空間創造のあらゆるシーンを担う乃村工藝社グループへ。その未来の戦略を担う経営企画室で日々奮闘するのが天野 真希です。人事部門での経験を経て、昨年度から経営企画室へ。中期経営計画の策定や全社発表会では大きな役割を果たしました。“人の心を豊かに”という自身の哲学と乃村工藝社の事業を重ね、自らのありたい姿について語ります。
一人ひとりの力を掛け合わせ、共に未来図を描く

乃村工藝社グループ全体の経営企画をテーマに、未来のカタチを描く経営企画室。天野が所属するこの部署は、各部門と密に連携しながら、全社横断的に業務を推進しています。
天野「経営企画室の役割は、グループ全体の経営企画に関する業務。その中でも、昨年度は翌年からスタートする中期経営計画の策定とその内容を社員に周知することが大きな仕事でした。今年は、中期経営計画初年度として、中計が実行に移り、目指す姿が実現されていくように全体を管理・推進する役割を担当しています」
乃村工藝社の経営企画室は、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。
天野「事業部門出身者が半分、管理部門出身者が半分という構成で、多様な強みをもったメンバーが在籍しています。経営企画にしては珍しく、若手のメンバーも多く所属しているのも特徴です。皆とても前向きでバイタリティに溢れています」
部署一丸となって会社の未来を考える中で、天野が大切にしているポリシーがあります。
天野「物事に対して、『なぜやるのか』という背景と丁寧に向き合い、考え、伝えることです。何をするのかというところについフォーカスしてしまいがちですが、それだけでは、向かう方向がバラバラになってしまいます。
私自身、異動してきた当初、事業への知識不足を感じる場面が多々ありました。そんな時に、経営企画室のメンバーがこれまでの経緯や背景を含めて共有してくれたことで、事業理解が一段と深まりました。こうした姿勢や考えが部署に根付いています。さまざまな部署と連携が必要となる経営企画という仕事において、みんなで向かう方向を揃えて進んでいくために、背景を共有するということをより意識して取り組んでいます」
人間味溢れる社風に惹かれ入社。人事での経験から「もっと良くなるはず」と経営企画へ

大学時代は、経営学部で国際経営学を学んだ天野。就職活動中に参加した合同企業説明会で乃村工藝社に出会い、選考を受けるにつれて惹かれていったと語ります。
天野「就職活動では、『“人の心に豊かさ”を届けられる仕事』ということを軸にしていました。私自身3歳からモダンバレエという舞踊を続けている中で、舞台というリアルな空間を通して感じる感情の動きや場の体験が生きる豊かさにつながると信じてきたからです。
そんな中、空間創造を生業とする乃村工藝社に出会えたことは奇跡的な縁だったと思います。選考が進んでいく中で、より社員の魅力に惹かれていきました。例えば、面接官が定型的な質問をするのではなく、関心を持った点を積極的に質問してくれたことや、自分自身のことを生き生きと話している姿を見て、人間らしさに溢れたカルチャーがすてきだなと思いました」
2020年にスタッフ職として入社。最初の半年間は乃村工藝社の基盤となるものづくりを学ぶために、品質環境安全推進部へと配属。その後の4年半は人事部門で2部署の経験を積みました。
天野「人事企画部では主に働き方改革に関する業務を担当しました。入社まもない時期でしたが、グループ全体での従業員サーベイの実施・分析、また、経営陣が社員と直接対話するタウンホールミーティングで全国の事業所・支店を巡った経験など、若手の時からチャレンジできる環境にやりがいを感じていました」
2022年、部署再編に伴い、人財開発部へ異動。大学時代から関心があった人財育成領域への挑戦でした。
天野「実務としては未経験の領域でしたが、チャレンジを後押しする当社のカルチャーもあり、外部パートナーのサポートも得ながら3年間試行錯誤を重ねました。前中計期間はとくに人財育成強化として『ノムラ育成プログラム』の立ち上げ期間であったため、様々な教育をゼロから考え、何度も企画と実行のサイクルを回した経験が、今の自分の糧になっています」
全社教育に携わる中で、天野が大切にしていた想いがあります。
天野「一番は、乃村工藝社の社員一人ひとりが輝いていてほしいということ。人財開発部の仕事を通して、たくさんの社員と出会いました。就職活動の際に感じていた社員の魅力は、全社の育成に携わることでより強い実感へと変わっていきました。多様な人財が集まる中で、個人が持続的に自分らしく価値を発揮し続けられる環境や仕組みをつくることがモチベーションとなっていました」
約4年半、人事として経験を積んだ、天野。全社サーベイや人財育成に携わる中で見えてきた気づきや課題感から、「もっと良くできるはず」という情熱を胸に行動を起こします。
天野「部署横断的な役割をもつ経営企画室なら、私が感じている課題やこれまで見てきた情報を接続して、会社に貢献できるのではないかと思ったんです。そこで自らキャリア希望を表明できる『自己申告制度』を活用し、2025年に経営企画室へ異動することができました」
中期経営計画の策定で感じた事業の本質。全社員に届けるため、最高の舞台を創り上げる

異動後、天野は中期経営計画の策定に携わる中で、人財戦略の柱となる分析を任されます。
天野「人事の時に担当していた従業員サーベイが経年データとして蓄積されていたこともあり、経営企画の目線で事業の様々なデータと掛け合わせながら多角的な分析を行いました。大学時代に学んだ課題解決のアプローチや、人事で培ったデータ分析スキルなど、過去の経験を活かして人事施策の土台となる分析として貢献できたことで、『これまで向き合ってきたことが接続された』と実感できました」
経営陣と何度も会議を重ねて計画を練り上げる中、天野の胸に深く刻まれた気づきがあります。
天野「議論の中で改めて、当社の経営理念に立ち返ることがあったんです。そこで乃村工藝社は、単に床や壁、天井をデザインして空間をつくるだけではなく、人と人、人とモノ、人と情報といったコミュニケーションをヒューマンスケールの空間でデザインしている会社なんだと、事業の本質が腑に落ちました。
会議の中では『日本で一番、幸福度を高められる会社かもしれない』という発言もあり、とても記憶に残っています。私自身が大切にしている「”人の心を豊か”にしたい」という想いと会社の事業の本質が重なった瞬間でした」
こうして完成した中期経営計画をグループ全社員へ浸透させるため、天野は2026年2月に実施された全社発表会の主担当に抜擢されます。
天野「『これからの3年間で会社が目指す方向性を、全社員がしっかり理解できる会にする』をテーマに、走り出しました。あらゆる立場の社員にどうすれば理解・共感してもらえるかとても悩みましたね。」
プロジェクトをマネジメントする立場として、大小さまざまな業務を抱える中で、天野の足を前に進めたのは、これまで寄り添ってきた社員への強い想いでした。
天野「中期経営計画の策定を通して、私自身が乃村工藝社グループの魅力や可能性に改めて気づけたからこそ、絶対によい会を届けるという気持ちで取り組みました。社員の皆さんが『この会社で働いていて良かったな』と改めて実感できる場にしたいという想いが原動力となっていました」
天野の願いは、当日参加した社員からのポジティブな反響によって結実します。
天野「中計発表会は東京と大阪の2会場で開催し、全国各地から乃村工藝社グループ約1,900名の社員が参加しました。ドキドキしながら当日を迎えましたが、社員が一同に集結した景色は圧巻で、その後の懇親会の熱気にも救われました。実施後のアンケートからも『グループとして向かう先の全体像が見えてとても分かりやすかった』『これだけの個の力が集まれば、大きな目標も達成できると感じた』と言ってもらえて。
何より嬉しかったのは、新入社員が『今日の話を聞いて、自分が担当している仕事は、会社が掲げる新たな分野へのチャレンジなんだとわかりました』という言葉です。勤続年数に関わらず会社が目指す姿が伝わったと感じた瞬間でした。
さらに後日、各本部で開催された定例会においても、中期経営計画の内容がカスケードされていて、中計発表会の効果を実感しました」
未来のために妥協せず考え抜ける仲間と共に、会社の可能性を広げたい

経営企画室で会社の未来を見つめながら、天野はさらなる可能性に想いを馳せます。
天野「中期経営計画の実現を目指しながら、長期的な未来の検討も始まっています。『空間のあらゆるシーンを担う乃村工藝社グループ』と今回の中計でも掲げているように、空間創造はまだまだたくさんの可能性をもっている領域です。その可能性をもっと模索して、”人の心に豊かさ”を届けたい。そんなことに、チャレンジできる経営企画室の仕事はとてもやりがいがあります。個人としても、もっともっと視野を広げて、将来的にはグローバルな業務に挑戦するなど、常にアップデートし続けている存在でありたいです」
天野が未来にワクワクできるのは、乃村工藝社の人と事業に独自の魅力があるからです。
天野「好奇心旺盛で、ときめきを感じながら生きている人が多いんです。何気ない雑談から会話がどんどん広がっていくような、ユニークな感性を持っている人たちばかりで、とても楽しいです。
事業としても、昨年度の大阪・関西万博での実績をはじめ、世界に価値を届けられる力を誇りに思いますし、ディスプレイ業という枠に括りきれないユニークネスがあるところが何よりの魅力です」
そんなオンリーワンの企業集団で活躍できる人物像とは。最後に天野は、新たな仲間へ求めるマインドをこう語ります。
天野「社会を今より少しでも良くしたいという想いをもって、妥協せず真剣に考え続けられる人が向いていると思います。最後の最後までこだわり抜く姿勢こそ、当社がお客さまをはじめ社会に評価いただいている点のように考えます。悩み、考え、楽しみながらカタチにしていく、そんな方にぜひ仲間になってほしいですね」
※ 記載内容は2026年6月時点のものです
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