GORA KADAN FUJI GOLF

富士山の裾野に広がる雄大で起伏に富んだ大地に位置する、2025年夏開業のホテル「GORA KADAN FUJI」に近接するゴルフ場「GORA KADAN FUJI GOLF」の改装プロジェクトです。
当社は、約2,600㎡規模の2階建てクラブハウスにおいて、エントランス、ロビー、ラウンジ、レストラン／バー、スイートルーム、ショップ、ロッカー／バスなど共用部の内装およびFFEデザイン、また全館の内装実施設計、設備基本・実施設計、監理、内装・FFE施工を担当しました。
強羅花壇ブランドの高級ホテルと相互に連携するグレード感を意識し、煉瓦・木・大理石を基調に、モダンで格調高いクラブハウス空間を創出しています。

GORA KADAN FUJI GOLF は、世界遺産・富士山を正面に望む特別な環境を最大限に生かしつつ、老朽化した既存建築を現代にふさわしい形へ再生することが求められていました。また、従来はスポーツ中心の施設であったゴルフクラブを、滞在し心身のリフレッシュを提供する場として再定義し、ホテルと連携した総合的なリゾート体験へと拡張する必要がありました。富士山の景観を生かした空間構成、動線の明快さ、快適性の向上、四季の自然を取り込むデザインなど、多面的な要望に応えることが重要な課題となっていました。

既存建築の骨格を丁寧に整理し、木・石・レンガなどを基調とした素材計画で重厚感と地域性を両立させながら、新たなクラブハウスとして再構築しました。富士山と呼応するシンメトリーの構成や日本的な「間」を取り入れ、光や風景が多層的に内部へ届く静謐で奥行きのある空間を創出しています。1階はロッカーやスタートロビー回りの動線見直しや意匠を最適化し快適性を高め、2階は眺望を最大限に生かしたロビー・レストラン・ラウンジ・スイートルームの配置としました。薪暖炉や設備計画も含め、自然と調和しながら滞在体験を高める、これまでにないウェルネスリゾート型のゴルフクラブへと刷新しました。