既存科学館の施設及び展示アイテムの老朽化に伴う、科学館のリニューアル。設計・施工・運営を一体としたDBO※方式によるプロポーザルを獲得し、基本設計から約1年半という短期間で工事竣工しました。
アクティブラーニング型の学びを提供することを最大の目的とし、体験から興味を誘発することで自発的な行動により深層学習へと導く体験ストーリーを基本方針として展示企画しています。
自然・力・音・光・宇宙・新技術からなる6つのテーマでゾーニングされた展示空間には、多人数で参加可能な各ゾーンを象徴する大型の目玉展示を中心に、100を超える科学体験装置をほぼすべてを新設しました。
浜松を代表する企業様にもご協力頂き、地元産業への興味を喚起する展示を館内各所に展開した。また、科学館としては世界初となるAI(人工知能)を搭載した科学情報学習システム(アプリ)を導入し、対話によって興味と知識が広がっていく、これまでにない新しいコミュニケーションデザインのあり方を実現しています。
展示室以外にも、地元出身のアーティスト鈴木康広氏のアートによるエントランスのウエルカム展示や、キッズサイエンスランド、カフェ、ショップ、屋外のサイエンスパークも刷新し、科学館としての要素を取り入れつつ、子供だけではなく大人も居心地良い場となるようデザインしました。
※DBO 方式(Design, Build, Operate):設計・建設・維持管理・運営を民間事業者に包括的に一括発注するもので、官民連携の一つの方式
科学館の全面リニューアルを約17か月の短期間で設計施工することが求められました。オープン後は指定管理者として10年間の管理運営業務も担うため、運営計画と同時進行しながらの設計作業となりました。
展示リニューアルに加えて、隣接するサイエンスパークの造園・屋外遊具制作や最新のAI技術活用した解説システムの開発など、多岐に渡る業務領域を同時並行で検討しながら、いかにそれぞれの整合性を図っていくかが課題となりました。
短期間で設計を進めるため、展示設計チームを分野ごとに4チーム編成し、同時進行で設計作業をおこないました。また設計段階から運営スタッフ予定者が参画することで展示設計と運営計画の整合を図りました。
公園設計やAI解説システムなど展示以外の専門性の高い分野については、外部企業と連携して、外部の知見を活かして業務を進めました。地元企業協力展示は、中部支店や地元広告代理店様にご協力いただき推進しました。
- オープン
2019
- 所在地
静岡県
- クライアント
浜松市様
- ソリューション
デザイン・設計、設計監理、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工、制作・内装施工、指定管理・運営委託
- 運営形態
乃村工藝社が「指定管理者」として株式会社SBSプロモーション様と共同で運営しています。
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