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乃村工藝社

担当になったら「最初に持つべき」ものとは?

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企業ブランディングとプロモーションを専門にしております、菅谷です。

「突如、会社の看板を背負った大きなプロジェクトの担当になってしまったら?」をテーマにお話をさせていただきます。

それは例えば、会社の象徴となるようなショールームづくりの担当に抜擢されるようなこと。もちろん、スキルも経験もあるわけがない。私たちにお問い合わせくださるご担当者様は、まさにこういった状況で困っている方がとても多くいらっしゃいます。

そんなときに、「最初に持つべきもの」とは、何でしょうか。

もしご興味がありましたら、少しだけお付き合いください。

 

「担当」になって陥りがちなこと

担当を任されたとき、多くの方がまず考えるのは、「きちんと進めなければ」という責任感だと思います。会社の期待に応えたい。間違えないようにしたい。その思いはとても自然なものです。

ただその結果、責任感と使命感が強くなりすぎて、会社から出された課題をそのまま形にすることに固執したり、とにかくプロジェクトを推進することに集中しすぎてしまうこともあります。

こうなってしまうと、気持ちでは作業を前に進めているつもりでも実態はなかなか進んでおらず、未決事項が発生すると上の判断待ちでさらなる停滞が発生する……という悪循環に陥りがちです。

以前、とあるショールームづくりのプロジェクトに関わらせていただいたときのことです。

担当者様からは、「とにかく会社からの要望をそのまま形にしたい」というお話があり、我々もその方針のもと、要望に沿うことを第一とした提案を進めていました。

しかし最終段階で、経営層からこう聞かれたのです。

「この案は、どういう考えでこうなったのですか?」

担当者様は、その問いにうまく答えることができませんでした。

結果としてこの企画は検討からやり直すことになりましたが、何が原因だったのでしょうか。

 

担当に求められているもの

実は、上層部の要望というのは「こういうイメージを元に考えてほしい」という方向性を示したものでした。これを起点に、現場で全体のテーマをもっと煮詰めて、具体的な提案に落とし込めるまで議論してほしかった、という真意がありました。要望をただそのまま反映させるだけでは、テーマも案も曖昧なものにしかならなかったのです。

担当という役割は、会社の意見をそのまま伝え、プロジェクトを推進するだけの役ではありません。

会社から与えられた課題を、担当としてどう解釈したのか。そして、「なぜ自分が担当として選ばれたのか」。そこまで含めた、課題に対する考えが求められます。

もちろん、最初から正解を持っている必要はありません。

もし自分の意見を言いにくいと感じる場合は、まずは周囲の意見を少しずつ聞いてみるのも一つの方法です。

社内のメンバーやプロジェクトの関係者に話を聞き、それぞれの考えを整理してみる。

そうして、「こういう意見がありました」「私としてはこう考えています」と伝えるだけでも、プロジェクトの進行は大きく変わっていきます。

つまり、担当者が最初に持つべきは、「課題に対する自分の考え」という軸。実際に今回の件でも、担当者の考えを軸に課題を整理したあとは、企画の策定・承認までがスムーズに行われています。自分の考えがあるとないとでは、課題に対する検討の精度がまるで違ってくるのです。

担当の役割は、会社からの課題を実現しようと自分なりに考え、行動すること。それを意識することが、担当という仕事の最初の一歩だと思います。

もし突然プロジェクトを任されたなら、この話を思い出していただけたら嬉しいです。

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