“大阪の迎賓館”として国賓・皇室をはじめ多くのお客さまに愛されてきた、創業90周年の歴史を誇る由緒ある「リーガロイヤルホテル大阪」が2025年4月に開幕する大阪・関西万博の開業を控え、IHGホテルズ&リゾーツのブランドの一つである「ヴィニェット コレクション」を導入し、「リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション」としてグランドオープンしました。ホテルの歴史やアイデンティティを受け継ぎ、水の都ならではの周囲に広がる美しい景観の魅力を融合させ、時代を超えて愛される空間へと生まれ変わりました。今回の改装において、当社はエントランス、レセプション、パブリック、客室、宴会場、ジムの各エリアのデザインを手がけ、併せて客室エリアの実施設計・施工、アート、FF&Eも担当しました。
「北海道ボールパークFビレッジ」の最寄り駅となるJR千歳線・北広島駅と直結したホテルです。1階から3階は商業施設、4階から13階までが客室全158室のホテルとなります。当社は主にホテルのロビーと北海道日本ハムファイターズをテーマとした11階の客室フロアのデザインと施工を担当しました。ロビー空間は野球をテーマとした演出をちりばめ、ファイターズの本拠地球場である「エスコンフィールド HOKKAIDO」をイメージさせる天井の造作やファイターズカラーを使うなどワクワク感を盛り上げる空間となっています。ファイターズフロアは廊下をギャラリー空間として選手のサイン入りユニフォームや写真を展示し、客室はエスコンフィールドを感じさせる黒系のコーディネートでシックにまとめ、窓からは球場の姿を見ることもできます。
静岡県の伊豆半島西部に位置する旅館の改修計画です。万葉集に詠われた「明けてしまうのが惜しい、素晴らしい夜」に由来する「あたら夜 西伊豆」の第2期、第3期リニューアルのプロジェクトとなります。第1期ではスイートルームとバーを改修、今回の第2期で客室の改装をし、第3期でファサード・ロビー・ルーフトップテラス(足湯)・共用廊下・ライブキッチンを改装するなど、全面改修を当社で担当しました。若年層のカップルや夫婦でくつろげる心地よい広さの客室、足湯をしながらマシュマロを焼いて食べられるロビー、西伊豆の水平線を見ながら楽しめる足湯付きのルーフトップテラスという夜を楽しめる体験をつくり出しました。
建築設計からインテリアデザイン、外構デザインまで住宅1棟丸ごとの設計・デザインを行いました。敷地は目の前に日本海を望む土地で一帯には複雑に入り組んだリアス海岸が広がり、「洞門」と呼ばれるダイナミックな地形の景勝地として知られています。一方、周辺に目を向けてみると迷路のように入り組んだ路地が独特の街並みをつくり出しています。これは、北風が吹き抜けるのを防ぐために交差部がクランクした枡形構成というこの地域ならではの特色です。その特有の路地構成を1階平面に採り入れることで建築ボリュームを分節し周辺環境との調和を図っています。外観やエントランスホールはリアス海岸をモチーフとした地形のような構成となっており、南側からセットバックすることで街並みとの連続性を確保しています。一方、北側のファサードは周囲より1段立ち上げ、立体的な桝形構成のような形状とすることで北風が街へ吹き抜けるのを防ぐことを意図しています。外部仕上に関しては、下部が岩肌で上部に木が生い茂るリアス海岸の外観的特徴を建築にも呼応させるべく、下層には洗い出しによって骨材をあらわにした岩のようなコンクリートを、上層には杉板型枠による木目調のコンクリートを採用しました。表面に現れてくる骨材も杉板型枠材も共に地域で採取できる材料を利用しており、その土地ならではの素材による表情が、立地固有の情景を未来に紡いでいくことを期待しました。加えて、この2段構成は、内部空間の仕上げにも適用することで建築との統一感をつくり出し、内外の一体感の醸成にも貢献しています。
本ホテルは那覇市の国際通り近くに位置し、客室数は全88室です。4つのレストラン、プール、ジェットバス、サウナ、ジムなど、多様な空間を内包しています。沖縄ならではの多様な文化が融合したミックスカルチャーからインスピレーションを受け、ミッドセンチュリーモダンをデザインコンセプトとし、まるで昔からそこに建っていたかのような物語性のあるホテルを目指しました。
日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2024」(テーマ「Reframing -転換のはじまり-」)に、「Being 家具が居ること」を出展しました。「Being 家具が居ること」は、人と物との関係性について再考するプロジェクトです。私たちは空間をデザインするプロジェクトの中で日々多くの物をつくり出していますが、その裏側では、それらがまだ十分に使える状態で廃棄されてしまうことや、使われなくなってしまうことに対して、大きな課題を感じています。一つの物が長く大切に使われるという状況を考えてみると、物に対する愛着が芽生えるような関係性が生まれていることがしばしばあります。そのようなとき私たちは、「所有して使っている」感覚から、いつしか物を気にかけて「一緒に居る」感覚になっていることに気がつきました。そこで、この感覚の変化に気づくことが、課題解決のためのひとつの方法ではないかと考えました。プロジェクトが提示する家具はとりわけ頑丈なわけでも、機能的に優れているわけでもありません。むしろ、どこか不安定さや気まぐれさがあり、気にかけたくなる性質を持っています。家具が“ある”から“居る”という存在に変わったら、私たちはどのように彼らと接するか、本プロジェクトにおける一連の実験的デザインによって、人と物の間の価値変容を社会に問いかけます。当社は「一人ひとりの『クリエイティビティ』を起点に空間のあらゆる可能性を切り拓く」をビジョンとし、人々の心が豊かになる空間づくりに取り組んでいます。その一環として、私たちは直面する社会課題にクリエイティブな視点で挑戦し、アウトプットを通した発信・交流・イノベーションの循環をつくるため、国内外のデザインイベントへの出展を続けています。
禁酒法が施工されていた1920年代のアメリカを時代背景に、その当時、美容室や法律事務所などを装って裏で酒を密売する文化“スピークイージー”をコンセプトとしたバーです。コンセプトを面白いと思ってくれた人たちだけが集まる場として、このスピークイージーの仕組みを取り入れた、シークレットバー「JANAI」シリーズの3店舗目となるのがJANAI HOTELです。一見扉とは思えない絵画を開けると、暗証番号を解読した人だけがたどり着ける秘密のバーに入店することができます。当社はデザイン・設計、テナント内装設計を担当いたしました。
“誰もが過ごせる「インクルーシブスタジアム」の実現”に向けたトライアルとなるプロジェクトです。2024年9月22日(日)開催のプロ野球イースタン・リーグ公式戦にて、主催される読売新聞社様・日本テレビ様・東京ドーム様ご協力のもと、「センサリーフレンドリーチケット」を初めて販売しました。
東京慈恵会医科大学附属病院母子医療センターの1階小児部門エントランスおよび5階処置室を改装し、外来患者のこどもたちと保護者の方々に病院の魅力や親しみを感じていただける空間にリニューアルしました。本プロジェクトは、東京慈恵会医科大学小児科学講座の大石公彦診療部長・講座担当教授が自身のアメリカでの医療従事経験から、現状の病院内の空間に対して「病院は新しく、美しくなったが、こどもたちにとって心地よい場所であるのか? 家族にとってはどうであるのか? そして、仕事をするスタッフにとってどうであるのか?」と感じられたことがきっかけとなりました。セガサミーホールディングス様では、「こどもたちの病院での生活を豊かにしたい」という大石教授はじめ小児病棟スタッフの方々の想いに賛同し、東京慈恵会医科大学附属病院様に向けて、コンテンツやセガキャラクターなどを通じた支援をする運びとなりました。
高知県の足摺岬の突端に位置するホテル「TheMana Village」の改装プロジェクトです。旧足摺パシフィックホテルをアジア屈指のリゾートホテル「TheMana Village」として生まれ変わらせるべく、2020年から始動しています。本プロジェクトでは新たに2タイプの客室と共用部、インフィニティデッキのバリューアップ工事を行いました。新たな客室は7部屋の和室と、ホテルスタッフと当社デザイナー双方が若手同士で手掛けたコンセプトルームで構成され、「アートのような新しい海の楽しみ方」を提供すると共に高知の魅力を発信し、高知とお客さまとの縁をつなぐことを目指しました。時間をかけて丁寧に改装を重ねていくことで、ホテルが生まれ変わっていく様を宿泊されるお客さまとも共有しながら、期待感を増幅させていく、現在進行形のプロジェクトです。
大阪ステーションホテルは、JR大阪駅西口直結のJPタワー大阪の1階・7階・29階~38階に位置し、客室数418室を擁する、マリオットインターナショナル「AUTOGRAPH COLLECTION® HOTELS」加盟の新ブランドホテルです。 1874年開業の初代大阪駅の跡地に立つこのホテルは、「THE OSAKA TIME」をブランドコンセプトとし、館内随所にかつての駅や鉄道の記憶を巡る「時空 (とき) の旅 TIME TRAVEL」を空間のデザインフィロソフィーとしています。ホテルの導入部では、初代大阪駅に用いられた赤煉瓦を重要な着想源とし、象徴的な赤煉瓦色の特注ガラスを用いた1階エントランス、新たな煉瓦積み表現を試みた29階ロビーを時空の旅の始まりとして位置づけています。さらに館内へと足を進めると、昔の駅にあった有人チケットボックスを現代的に表現したフロントロビー、駅の待合広場のように人々が行き交うステーションスクエア、初代大阪駅の記憶が息づく光の切妻屋根が象徴的なロビーラウンジ、豪華列車の食堂車を思わせるオールデイダイニング、仄明かりの通路の先に駅長室と書かれた扉の奥にある秘密のバー、このホテル独自の「時空の旅」が広がっていきます。また館内随所に、鉄道部品などを用いたアートが点在し、空間とアートが一体になりながら、過去の記憶を現代・未来へとつないでいく場としました。 当社はホテル全体のデザイン監修、パブリック・F&Bエリアのデザイン・施工業務を担当しました。
広島県呉市に開業した「シャトレーゼ ガトーキングダム せとうち」は、呉市の所有する旧グリーンピアせとうちを菓子事業と連携した滞在型リゾートホテルへリブランディングしたプロジェクトです。〝自然との共生・美しいせとうちを感じる唯一無二のリゾート″をデザインコンセプトにエントランス、ロビー、客室、レストラン、カフェ、中庭、温浴施設を改修し、新たなリゾートホテルへと生まれ変わりました。瀬戸内海の多島美を一望できる客室、施設限定のスイーツが楽しめるカフェなど、さまざまなシーンで年代問わず利用できます。当社は基本構想から参画し、空間コンセプト策定からデザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、内装施工、FF&Eまでクリエイティビティを生かし、総合的に担当いたしました。
コートヤード・マリオット銀座東武ホテルのリニューアルプロジェクトです。開業時から時代の転換点として、快適性の向上、特徴あるホテルレストランの計画など、新たなホテルに進化させていくための取り組みになります。計画は宿泊・宴会・レストランの各機能を有するフルサービス型ホテルとしての魅力を保ちながら、アフターコロナで復調するインバウンド需要も捉え、機能・デザインの両面でバージョンアップさせるため、開業以降初めて全館を休業し、大幅なリニューアルを行いました。 本リニューアルに当たっては「GINZA CONTRAST」をコンセプトに、「観光、観劇、ショッピングなどハレを楽しみ華やかさや王道感がある街」、「自分の日々になじんで、人生に寄り添うような当たり前のように使える良さがある街」という二面性が銀座ならではの魅力であり、両方を併せ持つことを大切にしながら、「仕事」と「遊び」、「仲間」と「自分」、「旅」と「暮らし」を明確に切り分けることなく、訪れる人が自由かつ気軽に行き来できる、新しいホテルの楽しみ方や過ごし方を提案しました。当社は、レストラン業態開発、テナントリーシング、客室・レストラン・バーの内装設計とデザイン監修および内装施工を担当しました。
軽井沢の西側に位置する追分エリアは、旧軽井沢の古きよき避暑地の趣とは異なり、御影用水がゆったりと流れ、明るく開放的な雰囲気で人気を集めており、本邸宅は浅間山を望む用水路沿いに佇む平屋の別荘です。スキーを趣味とするオーナーが、冬季に仲間たちと使うスキーハウスとして建てられ、オーナーが天然石を好きなことから、別荘にふさわしい石の使い方を模索しました。住宅は滞在時間が長いため、豪華さや装飾で目を引くのではなく、時間経過に伴い空間への解像度が高まり、ふと天然石の異なる表情や魅力に気付くような使い方ができないかと考えました。中でもとりわけシンボリックなスペースとなるのが、2つの天然石を組み合わせたキッチンです。玄関ホールから廊下を抜けると、正面にダイナミックなキッチンが迎えてくれます。ダイニングテーブルは、あえて設けず、カウンターとダイニングテーブルを一体化することで、キッチンが際立ち、リビング・ダイニング・キッチンの中でまるでステージのような象徴的な存在となっています。
千葉県・舞浜新浦安エリアに開業した「星野リゾート 1955 東京ベイ」は「OLDIES GOODIES」をコンセプトとし、1955年頃のアメリカの世界観をモチーフにデザインされた総客数638室のホテルです。夜遅くや、朝早くにも出来立ての食事が楽しめるレストランや、24時間利用できるパブリックスペース「2nd Room」、お子さまが一緒でも安心の客室やアメニティなど、テーマパーク旅を便利で快適にするホテルサービスを追求しています。また、客室はさまざまなタイプの部屋を用意し、当時のアメリカを思わせるデザインやカラーリングのインテリアの中で、ファミリー・カップル・友人やグループなど、多様なシーンや年代層が利用できる空間となっています。当社は「星のや」、「界」、「OMO(おも)」など同社が手掛ける数々のブランドの空間づくりに携わり、本施設にも構想段階から参画。ブランディングの軸となる空間コンセプト策定から、アートディレクション、デザイン・設計、施工まで総合的に担当しました。
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