菊池環境工場クリーンの森合志における見学ルート 環境学習コーナーの企画・デザイン・設計・施工を手掛けたプロジェクトです。「一つのラインに導かれ、物語をめぐる。 ごみ処理見学ルート」一つのラインに導かれ、見学窓から見えるごみ処理設備の解説を読んだり、24時間ずっと活躍している設備を映像でのぞき見ながら、ごみを処理をしていく工程を、クイズに挑戦しながら学習していくことができます。壁と床の境界をなくし、説明グラフィック、展示コンテンツ、サイングラフィックが一本のラインで融合したすごろく的-情報空間をデザインしました。「二つの世界を比較して、考え、気づく。 環境学習コーナー」ごみを減らす世界(水色)、ごみを減らさない世界(無彩色)を目線レベルで2二分化した空間を作りました。地球→地域→日々のくらしと、さまざまなスケールで、二つの世界を比較しながら、一人の人間としてごみとどう向き合って生きていくのか、自ら考えることを促し、気づきを与える展示をデザインしました。
「イルミネーションアイランドお台場」は、臨海副都心エリアの商業施設や宿泊施設、交通機関などが一斉にイルミネーションを点灯するイベントとして、例年開催されてきました。2020年は個々の施設だけでなく施設間の公共エリアにも演出をおこなうという初の試みが企画され、プロポーザルの結果、当社の提案が採択されました。イルミネーション演出の企画デザイン、施工、イベント期間中の巡回警備に加え、SNSにおける波及やイベント来場者属性を分析する効果検証までワンパッケージで担当しました。
京都 清水の地に残された約90年の歴史を持つ旧清水小学校の校舎を活用し、ホテルへとコンバージョンさせたプロジェクトです。特徴的な意匠を継承しながら、現代にふさわしい快適性をあわせもつホテルへと生まれ変わりました。当社は建築デザイン監修、内装デザイン・設計、FF&Eデザイン・工事を担当しました。 清水小学校は、立地や外観上の装飾、内装デザインに唯一無二の特徴をもつ建築として評価された学校のうちのひとつです。ホテルのコンセプト「記憶を刻み、未来へつなぐ」のもと、歴史的な趣を持つ西洋建築とその内部空間に最大限の敬意を払い、保存継承しながら記憶を蘇られせるデザインとしました。また、新しい機能としての建築と内部空間を融合させ、懐かしさと新しさを表現しました。 【お客様の課題/ご要望】 歴史ある既存の小学校の建築を活かしつつホテルとして機能するよう設計する必要がありました。また京都の地域にも受け入れられるホテルのあり方について議論を重ねていく必要がありました。 【解決策】 建築、ランドスケープ、インテリア、FF&E、アートワーク、グラフィック、ユニフォームと細部に至るまでクリエイターとともに取り組み、全く新しい他にはない空間を創出しました。 かつて小学生が走り回っていた廊下や階段は残しつつ、子供たちが学んでいた教室の扉を開けると、コンテンポラリーな全くの別世界に入り込むことができます。 建築と内部空間の歴史を刻んだ価値ある既存のディテールを最大限に引き立てるため、マテリアルは主張せず素材を引き立たすものにこだわりました。半光沢に映り込む素材の反響が、より既存の建築意匠を引き立たせてくれます。そこにアートワークやグラフィック、ユニフォームなどのデザイントータルコーディネート、内装・FF&Eのデザインをバランスよく調和させ、ここでしか味わうことのできない「見立て」による空間構成を目指しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 萠抜 徹 【デザイン・設計、デザイン監修】 A.N.D.:小坂 竜、浦田 晶平、安田 紘基 / 西川 裕之 【FF&Eデザイン】 A.N.D.:佐野 香織
「東京ギフトパレット」は東京駅八重洲北口付近に開発された新たな専門店街で全33ブランドが出店しています。東京の玄関口である本施設の柱や天井などには、2020年3月に東海道新幹線から引退した700系新幹線の車体に使用していたアルミニウムを再生利用した建材を使用しました。「桜の花びら」や「のれん」をイメージしたターミナル駅にふさわしい装飾を施し、700系新幹線ならではの高品質と上質感を活かした人びとの想いをつなぐ付加価値の高いサステナブルな空間となっています。当社は、東京ステーション開発株式会社様によるプロジェクトに参画、建材化の開発段階から携わり、環境エリア内装工事における制作・施工プロデュースおよびプロジェクトマネジメントを担当しました。混合物を含めない再生アルミニウムとして、商業空間の装飾に使用することは1964年の新幹線運用開始から初めての取り組みで、本プロジェクトは、一般社団法人日本アルミニウム協会の開発賞を受賞しています。
「居心地のよい森をつくる技術」 パナソニックセンター大阪Re-Lifeサロンは人々がくつろいでいただけるように、Well Being になれるようにそんな願いを込めて、パナソニックの技術で心地よい森をかたちにした空間です。音響、映像、素材加工、気流制御など様々な技術と自然素材を掛け合わせ自然界における天地を巡る循環を表現し、五感に響く心地よさへと誘います。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 施設テーマである「もっと、くらしを、豊かに」のメッセージをパナソニックの技術を使って、いかに具現化していくかが当社の役割でした。 【解決策】 くらしを豊かにする癒しの要素を取り込み、「森」というデザインコンセプトを軸に空間全体を構成しました。自然要素で構成された空間の中にパナソニックの技術を取り入れ、実際に心地よさを体感できる空間になっています。デザインと技術を掛け合わせ、空間を具現化することで施設全体のメッセージを伝えられる場をつくりました。 【お客様の声】 パナソニックの空間ソリューションの技術をデザインされた森の中に物理的に組み込み、より多くのお客様に自然に体感いただける空間になっております。 現在も多くのお客様が自然と集えるサロンエリアになっており、パナソニックセンター大阪の入口の顔として、機能していると実感しております。企画段階より、乃村工藝社の営業・デザイナー・施工部隊がともに考えていただき、このスペースを具現化するサポートを多くしていただいたと感謝しています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】森 祐介、熊谷 秀信 【企画】大樋 真彦 【デザイン・設計】橋本 麻子、森 浩昭 【制作・施工】小川 正翁 ~関連リンク~ 【関連実績】 ・パナソニックセンター東京 ROOM S ・パナソニックミュージアム 松下幸之助歴史館 ・パナソニックセンター大阪「Re Life Story 無邪気に遊び、無にひたれる自然とつながる家」 ・Wonder Life-BOX 2020(パナソニックセンター東京内) ・パナソニックセンター大阪
乃村工藝社は、2021年3月に本社ビル(東京・お台場)に隣接する台場ガーデンシティビル内に、ニューノーマル時代に対応した新オフィスをオープンしました。乃村工藝社グループの多様な働き方や価値観を活かしながら、社員がコミュニケーションを活性化しよりよいクリエイティビティを発揮していくことを掲げています。乃村工藝社グループは、社員がより一層の連携と相乗効果を発揮する環境を創ることを目的に、グループ会社拠点集約プロジェクトを2019年に始動しました。コロナ禍により生じる働き方の変化や社会課題と向き合い、「未来の働き方」を創るために「健康」「実験」「ブランド」の3つのキーワードを掲げ、ニューノーマル時代のリアルなオフィス空間の在り方を模索しました。・ニューノーマル時代のオフィスの機能は「仕事場」から、社内外の多様な人財が集まりリアルならではの偶発的な出逢いや意見を活発にかわしあう「コミュニケーションを誘発させるイノベーティブな空間」にさらに変わっていくと当社は考えました。そのため、コミュニケーションスペース「RESET SPACE_2(リセットスペース2)」は“Unique Park”をコンセプトとし、多様で個性的な働き方に合わせて社員が誰でも使える公園のような場所を計画。使用木材100%フェアウッドを実現しています。・CONFERIUM(カンファリウム)は新しい会議室エリアの提案であり、個性的な会議を敢えて積極的に見せる「働き方の行動展示」を試みています。共用通路を暗くすることで会議室内を展示として引き立たせる等、展示空間で使うノウハウをオフィス空間に応用しました。・クリエイティブの執務エリアではグループアドレスを採用しました。またクリエイティブフロアは、空間デザインを行う際に大きな強みとなるスケール感や素材感など「デザインの実感」を意識しながらデザインワークをおこなうことができます。目的を鮮明にすることによりローコストで洗練された空間となりました。本プロジェクトは企画・設計・施工・運営まで乃村工藝社グループで実施しています。
静岡の木内建設様が創業100周年事業として新社屋を建設。その一角に、リクルーティングやクライアントとのコミュニケーションを目的とし、自社の100年史を展示・紹介するギャラリーをつくりたい、というご依頼を受けて計画しました。 創業から今日までの100年にわたる歴史年表や、建設技術への挑戦の軌跡をショーケース化して見せることにより、歩んできた歴史への理解を深めていただくと共に、木内建設様が次の100年を紡いでいくためのコミュニケーションツールとして有効活用できる空間づくりを意識しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 ・木内建設様の特徴をよく表し、かつ、品格のある設えとすることをご要望されました。 ・リクルーティングやクライアントが理解しやすい情報の見せ方とし、また、協力社の方々にとっても、過去に携わったプロジェクトを思い出して木内建設の社員のみなさまとの会話が生まれるような内容であってほしいとのご依頼を受けました。 ・展示に関しては更新性の担保を求められました。 【解決策】 自社工場を有し、コンクリート事業へ積極的に取り組むことで発展を遂げてきた企業の特性を表現するため、コンクリートを空間表現の核としました。成長を下支えしたコンクリートが展示什器にもなっていることで、歴史の重みを感じることができ、インパクトのある見え掛かりを生んでいます。 壁面は、創業から戦後復興、好不況の波を乗り越えながら常に時代のニーズに応え、成長してきた企業の変遷を見せるグラフィックシート貼りの年表となっています。 中央のショーケースでは、100年の歩みの中でマイルストーンとなってきた技術への挑戦の瞬間を切り取り、ジオラマ模型として見せています。完成した建築の姿を並べるのではなく、建設シーンの模型とすることで、図解として分かりやすくしました。また、建設作業に携わった人々も模型として精巧に表現することにより、現場の音や、木内建設と協力社の人たちの息づかいや声までもが聞こえてくるような臨場感のある展示とし、コミュニケーションのきっかけが生まれやすい内容としました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業】 熊谷 健 【デザイン・設計】 北村 喜裕 【制作・施工】 前田 和生
ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアムはヤマトグループが創業100周年を迎えたことを記念し設立された施設です。ヤマトグループ100年の歴史と未来の取り組みを発信するこの歴史館は、集配センターを核に、歴史館、物流の未来を探る研究所、人材育成をおこなう研修所、障害者の社会的自立を支援するカフェなど複合的な機能を集約し、グループの次世代の拠点として建設されたヤマト港南ビル内に開設されました。輸送トラックが走行する建物外周のらせん状の車路の上下に生み出されたもう一つのらせん状の展示空間を、ヤマトグループの歩んだ「道」と重ね合わせ、来館者が下りながら100年の歴史と世の中の移り変わりを辿る、物流企業ならではの空間構造を持つミュージアムです。創業から現在までを4つの時代で構成し、歴史の舞台となった街並みや当時の営業所、社会や生活者の様子など時代の変化を感じながら、「視覚展示化された」サービス開発の苦心やそこに込められた経営者や社員の思いに触れることで、ヤマトグループ100年の成長を追体験していく、空間と体験が融合した展示をめざしました。
陸上生活が本来の姿である人間にとって、長期間海上で過ごすことは心身にストレスをともないます。 このバランスを整えるため、水平方向に漂う海面の「水平性」に対して垂直方向に育成する植物の「垂直性」、波や魚の「曲線」に対しては建築物や窓の「直線」、そして船や気泡の「浮遊感」に対する樹木や岩石の「重量感」など、『海的』要素に相反する『陸的』要素を積極的に取り入れるデザインとしました。 外装は屋号を分解・再構築し、行燈や組木のような和の模様を描いています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 藤目 良、須田 慶太 【デザイン・基本計画】 no.10:青野 恵太、鈴木 祥平 【基本設計・実施設計・設計監理】 no.10:鈴木 祥平
~電車を待つだけじゃない、だれもが心地よく過ごせるコミュニティスペースとしての駅舎~ コミュニティを育む場づくりをコンセプトに、構想段階から地域住民とのワークショップ、アンケート調査を実施。ユーザーニーズを顕在化し設計に反映しています。 駅舎で過ごす時間に、書籍を通じてさまざまな文化に触れる機会を創出するため、本や絵本が閲覧できるコーナーも設置しました。 駅舎利用を通じて地域資源の魅力を伝えるために、地元特産「飫肥(おび)杉」を空間の各所に積極的に採用し利用者の体感を通じて飫肥杉の魅力に触れる空間づくりを企画プロデュースしました。 【お客様の課題/ご要望】 改装前は居場所がなく電車乗降のみの場であった日南駅舎を地域コミュニティを育み、「地域の魅力」を感じる場としたい、というご要望をいただきました。 【解決策】 駅舎利用を通じて地域資源の魅力を伝えるために、地元の設計事務所、株式会社良品計画と連携し、地元特産「飫肥杉」を空間の各所に積極的に採用し、利用者の体感を通じて飫肥杉の魅力に触れる機会創出に向けて、駅舎後方に広がる樹木林との調和を図りながら、駅舎ファサード・窓枠に木材を採用。併せて、遠方からも駅の存在が認識できるサイン計画を実践し、木材を基調に周辺環境と駅舎との調和・融合する空間づくりのプロデュースをおこないました。 【お客様の声】 JR利用者以外の方も駅舎を訪れるようになり、地域の人が集える魅力的な空間として改修されました。 今後も駅舎を活用したイベントを実施するなど、地域コミュニティの場として活用していきたいと思います。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業】 井部 玲子 【企画プロデュース・ワークショップデザイン・デザイン監修】 松本 麻里 ~関連リンク~ 【ニュースリリース】 ・乃村工藝社、官民連携による宮崎県日南市の地域活性化プロデュース第1弾 古民家再生施設がオープン ・宮崎県日南市と乃村工藝社が「地域活性化に関する包括的連携協定」を締結 ・宮崎県日南市と乃村工藝社が 「地域おこし企業人交流プログラム」に調印 ・乃村工藝社がクリエイティブ・パートナーとして取り組む、地域共創のまちづくり 【メディア掲載情報】 ・2019.07.05 「建設通信新聞」 ・2020.04.01 「日南テレビ」 ・2020.04.07 「宮崎日日新聞」 【関連実績】 ・Plus D 日南支社 ・季楽 飫肥 合屋邸 ・DENKEN PJM 撮影:パークデザイン株式会社
世界各国から3万人の関係者やプレスが来阪したG20に併設された広報展示スペース。 海に浮かぶ未来の箱庭をモチーフにした浮遊感のある最先端技術展示エリア、屋台をイメージした食べ歩きのライブキッチン、復興からオリンピックまでの希望を表現した白く輝く文化エリア。 3つの異なるエリアをシームレスにつなぎ融合させ、日本の今をリラックスして楽しむプレゼンテーションの新しい体験スタイルをデザインしました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 環境保全と成長の好循環を実現し、人にとっても地球にとっても豊かな、新しい時代を創造する、日本の革新的な技術とアイデアを表現してほしいとご要望をいただきました。 【解決策】 G20大阪サミットでは、「3R」+「Renewable 持続可能な資源」の考えに基づいたごみ削減の取組みを積極的におこなったほか、広報展示では海洋プラスチックごみ問題における最先端技術の展示と空間デザインを実現しました。 プラスチック資源循環に対する日本の技術や取組みを、「減らす」「替える」「繰り返し使う」「再生する」「回収する」「調べる」という段階に分けて展示構成。2050年には魚よりプラスチックごみの量が多い海になると懸念されているため、床面に美しい海を表現し、こうした海の姿を守っていく日本の姿勢を訴求しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 早水 祐二、小川 泰央、石山 滋之 【デザイン・設計】花岡 豊、小林 敬之 【制作・施工】 木村 祐、三浦 洋一 、??橋 有佳里 、植野 成規 、田畑 友香、東原 由季
ブランド「SHISEIDO」初のグローバルフラッグシップストア。'Japanese Digital Garden'をコンセプトに、五感に働きかけるヒューマンタッチとテクノロジーの融合によって、ブランドテーマ、'ALIVE with Beauty'の世界を体感できます。3層の空間はそれぞれ「1F:美と遊ぶ」「2F:美をつくる」「B1F:美が目覚める」というテーマで構成されています。1Fは、ALIVEを象徴する水のアートワークを中心に、非接触で体験から購入までできるテスターが散りばめられており、自由に楽しみながら自分らしい美しさを発見することができます。2Fは、自然素材を中心とした落ち着いた空間で、プロフェッショナルの手でひとりひとりの美しさを引き出します。B1Fは、神秘的で静謐な空間の中、メディテーション体験ができ、新たな美しさをチャージすることができます。このように、美にまつわるあらゆる体験が、それぞれのユーザーのニーズに合わせて提供されています。
[水と生命の物語を巡る] -水景とともに移り変わる/表現を愉しむオトナの水族館- 四方を海に囲まれ、多くの清流と無数のため池を抱えた四国の多様な水景、「四国水景」をテーマとした水族館です。目の前には、日本が世界に誇る美しい多島海、瀬戸内海が広がります。その美しい海に溶け込むようなプールに暮らすイルカたちを眺める豊かな時間。館内は“音・光・香り”と“時の流れ”を用いた環境演出が施され、「表現の変化を愉しむ」ことができます。 生きものと人が織りなす歴史と文化に触れ合い、来館者の五感を目覚めさせる、そんな水族館を目指しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 水族館を生物展示だけではない統合的な顧客満足の場にするための環境演出をおこなってほしいという課題がありました。 また四国水族館は、四国の玄関口です。そのような施設にふさわしい環境演出が必要でした。 【解決策】 来館者が「表現を愉しめる」環境演出をご提案しました。展示演出コンセプトを「水と生命の物語を巡る。」とし、新しい四国らしさをプロモーションするさまざまなコンテンツを作り出しました。 ・ウェルカムブース 海の資源と向き合い続けた日本海水様が、四国水族館で四国の海の魅力をお伝えするウェルカムブースです。 四国水族館の目指すカタチと日本海水様の企業理念、それぞれを掛け合わせて導きだされるカタチを表現した設計をおこないました。 企業製品である人工海水を用いた水槽演出やソルトアートをイメージした映像演出によりブースを構成しています。 【お客様の声】 ・ウェルカムブース 水族館の展示であると同時に当社のコーポレートブランディングを担う空間の演出をお願いしましたが、当社のメイン商材である塩と生物が調和した、格調高いブースとなりました。来場者の評価も高く、企業イメージ向上に大きく寄与していると感じています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 藤井 達也、髙井 照子 【デザイン・設計】 曽根 馨、稲野辺 翔、石田 雄一郎、高 祥姫 【制作・施工】 末崎 武 / ノムラテクノ株式会社:長尾 成生 / 株式会社ノムラプロダクツ:山崎 佳行
琵琶湖博物館は、地域の人びととともに「湖と人間」のよりよい共存関係を築いていくことを使命として、1996年に開館し、2015年から3期6年の歳月をかけて、リニューアル工事をおこないました。 第3期にあたる今回はA展示室とB展示室のリニューアルとなり、A展示室は「湖の400万年と私たち~変わり続ける琵琶湖~」と題し、400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介します。各コーナーでは、開館以来収集してきた多数の化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマをとおして、大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のものがたりと琵琶湖フィールドの魅力を伝えます。 B展示室は「湖の2万年と私たち~自然と暮らしの歴史~」とし、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、人は自然とどのように向き合ってきたのかを紹介します。人からみた自然のシンボルである「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の私たちの暮らし(C展示室)にどのようにつながっているのかを伝えます。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 リニューアルの課題として、旧展示に最新技術を盛り込み、よりグレードアップした展示への進化をおこないたい、また誰もが使いやすく、楽しめる博物館にするために、ユニバーサルデザインに配慮して館内を整備し、開かれた博物館づくりを実現したいとのご要望でした。 【解決策】 新技術を用いて、ツダンスキーゾウの骨格化石と3Dスキャナーで生体を復元した「半身半骨」の標本や、ARアプリで帆を立てて走る丸子船を再現するなど、既存展示をよりバージョンアップさせることで、最新の研究成果を分かりやすく体感できるようにしました。 また、設計時から市民や有識者を招いた展示評価を開催し、スロープの設置、触れて認識できる展示のほか、ストレッチャー利用者に展示が見えやすいように鏡を設置し、鏡文字で説明文を入れるなど、ユニバーサルデザインに配慮して館内を整備しました。 【お客様の声】 第1期から第3期まで展示デザインの統一が図れ、最新技術を盛り込んだ展示となりました。触れる展示、におい展示といった体感型展示の導入により誰もが楽しめる展示となりました。また、ユニバーサルデザインに配慮した整備により、誰もが利用しやすく楽しんでもらえる博物館となりました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】 山瀬 浩子、三輪 晴也 【ディレクション】 湯浅 忠、水野 考基 【デザイン・設計】 湯浅 忠、水野 考基、香川 玲子 【サイン・グラフィックデザイン】 湯浅 忠、水野 考基、東原 由季 【制作・施工】 一万田 隼人、井上 禎人、東原 由季 /ノムラテクノ株式会社:大石 優
「蕉雨館」は1892年東京市本郷区西片町に建てられた旧福山藩前藩主阿部伯爵邸の一部を、1971年グリーンスタンプ株式会社創業者、春日節雄(ときお)様が軽井沢に移転復元し、グリーンスタンプ軽井沢寮の記念館として使われてきました。 2020年グリーンスタンプ株式会社とケネディクス株式会社両社が利用するリトリート施設として、新しくなったアネックスと同時に「蕉雨館」のリノベーションをおこないました。 耐震改修を含む蕉雨館改修設計および設計監理、ならびに施設全体のFF&E設置工事を当社で担当しました。 【社会課題/お客様の課題/ご要望】 当初の移築からさまざまな増築改築がおこなわれ、別棟とのつながりが廊下のみの点でしかなされていなく、また構造的に負担を受け沈下が見られました。 施設全体の老朽化、蕉雨館については軽井沢の気候上、冬季の利用難しく、またもともとは畳の仕様でしたが日本人の生活様式の変化から、その利用の頻度が低下していたものの、当時の面影はできるだけ残し改修をしたいと考えられていました。 【解決策】 蕉雨館の調査により、できるだけ移築当時のシンプルな形態へ戻し、耐震診断をおこない建築基準法同等の地震力に耐えうる構造補強をしました。中庭を接してアネックスと向かい合い、施設全体としての一体感を与えました。 できる限り当時の意匠を尊重しつつ見えない部分の断熱・空調設備の設置で厳寒期以外の冬季も含めた利用期間の長期化を目指しました。床暖房を設置しフローリングへ、耐震上追加した壁はもとからある壁・建具・当時のイメージの表現をおこない、空間の上半分は当時の意匠をできる限り残しました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業】 辰巳 果由 【調査・デザイン・設計・設計監理】 N.A.U.1:小糸 紀夫 【制作・施工】 藤高 幹也
お問い合わせ/お見積もり依頼/資料請求は下記よりお気軽にご連絡ください。お問い合わせの多いご質問や、よくいただくご質問は別途「よくあるご質問」ページに掲載しておりますので、ご活用ください。
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