概要
JR関内駅前の「BASEGATE横浜関内」内に、旧横浜市庁舎行政棟をレガシーホテルとして活用した「OMO7横浜 by 星野リゾート」が開業しました。「ハマイズム」を施設コンセプトとする当ホテル1階OMOベースに設けられた、横浜の文化と歴史を紹介する展示「ハマイズムコレクション」において、横浜市都市整備局様・横浜市ふるさと歴史財団様ご協力のもと、当社は企画・基本構想、デザイン・設計、制作、施工を担当しました。
横浜に息づく、本物を愛し古いものを大切にする精神「ハマイズム」。本プロジェクトでは多彩な横浜文化から建築の深い記憶へと至る体験のグラデーションとしてデザインしました。
展示の入り口には、ナポリタンやアイスクリンの遊び心あふれる模型に加え、鉄道、ガス灯、ハマトラ(横浜トラディショナル)といった横浜発祥の文化を象徴的に配置しました。キャッチーな仕掛けで好奇心を刺激し、視線をその奥へと誘います。
さらに「Not Scrap & Build」(※)を体現する野毛都橋商店街などの展示を経て、物語は名建築家・村野藤吾氏へのリスペクトを込めた世界へと展開します。旧横浜市庁舎から受け継いだ泰山タイルや真鍮のドア取手を、生きたピースとして再編しました。
什器設計においては、照明計画を徹底し、建築のトーンに馴染ませながら各展示物が最も美しく浮かび上がるよう緻密に設計しています。
※Not Scrap & Build:古い建物を壊して新しく建て替える「Scrap & Build(スクラップ・アンド・ビルド)」ではなく、既存の建築を活かしながら保存、活用するという考え方
課題・要望
星野リゾート様の施設コンセプトである「気分上々、ハマイズム」を、単なる情報の展示ではなく、ホテルの宿泊体験の一部として昇華させたいというご要望がありました。特に、歴史に触れる機会の少ない若い世代のゲストでも、自然に街のアイデンティティに興味を持てるような、親しみやすくかつ奥深い展示空間の実現が求められました。
また、歴史的建築物である旧市庁舎の記憶を、単に保存するだけでなく、いかに現代の都市生活や観光資源として再価値化できるかが重要でした。壊して新しくするのではない、横浜らしい持続可能な文化継承のあり方を提示することが、デザインに課せられたミッションでした。
解決策
建築の重厚な歴史と、現代のゲストの感性をつなぐため、体験の解像度を段階的に設計しました。
○フックの創出: ナポリタンやアイスクリン、ハマトラといった誰もが楽しめる「横浜発祥文化」をポップな模型で表現し、心理的ハードルを下げる。
○精神性の提示: 野毛都橋商店街などの事例を通じ、街に根付く「Not Scrap & Build」の精神を可視化する。
○レガシーの定着: 最後に、村野藤吾氏の意匠(タイルや取手)という本物の手触りを体感する。
このような「楽しさから深い感動へ」とつなげる体験のグラデーションによって、歴史的な価値を自分事として捉えられる、新しいエキシビジョン・デザインをかたちにしました。
プロジェクトメンバー
基本情報
- オープン
2026
- 所在地
神奈川県
- クライアント
星野リゾート様
- ソリューション
調査、企画・基本構想、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、設計監理、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工
リンク
What’s New新着実績から探す
お問い合わせ/お見積もり依頼/資料請求は下記よりお気軽にご連絡ください。
お問い合わせの多いご質問や、よくいただくご質問は別途「よくあるご質問」ページに掲載しておりますので、
ご活用ください。





