕生しました。2016年サンフランシスコにて設立、日本には2020年に上陸し、原宿店に続いて、国内2店舗目となる丸の内店が2021年6月にオープンしました。 当社はオールバーズ様のローカルアーキテクトとして設計段階からサポートさせていただきました。 2店舗分の区画を得られたことで、間口の広いガラス張りのファサードからは日差しが入り、丸の内仲通りより店内の様子が見渡せることで、お客様が入りやすく、明るく開放的な空間になっています。 エントランスは2か所設けられ、木製の大きな足をかたどったユニークなドアハンドル、店内中央には自然素材を用いた肌触りが優しいTシャツ、ルームウエア、パフォーマンスウエアがラインアップされています。シューズは素材や機能によってタイプ別にディスプレイされ、足元や壁面には雲形のミラーを施し、シューズを試着しやすいように傾斜する無垢材の木製チェアなどを設置して、シンプルななかにも遊び心があるインテリアで構成されています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 世界に35店舗ほどあるグローバルブランドの世界観を忠実に創りだすこと、そして本国であるサンフランシスコの責任者と密にコミュニケーションをとること、基本設計段階から竣工に至るまでの業務を一社で一貫してハンドリングできること、以上のご要望がありました。 【解決策】 当社は設計に関連する法的問題の解決や、デベロッパー様との交渉、マテリアル調達、実施設計、施工およびスケジュール・コスト管理、音響、映像システムや什器輸入調整など、総合的なマネージメントをおこないました。 当社は、今後は日本から世界に向けての発信をおこなっていきたいというご要望にお応えすべく、オールバーズ様の自然や環境を重んじる“サステナビリティ”というデザイン哲学に敬意を表し、それに呼応する内装素材や空間構成を将来的なご出店に向けて検討中です。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 山田 佳紀 【設計】黒瀬 陽子 【制作・施工】辰田 修平 【コーディネート】志村 敦子

#アーバン & リテール
G/D Lab.

G/D Lab.

東京海上グループが短期間で検証や改善を繰り返す「アジャイル開発」の拠点として2021年4月に東京・銀座に新設した施設で、東京海上日動システムズのエンジニアやデザイナーを集約し、デジタルを活用した保険やサービスの開発を進めることが目的のワークプレイスです。 既存ビル4フロア分の改装で、1Fはユーザーインタビュールームを併設したエントランスギャラリー。3F、4Fは東京海上日動システムズが入居する執務スペース。5Fは、社内外の共創を促進するコワーキングスペースとして構成し、働く場としてのオフィスではなく、創造活動の連鎖が生まれるコミュニケーション中心の場「創造の社交場」をコンセプトにデザインしています。 「保険は冒険から生まれ、人びとの挑戦を後押しするために存在する」という東京海上グループのメッセージを施設全体の軸として、①冒険、②挑戦、③多様性をテーマにマテリアルやアートワークなどの選定をおこない、失敗を恐れず何事にもチャレンジする姿勢が空間からにじみ出るようなデザインを心がけています。 保険とデジタルの融合を加速する場として、G/D Lab.(ジーディーラボ)と名付けられたこの施設が、未来に向けた新しい冒険を後押しする場になることを願っています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 お客様は、さまざまな人材が集まる「創造の社交場」というコンセプトを表現するために「多様性」というキーワードを掲げられていたため、この場に集うどんな人でも快適に働ける環境やフレキシブル性を意識して設計することを目標としていました。 【解決策】 快適な環境づくりという視点で、執務エリアの照明計画はサーカディアンリズムの考え方を取り入れて朝から夕方にかけて色温度と照度をタイマー設定できる器具を採用しています。 また、什器のほとんどは可動式として、多様な働き方にフレキシブルに対応できるようにしています。什器マテリアルの一部には、古紙と廃プラスチックをアップサイクルした再生ボード「紙ぽりボード」を採用することで環境にも配慮した設計としています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】浦島 康弘 【企画】乃村 隆介、岡本 悠雅 【デザイン・設計】山野辺 学、中村 駿太、阿見 俊輔 【制作・施工】平野 健太朗、近田 勝美、三澤 一希

#コーポレート
キッズガーデン南青山

キッズガーデン南青山

キッズガーデン南青山は、1歳~9歳のお子さまを対象とした、外苑前駅から徒歩4分、専用室内温水プールを完備した2,200㎡という都内最大級の幼児教育・学童一体型の施設です。 脳の発達がもっとも活性化する乳幼児期から児童期の過程において、各年齢で必要とされる能力を育み伸ばしていくプログラムをもとに、専門知識を有する経験豊かでプロフェッショナルな講師陣が、モンテッソーリ、伸芽会と共同開発したオリジナル幼児教育プログラム、オリンピアンやトップアスリートをサポートしているスペシャルチーム監修による体操・水泳のプログラムなど、お子さまお一人おひとりに合ったきめ細やかで本格的な指導が受けられます。 当施設は国内外の多種多様な教育プログラムと出合える場所であり、青山という立地は、さまざまな価値観や人種、文化が行き交う場所です。施設・立地の特長から「CROSS」をキーワードに定め、象徴的なモチーフとして交差点をデザインに取り込みました。また、CROSSを表すように、和洋織り交ぜたテイストを取り込んでいます。特に和のエレメントには、「グローバルな世の中であるからこそ、子どもたちが大人になってからも、日本の良さ、アイデンティティを持ち続け活躍してほしい」という施主の思いが込められており、子どもたちが自然に日本の文化に触れられる空間としました。 数々の保育園施工で培った当社のノウハウを総動員して、安全性と意匠性を両立させた空間を作り上げました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 子育て支援のための新たな民間施設として、安全性と意匠性を両立させ、立地の特性から外国籍の利用者および見学者を想定し「和文化」を施設テーマとしたい、というご要望がございました。 【解決策】 日本文化のエッセンスとして、暖簾、伝統文様、日本の伝統色などを空間デザインに取り入れ、日常的に和の文化に触れる機会の創出を図りました。 子育て支援に寄与するために、一般的で平均的な子ども施設の空間デザインとの差別化を図るべく、「和文化」をコンセプトとする特徴あるデザインをおこない、幼少期からの和文化への接点を創出しました。 【お客様の声】 弊社として過去最大の施設ですが、クオリティの高いデザインと統一されたコンセプトを表現できたと思います。柔軟な修正対応と工期遵守をしていただき、開所まで問題なく進めることができました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】高田 和哉 【デザイン・設計】松本 麻里、蛭田 彩子 【サイン・グラフィックデザイン】蛭田 彩子、芳賀 あき 【制作・施工】小暮 賢、一條 武寛

#パブリック
CHOOSEBASE SHIBUYA

CHOOSEBASE SHIBUYA

「CHOOSEBASE SHIBUYA」は、株式会社そごう・西武様がオープンした百貨店業態初となるメディア型OMOストア(※)です。西武渋谷店パーキング館1Fをフルリニューアルしミレニアル世代やZ世代の支持を集めるD2Cブランドとの協業を通して新しい小売ビジネスの創出を目的としています。ご来店いただいたお客さまには、没入感のある空間のなかで、オンラインとオフラインを融合した新しい購買体験をスマートフォンにて楽しんでいただけます。今回リアル店舗と同時にECサイトをオープンし、オンラインで購入した商品を店頭で受け取れる販売形態をはじめとした、新しいショッピングサービスを提案されています。AIカメラなど最先端のテクノロジーを活用し、テストマーケティングや商品企画、サービス改善にご活用いただけるデータを出店者様にも提供されています。※OMOストア = 店頭とECで顧客・商品・在庫情報が統一されたストア形態 新しい世代のお客様と新しいブランドとの出会いの場を創ることが、新しい百貨店の在り方ではないかという発想から立ち上がった新規事業です。百貨店ならではの編集力をテクノロジーの力で増幅させるという最新の技術を活用したメディア型OMOストアでありながら、テクノロジーに寄りすぎない人間的な消費の在り方を体験できる場となるよう、百貨店ならではの「編集」というキーワードをもとに、余白のある世界観の構築を目指しました。ストア全体は2本の太い導線がクロスした空間構成となり、各エントランスから十字路に向かってわずかに先細りさせることで、没入感を強めています。十字路には「BASE」と呼ばれる4つのエリアが隣接し、共通した世界観の中でそれぞれに素材の個性を与えています。天井が低い半地下のような既存の特性を活かし、彩度のないワンカラーの世界に、あえて温かみを消したブルーの塗り床が「少しの違和感」として未来の兆しを感じさせるようなアソートカラーとなっています。2本の通路は、有機的な曲線を描いた光のラインが奥へと誘引し、シルバーからブルーのグラデーションを施したトタンパネルはブルーモーメントを彷彿とさせ、立地ならではのヤンチャさを演出しながらも特別な体験を提供します。

#アーバン & リテール
住友生命「Vitality」プラザ銀座Flagship店

住友生命「Vitality」プラザ銀座Flagship店

“住友生命「Vitality」”は保険料変動の仕組みや特典(リワード)などを兼ね備え、お客様の健康増進活動への取り組みと継続をサポートする商品です。 その先進性や価値をより多くのお客様に実感していただくため来店型店舗を展開しました。 当社は以下の店舗も担当させていただきました。 ・住友生命「Vitality」プラザ有楽町店 (2020年4月オープン) ・住友生命「Vitality」プラザ新宿店 (2019年11月オープン) 【社会課題/お客様の課題/ご要望】  “住友生命「Vitality」”の認知拡大、新規の顧客づくり、契約者のロイヤリティ向上、以上3つの課題解決を図りつつ、「人」に根差し、新たな体験価値を生みだす「デジタル」の活用が求められました。 日本を代表する商業地銀座の中心に店舗を展開し情報発信することで、住友生命様の掲げるビジョン”一人ひとりのよりよく生きる=ウェルビーイング”に貢献できるようにプロジェクトを推進しました。 【解決策】 “住友生命「Vitality」”の健康プログラムである「健康状態を把握する」「健康状態を改善する」「特典(リワード)を楽しむ」という特徴を特典展示や映像を通じ可視化することでVitalityの世界観を実感できる空間を設けました。 健康増進活動のサポートに向けた各種イベントやセミナーを開催できる可変的なスペース、既契約者との対面サポートがおこなえる商談室を設け、「人」に根差した価値を重視した計画としました。エントランスには健康への取り組みを自分ごと化できるインタラクティブコンテンツを導入し、銀座を背景に「デジタル」を用いた新しい体験を提供しました。 銀座の中心から空間を通じて一人ひとりの「生きる日々」に寄り添い、健康長寿社会の実現に寄与する店舗になっていくことを願っています。 【お客様の声】 御社によるデザイン・設計を気にされ、同業設計会社様が店舗にお越しいただくことが多いです。 お客様から「壁のデザインが素敵」、「おしゃれな空間だね」、「スマートなパーテーションでかっこいいね」、「契約したくなるような空間ですね」と言っていただき、モノリス(タッチパネル式の大型モニター)に感動される方もいらっしゃいました。 <当社プロジェクトメンバー> ・住友生命「Vitality」プラザ銀座Flagship店 【開発】小椋 瑞希 【営業・プロジェクトマネジメント】嶋 圭太 【企画】野田 裕暉、松下 寛 【デジタルコンテンツ企画】渡辺 あや 【リーシング】西本 彩、白崎 智子 【デザイン・設計】町田 康、八束 恵、山際 真理子 【制作・施工】長谷川 友邦 【システム設計・施工】種子田 慶介、久我 祐輝 ・住友生命「Vitality」プラザ有楽町店 【開発】小椋 瑞希 【営業・プロジェクトマネジメント】嶋 圭太 【企画】野田 裕暉 【デザイン・設計】町田 康 【制作・施工】三澤 一希 ・住友生命「Vitality」プラザ新宿店 【開発】小椋 瑞希 【営業・プロジェクトマネジメント】嶋 圭太 【企画】中里 耕治、野田 裕暉 【デザイン・設計】町田 康 【制作・施工】三澤 一希

#アーバン & リテール
熱田神宮 剣の宝庫 草薙館

熱田神宮 剣の宝庫 草薙館

熱田神宮は三種の神器のひとつ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を奉斎するお社であることから、古来、各時代に亘って刀剣の奉納が連綿としてなされてきました。 剣の宝庫 草薙館は、国宝・重要文化財の刀剣をはじめ、古くより祈りを込めて神様に捧げられた刀剣、約450口を収蔵する熱田神宮ならではの刀剣専門展示館です。刀剣類のほか、刀剣にまつわる絵画や文書史料をご鑑賞いただけるほか、実物の日本刀(刀・脇指)や実際の長さや重量で作製した大太刀 朱銘 末乃青江(太郎太刀)と千代鶴國安(次郎太刀)の二振りの重さを感じることができる体験コーナーを設けています。 当社は、館内のグラフィック、刀剣展示の解説、映像制作を担当いたしました。 映像では草薙館の名前の由来でもある、「草薙神剣~伝来神話」をテーマとしました。草薙神剣の誕生神話と熱田神宮がお祀りする由来神話を、たおやかな絵巻物風に紹介しています。 BGMにもこだわり、日本に古くから伝わる雅楽器の調べで始まり、オーケストラの音色を加えた壮大な神宮誕生の瞬間を伝えました。 刀剣展示の解説モニターでは、刀剣展示の鑑賞セオリーを踏襲しつつ、文字を大きく振り仮名を多く振ることで、より幅広い世代の方が読みやすくなるようにしました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業】山本 泉一郎、渡邉 恭子 【企画・グラフィックディレクション、映像ディレクション】下國 由貴 【什器デザイン】三宅 大朗

#パブリック
Bridge for Innovation

Bridge for Innovation

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(旧富士ゼロックス)の新社屋オフィス移転にともなう顧客接点の場構築のプロジェクトです。新オフィスが入る豊洲ベイサイドクロスタワー17階の体験型ショールーム「Bridge for Innovation」の企画・デザイン・設計などを当社が担当しました。 お客様の課題解決の方向性を見出し、成功へとつなげるショールームとしての機能を持たせながら、今後のワークプレイスとしての在り方も同時に求められたプロジェクトであり、当社は「可変空間の俊敏性=Agility」という答えを導き出しました。 ソリューション体感エリアにおいては固定壁を一切建てず、すべて俊敏性の高い可動什器のみで構成し、可変・可動空間を徹底して追求しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 事業戦略に合わせた什器レイアウトのアレンジを短時間で構築できるよう、フレキシブルな運用を可能とする必要がありました。 【解決策】 商品特性や顧客特性に合わせた多様なブース構成を日々アップデートしながら運営していくスタイルに相応させるため、7種類の可動什器を計画しました。 視線を完全に遮断するパーティションや半分だけ通すパーティション、またそれらが重なりさらに透過性のバリエーションを生み出します。 また固定壁を建てず、床と天井の色分けにより空間の境界を意識できるようにすることで自然なゾーニングを可能としました。 床下には電源など設備的にフレキシブルなインフラも整え、将来的に機能変換が容易なように設えています。 可変・可動空間を徹底して追求することは、壁をつくらずに空間機能を有機的にコントロールする挑戦でもありました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】村上 奈津子、川嶋 士雄人 【企画】小林 慶太 【デザイン・設計】大西 亮、阪 信昭、植村 陽理子 【製作・施工】木村 俊作、村田 陸

#コーポレート
Sunshine City SOLARIUM(サンシャインシティ ソラリウム)

Sunshine City SOLARIUM(サンシャインシティ ソラリウム)

サンシャインシティアルパ3階飲食フロアの空き区画を、株式会社サンシャインシティ様が直営することで実現した、新しいスタイルのコミュニティラウンジです。 当社は企画サポート・デザイン・設計・施工を担当させていただきました。 ワーカーをターゲットにデスクワークが可能なラウンジスペースと、ランチタイムには異なる事業者が営業するキッチンスペースで構成された空間は、仕事だけでなく食事・リフレッシュ・イベント利用など多様なシーンに対応しています。また、オーガニックコーヒーが人気の「BYRON BAY coffee」が出店するカフェスペースも併設しており、“ヒトとヒト”や“ヒトとコト”をつなぐ場所として、多種多様な人びとが集い、新たなコミュニティ促進の拠点として、使い方をあえて規定しないラウンジ空間となっています。 施設名称の「SOLARIUM」とはラテン語で〈日時計〉という意味があることから、時間帯によってさまざまな人びとが集い交流するこの場所に相応しいオリジナルの名称です。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 コロナ禍の変化により、働く場所の選択肢が増えたからこそ、その受け皿となる柔軟なコミュニティラウンジの提案が求められました。 飲食フロアに位置する区画だからこそできるキッチン併設のコワーキングの提案や、ワーカー以外に地域の人も利用できるようなコミュニティラウンジとして、空間のフレキシブル性とコミュニケーションのきっかけづくりが求められたプロジェクトです。 【解決策】 メインとなるテーブルには全てキャスターを付け、多様なシーンに対応できるようにしています。また、居心地よく仕事や食事ができるように、個人作業も可能なボックス型のシート席や、ちょっとした息抜きができるソファエリア、コーヒー片手にカジュアルな会話ができるハイカウンターなど、目的や気分に合わせて選択できる多種のシーティングを用意しています。 地域とのつながりの場であることを発信するために、豊島区出身でグローバルに活躍しているアーティスト〈FACE〉氏に「多様性」や「池袋の街」をテーマに作品制作を依頼し、空間のガラス面に大胆にレイアウトしています。 今までのサンシャインシティのイメージを良い意味で払拭することで、一歩踏み出し、新たな価値観を受け入れる場所であることを表現しています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】平松 美南 【デザイン・設計】山野辺 学、田村 憲明、藤村 完 【制作・施工】児玉 崇

#コーポレート
KADODE OOIGAWA

KADODE OOIGAWA

緑茶・農業・観光の体験型フードパーク。マルシェ、レストラン、カフェ、キッズパーク、テナント店舗で構成される県内最大級のマルシェです。地域の農家の所得向上、地域観光のハブとなる場を創出することを目的とし、大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道、中日本高速道路㈱ 4者連携事業として進められました。 当社は基本・実施計画からデザイン・設計・施工、テナントリーシングまでおこないました。なお、このプロジェクトはトコナツ歩兵団プロデュースのもと、当社を幹事会社とする設計JVを設立し、プロジェクトの中心的な立場で開業までの業務を推進しました。   【社会課題/お客様の課題/ご要望】 【農業振興】と【地域振興】がキーワード。 この地域は日本有数の緑茶の産地で、お茶農家の方々はその品質について絶対的な自信を持っているものの、緑茶離れが進むなか、その価値の打ち出し方や売出し方がわからないという課題を抱えていました。また大井川鐵道のSLや大井川流域の豊富な観光資源がありながら、観光客を思うように呼び込めていないという課題もあり、この地域の観光のハブとなる拠点を創出するという目的もありました。 特産品を魅力的に発信し地域農家が自信をもって売れる場づくり、地域の方が地元の魅力に気づき誇れる場の創出という課題に取り組みました。   【解決策】 1.地元に愛されること。2.地域の資源を生かすこと。3.わかりやすく伝えること 地域や農家の方にとって「当たり前」のことがいかに価値のあるものであるか、他の地域の人にとって魅力的なものであるかという考えを伝えていきました。そこにエンターテイメント性やデザイン性を加え他にはない体験にすることで、価値を付加し、魅力的な商品・サービスに仕立てていきました。 大井川鐵道の新駅も開設され、これまでこの地域になかった複合商業施設としたことで大きな話題となり、連日多くのお客様で賑わっています。   <当社プロジェクトメンバー> 【営業】西本 彩、岩佐 圭介 【企画】乃村 隆介 【デザイン・設計】田村 憲明、藤村 完、荒井 翠 【制作・施工】中村 美行、才木 祐来、吉田 明弘、宇田川 宙、川谷 隼裕 【リーシング】西本 彩

#パブリック
LOQUAT 西伊豆

LOQUAT 西伊豆

西伊豆の土肥地区にある旧鈴木邸という母屋と3つの蔵からなる大きな邸宅は、江戸時代より地域の中心的な存在として親しまれてきました。“古美と過ごす価値”を念頭に、このたび宿泊2室のオーベルジュとして各建屋と外構を改修しました。 母屋は閉塞感のある間取りを見直し、上下左右へと空間の広がりをもたせて現代の快適性を確保しました。3つの蔵は各々がもつ空間的個性を活かして最低限のデザインを加えることで昔の雰囲気を継承したいと考え、2棟を贅沢な屋外露天風呂をもつ宿泊棟へ改修し、1棟をラウンジとスパを兼ねた機能としました。 周辺の宿泊施設とも掛け合わせられ、地域に溶け込みそして愛されるオーベルジュが実現しました。   【社会課題/お客様の課題/ご要望】 土肥は、長きにわたり温泉旅館街として人気を得てきた一方で、飲食店のバリエーションが少なく、観光拠点となるカフェや西伊豆の食資源を活かした観光コンテンツがないことなどから、観光客の回遊消費の少なさが長年の課題でした。 この施設整備は事業収益性優先ではなく、この地域のためになる施設にすること、そして観光客ならびに地域住民に受け入れられ愛され続けるような施設にして欲しいというご要望でした。   【解決策】 当社では建物がこの土地で積み重ねてきた時間の経過を尊重し、各建屋が持つ味わいを見つけ出し、それらを魅力へと変えられる設計とデザインが必要だと考えました。 既存不適格の建築物の構造的な負担を考慮しながら間取りを見直し、母屋は奥行きのある小屋組み、ラウンジとした一ノ蔵は粗く塗られた左官壁面、宿泊棟の二ノ蔵はダイナミックなワンルームの空間性、三ノ蔵は二階建ての縦への広がりと板壁の裏に隠されていた土壁など、各建屋の味わいを尊重するとそれがそのまま各施設の魅力そのものになりました。   【お客様の声】 短納期のなか、極めて品質の高いデザイン・施工技術をもって土肥の歴史を代表する旧鈴木邸を再生していただいた結果、「LOQUAT 西伊豆」に来られる観光客のみならず、地域住民の方も毎日のように来館いただき、日々の生活のなかでほんの少しの豊かさを提供する憩いの場となることができました。 連日、宿泊棟のみならず、レストラン、ベーカリーやジェラテリアに関しても、満席や売り切れが続くほどの賑わいを見せています。   <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】平塚 慎也、八木 信之 【企画】二宮 咲 【デザイン・設計】小糸 紀夫、井上 裕史、中島 忠宏、手塚 亮太郎 【制作・施工】遠藤 淳、井上 敬之、菊地 野原 

#ホスピタリティ
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