1978年に誕生した「サンシャイン60展望台」。2016年に「遊べる展望台」にリニューアルしましたが、今回2023年4月に新施設「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」としてリニューアルオープンしました。
本施設は、4つの公園を核にしたまちづくりを進めてきている豊島区内の“芝生のある気持ちのいい公園”に発想を得て、“空の公園”をコンセプトに、何度でも訪れたくなる、居心地の良い開放感あふれる公園のような施設づくりを目指しました。
新宿の高層ビルなどの都心の景色が広がる南面のメインエリア「てんぼうの丘」には、ミラーと緑を組み合わせることで、風景とつながる開放感と自然との一体感を感じる心地良い眺望空間が広がります。また、窓際いっぱいまで近づける人工芝やブランコ型のベンチ、高低差のあるクッションやネットベンチでくつろぎながら、それぞれの視点から広がる眺望や、空や雲などの景色の移ろいを思い思いに楽しむことができます。
そして、新たに取り入れた機能としては、ハイハイスペースやベビールームを新設し、またカフェでは離乳食の提供も行い、小さなお子様連れでも安心してゆっくり楽しめることを意識しながら、一方、夜は光・音・香りのシーン調整により五感で時間の変化を体感できる大人の展望台を演出しています。
また、筑波山や埼玉方面の景色が広がる北面のエリア「イベントスペース」では、国際アート・カルチャー都市構想を掲げる豊島区・池袋にちなんで、キャラクターイベントやアート展示など幅広い催しを開催できるよう工夫しています。
リニューアル企画段階からの重要なポイントとしては、①地域密着、②可変性、③60階本来の価値を活かす(眺望)の3点が挙げられ、豊島区の地域住民、とりわけファミリー層にアピール可能な全天候型の公園をつくり、地域貢献施設として集客できるようにしたい、とご要望いただきました。また、池袋の特性であるIPコンテンツを中心に、アートイベントやセミナーなどターゲットを広げるための催事スペースをつくり、用途に応じてより使いやすいコミュニケーションスペースへ生まれ変わらせることを課題としました。
人工芝の緩やかな丘や視点が変化するさまざまなコーナーを配置し、ガラス面にアプローチしづらい建築的弱点を克服しながら、眺望の充実を図りました。また、子育て世代のリアルな視点を取り込むため、社内外でヒアリングを実施し、カラーリングから機能まで集まった意見を取り入れることでファミリーが通いたくなる空間を実現しました。また、十分な広さのイベントスペースを確保し、イベントスペース以外のエリアもどんなコンテンツも受け入れやすい空間デザインにすることで、従来のIPコンテンツを目的としたお客さまにとっても満足感を得られる空間を目指しました。
- オープン
2023
- 所在地
東京都
- クライアント
株式会社サンシャインシティ様
株式会社サンシャインエンタプライズ様- ソリューション
調査、企画、リーシング、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、什器制作、制作・内装施工、ロゴ制作、オリジナルBGM制作、香り演出
- 受賞
「iF Design Awards 2024」(Interior Architecture Hospitality Interiors)
「日本空間デザイン賞 2023」ShortList(06.大規模商業空間(又は、複合施設空間))
「第42回ディスプレイ産業賞2023」入選(2.余暇・観光施設部門)
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