空間創造によって
人々に「歓びと感動」を届ける

乃村工藝社

燃え尽きを防ぐ、プロジェクトでの「関係づくり」とは

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当社で主にワークプレイスの案件を担当している、北井です。
「とりあえず動かしておいて!」と言われたけれど、何をどう動かせばいいのかまでは誰も知らない。そんな“プロジェクトあるある”に、心当たりはありませんか?
こうした場面が続くと、「あれ、最近ずっと走っている気がする?」そんな日々の中で、心も体もすり減り、燃え尽きてしまいそうになることもあります。
そんな事態を避けたいあなたに、私たちが空間づくりの現場で培った「スムーズな仕事のための関係づくり」のヒントをお届けします。


「わかってもらえない」は、よくある出発点 

社内調整に悩む担当者の多くは、「自分の努力が評価されない」「話が通じない」と感じています。しかし、部署によって目指す成果や評価軸が異なる以上、意見が噛み合わないのは当然のこと。
重要なのは、その違いを“誤解”ではなく“前提”として受け止めることです。

乃村工藝社が携わる企業のオフィスや休憩スペースなどリニューアルの際の、コンセプトメイキングや設計の際でも、各関係者の意見が分かれることは珍しくありません。
そのたびに私たちは、立場の違いを整理し、対話のテーブルを整えます。
「調整」とは意見を一本化することではなく、異なる価値観を可視化し、共に前に進むための土台をつくること。理解されないことから始まるのが、実は多くの成功プロジェクトの原点なのです。 


うまく社内を巻き込める人が実践している3つのこと 

一方で、社内の理解を上手に得られる人たちには、共通する姿勢があります。
ここでは、そのポイントを大きく3つにまとめてみました。

 

1. 小さな共感を積み重ねる。

どんな場面でも、まず相手の言葉をそのまま受けとめてみる。
「そう感じるのはなぜだろう」と耳を傾けるだけで、関係の空気がやわらぐことがあります。
共感は、理解を広げる最初のきっかけになります。


2. “場”を使って伝える。

言葉で説明しようとするより、体験を共有するほうが伝わることがあります。
図面や資料の上では見えなかったものが、実際に触れたり見たりすることでつながっていく。
そうした“場”が、理解の速度を変える瞬間を何度も見てきました。


3. 成果よりも“変化の過程”を共有する。

「ここまで来た」「少し形が見えてきた」といった進捗を、仲間と確かめ合う。
その積み重ねが関係者の安心につながり、いつの間にかチームの空気を変えていったことも、幾度もありました。
完璧さよりも、歩みの途中を共有する姿勢が大切だと感じます。


「走り続ける」より、「立ち止まって整える」

プロジェクトを任された責任感の強い人ほど、「止まること」への罪悪感を抱きがちです。
けれども、走り続けて視野が狭くなってしまうと、関係者との温度差も生まれやすくなります。そんなときには、“立ち止まって整える時間”が必要です。

私たちのチームでも、進行中の案件で一度立ち止まり、
「この空間は誰のためにあるのか」「何を叶えるためのプロジェクトか」
を、改めて話し合う機会を設けます。
原点に立ち返る時間は、迷いを整理し、チームの心を再び一つにする。
これはどんな現場にも通じる、小さくて大きな“整える力”です。

理解されない苦しみは、誰もが通る道。
でも、対話や共感の積み重ねがあれば、社内は「敵」ではなく「共に動く仲間」に変わっていきます。
わかりあうために必要なのは、がむしゃらに動く力ではなく、関係性をデザインする視点。
私たちは、そんな担当者の“伴走者”として、組織の中に新しい風を生み出すお手伝いを続けています。
 

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