日産自動車テクニカルセンターHALL700リノベーション

日産自動車様の神奈川県厚木市にあるグローバルデザインセンター内に、リアルとデジタルを融合させたデザインプレゼンテーションホールが新設されました。
本ホールは湾曲した24K LEDスクリーン、フルカラー天井スクリーン、リモート照明技術、7.1ch音響システムなどを完備しており、世界中でお客さまが実際にクルマを使用するさまざまな環境を高い精度で再現することが可能です。デザインプロセスをデジタル化させることにより、多様なニーズを満たす商品をよりタイムリーに開発することを目的としています。
当社は設計・構造計算・内装施工、およびフルカラー天井スクリーンを担当しました。
時間による光の変化、天候や自然の要素もリアルタイムに高い臨場感と没入感で再現することができ、デジタル上で製作したモデルをさまざまな市場環境に合わせて検証、確認することが可能です。

設計時の施工に関して高い精度が求められたため、既存の建築構造や複雑に重なり合う各工種の高度なすり合わせが必要でした。
また制作面においても、天井全面にフルカラーLEDスクリーンを配置するなど、各種制作・施工で前例のない仕様とサイズ精度が求められました。

プロジェクト当初からBIMを積極的に採用し、点群撮影にはじまり、3Dモデル立ち上げ、関係各社のモデル統合、干渉チェック、そして現場調整に至るまでの工程管理を行っていく際に、業務プロセスの大幅な改善・品質向上を図りました。
また、プログラミングも活用し、20万球を超えるLEDの配置計画をスケジュール通りに推進しました。
鉄骨・金物・照明・生地に関しては、あらゆるパターンのモックアップを製作し、テストを重ねるとともに、並行して確実に実施できる施工手順についても検証を行い、精度を高めながら、プロジェクトの完了を迎えることができました。