千葉市動物公園内に併設された動物科学館は、築40年近くになることを踏まえ、展示エリアの全面リニューアルを行いました。生命の宝庫「熱帯雨林」をテーマに、生態系について知り、学び、そして未来のために行動することを目的とした‟ズーロジカルミュージアム”です。
ゴリラや鳥類、夜行性動物など熱帯雨林に生息する動植物を間近で観察しながら、前後の展示を通して、命のつながりや地球環境の尊さを伝えます。
動物科学館は園内唯一の大型屋内施設のため、レクチャールーム、授乳室、多目的トイレ、救護室、総合案内などの機能が集中しており、この施設がさまざまなユーザーの受け皿になる必要がありました。
また近年、海外の動物園ではアニマルウェルフェアや自然教育の観点から、より保全や保護に焦点を当てて展開されるようになり、動物園は社会教育の場であると位置付けられています。レクリエーションの場としてでなく、野生動物の保全を担う場として、動物の命を未来へ引き継ぎ、人と自然を繋ぐことを目的としている、園側の強い想いが展示メッセージに反映されています。
エントランス空間は多目的なユーザーが滞在できるように、ラウンジと学習展示が共存する空間となっており、既存建築を生かした高さ約12メートルのシンボルツリーが来館者を迎えます。ボルネオ島で型取りした植物のジオラマは、博物館と同等のクオリティとなっており、大人も子どもも知的好奇心を刺激されるものに生まれ変わりました。
自然環境と人間社会がより良い関係を築くために、これからは地域に身近な動物園がその歯車となり市民が自ら考えるきっかけとなる場を提供し、動物園自体が社会課題のタッチポイントとなる役割を果たすことを目指しています。
- オープン
2025
- 所在地
千葉県
- クライアント
千葉市様
- ソリューション
企画・基本構想、コンサルティング、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、環境デザイン、設計監理、内装監理、什器制作、環境演出装置設計・制作、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工、制作・内装施工、保守管理、PR業務
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