約35年の歳月をかけた再開発事業として誕生した、麻布台ヒルズは、『緑に包まれ、人と人をつなぐ 「広場」 のような街₋Modern Urban Village 』をコンセプトに、“Green & Wellness”をテーマとしています。広大な中央広場を街の中心に据え、オフィス、住宅、ホテル、インターナショナルスクール、商業施設、文化施設など、多様な都市機能を高度に融合させた「ヒルズの未来形」として誕生しました。
緑豊かなエリア各所に広がる約150店舗の商業施設では、日々の働き方、暮らし方、生き方を豊かでクリエイティブなものにすることを目指しています。
中でも、タワープラザの低層部に広がる商業エリアは、商業面積約2,800 坪、中央広場に面し、3層吹き抜け空間を持つこの街の中心に位置付けられるエリアです。本環境計画では、街との調和、上階への誘引、フロア内回遊を促すためのエレメントとして「FABRIC」をモチーフに、素材・細部まで構成しています。柔らかな曲線で包み込まれる心地よさ、上質さのある空間を実現し、これからの時代における真に豊かなライフスタイルを提案する場として、魅力的な空間体験を提供しています。
プロジェクト全体として、元々は商業立地ではない上、敷地形状が複雑で動線計画も良好とはいえないという前提があり、さらに、対象エリアは、メインのフロアレベル(中央広場レベル)から2層以上上階に展開されており、なおかつビルイン型であることなど、複数の課題を抱えていました。
空間全体を構成するエレメントとして「FABRIC」を掲げ、ひとつのキーワードを軸に課題に応じた表現手法を採用することで、エリアとしての統一感を保ちながら、以下の課題を解決しました。
・複数の建築家やデザイナーの計画が隣接する本エリアにおいて、街全体との調和と商業エリアとしての顔づくりを両立させました。
・オフィスエントランスの象徴的意匠「リボン」を商業ゾーンへと引き込むことで、上階への誘引を計画しました。
・ビルイン型施設でありながら閉塞感を感じさせない仕掛けとして、「外光」「緑」「風」を引き込んだ表現を加え、同時にフロア全体および各階での回遊性を促進させました。
・柔らかな曲線で包み込まれる心地よさ、湿度や重みのある質感から生まれる上質さにより、利用者にとって、自分の居場所としての親密感と居心地の良さを実現しました。
- オープン
2023
- 所在地
東京都
- クライアント
森ビル株式会社様
- ソリューション
デザイン・設計、什器制作、制作・内装施工
- 受賞
「日本空間デザイン賞 2024」金賞(07.複合商業施設空間)
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