琵琶湖博物館は、地域の人びととともに「湖と人間」のよりよい共存関係を築いていくことを使命として、1996年に開館し、2015年から3期6年の歳月をかけて、リニューアル工事をおこないました。第3期にあたる今回はA展示室とB展示室のリニューアルとなり、A展示室は「湖の400万年と私たち~変わり続ける琵琶湖~」と題し、400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介します。各コーナーでは、開館以来収集してきた多数の化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマをとおして、大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のものがたりと琵琶湖フィールドの魅力を伝えます。B展示室は「湖の2万年と私たち~自然と暮らしの歴史~」とし、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、人は自然とどのように向き合ってきたのかを紹介します。人からみた自然のシンボルである「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の私たちの暮らし(C展示室)にどのようにつながっているのかを伝えます。