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石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館

石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館6
石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館1
石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館2
石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館3
石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館4
石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館5
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石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館1
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石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館4
石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館5
石川啄木記念館・盛岡市玉山歴史民俗資料館6
概要

近代日本を代表する歌人の一人である石川啄木の顕彰と資料保存などを目的として1970年に開館した石川啄木記念館が、玉山歴史民俗資料館を増設しながら2025年にリニューアルオープンしました。啄木の残した「ふるさと」という言葉をコンセプトで2館をつなぎ、啄木記念館では啄木の生きた明治期、歴史民俗資料館では昭和30年代頃を中心としながら、現代の玉山の姿も併せて見ることができる構成としています。


石川啄木記念館では空間全体を使い、啄木の生きた26年の人生と、没後から現代までの人々の顕彰活動を巨大な年表として表現しています。年表の下には、その年代ごとの収蔵品、その当時の啄木のことばなどを見ることができます。中央のシンボル展示では、啄木が実際に弾いたオルガンが展示され、その背景の大きなスクリーンでは「啄木の人生」「啄木とふるさと」の2編のオリジナルアニメーションを選択し見ることができます。また、企画展示室や蔵書閲覧コーナーなども設置されています。


玉山歴史民俗資料館では、地域の方々から寄贈された民俗資料展示のほか、民俗芸能や自然の姿なども映像や情報検索システムを使って保存され、見ることができます。
2館をつなぐ廊下部分では講演会やワークショップが行える多目的ホール、ミニ企画展示などが行える棚展示「つながるたまやま」、収蔵庫の一部をガラス張りにした「見せる収蔵庫」などが配置されています。その窓からは、啄木がかつて暮らした齋藤家住宅、渋民尋常小学校を眺めることができます。

課題・要望

石川啄木記念館と玉山歴史民俗資料館が併設することの意義を明確にし、関係づけ、その強みを生かし地域活性化の一助となる施設整備のありかたが求められました。


その中で石川啄木記念館では、生誕の地ならではの情報の訴求や展示の表現が求められ、さらには没後の地域とのつながりや顕彰活動など表現していきたいという意向を持たれていました。玉山歴史民俗資料館では、市民からの寄贈品を中心とした大切な収蔵品を、保存に留めず十分に活用できるよう、適切な管理と具体的な活用の方法が求められました。

解決策

石川啄木は、当施設が計画されるこの地域周辺を、日記、詩歌、小説などで「ふるさと」と表現しました。美しい自然への愛着なども書かれ、啄木のその言葉は、まさに玉山地域の宝に気づかせてくれるものです。そこで、この言葉を、併設される2館をつなぐキーワードとし、「ふるさと」を未来へと継承していく拠点として整備していきました。


石川啄木記念館では啄木の作品や資料から、啄木が「ふるさと」をどのように捉えていたのかを洗い出し、また啄木が亡くなった後の地域とのつながり、顕彰活動についても紹介する展示を行いました。

既存資料の保存、活用のため、2館共通してデータベースシステムによるアーカイブ化を実施しました。収蔵品、収蔵図書のほか、啄木については全国の歌碑やゆかりの地の検索、ことばの検索も可能にし、玉山歴史民俗資料館においては、民俗芸能など無形文化財や、自然・名所なども保存、閲覧ができるようにしました。民俗芸能においては、主要なものは動画撮影し、後世に残すための工夫を施しています。

収蔵庫についても、一部をガラス張りの「見せる収蔵庫」とし、大切な収蔵品を入れ替えながら紹介できる展示スペースも用意しました。

プロジェクトメンバー
営業・プロジェクトマネジメント
月井 祐貴
企画・基本構想
森藤 崇、嵩 恵奈、徳永 彩乃
デザイン・設計
森藤 崇
サイン・グラフィックデザイン
森藤 崇、嵩 恵奈、徳永 彩乃
コンテンツ設計・制作
森藤 崇、嵩 恵奈、徳永 彩乃、ノムラメディアス:北村 和紀、岩間 智史
制作・施工
山口 聖弥、伊勢 芳実
基本情報
オープン

2025

所在地

岩手県

クライアント

盛岡市様

ソリューション

企画・基本構想、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、什器制作、環境演出装置設計・制作、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工、制作・内装施工

備考

「石川啄木」の「啄」の表記について、本来は「啄」キバ付きが正しい表記ですが、閲覧環境によって見え方が違う場合が想定されるため、当ウェブサイト内では「啄木」と表記しています。

施設情報や社員情報はオープン時点のものです。最新の情報は施設ウェブサイトをご覧ください。

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