111周年を迎える宝塚大劇場の建物エントランスからロビー(大広間)までの店舗・環境エリア全体のリニューアルです。
「夢、ここから」をコンセプトに、これまで育まれてきた宝塚大劇場の魅力を大切に受け継ぎ、この先も多くのお客さまに夢をお届けし、愛され続けるような空間を目指しました。館内に足を踏み入れた瞬間から華やかな宝塚歌劇の世界観に包まれ、夢と感動へと導く “非日常感” “高揚感” を味わえるような空間となっています。内装環境のデザインを統一し、館内全体で宝塚歌劇の世界観を創出することで、観劇前後の時間をより快適に、そして観劇以外のお客さまも楽しめるような空間を計画しました。
宝塚歌劇の舞台・ショーの要素や大劇場の建物から、「宝塚らしさ」を表すモチーフを抽出し、現代のデザインとして再構築することで、これまでのファンにより一層愛され、さらには新たなファンも取り込めるよう、これからの宝塚歌劇を見据えたブランド価値向上につながる空間を実現しました。
・環境通路、2つの飲食店舗をリニューアルしたい
・1993年に現在の宝塚大劇場がオープンして以来、部分的なリニューアルを重ねながら現在の形に至っているが、今回は1カ月間の連続休館期間を設け、大規模なリニューアルを行い、劇場内営業エリアのアップグレードと利便性の向上を図りたい
・現状の宝塚大劇場の雰囲気を踏襲しつつ、次の30年に向けたデザインを検討したい
・宝塚歌劇の本拠地である宝塚大劇場、宝塚歌劇全体のブランド価値向上に資する提案をしてほしい
などのご要望と課題がありました。
Web調査を行い、さまざまな来場パターン・特徴・求めるものなどを分析しました。そこから導き出した利用シーンやリニューアルの方向性において、キーワードを抽出し、読み解きを行いました。
宝塚大劇場に向かう道のりから帰路につくまでの来場者のテンションをグラフ化し、一連の「体験」としてデザインすることで、観劇前から観劇後までお客さまの高揚感を途絶えさせることのない、一貫した空間づくりによって全てのお客さまを夢の世界へと誘う、ここでしか味わえない宝塚大劇場を目指しました。
創設時からの歴史・伝統を通じて、宝塚歌劇を表すキーワード「継承されてきた精神」「夢・憧れの世界」「ホスピタリティ」を大切にし、さらに「開かれた劇場」を付加することで、これまでの姿・宝塚らしさを失わず、これからの劇場の姿を見据えて新たに息を吹き込む形でデザインを構築しています。
「歌劇」「建築」「大劇場」という既存のデザインエレメントから要素を抽出、空間に落とし込み、施設全体を一貫したデザインで彩ることで宝塚歌劇ならではの世界観を創出しました。
今回のリニューアルコンセプトを深くご理解いただき、宝塚歌劇らしい優雅で洗練された空間へと生まれ変わることができました。劇場に付帯する施設ならではの特性があるなかで、お客様の利便性や快適性を高める工夫も行っていただきました。
- オープン
2025
- 所在地
兵庫県
- クライアント
阪急電鉄株式会社様
- ソリューション
企画・基本構想、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、環境デザイン、設計監理、什器制作、制作・内装施工
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