テトラパック様は、1951年にスウェーデンで誕生した食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的なリーディングカンパニーです。
御殿場テクニカルセンターは、日本法人である日本テトラパック様の国内技術サービスにおける中核拠点として、充填包装システムのデモンストレーション、品質管理、紙容器の分析評価などを行い、製品サポートの重要な役割を担う施設です。
同施設は1999年の御殿場への移転以来、25周年を迎えました。そこで今回、新製品開発のためのイノベーションやサステナビリティへの取り組みを展示やデジタルツールを通じて体感可能な空間にリニューアルすべく、大規模改装プロジェクトを行いました。
デザインはパイク様、プロジェクトの全体統括はジョーンズラングラサール様が担当され、当社は内装の統括施工会社として本プロジェクトに参画しました。
テトラパック様の高い技術力に説得力を与えるデザインを実現するため、ゲストを迎え入れるエントランスロビーでは同社のビジネスの根源である紙を折ったような鋭い造形、それらの折り目を強調するライン照明、食品に携わる企業としての安全性に対するプライドを表現するピュアホワイト、これら3つの要素をデザインの核として空間を構成しました。実際の商談が行われるショールームでは、上記のコンセプトを踏襲しつつ、さらにテトラパック様の持続可能性へのアプローチを表現した木目調のカラースキームを取り入れています。
御殿場テクニカルセンターは、顧客企業に対してテトラパックの価値を認知してもらう重要な役割を担っており、本プロジェクトの主目的はその抜本的な強化であったため、現地を訪れたゲストの印象に強く残るような驚きを与える仕掛けが必要でした。
また施工面では、以下の課題が挙げられました。
・壁面埋め込み型ライン照明の納まりや特殊演出のための特注ペンダントライトの仕様検討、また三次元的な意匠を実現するための施工検討
・テクニカルセンターの機能を維持しながらの工事推進、かつ限られたスケジュールでの完遂
ゲストが最初に訪れるエントランスロビーの中心に、テトラパックブランドを象徴する三角錐型の大きなペンダントライトを吊り、RGB調光による演出も取り入れることで、ゲストをテトラパックの世界へ一気に引き込むような求心力のある空間を実現しました。
施工検討にあたっては、特注ペンダントライトのモックアップ作成、ライン照明のサンプル検証を重ねながら、関係者間での調整・検討を徹底的に実施し、試行錯誤を経て形にしていきました。
また、三次元的な意匠を実現するために、既存壁と新設する壁の納まりを検討するなど細部までこだわりながら、設計者様と詳細に関する調整を重ねていきました。
工事推進においては、区画を従業員の通行エリアと工事エリアに分割することで安全性を担保しつつ、工事期間中もテクニカルセンターが稼働できる体制を維持し、それを週単位で切り替え・調整しながら、施設担当者様との綿密な連携を実施しました。
また、多岐にわたる承認作業や手続きを予めスケジュール化しながら、現場で解体後に判明する事象や、お客さまからの追加のご要望などにも柔軟に対応し、工事計画と推進を同時並行で円滑に進めました。そうして最終的には、限られたスケジュールの中でも関係者一丸となって本プロジェクトを完遂し、25周年となる同施設のリニューアルオープンの実現につなげました。
タイトなスケジュールにも関わらず、工事全般含め計画通りにプロジェクトを遂行いただきました。リニューアル後も多くのお客さまが訪問され、テトラパックとしてもより充実した製品開発支援を提供する環境が整いました。
- オープン
2024
- 所在地
静岡県
- クライアント
日本テトラパック株式会社様
- ソリューション
什器制作、制作・内装施工、サイン・グラフィック制作
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