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事業の幅広さが成長の支えに。バリューアップ領域で広がる女性管理職としてのキャリア

ディレクター職として制作管理を担う酒井 麻衣。商業施設、ホテル、イベントなど多様な現場経験を経て、現在は主にオフィスビルのバリューアップ領域で活躍しています。課長としてマネジメントに携わるほか、採用活動や人財育成プロジェクトにも参加してきた酒井が、ディレクターとして、女性管理職として目指す姿とは。

 

オフィスビルの価値の最大化に向け、バリューアップに従事

酒井が所属する営業推進本部 第五事業部プロダクト・ディレクション2部が手がけるのは、主にワークプレイスやビルバリューアップ市場。とりわけオフィスビルのバリューアップを得意としてきました。

酒井  「ビルのバリューアップとは、エントランスなどの共用部をリニューアルすることで、建物に再び付加価値を与えること。市場として今後ますます成長が期待されていることから、当社としてもひとつの領域として注力しています。


私の役割は、営業と一体となって新規顧客やプロジェクトを開拓することです。また、バリューアップ工事ではビルの稼働中に作業することが多いため、お客さまと協議しながら工事条件を詰めたり、 施工計画を組んだりすることも大切な仕事のひとつです」

制作管理としてプロジェクトに参画する酒井。バリューアップを担うが故に心掛けていることがあると言います。

酒井  「お客さまの多くは、ビルの所有者や運営会社の方々です。入居テナントの皆さんに迷惑がかからないよう、安全で円滑な工事を実現するために細心の注意を払っています。


また近年は、優れた機能と環境性能を兼ね備えた素材、エコマテリアルへのニーズが高まってきました。乃村工藝社のソーシャルグッド活動においても『環境』がキーワードになっていることもあり、建物の価値向上のため、そうした素材を積極的に提案するようにしています」

酒井が同部署に着任したのは2022年。2023年12月現在は、課長として6名のメンバーを束ねています。

酒井  「各プロジェクトのメンバーへの割り振りや進捗管理、メンバーのフォローアップ等が課長としての主な業務です。 プロジェクトごとに週1回の進捗確認会を実施して困り事を聞いたり助言したり。初期フェーズではお客さまとの打ち合わせに参加してプロジェクトの道筋を示すこともありますし、中間検査など重要なタイミングで現場に出ることもあります。


また、自分が推進を担当しているプロジェクトもあり、プレイングマネージャーのような動き方をしています」

一方で、酒井は部署以外の業務にも携わってきました。

酒井  「少し前からディレクター職の新卒採用の面接を担当しています。また、制作管理の人財育成プロジェクトのメンバーにもなっていて、教育方法を検討したり適材適所の人員配置を考えたりする活動などにも参加しています」

 

多様な経験ができる場を求め乃村工藝社へ。プロジェクトの推進役を務めたことが転機に

▲ チームメンバーとのミーティング

大学院で建築を専攻し、都市計画を学んだ酒井。研究室のプロジェクトで、とある集落の古民家改修に携わったことがきっかけで、制作管理を志すようになりました。

酒井  「古民家改修に当たって、職人の手配やスケジュール調整、お金の管理などを担当しました。集落や職人の方々とコミュニケーションするのがとても楽しくて、自分にはデザインや設計よりも、プロジェクトを推進していく仕事が向いていると思うようになりました。


自分たちの生活空間に突然押しかけてきた私たち学生を、集落の全員が歓迎してくださったわけではありません。さまざまなイベントを通じて対話を重ねながら、皆さんと良い関係を築いていく過程にやりがいを感じていました」

ディスプレイ業界に的を絞って就職活動に挑んだ酒井が、最終的に選んだのが乃村工藝社。決め手は、同社が幅広い市場を手がけていたことでした。

酒井  「当初から制作管理を希望していたのでゼネコンに進む道もありましたが、古民家の改修作業に関わる中で内装への関心が高まり、人に与える影響が大きい空間に携わりたいと考えていたんです。乃村工藝社と言えば業界最大手。さまざまな仕事が経験できる環境に惹かれ、入社を決めました」

入社後、アパレルや飲食店などの商業施設、ホテル、イベント・展示会など、希望していた通り幅広い市場のさまざまなプロジェクトに携わってきた酒井。制作管理として確かな手ごたえを感じたプロジェクトがありました。

酒井 「入社して5~6年目に、ビジネスパートナーや研究機関などとの連携を図る共創の場を目指した『Honda Innovation Lab Tokyo Roppongi』の改修プロジェクトにアサインされ、PM(プロジェクトマネージャー)の方と密に連携しながら推進に関わりました。


構想の初期段階からプロジェクトに参画。施工の管理だけでなく、デザイナーや協力会社の方々とのコミュニケーションを含め、 全体を俯瞰する立場であらゆる工程に携わりました。


ここでお客さまの同意を得て、次にこれをして、うまくいかないことがあれば軌道修正してという具合に、一つひとつ組み立てながらプロジェクトを進めていくプロセスがとても楽しくて。自分の適性を発揮できたと同時に、大きな成長を実感できる現場になりました」

このプロジェクトでの成功を機に、酒井は複数のプロジェクトを掛け持ちしながら同様の立ち位置でチームをリードするように。持ち味を生かしながら、次第に存在感を示していきました。

 

9年目に課長に昇進。管理職となって見つけた新たなやりがい

2021年に酒井は課長に昇進。当時の気持ちをこう振り返ります。

酒井  「昇進を打診されたのは、仕事にも慣れ始め、次の刺激を求めていた時期。自分が課長になるとは想像もしていませんでしたが、新たな役割を与えられ、これまでとは違うことに挑戦する好機だと感じ、受けることにしました」

管理職となって部下をマネジメントする立場となった酒井。仕事に新たな意義を見出します。

酒井  「意識して雑談するなど、積極的にメンバーとのコミュニケーションを取るよう心掛けていました。本音を引き出すには、普段から話しやすい雰囲気づくりが必要だと思っていたからです。


現場での振る舞い方や困りごと、苦手なことなどについて話してもらって、一つひとつ丁寧に自分なりに助言していきました。するとその後、助言を聞いたメンバーたちが、少しずつ出来なかったことが出来るようになっていったんです。


彼ら・彼女らが何かをやり遂げたり成長したりする様子を見て、それまで経験したことのない喜びを感じたのを覚えています」

酒井がこれまで管理職として一貫して大切にしてきたのが、メンバーの意思を尊重すること。それぞれがやりたいことに、最大限に配慮してきたと言います。

酒井  「『このプロジェクトでは、こんなことを期待している』『今回、こういう点で成長できれば、次はこんなことに挑戦してもいいのでは?』と、メンバーが目指すキャリアに合った成長を見越しながら仕事を割り当てるようにしてきました。また、プロジェクトの内容についても詳しく説明して、納得感を持って取り組んでもらうことも大事にしています。


以前、あるメンバーに少しハードルが高いと思えるような仕事を打診したところ、とても意欲的に楽しみながら取り組んでくれて。その結果、プロジェクトは成功し、そのメンバーの評価がぐんと高まったことがありました。全て思うようにアサインできているかと聞かれれば、決してそんなことはありませんが、少しずつ手ごたえを感じています」

一方、酒井は社内の人財育成プロジェクトにも積極的に参加してきました。

酒井  「例えば、2020年ごろに取り組んだのが、『2025年のPD(プロダクトディレクター)を考える会』です。今後の制作管理のあるべき姿を考え、それに向けて若い人材をどう育てていくかについて議論するものでした。いまはそうやって若手を育成していくことに大きなやりがいを感じています」

 

乃村工藝社だから広がる経験と人脈。いずれは制作管理の女性管理職のロールモデルに

乃村工藝社では女性の活躍が着実に広がっている一方、制作管理を担う女性管理職の数はまだまだ少ないのが現状。そのような中、酒井は自らがロールモデルとなって女性の活躍を推進していきたいと意欲を見せます。

酒井  「現場担当がいるので管理職が現場に行くことはあまりありませんが、何かアクシデントがあればもちろんすぐに駆けつけなくてはなりません。そんなとき、小さな子どもがいたら現場に急行というわけにはいかない……。工事は昼間とは限らないから、夜だとなおさら……。


そんなふうに考えてしまいがちですが、子育てから手が離せないのは男性も同じ。もちろん、制作管理だけの問題でもありません。働き方に対する考え方が大きく変化しているいま、皆でフォローし合うなど、以前と比べてずいぶん融通が利かせやすい状況になってきているはずです。


自分の今後のキャリア形成については模索中でまだ答えは出せていませんが、『管理職を目指したい』と思う女性が増えるよう、自分が先陣を切って模範を示していけたらと考えています」

さまざまな市場の現場経験を糧にここまで成長してこられたのは、手がける事業領域が広い乃村工藝社だからこそ。同社で働く魅力に触れながら、未来の仲間に向けて酒井はこう呼びかけます。

酒井  「担当する市場領域が変われば、そのたびにいちから学び直したり、知識を蓄え直したりしなければならないと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。ある市場で得た知識が別の市場にも役に立つなど、学びが連鎖していく感覚があり、常に成長を実感することができていました。


また、 営業やデザイナーなど、市場領域が変われば一緒に働くメンバーも変わるため、社内の人脈が広がるメリットもあります。自分にはないスキルや考え方を持ったバラエティ豊かなメンバーがたくさんいて、チームが変わるたびに『はじめまして』から始まった関係がやがて絆を強め、良いチームへと成長していくのも乃村工藝社ならではの醍醐味です。制作管理の女性管理職を目指す女性と出会えることを楽しみにしています」

乃村工藝社ならではの成長機会をものにしながら、着実に成長を遂げてきた酒井。制作管理として、また女性管理職として、可能性とインスピレーションに満ちた彼女のキャリアは、次世代を担うリーダーたちに希望の光を投げかけ続けます。

※ 記載内容は2023年12月時点のものです

 

酒井 麻衣(さかい まい)
 

大学院で都市計画を専攻し、2013年乃村工藝社入社。ディレクター職として商業施設、ホテル、イベント・展示会、ビルバリューアップなど多様な分野の制作管理に携わりキャリアを重ねる。2021年に課長に昇進。女性管理職として日々奮闘しながらマネジメントプレーヤーとして活躍中。

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