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デジタルコミュニケーションで営業に資する広報へ——人と情報をつなぐ若手社員の躍動

広報部に所属する春名 宏美。メディアリレーションやリリース配信、SNS運用など社外広報全般を担うほか、許諾やお問い合わせ対応など幅広い業務に携わっています。営業活動に資する広報へと変貌を遂げようとする組織の中で存在感を発揮する春名が、仕事をする上で大切にしていること、やりがいなどを語ります。

 

大切にしているのは、日々のコミュニケーション。営業活動に資する広報をめざして

2019年入社の春名。2023年3月現在は、社外広報全般に携わっています。

春名 「メディアとの関係性構築や他社広報と情報交換するメディアリレーション、当社で手がけた施設のオープンのお知らせ、ソーシャルグッドな取り組みの紹介といったリリース配信など、広報活動の基本業務を担当しています。

中でもリーダーとして取り組んでいるのが、SNS関連。Twitterアカウント(こちら)を運用していて、方針の検討なども行っています」

乃村工藝社では、広報部はこれまで管理部門の位置付けでしたが、2020年の組織変更で事業部門の傘下に。それにともない、組織としてめざす方向性も変更されました。

春名 「これまではどちらかというと、広報部は“守り”を司る部署としてリスク管理などを行っていたのですが、現在は言わば“攻め”の姿勢で、当社が打ち出していきたいこと、社会から求められていることを積極的に発信するなど、営業活動に資するような活動をめざしています」

現在、社外広報チームのメンバーは4人。ベテランである課長を筆頭に、経験豊富な先輩社員ふたりとともに業務に当たっています。日々の業務の中では社内広報と連携する場面が多いという春名。

春名 「私たちが社外に向けて発信したいものは社内にも知らせたいという想いがあります。そこでたとえば、支店を取材するときは社外・社内広報メンバーが連携し、それぞれ役割分担を決めて取材し発信することもあります。また、入手した情報を互いに共有するなど、情報共有を密に行っています」

広報部の中で春名は最年少。若いメンバーが少ないだけに、かけられる期待も大きいと言います。

春名 「WebメディアやSNS運用など、いわゆるデジタルツールを活用した広報活動はデジタルネイティブ世代が適任ということで、私がSNSなどを担当しています。広報歴は浅いですが、自分にしかできないことができればと考えています」

配属されてから約3年間で仕事の幅が徐々に広がってきたと話す春名。広報担当として大事にしていることがあります。

春名 「広報は気軽に相談できる存在であるべきだと考えているんです。発信すべき大事な情報が埋もれてしまわないためにも、社内外問わず定期的に連絡するよう心がけるなど、日々のコミュニケーションをとても大切にしています。

たとえば、以前にプロジェクトでご一緒した社内の担当者に対して、『この前オープンした案件、Twitterで大きな反響がありました !情報共有しておきますね』とメールすると、『ありがとうございます!お客さまにも報告しておきますね』という感じで、社内だけでなく、お客さまとのコミュニケーションに発展することもあるんです。

また、『そういえば、いまこういうプロジェクトが動いていて……』と、連絡したことがきっかけでPRの相談を受けることもあって。こうした小さなことが、“営業活動に資する”というミッションの実現につながっていくと考えています」

 

ディスプレイの領域でインパクトのある仕事に関わる環境を求め、乃村工藝社へ

もともとインテリアに関心があったという春名。建築物、とくに大規模なものに関わる仕事を探していて出会ったのが乃村工藝社でした。

春名 「はじめは家具や雑貨もいいと考えていたんですが、だんだんと大きいものに関心が向かうようになって。見た瞬間、入った瞬間に心が動かされるような大きな空間に関われる仕事に就きたいと考えるようになりました。

ディスプレイ業界の最大手といえば、乃村工藝社。大きな空間をつくる仕事に関われるのはこの業界、この会社しかないと思って選考に応募しました」

乃村工藝社が手がける事業の内容や幅広さに惹かれた春名でしたが、入社の決め手となったのは、“人”でした。

春名 「当時、採用担当だった人事の方がとてもフランクで親身になって話を聞いてくれる方で、『こんな人たちと働けたらいいな』と率直に思ったんです。社員の方々の服装も自由で、のびのびと働いている印象を受けました。社風がフィットしそうだと感じ、そこで自分が働くイメージができたのを覚えています。

選考の過程でスタッフ職での採用を提案されたことも背中を押しました。社内外を問わず横にも縦にも幅広く人とつながれる機会があるスタッフ職は、人と話す仕事がしたいと思っていた私にとっては渡りに船。適性を感じて入社を決めました」

乃村工藝社では、新入社員に向けてプロダクト研修と呼ばれるプログラムが用意されています。各人が現場に配置され、協力会社とともに制作を経験。1年間にわたってものづくりの基礎工程を学びます。

一方、スタッフ職で採用された春名の場合、一般的な研修とは異なり、現場を俯瞰する視点から業務知識を身につけていきました。

春名 「現場の制作を管理する社員や協力会社の方々をサポートしたり、現場で働く派遣の方の採用業務をお手伝いしたり。また、新入社員向けに工場見学のツアーを組んだこともありました。

工程管理には関わらないものの一歩引いた目線から現場を見られたことで、現場の成り立ちや協力会社の存在価値、お客さまとの関わり方など、乃村工藝社の事業の一連の流れを学べました。それは、今の仕事を進めていく上でとても役立っていると思います」

 

SNS運用を担当。草の根的活動が実を結びTwitterのフォロワー数が6割増しに

入社翌年に広報部へ配属になった春名。さまざまな業務に携わってきました。

春名 「特定のスキルが必要な社外広報以外の仕事を幅広く経験しました。たとえば、許諾に関する業務です。竣工写真の著作権や肖像権などについて、お客さまやフォトグラファーとやりとりして権利関係をクリアにした上で、社内ナレッジにしたり、コーポレートサイトの実績として更新したり。また、社内広報にも携わり、社内報の制作や社内情報のハブサイト“N Style Plus”の立ち上げにも参加しました」

春名が社外広報を担当するようになったのは2022年から。社外向けの広報に注力していくにあたって、若手人材を育てていこうという会社の方針が背景にあったと言います。

社外広報として、メディアリレーションやリリース配信、メディア取材、イベント対応など、幅広い業務に携わる中で、春名がとくに力を入れて取り組んできたのが、SNS運用です。

春名 「攻めの広報を展開していくにあたって、積極的に情報を発信していこうと、以前の担当者が異動したのを機に、デジタルネイティブの私がTwitterの運用を担当することになりました。私に課せられたミッションは、当時1,700人前後だったフォロワーを1年間で2,500人にすること。

それまで約4年間運用していて1,700人だったものをたった1年でおよそ5割増しにする計算です。しかも、単にフォロワー数を増やすのではなく、アカウントのエンゲージメントを高めて、より乃村工藝社に興味がある人に情報が届き、ファンになってもらえるような発信を求められました」

乃村工藝社はBtoB企業であり、黒子に徹してきた文化が長かったこともあって、カジュアルなツイートは控えるべきとの考えがあり、当時のTwitterでは堅めの情報を流す程度。その方針を受け継ぎつつも、あまりカジュアルになりすぎない範囲で、近寄りがたい印象を与えないようなアカウントをめざす必要がありました。

春名 「目標を達成するにあたってまず行ったのが人事との連携でした。当社がTwitterをやっていることを知らない学生や、当社の情報が欲しい学生に情報を届ける機会として、採用セミナーで学生向けに『Twitterやっています』と発信に協力してもらいました。

また、社内での認知度を上げる活動にも積極的に取り組みました。会議体で周知したり、N Style Plusや、社内向けポータルサイトのトップページに埋め込んだり。進行中のプロジェクトやイベントの発信媒体として社内に紹介するのはもちろんですが、お客さまとのコミュニケーションや会社の取り組みを知るきっかけになればと考えています。同じ会社内であっても日々多くのプロジェクトが稼働しているので、旬な情報を気軽にキャッチアップできるツールとして活用してもらいたいです。

もちろん、お客さまへの働きかけも行いました。たとえば、リリース発信する際に『Twitterでも発信していいですか』とお客さまに確認すると、『当社のアカウントでもリツイートします』と言ってもらったり、お客さまアカウントと同時期にお互いタグ付けをして発信をしたりすることもあります。注目が集まるタイミングでの相互連携した投稿でより多くのユーザーに情報を届けることで、プロジェクトの露出とファンづくりの一助になればと思っています。結果としてフォロワーが増えていった背景には、お客さまの力を借りられたのも大きかったと思います。」

ほぼ毎日ツイートしたり、乃村工藝社に対してポジティブなツイートに“いいね”してコメントを送ったり。春名の地道な草の根的活動が功を奏し、無事に目標を達成しました。Twitterのフォロワーは、2023年2月時点で約2,850人となっています。

 

乃村工藝社の認知度を高めるため、デジタルネイティブとしてできることを

広報は自身の性格に合っていると話す春名。仕事のやりがいについてこう話します。

春名 「多くの情報が日々行き交う中、私の発したことが会社の言葉としてそのまま社会に出てしまうことには大きなプレッシャーがともないます。まだまだついていくだけで精一杯なところがありますが、働きたいと思った会社に入り、その会社の魅力や取り組みについて自分の言葉で熱意を持って発信できる今の仕事にとてもやりがいを感じています。

メディアの方や他社の広報さんと交流していると、それぞれこの道のプロだけに、皆さんかなりの知見やスキルをお持ちなので、いろいろな話が矢継ぎ早に出てくるんです。もともとお喋りな性格だからこそ、そのスピード感についていけているのかもしれません」

そんな春名の目標は、広報担当として文章を書く能力に磨きをかけること。

春名 「リリースを書くとき内容に深みを出すのもそうですが、語彙力や表現力があってさらに適切な言葉選びができれば、取材を受けるときなど会話するときでも、伝えるべきことを整理しながらうまく伝えられるのではないかと思っています」

また、今後はSNSの活用範囲をさらに広げていきたいという春名。次のように続けます。

春名 「デザインの部署など、他部署から『SNSのトライアルをしたい』と要望を受けることが最近多くて。そうやって横との連携も強化しながら、乃村工藝社の認知度を高めるために、これからもできることを考えていきたいですね」

 

 

春名 宏美(はるな ひろみ)
 

新卒で2019年に乃村工藝社にスタッフ職入社。広報部に配属後は社内広報にて社内報や社内情報のハブサイト「N Style Plus」の立ち上げを担当。2022年から社外広報としてメディアリレーションやSNSの運用を担当。

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