2025年日本国際博覧会 マレーシアパビリオン6
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概要

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展されたマレーシアパビリオンは、“INTERWOVEN - 調和のとれた未来を編む”をテーマに、多民族国家であるマレーシアが内包する伝統・多様性・先進性を統合的に表現した空間です。館の中心にはシンボルとなる高さ約10mの「Tree of Harmony」を配し、葉はサステナブルな天然素材を用いてマレーシア各地の職人によって手織りされたもの、幹は成長の早い竹をらせん状に編み上げた有機的な構造で構成されています。この造形の形態言語は展示床・照明・グラフィックにも展開され、館全体を編むようにつなぐネットワークの象徴となっています。多様性が交差しながら一つの大きな物語を紡ぐパビリオンとして、調和のとれた未来への希望を体現する場となりました。

課題・要望

マレーシアは急速に発展する一方、多民族国家として伝統・宗教・文化が複雑に交差しており、国際的な場で「調和と共生」をどのように視覚的に表現するかが大きな課題でした。また、建築デザインとの整合性をとりつつ、高さ10mのツリー造形を構造的安全性・輸送性・施工性の観点から成立させる必要がありました。加えて、海外チーム(Studio RED/brandME)との遠隔かつ継続的な協業のもと、意匠の忠実な再現・文化的解像度・施工精度のバランスが強く求められました。

解決策

“編む”というテーマを軸に、造形・素材・光・空間の関係性を一貫させることで、物理的にも象徴的にも「調和の構造体」としての「Tree of Harmony」を成立させました。Studio REDによる意匠設計をもとに、幾度にもわたる意匠調整と構造検証を行い、竹構造の最適断面・接合ディテール・照明設計を設計・施工一体で構築しました。手織りの葉はマレーシアの地域性と職人性を伝えるものであり、その全てに人々の名が記されており、国家の多様性と個の尊厳を同時に表現する装置となりました。幹から放射状に展開される照明ラインや展示構成は、「多様性から先進性へ」というグラデーショナルな物語を空間全体に拡張し、訪れる人に編まれた未来像を体験として届ける設計となっています。

プロジェクトメンバー

開発
矢倉 民雄、関口 郁恵
営業・プロジェクトマネジメント
添田 悟
設計
CIC:永野 航、山岸 将大/髙橋 珠恵
コンテンツ設計
高野 次郎/CIC:チャン ユエ
システム設計
CIC:榊原 菜々、古厩 亜里沙
制作施工
山﨑 弘大、佐々木 悠

基本情報

オープン

2025

所在地

大阪府

クライアント

マレーシア投資経済産業省様

ソリューション

基本設計、実施設計、制作・展示施工、制作・内装施工

受賞

「日本空間デザイン賞 2025」LongList / ヤングタレント賞

プロジェクト体制

建築設計:隈研吾建築都市設計事務所様
建築施工:大成建設株式会社様
展示プロデュース/コンテンツ制作:brandME Associate Sdn Bhd様
展示空間設計:乃村工藝社
展示制作施工:brandME Associate Sdn Bhd様 / 乃村工藝社
設計制作 (Tree of Harmony):Studio RED様 / 乃村工藝社

施設情報や社員情報はオープン時点のものです。最新の情報は施設ウェブサイトをご覧ください。

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