シャトレーゼ ガトーキングダム せとうち

広島県呉市に開業した「シャトレーゼ ガトーキングダム せとうち」は、呉市の所有する旧グリーンピアせとうちを菓子事業と連携した滞在型リゾートホテルへリブランディングしたプロジェクトです。〝自然との共生・美しいせとうちを感じる唯一無二のリゾート″をデザインコンセプトにエントランス、ロビー、客室、レストラン、カフェ、中庭、温浴施設を改修し、新たなリゾートホテルへと生まれ変わりました。
瀬戸内海の多島美を一望できる客室、施設限定のスイーツが楽しめるカフェなど、さまざまなシーンで年代問わず利用できます。
当社は基本構想から参画し、空間コンセプト策定からデザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、内装施工、FF＆Eまでクリエイティビティを生かし、総合的に担当いたしました。

30年前に竣工した既存施設をお菓子の魅力を掛け合わせたリゾートホテルへ改修することと、シャトレーゼホールディングス様の持つ「ガトーキングダム」ブランドのスタンダードを確立させたいとのご要望がありました。今回の施設では団体客の利用もでき、さらにリゾートホテルとしてクオリティの高い客室をつくりあげることと、今後の団体客受け入れに向けて、短期間で完成・営業開始することが求められました。

全体の敷地面積が100万坪の広大なロケーションであり、スケジュール的にも全域を改修することは難しかったため、効果の高いエリアを検討し優先順位を付けた計画を提案しました。その上でシャトレーゼ様と密に連携しながら、改修範囲の決定から、コンセプト策定、デザイン・設計、施工まで一貫して、コミュニケーションを相互に深めていきました。また、施設全体のまとまりとリゾートを表現し、客室については2室を1室に改修するなど、フロアごとにシーンを分ける方針でリニューアルを行いました。限られた期間の中で顧客とのコミュニケーションを重ね、一体となって計画できたことで、顧客満足につながるクオリティの高いデザイン・施工品質を実現しました。

新規ホテルの取得を伴うホテル事業拡大のなかで、ブランドの世界観を統一していくにあたり、乃村工藝社さんは私たちの求める方向性を適確に咀嚼し、質の高いクリエイティブ空間創出につなげてくれました。当該案件の地域に支店があったのも心強かったです。