静岡市に本社を持ち『世界に挑戦する「偉大な中小企業」として社会の持続的発展に貢献する』をパーパスとする、スター精密様のオフィスリニューアル計画です。7階建の本社屋は、1階から6階までが開かれたオフィス、7階は格式高いシークレットな役員フロアとして、2017年にグランドオープンしました。そこから7年が経った2024年、社員数の増加や働き方の変化に対応するため、7階もオフィススペースとして運用していく方針が決定、依頼に基づき、スター精密様のプロスペリティパートナーでもある木内建設様と共にご提案、設計、施工を行い、2025年2月にリニューアルオープンしました。フロア中央の光庭を挟んで、東側に40席の執務クワイエットエリア、西側には活発な議論が行われるアクティブエリア、南側には役員個室、北側に役員会議室(通常時は執務エリア)を配するプランは、開放性を有しながらも適度な距離感を確保できています。
アイネック様は、名古屋市中村区名駅にある環境に配慮した先進的なオフィスビル「フロンティア名駅」に本社を移転しました。シンボルカラーである“アイネックブルー”と光が織りなす空間で、新たな一歩を踏み出し、希望に満ちた未来を感じられるよう、コンセプトを「光線の希望」としています。環境配慮とデザイン性を融合させた先進的なオフィス空間を特徴とし、「光」「青」「環境配慮型素材」をデザインエレメントに、企業のパーパスとビジョンを体現する場を実現しました。アイネック様のブランディングを担当している、IZA代表の田中タキ様のディレクションの元で、LUCENT Inc代表の松尾高弘様(アートワーク)、NOiR inc代表の黒瀧節也様(サウンドデザイン)とのコラボレーションにより、シンボルとなる“光”のアートをレセプションに設えました。また、オフィス全体をアイネックブルーがやさしく包み込むことで、ここに集う全ての人に一体感とつながりをもたらします。加えて、OAフロアでは、既存の下地を洗浄してそのまま使用し、仕上材を省くことで環境負荷を軽減し、壁材には、火力発電所の石炭灰や使用済みコーヒー豆などの廃棄物を再利用したセメントタイルを採用しています。当社は設計・施工を担当しました。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展されたマレーシアパビリオンは、“INTERWOVEN - 調和のとれた未来を編む”をテーマに、多民族国家であるマレーシアが内包する伝統・多様性・先進性を統合的に表現した空間です。館の中心にはシンボルとなる高さ約10mの「Tree of Harmony」を配し、葉はサステナブルな天然素材を用いてマレーシア各地の職人によって手織りされたもの、幹は成長の早い竹をらせん状に編み上げた有機的な構造で構成されています。この造形の形態言語は展示床・照明・グラフィックにも展開され、館全体を編むようにつなぐネットワークの象徴となっています。多様性が交差しながら一つの大きな物語を紡ぐパビリオンとして、調和のとれた未来への希望を体現する場となりました。
アンリ・シャルパンティエの新ブランド、フィナンシェ専門店「BEAN to FINANCIER」の第1号店です。コンセプトである“焼き色” を焼成ムラのあるタイルなどを用いて店舗全体で表現しました。さらに、フィナンシェのルーツである、パリの金融街の金塊を模したディテールをちりばめています。“焼き色”のグラデーションに包まれた厨房から商品がお客さまの目の前に並ぶまでのストーリーを象徴的に見せ、ブランドを五感で体験できる店舗としました。
“大阪の迎賓館”として国賓・皇室をはじめ多くのお客さまに愛されてきた、創業90周年の歴史を誇る由緒ある「リーガロイヤルホテル大阪」が2025年4月に開幕する大阪・関西万博の開業を控え、IHGホテルズ&リゾーツのブランドの一つである「ヴィニェット コレクション」を導入し、「リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション」としてグランドオープンしました。ホテルの歴史やアイデンティティを受け継ぎ、水の都ならではの周囲に広がる美しい景観の魅力を融合させ、時代を超えて愛される空間へと生まれ変わりました。今回の改装において、当社はエントランス、レセプション、パブリック、客室、宴会場、ジムの各エリアのデザインを手がけ、併せて客室エリアの実施設計・施工、アート、FF&Eも担当しました。
グラングリーン大阪に開業した「sorappa(ソラッパ)」はダイニング、ワークスペースを兼ねたカフェ、テラスで構成されたワーカー専用ラウンジです。ダイニングは、天井高7mの窓から「うめきた」の公園の景色を一望できる開放的な空間で、団体でも周りを気にせず利用することが可能です。カフェからテラスへは開放的な空間が広がり、天気の良い日は美しい景色を眺めながら、ゆったりとしたカフェタイムを楽しめます。
百年留学生記念館は、20世紀初頭に日本を訪れ、新たな知識と技術を求めて学んだアジア人留学生の若者たちの物語を、未来へとつなぐ文化交流施設です。展覧会の開催をはじめ、異なる文化や価値観が交差し、人々が対話を重ねながら相互理解を深める場となることを目指して開館しました。当社は、百年留学生記念館の企画・基本構想をはじめ、デザイン・設計、制作・内装施工を担当。また開館を記念した特別展「青年周恩来の東京足跡展」における展示設計・施工も担当しました。
THE SEVEN様は、グローバル市場向けのコンテンツ企画・開発や、さまざまなエンターテインメントビジネスのプロデュースを手掛けています。このたび、さらなるクリエイティブ強化を目的とした画期的なオフィスとして増床しました。本オフィスは、一貫して、映像制作における企画から最終チェックまでの機能を一つの空間に集約することを目的とし、極めて高品質な映像に対応し続けるため、クオリティチェックの工程をひと際重要視しています。そのため、プレビュールームには、8KプロジェクターとDolby Atmos(※) 7.1.4サウンドシステムを備えることで、最高品質の映像と音響下のチェックによる、高精度な修正指示を可能とし、さらなるクオリティの向上を実現しました。意匠面では、「映像のような美しいデザイン」と「SF(Science Fiction)」というキーワードを基に、美しさと非日常性が共存するデザインを目指しました。画一的な表現を避けるべく、手描きによる感覚的なフォルムを各所に取り入れながらも、そこに一貫した規則性を持たせることで、空間が心地よいバランスを保てるように検証を重ねながらつくり上げました。デザインをTBSテレビ デザインセンター様が担当し、当社は設計業務と内装・什器・電気・給排水設備・サイングラフィック工事を担当。また、設計施工を一貫で発揮できる当社の強みを生かしながら、TBSテレビ デザインセンター様や別途施工業者との良好なコミュニケーション構築によって、円滑な推進・竣工を達成しました。※Dolby Atmos:オーバーヘッドスピーカーや上向きのスピーカーを使用し、立体的なサウンドスケープを生み出す。
千葉市動物公園内に併設された動物科学館は、築40年近くになることを踏まえ、展示エリアの全面リニューアルを行いました。生命の宝庫「熱帯雨林」をテーマに、生態系について知り、学び、そして未来のために行動することを目的とした‟ズーロジカルミュージアム”です。ゴリラや鳥類、夜行性動物など熱帯雨林に生息する動植物を間近で観察しながら、前後の展示を通して、命のつながりや地球環境の尊さを伝えます。
「北海道ボールパークFビレッジ」の最寄り駅となるJR千歳線・北広島駅と直結したホテルです。1階から3階は商業施設、4階から13階までが客室全158室のホテルとなります。当社は主にホテルのロビーと北海道日本ハムファイターズをテーマとした11階の客室フロアのデザインと施工を担当しました。ロビー空間は野球をテーマとした演出をちりばめ、ファイターズの本拠地球場である「エスコンフィールド HOKKAIDO」をイメージさせる天井の造作やファイターズカラーを使うなどワクワク感を盛り上げる空間となっています。ファイターズフロアは廊下をギャラリー空間として選手のサイン入りユニフォームや写真を展示し、客室はエスコンフィールドを感じさせる黒系のコーディネートでシックにまとめ、窓からは球場の姿を見ることもできます。
パナソニックグループパビリオン「ノモの国」は“Unlock your nature”をコンセプトに、感性を分析する技術と五感を揺さぶるような体験を通して子どもたちの可能性を引き出すパビリオンです。パナソニック ホールディングス様の最新技術を活用しながら、自然の地面を歩くような触覚を引き起こすタイルやメタリックな質感を持つ天然木の仕上げ、3Dプリントと融合したデザイン手法を用いることで、「ノモの国」の世界観に調和した空間デザインを実現しました。タイルの再利用性や生分解性樹脂プリントをはじめ、サステナビリティにおいても先進的な設計施工手法をとりいれながら、子どもたちの未来のために何ができるかを軸とした空間・体験デザインアプローチを行いました。
八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)様は1736年に長野の地に創業し、「信州土産といえば七味」というイメージをつくり上げた老舗企業です。2024年に七味缶販売100周年を迎えた記念事業の一環として、自社の菓子製造作業室と倉庫を改修し、七味唐からしの研究開発の場をオープンしました。B to B向けのコラボレーション商品の商談ラウンジとテストキッチン、お客さまや社員同士の交流拠点、ショールーム機能を兼ね備えた新施設です。
福岡県北西部に位置する鞍手町(くらてまち)はかつて九州・筑豊炭田の一角を担うことで発展していきました。本施設は鞍手町の炭鉱の歴史を「体験」を通じて学ぶことができる博物館です。展示構成は、導入部の「年表」、暗闇を用いて演出した「坑道再現」、採炭現場の「ジオラマ再現」、そして当時の労働者や記録者による談話を撮影・編集した「語り部」と、大きく4つのゾーンに分かれています。260㎡という限られた展示面積を最大限生かしながら、各ゾーンに特徴を持たせることで、来館者にさまざまなアプローチで訴えかけ、興味を持ってもらえるよう設計しました。
阪神・淡路大震災から30年が経過し、震災を経験していない世代が増える中、震災直後の1997年につくられた神戸港震災メモリアルパークの改修を行いました。震災時のまま保存されている遺構と復興した神戸の街を対比して展示することで、地震の恐ろしさと街を復興させた神戸の人々の力強さを象徴的に伝えています。展示をリニューアルするにあたり、震災を経験していない若い世代にも理解しやすい内容に展示を再構成すると共に、近年増加している外国人観光客の方に向けて、展示グラフィックや映像の多言語化も行いました。また新たな展示要素として、遺構の震災前・震災時・震災後の状況を比較できるARコンテンツも制作しました。国内外・年齢問わず多くの人々にこの場所を訪れていただき、震災の記憶と教訓を未来へ継承する場所としてあり続けることを目指し、リニューアルを行いました。
東日本大震災の被害からの地域医療の復興と、大規模情報化に対応した新たな医療の構築を目指す「東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)」では、医療情報とゲノム情報を複合させたバイオバンクを構築しています。これまで、同じ病気に対して同じ薬を飲んでも効く人と効かない人がいる違いなどは、詳細が解明できていないために“体質”といった曖昧な言葉で説明されてきました。しかし、ヒトゲノム解読完了以降、ゲノム配列の細かな個人差が“体質”の差を生みだすことがあることが徐々に明らかになってきました。ToMMoは東北で2013年からたくさんの人からさまざまな情報や血液などの生体試料を提供いただくコホート調査を行い、解析をして、日本人ゲノム情報を高精度かつ低コストで解析可能とする「ジャポニカアレイ®」という遺伝子解析ツールも開発してきました。次世代の医療をつくるためには、さらに大規模なデータを、広い世代に協力を募り、集めることが必要です。そのような活動を認知していただくため、ToMMoは仙台市科学館3階の「生活と科学 ~ワンダーサイエンスルーム~」に常設展示を設置しました。当社は展示の企画・デザインなどを担当しています。誰にでもわかりやすく伝えるため、来館者が小さくなって人の体内を旅するというストーリー性のあるグラフィックやタッチパネルゲームで、細胞やゲノムなどについて紹介し、ToMMoの目指す一人ひとりに合わせた次世代型医療についての紹介をしていきます。「世界で一人のあなた、違うことを大切に」という多くの人に向けたメッセージも表現しています。
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