サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野　シアターホール、貯酒タンクエリア　リニューアル

「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」のリニューアルに伴い、見学導線上の導入部にある「シアターホール」と、製造工程内の「貯酒タンクエリア」の空間演出を当社が再構築したプロジェクトです。
今回のリニューアルにおける新たな挑戦として、シアターホールには立体音響装置を導入し、単なる映像観覧の場ではなく、“ブランド理念が感じられる”体験型シアターへと進化させました。

リニューアル前のシアターホールは既成チェアを並べたシンプルな構成で、サントリーホールディングス様が掲げるブランドメッセージ「水と生きる」を十分に体感できる空間になっていないことが課題でした。また貯酒タンクエリアにおいても、製造工程のスケール感やこだわりを視覚的・感覚的に十分に伝えきれておらず、来場者がブランドの世界観をより深く感じられる体験づくりが求められました。
企画段階からご相談をいただき、丁寧にコミュニケーションを重ねながら、提案・検討を進めていきました。

立体音響装置を導入することで、自然豊かな日本の森の空気感と、ビールづくりに欠かせない麦やホップ・発酵といった素材や工程の音が空間を包み込むことで、来場者がビールづくりの世界に没入できる体験を実現しました。
また山から生み出される天然水の一滴をしずくの波紋の映像で表現し、ブランドの象徴である「天然水」の存在を視覚的にも印象づけました。
貯蔵タンクエリアにおいても、製造現場のスケール感や工程を照明によって演出し、来場者がビールづくりの工程を楽しく感覚的に体感できる空間を目指しました。