計画当初、秋草学園様よりお話いただいたのは、体育館耐震改修工事のご相談でした。 耐震工事と、体育館ファサードと内装の一新に伴い、校舎と体育館をつなぐ通路が「ジメジメした雰囲気で暗く、明るくて清潔感のある通路にしたい。学園としても次代に残せるような空間としたい」とのご要望があり、秋草学園のアイデンティティが表現された通路空間をデザインすることになりました。 本計画で、最も重要視したのは、“愛着を持ち続ける空間”とすることです。 そこで今回は、デザインの原点をワークショップにて学生と共に創りだし、愛着を生み、かつ継承されていくための“経過のデザイン”に取組みました。 生徒には、「秋草らしさ」が表現される写真を持参してもらい、“#〇〇”という形で言語化したものから込められた想いを抽出し、デザインとして昇華させ、通路にあしらうこととしました。 生徒が自分ごととしてデザインを咀嚼し、周囲に拡散することで、「秋草らしさ」が代々受け継がれ、愛着をもって空間と接し続けてもらえるよう推進しました。
SCビジネスフェアは一般社団法人日本ショッピングセンター協会が主催する、ショッピングセンター関係者が一堂に会する業界最大級のイベントです。当社も2023年1月25日~27日までの3日間出展しました。2023年2月に発刊された書籍『「しあわせな空間」をつくろう。-乃村工藝社の一所懸命な人たち』※と連動させ、白を基調としたブースデザイン、壁面はミラー、什器や棚に書籍を並べ、コーヒーのおもてなしなど、来場者にとって"しあわせな空間"となるような演出をしました。当社ブースには、3日間累計で約670名の方にお越しいただきました。 ※『「しあわせな空間」をつくろう。-乃村工藝社の一所懸命な人たち』:人々の「しあわせ」を呼び起こす空間をアミューズメント施設からホテル、ミュージアム、オフィスまで、当社が手がけた最先端の空間づくりを紹介している書籍です。
スペイン・バルセロナ発祥のアートキャンディショップ PAPABUBBLE(パパブブレ) 町田店です。 商業施設内のエスカレーター横に位置する細長く特徴的な区画を活かしながら、町田エリアにおいてPAPABUBBLEブランドの発信拠点となるようなシンボリックなデザインを目指しました。出店区画はもともと商業施設のエントランスからの視認性が低く、エスカレーターからの上下の視点変化、さらに複数の動線からアプローチできるがゆえに、主となるビューポイントが定まらず店舗の“顔出し”が難しいことが集客の課題でした。 そこで当社は、エスカレーターや複数の動線によって上下左右あらゆる角度から見られる立地をうまく利用し、集客の強みに変えられるよう計画を行いました。具体的には、PAPABUBBLEの象徴であるキャンディーバーに見立てた約7m×90本のアルミ棒を空間に対して大胆に配置し、面ごとに色を塗り分けることによって見る角度によって色が変化する仕掛けを施しました。この視覚的効果によってお客さまを店舗内に誘引し、お買い物を楽しんでいただけるような平面計画としています。 グラデーショナルな色の変化は、魔法のようなパフォーマンスによって生み出されるPAPABUBBLEのキャンディとそのフレーバーの多彩さにも通じています。
世界トップクラスのシェアを誇る金属加工技術と加工機器の販売と開発を生業としているアマダ様のグローバルイノベーションセンター改装計画です。ブランド訴求エリア・技術展示・コミュニケーションスペース・実機展示場・販売商談スペースを「アマダが世の中にもたらす価値」を軸に計画しました。創業期より脈々と受け継がれてきた「お客さまとの絆づくりと社会に貢献するモノづくりへの想い」そしてその技術力の高さを実感してもらい、アマダ様と共に歩んでいく未来への可能性を感じることができる施設です。
H.U.グループがMissionに掲げる「ヘルスケアにおける新しい価値の創造」。その象徴となる、ヘルスケアビジネスの中核施設、それが「H.U. Bioness Complex」です。ここは、Bioという命のデータの集積とBusinessという業界にイノベーションを起こす創造力の融合「=Bioness」によって、すべての命の未来がつくられる場所です。当社は、施設コンセプトの「つなぐ・みせる・はぐくむ」を実現するために、社員のみなさんの働く環境のデザイン、当施設の提供価値をゲストへご案内する空間やコンテンツの企画制作、施設ネーミングから施設ロゴ、サインなどのブランディング、ノベルティ、リーフレット、オープニングイベントなどのプロモーション・運営までを「コミュニケーションデザイン」として、総合的に担当しました。
ホテルのコンセプトである「北海道を体感する」をゲストに提供するために、この地で大事にされてきた文化や考え方を大事にしながら「サステナブル(=持続可能性)」を念頭に究極の地産地消ホテルを計画しました。外観、内装、構造において、北海道産の木材や石材、土などを建材として用いるだけでなく、建材端材を有効活用した家具を制作するなど、資材を余すことなく使うことを目指しました。またホテルラウンジの家具の一部を、北海道産木材を使用して家具の町として名高い旭川で作製したり、イベントとして定期的に実施するマルシェも地元の生産者などと連携するなど、さまざまな形でソフト・ハード両面からホテルと地域のつながりを生み出しています。レストランにおいては北海道産の食材(農産物、水産物、乳製品など)の使用だけでなく、生産者の顔が見えるような食材を用い、客室には木でつくったスピーカーとジャズの街・札幌にちなんだレコードプレーヤーを設置し、5人の写真家による北海道各地の美しい写真をアートとして設えるなど、ゲストに五感を通じ深く北海道を体感してもらえる仕掛けを織り交ぜています。札幌が目的の人にも、札幌が起点になる人にとっても、北海道の玄関口である札幌で、ここならではの唯一無二の体験ができるホテルです。
兵庫県立兵庫津ミュージアムは、初代県庁が置かれた神戸市兵庫区の兵庫津において、県の魅力発信と県民のふるさと意識醸成の拠点として整備されました。県の成り立ち、歴史、文化、産業など県の魅力を伝える展示施設「ひょうごはじまり館」と、最初の県庁舎を復元した「初代県庁館」の2館体制となっています。 「ひょうごはじまり館」は、ひょうご五国各地の魅力を伝える『ひょうご発見広場』と大型曲面スクリーンを持つシアターからなる「ひょうご五国へのいざない」ゾーン、千年以上の兵庫津の歴史と県の創生期を体験できる常設展示「要の地 兵庫津」ゾーン、そして企画展示室から構成されています。エントランスの北前船型行灯と現代の鳥瞰絵師による県が誕生した150年前の鳥瞰図が、来館者をひょうごはじまりの都市「兵庫津」に誘います。
1978年に誕生した「サンシャイン60展望台」。2016年に「遊べる展望台」にリニューアルしましたが、今回2023年4月に新施設「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」としてリニューアルオープンしました。本施設は、4つの公園を核にしたまちづくりを進めてきている豊島区内の“芝生のある気持ちのいい公園”に発想を得て、“空の公園”をコンセプトに、何度でも訪れたくなる、居心地の良い開放感あふれる公園のような施設づくりを目指しました。新宿の高層ビルなどの都心の景色が広がる南面のメインエリア「てんぼうの丘」には、ミラーと緑を組み合わせることで、風景とつながる開放感と自然との一体感を感じる心地良い眺望空間が広がります。また、窓際いっぱいまで近づける人工芝やブランコ型のベンチ、高低差のあるクッションやネットベンチでくつろぎながら、それぞれの視点から広がる眺望や、空や雲などの景色の移ろいを思い思いに楽しむことができます。そして、新たに取り入れた機能としては、ハイハイスペースやベビールームを新設し、またカフェでは離乳食の提供も行い、小さなお子様連れでも安心してゆっくり楽しめることを意識しながら、一方、夜は光・音・香りのシーン調整により五感で時間の変化を体感できる大人の展望台を演出しています。また、筑波山や埼玉方面の景色が広がる北面のエリア「イベントスペース」では、国際アート・カルチャー都市構想を掲げる豊島区・池袋にちなんで、キャラクターイベントやアート展示など幅広い催しを開催できるよう工夫しています。
東京・丸の内仲通りで、「道路空間」を快適な「都市公園空間」へと変える、未来のエリアマネジメントの実証実験として取り組まれている「Marunouchi Street Park」のプロジェクトです。2022年夏の開催は、常設化に向けた都心の公園のあり方の検証を含めており、安全な運営を推進するための人員配置や防犯カメラなどの利用も積極的に検討し、今後の広場・公園的空間を見据えた安全管理のあり方を検証しました。「みんなのMarunouchi Street Park」をコンセプトとし、多様な人びとが五感で自然を感じ、人や街、文化とつながり、ついのんびりと過ごしたくなる都市公園空間を実現しました。また、ここを訪れた人びとのコミュニケーションのきっかけとなるようインクルーシブテーブル、ライブラリー、軽運動ができるリフレッシュ空間、ストリートピアノなどの配置を行い大勢の方々にお楽しみいただきました。(開催期間:2022/8/2~9/11)
「Marunouchi Street Park(以下MSP)」は、東京・丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験プロジェクトです。2019年のスタートから7回目の開催となった「MSP 2022 Winter」は、これまでの丸の内仲通りから、展開エリアを東京駅前の行幸通りにまで拡大し、過去最大となる規模での実施となりました。当社は総合企画パートナー・運営担当として参画いたしました。今回のテーマは、「MSP Twinkle Street」です。丸ビル前のブロック1は「Twinkle Party」をテーマに、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの店舗などと連携したクリスマスマーケットをデザイン・設計し、メリーゴーランドベンチ、光の輪投げ、樹木を囲むホットベンチなど、心温まる仕掛けが詰まった冬のハレの場を創出しました。丸の内二丁目ビル前のブロック2は「Twinkle Terrace」をテーマに、毎回人気のストリートピアノ演奏空間や、イルミネーションを背景に写真が撮れるスポット、ロングホットベンチなどを設置し、来街者が冬のイルミネーションを楽しみながら寛げる空間を設えました。そしてMSPとして初めての展開となる東京駅前の行幸通りでは、環境配慮型の樹脂製スケートリンクを使用した「Marunouchi Street Rink」を設置することで、老若男女を問わず多くの来街者が屋外で楽しむスケートの魅力を体験でき、好評を博しました。(開催期間:2022/11/29~12/25)
王子ホールディングス株式会社様本社(本館ビル)エントランスリニューアルの企画・デザイン・施工を担当いたしました。コンセプトは「森のフィールド」。森林資源とともに歩む同社の想いをエントランスで表現するため、在来種の生木植栽と木製什器を効果的に配し、都心のオフィスビルに居ながら森の癒しを感じることができる、リアルにこだわった空間づくりを目指しました。木製什器に使用したのは、同社の社有林から出材したトドマツやカラマツなどの針葉樹やミズナラやカバなどの広葉樹です。無垢材をふんだんに使用し、木材ならではの美しく、温かみのある空間に仕上げました。
多種多様なITサービスを開発・展開するLINE様(現:LINEヤフー様)は、事業拡大に伴う従業員増加へ対応し、さらなる業務の効率化を図るため、四谷に新たなオフィスを設け本社を移転、10フロアで構成された大規模プロジェクトでした。同社オフィスに共通するデザインコンセプト「WOWを生み出す空間」をテーマに、23階にはレセプションやカフェスペースを、最上階(30階)にはLINER(社員)が自由に組み替えてミーティングができるモバイルスペースを配置。執務エリアにも充実した機能性デザインを盛り込み、快適なワークプレイスを生み出しました。総床面積 21,435.20㎡(約6500坪)のスタッキング・レイアウト・内装デザイン・意匠設計・設備計画の全てを担当。施工では造作什器の製作も行いました。
暮らしに寄り添うスタイリッシュな水族館「SMART AQUARiUM SHIZUOKA(スマートアクアリウム静岡)」。25年ぶりとなる松坂屋静岡店の大規模改修に伴って、静岡駅前に新たなにぎわいを創出し、これからの100年を見据えながら、今後のコト・トキ消費需要に向けて文化体験ができる空間をつくるという目的がスマートアクアリウム事業の考え方と一致したことで本プロジェクトは実現しました。生きものの美しさや不思議を発見し、未来のくらしのヒントが見つかる場所です。来館者への癒しと感動を届けながら、生きものや環境への関心を喚起し、環境社会に貢献できる施設となっています。
流氷とオホーツク海の生き物をテーマとした観光施設で、本施設のコンセプトは、流氷下の世界へ入る没入感「Discovery Dive」です。流氷という非日常、流氷下の未知なる世界を体感することができます。「流氷海中ライブ」は、ダイバーや生物に導かれながら流氷下へダイブするかのごとく、ダイバー目線の360度映像でまるで潜っているようなライブ感を楽しむことができます。「自然の奇跡が織りなす生命と美の世界」が空間に広がり、来場者を魅了します。また、流氷の自然が生む美しさとそこに暮らす生物をダイナミックな流氷画像やグラフィックで紹介することで、知的好奇心を刺激しながら、工夫を凝らした展示物を通した印象的な体験をきっかけに、来場者ひとり一人の地球環境問題への意識が高まるように計画しました。
ベンダ工業様の新本社技術研究所設立に伴い、展示スペース「BENDA INNOVATION TEC GALLERY」を新設しました。当社はデザイン・内装展示施工を担当しています。 「メイドインジャパンの技術力を世界へ」を力強く発信し、取引先をはじめ、従業員の関心・満足度向上および共感を図るため、コーポレートカラーであるベンダブルーを基調にして、強く印象に残る空間を創出しました。GALLERYの中心からINNOVATIONが広がり、交わり、世界を円(リング)で繋つないでいく、100年先のさらなる飛躍に向けた起点となる空間を目指しました。
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