浜松城天守閣は、1958年に市民からの寄附などをもとに建設された公園施設です。竣工後60年が経過し施設内の展示や装飾の老朽化が進んでいました。本プロジェクトは、徳川家康公が浜松城を築いてから450年という節目の年に、セントラルパークとして浜松城公園の魅力を高めるとともに市民や来園者の満足度の向上を図ることを目的とした展示エリアのリニューアル業務です。当社では、内装を含む造作、サイングラフィック、映像ソフトハード、照明電気工事、什器家具の設計施工を担当させていただきました。
【社会課題/お客様の課題/ご要望】
・浜松城の前身である引間城から浜松城の築城・改築・廃城、浜松城公園へと至る歴史を通史的に紹介。
・市内に所在する見学可能な城跡を紹介し、浜松城が有する重層的な歴史と市内各地の城郭の姿を伝える。
・現在の展示物や時代背景などに統一感を持たせる。
・多言語にも対応したパネルやデジタル映像コンテンツの制作・展示。
・コロナ禍での運営を加味した動線・デザインの検討。
・FSC®認証の天竜材(市産材)を活用しFSC®プロジェクト認証を取得。
上記のご要望をいただきました。
【解決策】
・「若き家康公」が浜松城に確かに居城していた事実と、その17年間を中心に当時家康公が置かれていた時代背景や家康を取巻く人々に焦点を当て、「情熱」「情勢」「情景」の層にゾーニングした企画設計をしました。
・若き家康公の「情熱」を表現したパッションステージを演出。浜松城の前身である引間城から浜松城の築城・改築・廃城、浜松城公園へ至る歴史を、既存模型を活用したパノラマシアターで通史的に紹介しました。
・3階の「情景」の層に浜松市産材である天竜杉を活用。リニューアルにおいて、城としては全国初のFSC®プロジェクト認証を取得しました。
【お客様の声】
今回のリニューアルにあたり、天守閣の現状と課題を的確に整理し、最新技術を使った映像や、近年の発見・研究内容を取入れ、全面的にリニューアルしました。また、市内の見学可能な城跡の紹介、家康公ゆかりの地や伝説・食文化などの解説もあり、装いを新たにした浜松城は、学びの場としてはもちろん、復興天守閣など、浜松の歴史を改めて振り返ることができる施設になりました。
来園者からは、「浜松城の成り立ちがよくわかる」、「お洒落になった」などの声をいただき、本市としても、セントラルパークとしての魅力を高めるとともに市民や来園者の満足度の向上を図ることに加え、さらなる地域の活性化・観光交流の拠点的施設としての機能向上につながったと認識しています。
<当社プロジェクトメンバー>
【ディレクション】鈴木 敦
【デザイン】堀越 さやか
【企画】稲垣 美麻
【制作・施工】高橋 昭伸
【営業・プロジェクトマネジメント】小笠原 明徳、田代 春佳
~関連リンク~
- オープン
2021
- 所在地
静岡県
- クライアント
浜松市様
- ソリューション
企画、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、設計監理、内装監理、什器制作、環境演出装置設計・制作、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工、制作・内装施工
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