概要
昭和館は、昭和の時代に国民が経験した戦争の記憶を継承し、またその時代の国民生活に係わる歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、その労苦を次世代へ伝える国立の施設で、「戦前・戦中・戦後を通した国民の暮らし」をテーマとした展示を行っています。
本プロジェクトは、エピローグ「昭和のくらし―昭和30年代体験エリア―」のリニューアルで、2023年の基本計画から段階的に整備を行いました。終戦からの復興を経て高度経済成長期へと向かうこの時代は昭和レトロの懐かさと共に、明るくワクワクする魅力満載の展示となっています。
展示空間は、商店街の「電気屋」をイメージした再現家屋と「路地裏」です。
電気屋には、当時憧れの家電だった各社の“三種の神器”が贅沢に並べられています。板塀に貼られた数々のポスターからは、当時の世相や文化を垣間見ることができます。路地裏は電気屋の裏庭・縁側空間につながり、手押しポンプ・手回し洗濯器シミュレーションによって、電化以前の水仕事を擬似体験できます。広場の紙芝居師の演目は、大人気の「黄金バット」です。
電気屋の一家のシルエットパネル(父親・母親・子ども)はスマートフォンをかざすと、各人の暮らしを昭和30年代から語りかけてくれます。
課題・要望
〇体験展示の充実
コロナ対策の結果、接触型の体験展示が撤去され展示の魅力が低下したことにより、新たなコンセプト・体験展示を軸とした計画が求められました。
〇収蔵資料の有効活用
実物ポスターや電化製品などの館コレクション資料は、全体ストーリーの文脈から収蔵庫に眠ったままとなっていました。利用者の公開を望む声に応え、保存に配慮し資料性を最大化する展示が求められました。
〇AR展示など、最新技術の採用
実物資料を主体とする従来の展示スタイルに加え、最新技術を活用した新しい展示が求められました。
解決策
〇電気屋「昭和電機」の設定
新たな時代を象徴・牽引したさまざまな電化製品を列品する場として、当時の電気屋を再現した「昭和電機」を設けました。
〇路地裏「ポスター通り」の設定
塀や壁に無造作に貼られた環境を設定し、あらゆるポスターが共存できる「ポスター通り」を設けました。
〇新しい体験展示の創出
収蔵資料を加工した「手回し洗濯器」シミュレーション、当時の紙芝居師の録音と実物資料を編集した「紙芝居映像」のほか、AR展示も実現しました。
お客さまの声
実物資料の展示だけでは伝えきれない、ある一時代の歴史をリアルに空間再現していただき、来館者が館の展示趣旨、対象の年代をより分かりやすく体感できる展示室になりました。
プロジェクトメンバー
基本情報
- オープン
2025
- 所在地
東京都
- クライアント
一般財団法人 日本遺族会 昭和館様
- ソリューション
企画・基本構想、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工、展示装置設計・制作
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