
乃村工藝社 SCENESについて
1892年の創業以来、乃村工藝社は空間創造のプロフェッショナルとして、さまざまな空間を手掛けてきまし た。創業当初は、大衆娯楽として人気のあった菊人形の段返しで注目され、以後、事業は博覧会の展示づくりや、百貨店の催事・装飾などに拡大。現在では店舗やホテル、オフィス、美術館、図書館、アミューズメント施設など、社会に必要とされるあらゆる空間をつくっています。
この130余年、私たちが変わらずに続けてきたのは、空間を利用する人々に「歓びと感動」をお届けすること。 そのために、お客さまの課題と真摯に向き合うことでした。それが、いまも乃村工藝社のDNAになっています。
一方で、現在、社会は猛烈なスピードで変化しています。人々の価値観の多様化によって、これまでとは違う形での「歓びと感動」が求められるようになり、デジタル化は人々の生活や仕事だけでなく、社会の構造そのものを大きく変えつつあります。
私たち乃村工藝社は、経営理念に「豊かな人間環境づくり」を掲げています。変化の速い現代社会にあって、これを実現するためには、既存の課題に応えていくだけでは十分ではありません。自ら未来を創造し、新た な価値を提案していく必要があると考えています。
そもそも私たちが日々、取り組んでいる空間づくりの「空間」とは何でしょうか。定義や受け止め方はさまざま ですが、少なくとも私たちが「空間」というとき、それは単に壁や床といった、目に見える入れものだけを意味し ません。そこで過ごす人々の体感や喜怒哀楽、交わされる会話、育まれる関係性、そこに流れる時間。それら 全部を含めて、私たちは「空間」と呼んでいます。
誰もいない「空」の「間」を目の前にして、私たちがワクワクするのは、そこで人々がどんな時間を過ごし、どんな体験をするのだろうか──そこに描かれるであろう「Scenes:シーン」に、無限の想いを馳せることができ るから。多様な人々が賑わいを生み出す街や施設に魅力を感じるのは、そこで生きる人々が、二つとない「情 景」を生み出すと思うからです。すなわち空間とは、常に「人」とともにあるもの、「人」を考えることから生まれるものだと、私たちは信じています。
この空間への想いを、空間にかかわる皆さまと共有し、空間の新たな可能性を探求する。その補助線を引 く考察の場として本誌を発刊いたします。
私たち乃村工藝社は、皆さまとともに、空間のあり方を探し続けていきます。
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