菊池環境工場クリーンの森合志における見学ルート 環境学習コーナーの企画・デザイン・設計・施工を手掛けたプロジェクトです。「一つのラインに導かれ、物語をめぐる。 ごみ処理見学ルート」一つのラインに導かれ、見学窓から見えるごみ処理設備の解説を読んだり、24時間ずっと活躍している設備を映像でのぞき見ながら、ごみを処理をしていく工程を、クイズに挑戦しながら学習していくことができます。壁と床の境界をなくし、説明グラフィック、展示コンテンツ、サイングラフィックが一本のラインで融合したすごろく的-情報空間をデザインしました。「二つの世界を比較して、考え、気づく。 環境学習コーナー」ごみを減らす世界(水色)、ごみを減らさない世界(無彩色)を目線レベルで2二分化した空間を作りました。地球→地域→日々のくらしと、さまざまなスケールで、二つの世界を比較しながら、一人の人間としてごみとどう向き合って生きていくのか、自ら考えることを促し、気づきを与える展示をデザインしました。
三井不動産レジデンシャル様が手掛ける「パークウェルステイト」は、成熟した、多様な価値観をもつアクティブシニアの方が、より自分らしく自由で豊かに新たなライフステージを過ごしていただくことを目指したシニア向けサービスレジデンスです。 「パークウェルステイト浜田山」に続く、第2号物件となる「パークウェルステイト鴨川」は、千葉県鴨川市にて建設され、地上22階建て、約470戸が入居可能で、同市の亀田総合病院を営む医療法人との提携や施設内に余暇機能をもった高付加価値な施設になり、当社は共用エリアのロビー・レセプション、プロムナード、クラブラウンジ、レストランなどを担当しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 今回建設された鴨川という土地は、もともとは豊かな生態系を持つ森林に覆われた丘陵地でした。90年代に採石場として利用され、木々が伐採され、岩肌がむき出しのまま放置された、自然環境が失われた土地でした。シニアにとって自然環境は、生活の質を高め、健康で豊かな生活の基盤であるという観点から、自然を回復しながら、居住者であるシニアが豊かな時間とくらしを送ることができる住まいづくりを目指されておりました。 【解決策】 課題解決としてインテリア空間においても、仕上げ材に明るい色調のホワイトシカモアの突板を取り入れ、温かみのある共用空間を演出しました。 また造作洗面台の高さをシニアに合わせて通常より低く設定、出隅や角面はRに面取りをおこないました。床仕上げでは石貼りやカーペット、フローリングに段差を出さないよう目地幅を狭くし、段差で足を取られないよう配慮のうえ、シニアに安全で優しい環境としてデザインとしました。 アートワークの選定も採石場跡地や鴨川という土地と重ねて、現地の砕石を採用、鴨川という土地の魅力を表現した作品を設置することで地元の風土や文化を感じてもらえるよう配慮しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】村田 直規 【デザイン・設計】共用部デザイン・監修:松﨑 道生/アートワークコーディネート:三條場 未紗、田尻 渉 【制作・施工】竹内 雅人、星野 修介、山﨑 圭一、安永 翔吾
「イルミネーションアイランドお台場」は、臨海副都心エリアの商業施設や宿泊施設、交通機関などが一斉にイルミネーションを点灯するイベントとして、例年開催されてきました。2020年は個々の施設だけでなく施設間の公共エリアにも演出をおこなうという初の試みが企画され、プロポーザルの結果、当社の提案が採択されました。イルミネーション演出の企画デザイン、施工、イベント期間中の巡回警備に加え、SNSにおける波及やイベント来場者属性を分析する効果検証までワンパッケージで担当しました。
京都 清水の地に残された約90年の歴史を持つ旧清水小学校の校舎を活用し、ホテルへとコンバージョンさせたプロジェクトです。特徴的な意匠を継承しながら、現代にふさわしい快適性をあわせもつホテルへと生まれ変わりました。当社は建築デザイン監修、内装デザイン・設計、FF&Eデザイン・工事を担当しました。 清水小学校は、立地や外観上の装飾、内装デザインに唯一無二の特徴をもつ建築として評価された学校のうちのひとつです。ホテルのコンセプト「記憶を刻み、未来へつなぐ」のもと、歴史的な趣を持つ西洋建築とその内部空間に最大限の敬意を払い、保存継承しながら記憶を蘇られせるデザインとしました。また、新しい機能としての建築と内部空間を融合させ、懐かしさと新しさを表現しました。 【お客様の課題/ご要望】 歴史ある既存の小学校の建築を活かしつつホテルとして機能するよう設計する必要がありました。また京都の地域にも受け入れられるホテルのあり方について議論を重ねていく必要がありました。 【解決策】 建築、ランドスケープ、インテリア、FF&E、アートワーク、グラフィック、ユニフォームと細部に至るまでクリエイターとともに取り組み、全く新しい他にはない空間を創出しました。 かつて小学生が走り回っていた廊下や階段は残しつつ、子供たちが学んでいた教室の扉を開けると、コンテンポラリーな全くの別世界に入り込むことができます。 建築と内部空間の歴史を刻んだ価値ある既存のディテールを最大限に引き立てるため、マテリアルは主張せず素材を引き立たすものにこだわりました。半光沢に映り込む素材の反響が、より既存の建築意匠を引き立たせてくれます。そこにアートワークやグラフィック、ユニフォームなどのデザイントータルコーディネート、内装・FF&Eのデザインをバランスよく調和させ、ここでしか味わうことのできない「見立て」による空間構成を目指しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 萠抜 徹 【デザイン・設計、デザイン監修】 A.N.D.:小坂 竜、浦田 晶平、安田 紘基 / 西川 裕之 【FF&Eデザイン】 A.N.D.:佐野 香織
臨海副都心エリアを拠点とするアートによるまちづくりプロジェクト。5つのエリア、440haを超える広大なまちをアートによってつなぎ、魅力を高めていくことを目指しています。第一弾のプロジェクトとして建築家の萬代基介氏を招き、ARTBAYHOUSEというパビリオン建築を企画しました。「この場所にしかない“自然”を纏う建築」をコンセプトに作られたパビリオンは、光や風、雨、植物など刻一刻と変化する自然を纏いながら変化する建築そのものが体験型のアート作品であり、同時にさまざまなアートやまちづくりのプロジェクトの拠点となる空間です。内部にはカフェも併設され、ペットも連れて入ることができます。 人、植物、動物、虫などさまざまな“自然”がそれぞれに心地よく過ごせる空間はこれからの都市や空間の在り方を問うこれまでにない新しさを体感できる場となっています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 一通りの都市機能がそろう臨海副都心エリアですが、建物や道一つひとつのスケールが大きく、特に外部空間で人が心地よく過ごせる場が不足していました。また海の景色や広い空など、都心にはない自然の魅力がたくさんあるにもかかわらず、その魅力を生かし切れていませんでした。 【解決策】 1.まちづくりの起点として人が集い心地よく過ごせるヒューマンスケールの場をつくること 2.思わず行ってみたくなる集客力と発信力のあるコンテンツであること 3.臨海副都心エリアらしい実験的なプログラムをおこなうこと の3つを企画の軸とし、まちの課題に応えつつ、新しい価値を提示するこのエリアならではのアートプロジェクトの実現を目指しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】伊藤 悦朗、井部 玲子 【調査・企画】杉本 たく、横田 智子、望月 美那
「東京ギフトパレット」は東京駅八重洲北口付近に開発された新たな専門店街で全33ブランドが出店しています。東京の玄関口である本施設の柱や天井などには、2020年3月に東海道新幹線から引退した700系新幹線の車体に使用していたアルミニウムを再生利用した建材を使用しました。「桜の花びら」や「のれん」をイメージしたターミナル駅にふさわしい装飾を施し、700系新幹線ならではの高品質と上質感を活かした人びとの想いをつなぐ付加価値の高いサステナブルな空間となっています。当社は、東京ステーション開発株式会社様によるプロジェクトに参画、建材化の開発段階から携わり、環境エリア内装工事における制作・施工プロデュースおよびプロジェクトマネジメントを担当しました。混合物を含めない再生アルミニウムとして、商業空間の装飾に使用することは1964年の新幹線運用開始から初めての取り組みで、本プロジェクトは、一般社団法人日本アルミニウム協会の開発賞を受賞しています。
生命科学、医学、言語学、数理科学、情報科学が融合した新たな学問分野“ニューロインテリジェンス”の研究を通じて、”知脳”、すなわち私たちの脳を知り、ふだん意識することのない自分の「脳」の驚くべき力について実感しながら、脳研究と人工知能(AI)研究の融合によってどのような理想の未来像を切り拓くことができるのか、最先端研究から「知性」についての新しい視点を獲得し、脳の大きな可能性を探っていく展示として具現化しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 科学に関心のある人から一般の方々まで幅広く届くアウトリーチを目指しながら、ファンディングにつながる活動へ展開し、将来的には、海外展開を見据えた国際的なアウトリーチ活動へつなげていくことが課題でした。 目的 ・”ニューロインテリジェンス”について研究者と来館者が共に考え、研究の意義と醍醐味を皆で分かち合うこと。 ・”知脳”によって、自らを知る楽しさを体感し、これからの未来を切り拓く多くの若者たちに”ニューロインテリジェンス”、サイエンスに興味を持つきっかけとしてもらうこと。 ・東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)による、科学技術の基礎研究の必要性に関する世界的な発信活動に寄与できること。 これらの目的をもとに、解決策を検討しました。 【解決策】 最先端科学の研究成果をアウトリーチすることに向けて、プランナー、デザイナーが研究者と共に「ニューロインテリジェンスとは何か?」「IRCNが目指す世界観とはどういったものか?」を考え、議論を重ねて展示を具体化させました。 その過程で、単に研究成果を陳列するだけの展示ではなく、脳科学とAI研究を融合させた最先端科学の研究成果を世に広く伝えながら、一般の方々にも個々のレベルで研究に関わってもらい、脳科学とAIのあるべき姿を探るコミュニティを作り、そのコミュニティに継続して参加してもらうための仕掛けを展示に組み込みました。 <当社プロジェクトメンバー> 【開発/プロデュース】武田 博宣 【営業・プロジェクトマネジメント】榎本 俊 【プランナー】渡邉 創、阿部 麗実 【デザイナー】執行 昭彦、鈴木 敦、堀越 さやか 【制作】ノムラデュオ:丹保 良一、今泉 良成、原 直瑠
都内最大規模を誇る健康診断施設のレディースフロアを1フロアから2フロアに増床し、新たなデザインにリニューアルするプロジェクトです。 “都心で働く女性に、快適でスマートな健診体験を提供すること”をコンセプトに、受診者様と働くスタッフの皆さま双方の動線、目線、居心地の良さに配慮した空間づくりを目指しました。 多くの関係者様と議論を重ねながら機能と意匠の細部までを丁寧に設計し、ホスピタリティ性の高い健康診断サービスの創出につなげることができました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 女性受診者枠のキャパシティと業務効率を大幅にアップさせることがお客様の一番のご要望でした。 そのために課題としたのは、検査室数と待合エリアの席数を最大限に確保しながらも、使い勝手と居心地の良さを担保することでした。 また一方で、健康診断施設マーケットの中の「新宿健診プラザ」のさらなる優位性を築くため、特別感や付加価値を高めることを目標としました。 【解決策】 「SMART HEALTH RESORT」を施設全体のコンセプトとして新たに掲げ、既存の7Fレディースフロアを“COMFORT RESORT”、7Fよりさらなる特別感が得られるフロアとして新設する8Fを“PRIME RESORT”と設定し、デザインを構成しました。 都心で働く女性に快適でスマートな健診体験を提供することを目的として、空間表現はホテルライクなラグジュアリー感をベースとし、カラー構成ではベージュや薄い色合いの木目を基調としました。 金物素材は、ゴールドやシルバーといった一般的な色ではなく、特別感を出すためにピンクブロンズ色で統一しました。 また検査室の内装は、一般的には無地の落ち着いた壁紙の医療施設が多い中、当施設においては少しでもリラックスして受診いただけるよう各室に柄物の壁紙を用いて差別化を図りました。 限られたフロア面積の中で、必要とされる検査室数、待合席数を確保することは非常に難しい問題でしたが、検査技師の方々や医療機器メーカーの皆さまと協議を重ねることで、“スムーズな検査業務”と“受診者様に窮屈さを感じさせない”という2点が両立できる各検査室の最小サイズを導き出し、プランすることで、必要数を実現することができました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 小笹 恒、二ノ宮 由香子 【企画】 今泉 宏優 【デザイン・設計】 大石 久美子、渡辺 芽衣 【制作・施工】 酒井 麻衣、菊地 野原
文化の森総合公園に所在する考古・歴史・民俗・美術工芸の人文系と動物・植物・地学・恐竜の自然史系を合わせた総合博物館(公開承認施設)の常設展リニューアルです。 新たなコンセプトを「徳島まるづかみ ―“いのち”と“とき”のモノ語り―」として、常設展示室の全面リニューアルをおこないました。 新常設展示室は、豊富な展示資料から徳島の魅力や特色を実感し、博物館をより楽しむことのできる内容となっています。インクルーシブデザイン、展示評価の両ワークショップを通じて、展示内容の方向性確認と体験展示の検証、ユニバーサルデザインの実施をおこない、「地域の顔」としての博物館を念頭に、新たに作られる「コミュニケーションゾーン」から「ミュージアムストリート」をめぐるなかで、学芸員と来館者、来館者同士が資料(モノ)をとおして対話や交流を大切にする展示としました。 徳島の魅力を、「豊かな自然・伝統文化・先進性」と捉え、その魅力を伝える阿波遊山の拠点として、常に新鮮な驚きがあり、気楽に楽しめる博物館へと進化し、利用者への一方的な情報提供ではなく、実物資料(モノ)を核としながら、4K・VRやAR等のXR・ハンズオンなどの参加体験型の展示手法で、徳島の魅力を遊び学べる展示空間となっています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 ・既存の常設展は、基本的には30年前の学問水準にもとづく展示であり、活動の蓄積により、自然・歴史・文化に関する知見や収蔵資料も大幅に増えましたが、部屋の構造や展示ケースの制約から展示替えが容易ではなく、陳腐化していました。 ・旧展示は、特色が明瞭ではなく「地域の顔」となっておらず、後発他館と比べ内容の住み分けができていませんでした。 ・モノ(資料)を介した発見や学びの喜びを伝える取り組み、ハンズオンや参加体験型要素の増加など、社会的要求への対応が求められていました。 ・外国人や障がい者への対応を中心とするユニバーサル化、経年劣化による破損・褪色、空調の不調、LED照明への対応が必要となっていました。 【解決策】 ・学芸員と協議の上、展示内容の総入れ替えをおこなうとともに、インクルーシブデザイン、展示評価の両ワークショップを通じて、展示内容の方向性の確認と体験展示の検証、ユニバーサルデザインの実施をおこない、「地域の顔」としての博物館づくりとともに、「コミュニケーションゾーン」を中心に、「ミュージアムストリート」から各展示コーナーをめぐる動線の整理により、単なる一方通行動線から部分的選択動線を採用しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】森本 浩一 【企画】岸田 匡平、西村 世津子、堀井 麻央、美馬 弘宜 【デザイン設計】満長 正明、湯浅 忠、赤嶺 剛央、森田 理恵、香川 玲子 【制作・施工】一万田 隼人、井上 禎人、大石 優、高橋 浩一郎
明治43年(1910)に建設され、昭和49年(1974)に国が重要文化財に指定した、北海道を代表する木造擬洋風建築です。 平成30年(2018)10月から40年ぶりの大規模な保存修理工事に伴い休館していましたが、令和3年(2021)4月にリニューアルオープンしました。「みんなで守りながら、見て、学んで、集える公会堂」をコンセプトにした保存活用計画にのっとり、展示設計のコンセプトを「HEROE’S JOURNEY」と掲げて、建築的な見どころ解説にとどまらず、旧函館区公会堂建設に尽力した立役者たる有名無名の先人(ヒーロー)たちの技・想いの軌跡を紹介しています。 建物本体が重要文化財ということもあり、景観や室内雰囲気のイメージを損なわないようにデザイン上配慮したうえで、ダメージを最小限に抑えるよう、什器類は固定を一切おこなわずに取付調整には細心の注意を払いました。 また、スマートフォンのARアプリを用いて、貴重な家具や調度品を多言語で解説したり、当時使用されていたであろう様子を現実の居室に再現しています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 函館への観光客数の増加に対し、公会堂入館者数は減少傾向にあり、外観・内観・展示物もかなり古く傷みのある状態でした。 また、入館者数に対して市民来館者数が少なく、来館動機につながるような館の歴史や内部の魅力に関する発信が不足していました。「市民のための建物」として建設されましたが、まちの誇りとして受け継ぎながら保存していくためには、今を生きる方々に価値を伝え、活用いただく必要がありました。 【解決策】 公会堂の保存すべき理由・価値を知っていただくことが、これからの保存・活用計画には重要だと考えました。 重要文化財建造物としての保存に影響を与えないことを最優先とする函館市様の計画にのっとりながら、有名無名の地元の先人が計画に携わっていたことを来館者へ伝え、「市民が誇れる公会堂」という認知度の向上を目指して映像および展示を制作しました。 【球技室:ヒストリーテーブル】 建設当時は球技室にはビリヤード台が設置されていました。そのビリヤード台をモチーフにした展示台では、公会堂を利用する人びとの変遷を1/100建築模型用添景セットで表現したものをはじめ、貴重な意匠や建材の“さわれる実物”や透明感が美しいカラーアクリルのキューブを用いた函館市の伝統建造物群保存地区の地図など、思わず写真に撮りたくなる遊び心を加えました。 【小食堂:シアター】 食堂として利用されていた部屋を小さなシアタールームに改装し、公会堂建設に至る歴史を紹介しています。 【各居室:AR解説】 ARアプリを使用して、建築当時を再現するモーションや建築構造を透過させるなど、現実の風景に重ね合わせて楽しむことができます。非接触かつ自身のスマートフォンで記録や拡散もできる展示解説になっています。 【当社プロジェクトメンバー】 【営業・プロジェクトマネジメント】 井上 晃秀、武田 康佑 【プランニング・グラフィックディレクション・映像ディレクション・模型ディレクション】 下國 由貴、阿部 麗実 【デザイン】 中澤 厚子(実施設計)、山田 明加(基本設計)
現在、フランスをはじめ、アジア・北米・中東などで約 60 店舗を展開する「ゴントラン シェリエ」は、2012 年から 2017 年にかけて日本にも出店しており、今回は再上陸となります。 今回の出店に際しては、ゴントラン・シェリエ氏の日本への強い想いから、定番商品であるクロワッサンのレシピを一新したほか、日本独自の食材やゴントランレシピによるメニューも豊富に創り出し、東京・青山に新しいベーカリーの風を吹き込みます。 1階の厨房の一部は外からも店内からも見えるようになっており、焼き立てのパンのライブ感をショップと共に演出しています。 また、2階のイートインコーナーは青山通りを一望できる抜群のロケーションにあり、ゆっくりとくつろげる空間が広がっています。 青山店の空間デザインのコンセプトは「東京・青山のゴントラン邸で日本流、至高の“お・も・て・な・し”を」とし、1階と2階が階段でつながったメゾネット空間と外部のテラス席を「邸宅」に見立てました。日本伝統色の御召茶色(おめしちゃいろ)の表層や家具、オリジナルの風呂敷をディスプレイに採用して、日本らしさを演出しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】小竹 健一郎 【デザイン・設計】山本 利夫、渡辺 芽衣 【制作・施工】畦地 亮平、清水 蓮、小林 珠緒 【電気設備】坪井 優也
京葉ガスの千葉県市川市にある市川ショールームを、地域の方々に開かれたコミュニティスペースへと改装しました。「KeiyoGAS Community Terrace(通称:てらす)」という名称には、人と人、街と暮らしの接点となる「縁側=テラス」を通して、みんなの居場所づくりと、企業コンセプトである“つぎの「うれしい!」へ。”を目指す想いを込めています。館内も「縁側=テラス」をコンセプトに、地域の方々の自由な活動と多様な過ごし方を受け入れる、みんなの居場所となれるようなデザインとしました。また、施設スローガン「こどもと、おとなと、まちを照らす。」のもと、利用者がコミュニティづくりに参加できる仕掛けや、地域の暮らしや活動をサポートする取り組みを整備しました。この取り組みを通して、市民や地域とともに成長するコミュニティづくりを目指しました。
横浜・馬車道にある日本割烹料理店を中華料理店に改修した案件です。隣接した横浜中華街とは一線を画した「馬車道で食べるおいしい中華料理」がコンセプトとなっています。 内装はシックな色合いで仕上げ、什器のデザインにも統一感を持たせて、上品で洗練された空間を表現しました。 店名「水綾閣」(すいりんかく)には、皆様の心に静かにやさしく浸透したい、という想いが込められています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 お客様から、所有する美術作品の一部を店内へアートワークとして展示したい、というご要望をいただきました。 【解決策】 永く大切に所有されていた作品を一点一点クリーニングと加工を施し、作品に合った額縁を選定のうえ設置しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 近藤 真史、吉田 航 【デザイン・設計】 田谷 利之、相川 崇史、石井 結実、山本 陽、中島 忠宏 【制作・施工】 及川 靖彦
本プロジェクトは、八ッ場ダム建設にともない水没対象地域の住民の皆さまが生活を再建し、生きがいを見出すための事業の一つです。当社では該当地域のうち、「川原湯地区」と「横壁地区」の「地域振興施設」における基本計画、基本設計、実施設計、監理および地元運営会社を支援するコンサル業務を約6年間にわたって担当しました。 川原湯地区は、800年以上の時を紡ぐ川原湯温泉を有した観光地で、JR川原湯温泉駅に隣接しています。立地特性・景観・事業規模の観点から「駅前×キャンプ場&BBQ(バーベキュー)×温浴施設」事業をご提案しました。地区の皆さま、長野原町様、群馬県様のご意見をうかがいながら、地元運営母体の発足・支援からキャンプ場の運営協力会社の誘致、事業計画のコンサルティングから施設デザイン・設計までを、総合的に企画・プロデュースしました。 施設構成は、JR吾妻線を境に、上段はカフェや温泉を持つ「川原湯温泉あそびの基地NOA」、下段はBBQや焚火が楽しめる広場や薪風呂やテントサウナ、ダム湖でのカヌー、カヤックも楽しめる「川原湯温泉駅キャンプ場」となっています。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 [事業面]地域住民の皆さまにとっての生活再建、生きがい創出とは何か、からの紐解きが必要でした。皆さまと話し合いを重ねる中で、温泉街との共生、地元の特に若い年代の雇用促進、流出した人口のUターンを促すなどの地域活性化を旨とした課題が見出されました。 また、他地区で計画されている施設や類似施設との差別化や集客力・独自性を持つことが要望されました。 [デザイン面]ダム見学の観光客が通る橋と、交通量の多い対岸からの視認性に配慮し、当地域ならではのデザインで通行客を引き入れること、複合多用途(温浴、飲食店、休憩所、展望所、テナント、会議室等)を調和させて運営しやすい施設とすることをご要望されていました。 【解決策】 [事業面]計画から完成まで70年を要した八ッ場ダム事業ですが、ダム建設への賛否両論もあり、多くの住民が転出しているという背景を踏まえ、事業立ち上げの観点から重視したことは、多視点・俯瞰的な事業計画のご提案でした。地区住民の皆さまが希望する多様な事業アイデアをヒアリングし、その実現可能化への提言、周辺地域にある企業との非競合化への調整、各施設の差別化などを踏まえ、それぞれの地域・地区らしさを強調した事業を目指しました。 [デザイン面]旧川原湯地域の地名の由来となった、「吾妻川」をコンセプトとしました。デザインを進めていく中で、地元の方から「地域を乗せて浮上する舟」のようだというご意見をいただき、2つのコンセプトを象徴した特徴的な建築としました。内部空間は、東西に細長い形状に合わせて、諸機能を融合させた緩やかなカーブを描く動線やスロープを計画し、回遊性を持たせた使いやすい空間としました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】新井 智、山本 仁美 【企画・コンサルティング】坂爪 研一、下國 由貴 【デザイン・設計】NAU:桐岡 栄、小佐野 菜々
本プロジェクトは、八ッ場ダム建設にともない水没対象地域の住民の皆さまが生活を再建し、生きがいを見出すための事業の一つです。当社では該当地域のうち、「川原湯地区」と「横壁地区」の「地域振興施設」における基本計画、基本設計、実施設計、設計監理および地元運営会社を支援するコンサル業務を約6年にわたって担当しました。 横壁地域振興施設では、施設計画だけでなく、地区で設立する運営母体発足の支援から、参入企業誘致、住民の皆さまが運営する飲食店のコンサル、メニュー開発、開業備品等の運営監修を含む企画・プロデュースをいたしました。 施設デザインは、「町の記憶の継承と発展」をコンセプトに、建設後約90余年を経て役目を全うし、解体予定だった旧長野原町役場*を地区のシンボルとして再現。町の歴史を、将来 、地区を担う子どもたちや、訪れる観光客の目に触れる機会創出によって、ここで新たに営まれる事業が地区再生・復興、発展につながるよう、設計しました。 *1929年(昭和4年)に建てられた旧庁舎は、木造2階建て、寄棟造り、外壁は下見坂張ポーチ上部には入母屋造りの屋根を加えた和洋折衷の建物で、「群馬県内唯一の木造庁舎」ともいわれていました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 [事業面]八ッ場ダム建設にともない、水没対象地区の住民の皆様さまが生活を再建し、生きがいを見出すための施設として、本地域では未経験の新規事業を成立させることが求められました。また、他地区で計画されている施設や類似施設との差別化や集客力・独自性をもつことが要望されました。 [デザイン面]人びとの想い出が詰まった旧庁舎を何らかの形で活かすこと、集客の観点から交通量が多い国道からの視認性に配慮し、通行客の誘引が可能となる計画とすること、八ッ場ダムを正面に遠望でき、湖を一望できる眺望を活かした計画とすることなどが要望されました。 【解決策】 [事業面]ご要望を実現するために重視したことは、一つめに地区住民による事業アイデアの実現可能化への提言をすること、二つめは、「横壁地区」と「川原湯地区」との地区地域振興施設の差別化をすること、三つめは地元運営母体会社の発足を強力に支援することです。 本プロジェクトでは地区の方々全員が未経験である「飲食店の開業」を目指し、地域特性・事業者特性に寄り添った形で推進しました。 特に、「横壁地区らしさ探し」や「郷土レシピの活用」などについて対話を重ね、一緒にメニュー開発をおこない、地域に密着した計画を進めました。 試作・試食会ではプロの料理人を招聘し、地区の方々の意識向上、調理技術向上による地域活性化、自活力の強化をサポートしました。 [デザイン面]庁舎から湖(みず)の駅へと機能変換するにあたり、既存庁舎を調査した結果、かつての町役場庁舎の郷愁を感じられように配慮しながら現代的にアップデートする再現を選択しました。旧庁舎のレトロで特徴的な意匠を再現し、視覚的なアピールをしています。また、八ッ場ダムに向けて開放的な開口部を設けることでダム湖周辺施設の中でもトップクラスの眺望を有する場所としました。 また、現在の法規に準じた建築としながら旧庁舎の趣を保つため、構造設計についても十分配慮し設計をおこないました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】新井 智、山本 仁美 【企画・コンサルティング】坂爪 研一、下國 由貴 【デザイン・設計】NAU:桐岡 栄、小佐野 菜々
お問い合わせ/お見積もり依頼/資料請求は下記よりお気軽にご連絡ください。お問い合わせの多いご質問や、よくいただくご質問は別途「よくあるご質問」ページに掲載しておりますので、ご活用ください。
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