加賀屋は、⽯川県七尾市の和倉温泉に本店を構える⽇本を代表する名旅館です。2024 年1⽉、能登半島沖で発⽣した地震により、加賀屋も甚⼤な被害に遭いました。その一方で、旅館の⽞関には震災に負けずに⽴つ松の木があり、その堂々とした姿に人々は⼼を打たれました。そこで今回の店舗づくりにおいては、能登の地で祈りの対象として崇められるこの“松” をデザインコンセプトとしました。店舗の中央に位置するカウンター天井には、松の葉をつなぎ合わせた意匠で松が天へと伸びていく姿を象徴的に表現しています。ファサードには、能登の空に伸びる松の葉を表現するデザインで、訪れる⼈々を温かく迎え⼊れるような演出としました。また、歴代の⼥将たちに代々受け継がれてきた銀⽷の帯をカウンターバックの飾り棚に設え、旅館で代々受け継がれてきた⼯芸品や美術品も各所にちりばめ能登の美と技を継承しています。加賀屋様の伝統とおもてなしの⼼、そして再起への思いを、能登の松の生命力と力強さに重ね、店舗を共につくりあげました。
マツダの首都圏におけるブランド体感・交流を目的としたメーカーショールームの、デザイン・設計・制作施工を担当しました。「MAZDA TRANS AOYAMA」の「TRANS」には「変える、越える」という意味があり、「前向きに変わる、そのきっかけになる場所でありたい」という意味が込められています。1階は広島の宮島で創業した伊都岐珈琲(いつきコーヒー)監修のカフェやグッズショップのある、ブランドを体感できる特別な空間、2階はアートの展示や、イベント・ワークショップが開催できる居心地のよい空間となっています。
紀伊國屋書店様におけるおもてなしの場となるサロンを、旗艦店である新宿本店ビルの最上階に復活させるプロジェクトです。1964年のビル建設当時、創業者である田辺茂一氏によって文壇の社交場となるサロンがつくられました。その後時は過ぎ、失われてしまったその空間を現代によみがえらせるべく、2021年から2023年まで行われた新宿本店リニューアルに引き続き、今回新たなプロジェクトとして、当社はデザイン・設計、制作・施工などを担当しました。
エア・ウォーター北海道様の新施設「エア・ウォーターの森」は「持続可能な社会の実現」と「安全・安心で豊かな暮らしの実現」のために社会課題に取り組むオープンイノベーション施設です。この施設の中にエア・ウォーターグループ様の取り組みの一つである「農業と食」を発信・共有する場として誕生したのが、レストラン・カフェ「エウレカ」です。施設コンセプトである「サステナブル・豊かな暮らし」がレストランでも感じられるよう建築デザインと連携を取って進めた空間は、店名の「エウレカ」(古代ギリシャ語でみつけた!わかった!の意)と同様に北海道の豊かな大地、その大地が育む食材の本来のおいしさをお客さまに見つけてもらえるデザインとなりました。
111周年を迎える宝塚大劇場の建物エントランスからロビー(大広間)までの店舗・環境エリア全体のリニューアルです。「夢、ここから」をコンセプトに、これまで育まれてきた宝塚大劇場の魅力を大切に受け継ぎ、この先も多くのお客さまに夢をお届けし、愛され続けるような空間を目指しました。館内に足を踏み入れた瞬間から華やかな宝塚歌劇の世界観に包まれ、夢と感動へと導く “非日常感” “高揚感” を味わえるような空間となっています。内装環境のデザインを統一し、館内全体で宝塚歌劇の世界観を創出することで、観劇前後の時間をより快適に、そして観劇以外のお客さまも楽しめるような空間を計画しました。宝塚歌劇の舞台・ショーの要素や大劇場の建物から、「宝塚らしさ」を表すモチーフを抽出し、現代のデザインとして再構築することで、これまでのファンにより一層愛され、さらには新たなファンも取り込めるよう、これからの宝塚歌劇を見据えたブランド価値向上につながる空間を実現しました。
小田急ホテルセンチュリー相模大野7階にオープンするオールデイダイニング「MONDO 相模大野」のプロジェクトです。200坪を超える豊かな空間はレストラン「MONDO」の象徴となる巨大な薪窯を持ち「山からテーブルへ」をテーマに、薪火調理で素材本来の味を引き出し、シンプルで革新的な味わいを提供します。手づくりのこだわりパンをメインとしたランチビュッフェや、薪窯で焼き上げるステーキを中心に、本格的なイタリアンを気軽に楽しめます。また、レストラン内には本格カクテルや希少なオールドウイスキーをカジュアルに愉しめる「BAR ROJY」、焼きたてパンや焼き菓子が購入できる「こがさかベイク相模大野」も併設し、自由で温かな唯一無二のレストラン体験を街の皆さまへ提案いたします。
本プロジェクトは2022~2024年の約3年にわたり段階的に行ったリニューアルプロジェクトです。3期目となる今回は、46階「SKY VIEW」と「エントランス」の改修を実施し、新たなにぎわいと交流を生み出す場として生まれ変わりました。
相鉄不動産が展開する住宅ブランド「Gracia(グレーシア)」の情報発信拠点として、ブランドの世界観を実物や映像で体験できる常設型総合販売ギャラリーの新装計画です。横浜の地域に根ざし、親しまれてきた相鉄線が、東急線との相互直通運転で結ばれ利便性が向上したことで、都心住むお客さまにも来場しやすいサロンとして、相鉄不動産の本拠地である横浜と他県とをつなぐHUB機能を有する新横浜にオープンしました。施設内には、イベントも開催できるラウンジや各物件をVRで体験できるプレゼンテーションルーム、グレーシアブランドの「上質さ」を表現したコンセプトルームが配置されています。当社は内装デザイン、造作什器制作、ディスプレイを担当しました。
「カカオティエゴカン」は、生産地に足を運び、カカオ農家と共に豆から妥協せずにチョコレートをつくり上げています。店内の設えには、チョコレートの製造過程で廃棄されるカカオの薄皮「カカオハスク」を粉砕し練り込みました。カカオの実から丁寧につくられたチョコレートと、「カカオハスク」に包み込まれた店内、それらが共鳴し合い、カカオの魅力を全身で体感できる特別な空間となりました。
ZOE銀座は、銀座並木通り沿いの商業施設ビルとして竣工から20年が経過し、本プロジェクトでリニューアル計画を行いました。当社は、外装と1階/エレベーターホール、各階環境のデザイン・設計、施工を担当しました。
急速な発展を見せるインドネシア・ジャカルタの人工島Pantai Indah Kapuk(PIK)の中心に位置する自然公園における、“% ARABICA”としてアジア圏初となるドライブスループロジェクトです。2つの異なる建築が交わり合うような構成とし、1つの建築はラウンド型のガラスファサードと極限まで削ぎ落した構造により開放感と視角的な広がりと抜け具合を追求しながら、外部からは店内のにぎわいを感じられるオープンな空間となっています。対して、もう1つの建築はマッシブなつくりにプライバシーと設備機能を配置したクローズドな空間となっており、それぞれの建築の役割を明確に整理しています。円芯から外に向かって、焙煎室、コーヒーカウンター、客席と放射状のレイアウトにすることで、焙煎やサーブを主役としながらもバリスタは店内全体を見渡すことができます。一方でゲストからの視線は自然と外の景色へと向かうように設えたことで、それぞれの視線が適度に合わないように配慮され、360度パノラマビューによる緑豊かな自然公園を眺めながらコーヒーを楽しめる特別な時間を提供できています。
BLUE YARDはJR大阪駅直結の駅ビル「イノゲート大阪」内の飲食ゾーン「バルチカ03」に誕生したダイニング/カフェスタンド/レコードショップと3つの業態をシームレスにつなげた複合型店舗です。ダイニングではロースターマシンで焼き上げる肉料理をはじめとするモダンアメリカンスタイルの料理が楽しめるほか、本格的な音響のセンターステージではライブも不定期で開催されます。また、カジュアルに利用できるカフェスタンドとレコードショップも併設しています。駅ビルのテナントながら200坪を超える面積を持ち、朝・昼・夜の多種多様なニーズを満たす座席のレイアウト、梅田の街並みを一望できる眺望と4.8mの天高を持つ広々とした店内は、利便性と上質感を兼ね備えた居心地の良い上質なエンターテイメント空間を実現しています。当社はデザイン・設計を担当しました。
丸の内仲通りに面する、修理工房を併設したアンティークウォッチ専門店を当社が担当しました。アンティークウォッチは、長い時を超え、持ち主たちの記憶と物語をその内部に秘めながら受け継がれてきました。過ぎ去った時代の記憶が宿ると同時に、新たな時を刻みながら未来への物語も紡いでいきます。CARESE 丸の内店では、その見えない「時間」を視覚化することをデザインテーマとしています。壁面に施した真鍮箔の色を徐々に変化させ、年月と共に表情が変わっていく真鍮の様を、アンティークウォッチの時の移ろいに重ねました。また、中央の什器には石を用いて、荒々しい自然の姿から磨き抜かれていく過程を表現し、その豊かな表情もまた空間に「時間」を感じさせます。丸の内の洗練された街並みの中で、訪れる人々の記憶に深く刻まれる店舗となることを目指しています。
「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」は、100年に一度とも言われる渋谷駅周辺の再開発において渋谷駅地区の都市基盤を完成させ、渋谷桜丘エリアの文化を継承し、発信拠点となる新たな次世代型ランドマークを創出するプロジェクトです。当社は東急不動産さま専有区画の商環境のデザイン・設計・施工、低層部の「INTER-SQUARE」「さくらCHORUS」の空間デザイン・設計、ハードウェア設計、施工を担当しています。
複合エンターテインメント施設としてつくられた東急歌舞伎町タワーの、低層部に位置するテナント部分は、シネシティ広場からシームレスにつながるオープンなプランの中に、共用の機能とテナント専有部の境界線が存在しない一体空間としてデザインしました。デザインコンセプトはMOVEです。吹き抜け空間の中央には若手クリエイターの育成を目的としたステージがあり、無限反射の流れる光の上に表現者が浮かび上がる設えとしています。吹き抜け層間部には包み込むように映像が流れ、天井面に反射して上昇感を演出しています。流れる光はエスカレーター壁面にそのままつながり。来館者を上層階へと誘います。施設全体がオープンなつくりになっており、自由に動き回ることで、さまざまなシーンが展開する、独自の空間体験をつくりだしました。新宿歌舞伎町の街に新たな一面を付加することで、より懐の深い、あらゆる個性を許容する街ができることを見据えたプロジェクトです。
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