概要
富士の山頂を真西に仰ぐ、全42室の客室やパブリックエリアなどから富士山を一望できる、強羅花壇 富士(GORA KADAN FUJI)は、箱根の由緒ある旅館「強羅花壇」が初めて開いたもう一つの宿泊施設となります。
当社はレセプション棟のロビーラウンジ、ダイニング、バー、スパ、ショップなどの共用部のデザイン・設計、そして客室を含め全エリアのFFE(家具・什器・備品)のデザインを担当しました。
課題・要望
老舗の強羅花壇 箱根の遺伝子を継承しつつ、富士山という雄大で圧倒的な景観を有するこの地での特性と時代に見合う新しい機能とホスピタリティーを内部空間にも創造することがミッションでした。
国内外のさまざまなゲストが訪れるこの施設は長期滞在も含めた「おもてなし」が内部空間において必要でした。
解決策
ダイニングフロアはゲストをもてなす、さまざまな業態を共存させつつ、プライバシーを保つ空間構成が必要でした。フロアの大きな開口部から富士を仰げるロケーションに、ウェイテイングバー、鉄板焼きカウンター席、懐石テーブル席、個室を配置し、それぞれが見えながらも各エリアが落ち着くように地元材である竹をモダンに編んだ仕切りをデザインし、設置しています。これは空間を壁で仕切らない日本の伝統的な建築手法の進化系です。
日中の景観を生かしたこのエリアは夕刻には徐々に明かりを落として、夕日に染まる富士を見せ、日没後はまったく別の深い陰影のある私的な空間へと変貌します。
また、厨房側の奥には仕切られた割烹カウンター室、そして路地を抜けると専用の小さな庭を持つ「離れ」としての位置付けである鮨店(すし匠)を配置し、ゲストを飽きさせない空間づくりをしています。
加えて、あえて富士山と真逆の原生林を見ながら飲める落ち着いたシークレットバーを設えることで、滞在するゲストの体験に深みを与えることを意図しました。
さらに、下階の大浴場へつながる長い廊下の一部にはスパを配置しました。外構の水景を引用することで親和性をもたせた施術前のエリアは「富士の湧き水」というコンセプトの象徴として地元の岩をくり抜いた水盤を設置し、水の音、反射する光により自然に抱かれる深い解放感を演出しました。さらに個室での施術、そして水景の見えるプライベートバス、ヘッドスパなど、滞在するゲストをリラックスさせるメニューと空間を設えました。
強羅花壇 箱根には伝統的な和風建築に捕らわれない「見立てる粋な文化」があります。このプロジェクトにおいてもその思想を随所に継承しています。
プロジェクトメンバー
基本情報
- オープン
2025
- 所在地
静岡県
- クライアント
株式会社強羅花壇様
- ソリューション
デザイン・設計、FF&Eデザイン
リンク
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