白い恋人でおなじみの北海道を代表する洋菓子メーカー、石屋製菓株式会社様。1995年に本社工場棟であるイシヤチョコレートファクトリーを建設し、施設全体を白い恋人パークと総称して開業されました。今では札幌を代表する観光名所となった、白い恋人パークはオープンから20周年を迎え、年間来場者数が70万人を超えるまでになりました。来場者数100万人を見据え、お客様へのサービス向上と新たなエンターテインメント性を加えることでお菓子工場を活かした驚きと、楽しさを提供する施設をテーマにリニュアール計画がスタートしました。乃村工藝社はパークの総合演出・映像コンテンツ制作、展示計画の見直し、空間デザイン、制作・施工(カフェの新設、ラウンジの改装、体験コーナーの拡張、工場直売店の全面改装、サイン計画の見直し)にいたる、乃村工藝社グループのノウハウの全領域をカバーする企画設計施工業務を一括して承り、空間をプロデュースいたしました。また、今回は、施設ロゴデザイン、キャラクターリデザインと新キャラクターデザイン、広告デザイン、リニューアルに伴う限定商品のパッケージデザインをはじめ、広範囲に渡るクリエイティブ・プロデュースをさせていただきました。「チョコレートを愛しすぎた博士」と一緒にその秘密を探るプロジェクション・マッピング・ツアー「チョコトピアハウス」をメインに、「白い恋人」の製造ライン見学「チョコトピアファクトリー」やカフェ、ショップなど観て・知って・味わって・体験できるチョコレートエンターテインメント施設として生まれ変わりました
【お客様の課題/ご要望】
施設全体のデザイン基調であるアンティークを継承し、既存施設の雰囲気を活かしたデザイン・演出とすることが大前提となっております。第一に年間来場者数70万人を超え慢性的な混雑を解消することが大きな課題となりました。もう一つの課題は新たな魅力づくりを創出することで、これまでのメイン観光客である道外観光客だけではなく、道内及び外国人観光客をターゲットとして計画を進める必要がありました。
【解決策】
先ずは指針となる演出コンセプトを明確に設定し、アトラクションのスタートに始まり、見学ルートからラウンジや売店に至るまでの展示ストーリと導線計画の見直しを行うことで、お客様の導線上の混雑の解消を目指しました。またアトラクションの増設とカフェの新設、ラウンジの改装や体験施設の拡張と最終地点である売店の拡充によって、お客様の見学ポイントを分散することで混雑解消を狙いました。またコンテンツ制作にあたって新たなキャラクターを生み出し、新たなコンセプトを軸にプロジェクションマッピングや新規ジオラマ模型など最新の演出技術を駆使して新たな魅力づくりを目指しました。
<当社プロジェクトメンバー>
【営業・プロジェクトマネジメント】脇田 拓、松原 忠之
【企画】斎藤 雄一、柳原 朋子、村上 萌
【デザイン・設計】田村 啓宇、鈴木 不二絵、山田 健太郎、益田 裕紀、山田 明加、加藤 士文、鈴木 沙里、豊田 真由
【制作・施工】笹谷 尚史、梅本 郁茂
【クリエイティブエンジニア】貴志 晃充、岸川 研一、河合 伴治
【サイン計画】守 直朗(ノムラプロダクツ)
【演出装置・造型施工協力】 鈴村 瑞己(ノムラテクノ)
- オープン
2019
- 所在地
北海道
- クライアント
石屋製菓株式会社様
- ソリューション
企画、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、デザイン監修、什器制作、環境演出装置設計・制作、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工、制作・内装施工
- 受賞
「第39回ディスプレイ産業賞(2020)」入選 余暇・観光施設部門
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