空間創造によって
人々に「歓びと感動」を届ける

乃村工藝社

評価されにくい仕事の成果、どう伝えるか

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日頃、主にオフィス・ワークプレイスづくりに携わっている渡邊です。

企業で長く働いていると、成果を数字で測りにくいプロジェクトを任されることもあると思います。ミュージアムや博覧会のパビリオン、来客を迎える社史展示など、企業の価値を伝える空間づくり。そして、オフィス改装もその一つです。

総務などの「バックオフィス」などと言われたりもする裏方の仕事は、「できて当たり前」と受け止められがちです。
そうした部門が中心となって担当するオフィス改装などのプロジェクトもまた、「どのような成果につながるのか」が見えにくく、評価がされにくい仕事かもしれません。

では、この仕事の成果はどう伝えればいいのでしょうか。

 

オフィス改装は“評価説明”が難しい

オフィスは、工場や店舗のように利益を直接生み出す場所ではありません。
そのため、生産量や売上のような成果指標を設定しにくく、改装が事業へ与えた影響も説明しにくいものになります。

さらに、オフィス改装を担当するのは、総務や経営企画など、本来は空間づくりを専門としていない担当者であることも多くあります。そのため、社内へ成果をどう説明すればよいのか悩む場面も少なくありません。

だからこそ、オフィス改装では「何をもって成功と言えるのか」が曖昧になりやすいのです。

 

見落としていた「もう一つの成果」

では本当に、成功を測る評価軸はないのでしょうか?
実は、数字では表れにくくても、人は空間から多くのことを感じ取っています。

利用者や来訪者の反応に目を向けると、その変化が見えてきます。営業担当がお客様を会社へ招くようになったり、採用時の印象が良くなったり、「出社したくなる」という声が増えたり。
コンセプトを持ったオフィスは、働く場所であるだけでなく、会社そのものを伝える役割も果たしています。来客時の印象向上やメディア掲載、知名度向上につながることもあります。

こうした変化も、会社にとっての価値と言えるでしょう。つまり、オフィス改装には社外に対しても、そして社内にも会社の魅力を向上させるという、もう一つの成果があるのです。
近年では、その価値も知られるようになり、見直しの動きも広がっています。

 

見えてきた「成果」を伝えるには

成果は自然には評価につながりません。オフィスは完成して当たり前と思われやすく、その過程や変化は見過ごされてしまうからです。

その変化を見える化することが重要で、実際の現場では、改装の様子をタイムラプスで撮影し、社内で共有した例もあります。また、完成後の利用者や来訪者の反応を集めることで、変化を社内外へ伝えやすくなります。

採用への影響や来客増加、ウェルビーイングの向上など、利用者の変化も含めて発信することで、オフィス改装は企業の姿勢や価値を社内外に伝える「顔」の役割として、ブランディングにも活かすことができるでしょう

ここまで見ていただいたように、オフィス改装という例一つをとっても、「仕事環境の改善」「ブランディング」などといった、複数の顔を持っているものです。

「この仕事は評価されにくい」と決めつけてしまわずに、「こんな効果や価値もある」という視点で考えてみるのはいかがでしょうか。

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