大阪~九州を結ぶフェリー“さんふらわあ”が停泊する大阪南港ATCに開業した「商船三井ミュージアム ふねしる」は、多くの方に“人々の毎日を支える船の世界に出会ってほしい”という想いから、創業140年以上の歴史を持ち、海運業界をリードする同社がはじめて手掛けるミュージアムとして誕生した施設です。私たちの生活を支える船を「見て」「触れて」「遊んで」体験できるミュージアムをコンセプトに「海運が人々の毎日を支えている」「船も日々進化している」ことを子どもから大人まで広く楽しみながら知ってもらうことができる施設を目指しました。船と海のスケール感を体感できる大パノラマシアターや、船・海運に携わる仕事を楽しく学ぶ体験展示など、子どもたちが親しみやすくワクワクするような空間・体験づくりを行いました。また“海を渡って運ばれた食べ物”が集まる港をイメージして、オリジナルカレーが楽しめるカフェや船・海運のミュージアムならではのオリジナルグッズを展開するショップも併設しました。
大阪芸術大学動物ジオラマ館「芸大Zoo」は、動物のデッサンや生き物のキャラクターの構想など、全学科の学生が芸術表現の教材として活用できる、大学施設としては世界で初めての動物ジオラマ館です。滋賀サファリ博物館より寄贈された剥製を用いて、それぞれの動物を生息環境として展示するにあたり、3つのジオラマエリア「アフリカの草原」、「アフリカの森林」、「岩場のある草原」を設えたほか、頭部剥製や格闘するワピチ、ヘラジカなどを種や地域ごとに展示するエリアを設けました。当社は剥製調査と修復、環境省への申請を含め、設計から施工までトータルに担当しました。
京都府木津川市に開館した「ジュノパーク」は、積水ハウス様の体験型研究施設「納得工房」を子どもたちの感性を育む「住育エデュテイメント施設」としてリニューアルしたプロジェクトです。全4フロアの構成で、1階は地域の人々が気軽に利用できるカフェ・ライブラリー、2~4階は有料の体験エリアとなっています。当社は、積水ハウス様が考える「暮らしの中で育まれる感性」をもとにした「住」にまつわる6つのテーマに紐づく、約45分間のゲーム形式のグループワークショップ「体験アクティビティ」と、実際に触れたり考えたりしながら楽しめる展示「体験ギャラリー」の企画・開発、運営計画業務としてスタッフの進行台本・施設運営マニュアルの制作、施設全体の内装・屋外サインの設計施工を担当しました。
いつの時代も女性を応援してきた、カルティエ様が出展する大阪・関西万博のウーマンズパビリオンは、「ともに生き、ともに輝く未来へ」をコンセプトに⼥性たちの体験や視点を通して、公平で持続可能な未来を志すことを呼びかけます。アーティスティックで圧倒的な世界観を作り出す空間デザインと、オーディオガイドを用いたイマーシブな展示体験で、社会における女性の貢献にスポットを当て、「変革の力」をひもとく旅へと来場者を誘います。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の大阪ヘルスケアパビリオン内にある、iPS細胞から作製された心筋シートの実物を間近で見られる空間です。iPS細胞の発見から、研究開発が世界で進み科学技術が発展していくさまを、iPS細胞という種から大樹へ育つ「樹」をモチーフにシンボル造形を設置しました。「樹」の中に、展示中の心筋シートの拍動に合わせて動く巨大・心臓模型を配置し、アトリウム内に大きく響く心臓音、映像演出で再生医療の発展で健康にすごせる未来を表現しています。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「未来の都市」パビリオンは博覧会協会と協賛12者による共同出展事業です。商船三井 展示プレイスは「WIND VISION」をコンセプトに、商船三井様が開発を進める、水素製造船「ウインドハンター」の大型装置模型と、大型スクリーンで構成した展示となっています。ウインドハンターが捉える無尽蔵の自然エネルギーである「風」と、船が生み出すムーブメントとしての「風」を来場者に感じていただけるようにインタラクティブな体験型の演出を行いました。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において地球環境産業技術研究機構(RITE)様が出展する実証プラント「RITE 未来の森」において、当社は企画、デザイン、建築、展示設計および監理から運営サポートまで総合プロデュースを行いました。本施設は、大気から二酸化炭素を直接回収するDAC(Direct Air Capture)※1と 、それを地中へと貯留するCCS( Carbon dioxide Capture and Storage )※2の双方を掛け合わせることで、今後期待されている未来の技術の実証実験に取り組んでいます。そして、人が排出した二酸化炭素を人の力で回収するという、新しい森を未来につくることを目指したプロジェクトです。ガイダンス棟では建築も新しい技術への実証実験として取り組み、未来の森というコンセプトから未来の木造技術「CLT※3折版構造ハングアップ工法」を世界で初めて実現させました。ハングアップ工法とは、丁番金物によりお互いに緊結した三角形 CLT パネルを水平面に敷き詰め、特定箇所をクレーンで吊り上げることで自重により折り紙のように変形し、折版構造を形成させるコンセプチュアルな工法です。今回はこの工法を用いることで、表情のある構造体で大空間をつくり上げ、デザイン性・機能性・施工性を併せ持ったCLT構造の普及促進につなげるための建築実証プロジェクトとしての側面もありました。これにより、身の引き締まるような神聖な空気感を発する建築空間が出現し、そして国産杉によるCLT折版構造そのものが展示映像や演奏などの音を響かせるコンサートホールのような音響環境を実現した類稀な建築となっています。会期終了後には、サスティナビリティ建築として活用すべく、京都府木津川市にあるRITE本部への移設の計画があります。万博の出展、そしてその後の活用を通し、二酸化炭素排出抑制、廃棄物を最小限とするリユース、CLT構造の普及促進などさまざまな社会課題に取り組みました。※1 大気からCO₂を取り除くことで、大気中のCO₂濃度を下げる技術※2 排出されたCO₂を集めて地中に貯留する技術※3 ひき板を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「未来の都市」パビリオンに出展された川崎重工様の展示プレイスです。展示コンセプトは「移動本能研究所」です。川崎重工グループが描く2050年のモビリティ社会を、実物大のモビリティを用いた体験型展示で表現しています。来場者の「見る」「触れる」「体験する」といった体験を通じて、移動の未来に大きな希望や期待を感じさせる空間を提供しています。未来感と大型LEDによる没入感を両立させた空間演出と、実物大モビリティによる展示・体験を融合させることで、移動の未来を「自分ごと」として体感できる構成としています。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)シグネチャーパビリオン「EARTH MART」は小山薫堂氏がプロデュースしたパビリオンです。「食を通して、いのちを考える」をテーマに、日本人が育んできた食文化の可能性とテクノロジーによる食の進化を共有し、未来へと導く「新しい食べ方」を共に考える場となっています。普段は「食」が並ぶスーパーマーケットに「いのち」を陳列し、その背景を体験することで気づきを得る設計としました。日常的な風景の中に見つける価値は、日々のさまざまな場面での選択を考えるきっかけになります。また、「野菜の花」や「卵殻を利活用した再生たまご」など生きた素材を使って空間を構成しながら、食に関わるさまざまな方(農家・寿司職人・バイオテクノロジー研究者)と共にコンテンツ自体を構築し、空間に物語が広がっていくような「統合されたひとつの世界観」をつくることでメッセージの伝達を実現しました。切り取られた「いのちの断片」を通じて、さまざまな当たり前をリセットすることで、いのちにとって本当に大切なものに気づき、感謝や優しさが生まれ、ほのかな幸せにつながる。食事の時間を昨日よりも少しだけ大切にしたくなる…そのような後味を残せればという小山プロデューサーの想いを具現化しました。
大阪・関西万博開催地の、大阪府・大阪市が産学官民一体となって出展する「大阪ヘルスケアパビリオンNest for Reborn」。当社は展示JVの代表企業として、基本計画、基本設計、実施設計、施工までを担いました。「未来の医療やヘルスケアが浸透した生活を体験でき、なおかつ未来社会の実験としてレガシーにつながる展示」という基本構想を、ミライの「ヘルスケア」「都市」「食・文化」「エンターテインメント」で表現しました。主なプログラムである「リボーン体験ルート」では、「カラダ測定ポッド」で健康データを測定することで、25年後のじぶんに出会います。その25年後のじぶんと一緒に、大阪を中心とした約20の出展企業が思い描くミライのヘルスケアや都市生活などを体験することで、ミライのじぶんが生まれ変わる、という体験ができます。「いのち輝く未来社会」に、リボーン= “「人」は生まれ変われる” “新たな一歩を踏み出す” きっかけになれば…と、想いを込めた展示です。【業務の特徴】「いのち輝く未来社会」に、リボーン= “「人」は生まれ変われる” “新たな一歩を踏み出す” きっかけになれば…総合プロデューサー、アドバイザー、出展企業、その他多くの関係者の想いを一つにまとめ、実現できました。
京都市下京区の梅小路公園内に位置し、子どもから大人まで幅広い層が訪れる京都水族館における交流エリアに誕生した「ミテッテ」の改修を行いました。館についての展示、ワークショップの開催、休憩などの幅広い機能を備えた新エリアとして、生き物についてだけでなく、生き物へのスタッフの思い、スタッフや館の活動を知ることで、京都水族館をより好きになれる場所となるよう、空間を構成しています。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催される2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のホスト国として、「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに、展示と建築がシームレスにつながることで、来館者に「循環」の意義を感じていただくパビリオンです。円環状の構造体によって、いのちのリレーを体現する日本館は、ホスト国のパビリオンとして唯一無二の存在感を示しています。周囲をぐるりと歩くうちに自然と日本館内に吸い込まれていく動線に加え、最大の特徴は、円を描くように立ち並ぶ無数の「木の板」です。その隙間からは内部を垣間見ることができ、中と外、展示と建築の連続によって、日本館のテーマにもある「あいだ」を来場者が意識するきっかけをもたらします。また、本パビリオンの特徴として「ごみを食べる日本館」というコンセプトがあります。万博会場内で出たごみが、微生物のはたらきによって分解され、エネルギーや水に変換されます。その過程をインスタレーション*で追体験しながら、生み出されたエネルギーや水が日本館を動かすさまを体感する「生きたパビリオン」となっています。そして、3つのゾーンで構成される館内を一周しながら、日本の美意識である「循環」の意義を感じることで、来館者自身も、その永く壮大な物語の一部であることを実感できます。加えて、主にCLT(直交集成板)で構成される「木の板」と、構造には鋼材を使用することで、CLTをできるだけシンプルで象徴的な方法で使用しています。日本館で使用されているCLTは、万博終了後に日本各地の企業や自治体などに再利用いただく予定となっており、解体や転用がしやすいよう工夫されています。日本館のテーマである「いのちと、いのちの、あいだに」の根底にある「循環」の価値を知ることで、私たちのすぐ身近にある循環を見つめ直し、これからの社会のあり方や、持続可能な未来へのヒントの探求につながることを目指しています。当社はこの日本館において、展示デザイン(基本設計、実施設計)、施工、運営を担当しております。*展示空間全体を作品として体験する現代の芸術形式。観客はその空間を歩き回り、視覚や音などを通じて作品を楽しみます。
カタールの人、土地、海が持つ豊かな物語を、リアルな素材を駆使して表現した、大阪・関西万博のパビリオンです。砂漠の風景を繊細なグラデーションで再現する本物の砂や、床・壁・天井を覆い尽くす深海のようなアルミ素材、そして文化的な豊かさを象徴する精巧な刺繍の巨大カーテンで空間を構成しています。訪れる人の感性にダイレクトに訴えかける素材の中にカタールの伝統工芸や風景が幻想的に浮かび上がる、体感型展示空間を設計しました。
"うめきた2期エリア"の玄関口に位置する、「みどり」や「出会い・交流の場」をテーマにした複合商業施設「うめきたグリーンプレイス」。緑豊かな広場やにぎわい・憩いの空間を創出し、訪れる人々が回遊しながら楽しめる施設として、レストラン&カフェを中心に20店舗が揃い、周辺のオフィスワーカーから公園や買い物に訪れた人など、さまざまな目的でJR大阪駅周辺を行き交う人々のニーズに寄り添った施設づくりを提案いたしました。当社は2階フードコート、2階・3階トイレの企画、設計施工、施設全体の内装監理業務を担当しました。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場内のレストラン「ラウンジ&ダイニング」のデザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、設計監理、内装監理、什器制作、施工を担当しました。本施設は、国内外から訪れるゲストを迎え入れる「おもてなしの場」として、上質な空間演出と快適性を両立させたデザインとなっています。世界中から集う人々の記憶に残る、特別な体験を生み出す空間となることを目指しました。
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