コロナ禍で逆風を強いられた国内有数の繁華街・銀座に、活気と未来への希望を込めて計画された、2021年オープンの高級クラブです。店名は、「アラベスク」、その言葉本来の意味は「アラビア風の装飾模様」です。ここから派生した同名の楽曲は、規則正しいリズムが反復し、音の交差が徐々に変化していく構成となっています。そのアラベスクの装飾と楽曲に込められた意味に着目し、空間に重ねたいと考えました。まず、アラビア装飾の代表的モチーフであるアーチ型を半分で切ったハーフアーチを取り入れました。ハーフアーチを連続させることで規則的な構図から解放され、組み合わせ方に変化を出しました。このハーフアーチを入り口の扉からレセプション、バー、ホールへと展開し、さながら楽曲のリズムをつくりだすように連動させました。ハーフアーチは次へのつながりを予感させ、徐々に明るく華やかに変化し、未来を楽しいものへと結んでいきます。そんな印象を与える、希望と新風を吹き込むデザインを目指しました。
岡島百貨店の建物老朽化による移転計画です。移転先は近隣にある商業施設”KoKori(ココリ)”となり、当社は本プロジェクトにおいて、コンストラクションマネジメント業務(プロジェクトマネジメント/施設調整/内装監理業務)、設計(意匠設計/建築設計/設備設計)、施工(建築/設備)を担当しました。
世界中の置かれる場所・時間・環境に合わせて表情が変わる、スライド可動式のキオスク(Kiosk)です。キッチンユニットとさまざまなシーティング形式のユニットを必要数組み合わせて構成するスタイルのデザインは、設置場所の広さにとらわれない展開が可能です。最大の特徴は、閉じていると周囲の環境に溶け込み、開くとカフェ空間が現れる点です。ミラーのファサードは周辺環境を映し込み、カメレオンのように表情を変えていきます。世界展開する% ArabicaならではのKioskとして、どの国のどんな場所の店舗であっても、全くのコピー&ペーストのデザインではなく、その土地ならではの姿となります。写真は1店目としてオープンした Ningbo Heyi Avenueにある、4つのユニットで構成された店舗です。洗練されたその姿は高級ショッピング施設のアトリウムという環境に溶け込んでいます。昨今のパンデミック下でカフェの在り方について考えさせられるなか、屋外でコーヒーを楽しめるKioskの需要は増えています。スタンド方式でただ販売だけを行う従来のKioskではなく、営業中はスライドして開くとユニット内は半屋外のシーティングとなり、またその周囲にもシーティングエリアを設けられる新しい考え方の店舗です。
横丁ブームの元祖「恵比寿横丁」、 「渋谷横丁」などを手掛けた浜倉的商店製作所様が運営する歌舞伎町の次世代エンターテインメントフードホールです。 約1000㎡のフロアには「祭り」と「全国の食」をテーマとした、食と音楽と映像が融合した全10店舗が並ぶ食祭街となっています。北は北海道から南は九州、沖縄、お隣の韓国まで、生産者の顔が見える厳選された産直食材をはじめ、地域料理、B級グルメ、丼、麺、焼鳥、餃子、お酒などの各地の 「ソウルフード」が集結しています。
バルセロナの路地裏で始まり、世界30か国以上に広がったアートキャンディショップ PAPABUBBLE(パパブブレ)のさいたま新都心店です。店舗内で繰り広げられるキャンディ製造パフォーマンスを通じ、飴職人とお客さまが一体となってキャンディを楽しめる体験型店舗となっています。 さいたま新都心店では、キャンディづくりをより臨場感を持って楽しんでいただけるよう、 パフォーマンスが行われる厨房スペースとお客さまの境界を極力取り除いたシームレスな店舗を目指しました。そこでインテリアデザインは、お客さまがあたかもキッチンの中にいるかのような感覚を味わえることをコンセプトとし、メインマテリアルには厨房と同じステンレス素材を使用。厨房機器や厨房用資材を店内にちりばめています。 また、店舗内のストックスペースにおいては工場用のビニールカーテンを用いて敢えて飴の材料を見せることで、目の前でアートキャンディが生み出される臨場感を最大限に演出しています。 体験消費やSDGsを意識した次世代型のキャンディショップとして、お客さまにも製造に参加していただける企画の発信や、今までは切れ端として処分されていたキャンディの端っこを、入手困難なプレミアム商品に生まれ変わらせる新サービスもスタートしています。
スペイン・バルセロナ発祥のアートキャンディショップ PAPABUBBLE(パパブブレ) 町田店です。 商業施設内のエスカレーター横に位置する細長く特徴的な区画を活かしながら、町田エリアにおいてPAPABUBBLEブランドの発信拠点となるようなシンボリックなデザインを目指しました。出店区画はもともと商業施設のエントランスからの視認性が低く、エスカレーターからの上下の視点変化、さらに複数の動線からアプローチできるがゆえに、主となるビューポイントが定まらず店舗の“顔出し”が難しいことが集客の課題でした。 そこで当社は、エスカレーターや複数の動線によって上下左右あらゆる角度から見られる立地をうまく利用し、集客の強みに変えられるよう計画を行いました。具体的には、PAPABUBBLEの象徴であるキャンディーバーに見立てた約7m×90本のアルミ棒を空間に対して大胆に配置し、面ごとに色を塗り分けることによって見る角度によって色が変化する仕掛けを施しました。この視覚的効果によってお客さまを店舗内に誘引し、お買い物を楽しんでいただけるような平面計画としています。 グラデーショナルな色の変化は、魔法のようなパフォーマンスによって生み出されるPAPABUBBLEのキャンディとそのフレーバーの多彩さにも通じています。
愛知県豊川市の東三河地方初の新規開業となるイオンモール豊川内にオープンした、あいや様が運営する「西条園抹茶カフェ」の新装工事です。当社はデザイン・設計、施工を担当しました。
イギリス・ロンドン発のイタリアンデリカテッセン&レストランの日本2号店です。パスタ料理中心の室町は開放的なシアターキッチンを前面に配置し、お客さまをお迎えするとともに料理をつくるライブ感も味わっていただけるレイアウトになっています。CIカラーのピスタチオグリーンをアクセントにして、室町の街並みに合わせた少し落ち着いたカラートーンで、1号店と違った魅力を感じさせるレストランです。
アイ工務店様の国内5店舗目となる「見て」「触れて」「感じて」もらうことができる体験型住宅ショールームのデザイン・設計、制作・内装施工を担当しました。本店舗は、栃木県宇都宮市の宇都宮駅前に位置するトナリエ宇都宮5階の約132坪を活用して出店し、「商談~ご契約~仕様決定」までワンストップで住まいづくりの相談ができる場として情報発信をしています。従来型の店舗に比べてコンパクトにまとめられており、使いやすく探しやすいショールームになっています。デザインに関しては大谷石と栃木レザーをモチーフに内装を演出しており、随所に“栃木らしさ”を感じながら、最新の住宅設備やインテリア建材、外壁、屋根、サッシなどの実物展示、独自のスキップ設計をARで体験できるコーナーを持ち合わせ「アイ工務店が選ばれる理由」を知ることができるショールームとなっています。
60年以上の歴史を持つ上海蟹を専門とした企業・上海成隆行グループの「成隆行 蟹王府(セイリュウコウ シェワンフ)」の日本初出店プロジェクトです。 これまでの「成隆行 蟹王府」を踏まえながらも、モダンチャイニーズレストランとしてより一層の変貌を遂げるために、“Sophisticate Atmosphere” “Fascinating Layer” “Sense of blue ”の3つのコンセプトワードを軸に、リ・デザインを行いました。
暮らしに寄り添うスタイリッシュな水族館「SMART AQUARiUM SHIZUOKA(スマートアクアリウム静岡)」。25年ぶりとなる松坂屋静岡店の大規模改修に伴って、静岡駅前に新たなにぎわいを創出し、これからの100年を見据えながら、今後のコト・トキ消費需要に向けて文化体験ができる空間をつくるという目的がスマートアクアリウム事業の考え方と一致したことで本プロジェクトは実現しました。生きものの美しさや不思議を発見し、未来のくらしのヒントが見つかる場所です。来館者への癒しと感動を届けながら、生きものや環境への関心を喚起し、環境社会に貢献できる施設となっています。
植物バイオメソドロジーという革新的なアプローチのもと誕生したWaphytoの日本橋髙島屋店です。植物を意味する“PHYTO”、そして「和」「東三河発」「本草学」から「日本」を意図する“WA”。人と自然が美しく調和されていることへの願いが込められたWaphytoという名前にふさわしい人と自然の鼓動を感じる空間に仕立てました。葉から落ちる雫をイメージした丸い棚板と対になる場所には人の営みから連想されるディテールなどを落とし込み、日本の伝統手法や白銀比を用いて調和させることでWaphytoに込められた想いを表現しています。
「瀬戸内の大らかな自然を体現した食空間」瀬戸内は、多くの島々が織りなす美しい風景や温暖な気候、豊かな自然に恵まれています。複合型施設『杜の街グレース』の商業・ヘルスケア施設棟『杜の街プラザ』。そのなかにある、岡山・瀬戸内の魅力を結集したオンリーワンの大型フードホール(約2800㎡)。このフードホールでは、その大らかな自然から着想を得て、心地よく伸びやかな食空間を計画しました。約70mの吹き抜け空間には、瀬戸内の穏やかで雄大な波動を想起させる天井ルーバーを計画。ゆったりと伸びゆくウェーブデザインが店内全体をつなぐとともに、客席全体を寛容に包み込みます。また中央には、1階と2階を地形のようにつなぎ、新たなコミュニティを生み出す「丘」を設けました。さまざまな用途に利用できる集いの場として、軽食をとったり、読書をしたり、くつろいだり、各々が好きな場所を見つけて過ごせる場所となります。さらに椅子やソファには、この地ならではの魅力を体感できるよう、岡山の産業を代表するデニムを使用しました。このフードホールが『杜の街グレース』全体の豊かな環境と調和しつつ、人々が瀬戸内の魅力を楽しみ、食を通じてつながり、未来への希望を育むことができる食空間として、長く愛されることを願っています。
「天使のはね」のランドセルでおなじみの株式会社セイバン様による直営店のプロジェクトです。旧三宮店から神戸ハーバーランドumieへの移転工事を当社が担当しました。直営店は全国で12店舗を数え、それぞれに地域性を色濃く反映した独自のデザインコンセプトが採用されています。今回は、店舗に近接する神戸港からインスピレーションを得て、“SEIBAN KOBE SHIPYARD”をデザインコンセプトに、コンテナ・船・トラスといったキーモチーフをつかって店舗デザインを構成しました。子どもたちの新しい旅、小学校生活という船出への期待を予感させるような、楽しい空間をイメージしました。直営店では豊富な種類のランドセルを試着できるだけでなく、朝・日中・夕方の自然光を再現し、実際の利用シーンを想起できる「FITTING LABO」というフィッティングルームや、コンテナ風什器を背景に記念写真が撮れるフォトスポットゾーンなども用意しており、ランドセル選びと思い出づくりを充実させる工夫が詰まっています。
未来志向の原点回帰をコンセプトとした紀伊國屋書店新宿本店1~4階のリニューアルプロジェクトです。新しい老舗書店として、① 時代にふさわしい文化、芸術、情報の発信拠点となる② 本を愛する多くのお客さまにこれからも愛され続ける書店となる③ 紀伊國屋ビルをこの先も維持発展させていくという3つのテーマを店舗改装のミッションに掲げました。
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