SOSiLA習志野茜浜Ⅱ

「SOSiLA」は、人と社会をつなぐ新たな物流施設のブランドです。物流の効率化（Efficiency）、環境への配慮（Ecology）、安全性・BCP対応（Safety）、快適な労働環境（Amenity）がテーマとなっており、習志野茜浜2号棟は、ブランド初となる改修プロジェクトでした。
当社は、コンセプトからの立案、そしてアプローチ、風除室、エレベーターホールの設計施工を担当しました。

本施設は2007年竣工後の経年による影響で改修が必要とされ、新規テナントが入居する前までに、価値ある物流空間づくりについてご要望がありました。

SOSiLAの理念「Sociability」「Sustainability」「Individuality」に向き合ったとき、空間として伝えられることは、「働く人を大切に想うこと」と考えました。そこで、働く人が誇らしさを実感できるように、「時間の価値を上げる」をコンセプトに掲げながら推進しました。施設と地域性の連動を重視されるSOSiLAの思想を、都心に近い習志野茜浜の立地特性を踏まえながら、都会的なエリアとして表現し、空間にいることで凛とした洗練さを体感できるデザインを目指しました。
また、アイコニックなモジュール造作を壁面に表するなど、今までの物流施設にはない、高いデザイン性を施しました。
シンプルな形状が重なり合うことによって生まれるボリューム・光の陰影が空間にレイヤーを生み出すことで、ひとつの壁が大きな存在感を持つ設えとしました。モジュールと呼ぶ造作は、まるで積まれた箱のようにも見え、物流施設を抽象的に表現しています。それらの工夫により、働く人に毎日新しい風を感じてもらえるような、鮮度のあるデザインに仕上げました。